この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第140話 九尾の白狐

 カズマ達がゼーレシルトから悪魔の爪を手に入れたものの、ベロバによって、エリスが攫われてしまった。

 そんな中、俺はブーストマークIIIのレイズバックルを見つめていた。

 すると。

 

ジーン「……………湊翔。」

湊翔「ジーンか。どうした?」

ジーン「ゼウスが君の事を呼んでいる。話があるってさ。」

湊翔「……………分かった。」

 

 ジーンがやってきて、そう話しかける。

 俺はそう答えて、デザイア神殿へと向かう。

 それを見ていたジーンは。

 

ジーン「……………湊翔。君は君にとって、残酷な真実を知るかもしれない。でも、俺は信じてるから。」

 

 そんな風に呟いていた。

 その頃、カズマの方では。

 

ケケラ「遅かったわね…………!」

カズマ「ケケラ…………!一体、何があったんだよ!?」

 

 倒れていたカズマに対して、ケケラが麻痺毒を解除する為の薬を持ってきていた。

 カズマがそう聞くと、ケケラはスパイダーフォンを見せる。

 

ゼウス「カズマ君。」

カズマ「おい!一体、何があったんだよ!?」

ゼウス「緊急事態だ。エリスだけでなく、トウカ……………アテナも攫われてしまった。」

カズマ「は…………!?」

 

 ゼウスがスパイダーフォンで連絡をとる。

 カズマがそう聞くと、ゼウスはそう答える。

 

カズマ「おい、それはどういう事だよ!?」

ゼウス「…………恐らく、ロキが計画を始めたんだろう。このままでは、この世界が大惨事になりかねない。君はエリスの救出に向かってくれ。トウカことアテナに関しては、他の仮面ライダー達が救出に向かっている。頼む。」

 

 カズマがそう聞くと、ゼウスはそう頼み込む。

 それを聞いたカズマは。

 

カズマ「…………ったく。しょうがねぇなぁぁぁぁ!!盗賊団に散々巻き込んどいて、勝手に解散はさせねえぞ!」

ゼウス「ありがとう。」

カズマ「で、エリス様が居る場所って何処なんだよ?」

ゼウス「それについては、調べはついている。いや、情報提供があったんだ。」

カズマ「情報提供?」

 

 カズマはそう叫ぶ。

 カズマがエリスが囚われている場所を聞くと、ゼウスはそう答える。

 どういう意味なのか。

 それは、少し前に遡る。

 ロキのアジトを捜索する中、拓巳のスパイダーフォンに、通信が入る。

 

拓巳「うん?」

 

 拓巳がスパイダーフォンを取り出すと、そこにはバッファと同じクレストが表示されていた。

 拓巳が驚愕の表情を浮かべると、拓巳は対応する。

 

拓巳「……………何だ?牛島闘轟。」

闘轟「用件はただ一つだ。ロキのアジトの座標を送る。」

 

 拓巳がそう聞くと、電話の相手である牛島闘轟はそんな風に言う。

 闘轟がロキのアジトの座標を送ってきたのだ。

 ロキのアジトの座標をゼウスと共に確認した拓巳は口を開く。

 

拓巳「…………どういうつもりだ?何故、仲間のアジトの座標を送る真似をするんだ?」

闘轟「…………別に。ただの気まぐれだ。どうするのかは任せる。じゃあな。」

 

 拓巳がそう聞くと、闘轟は素っ気なくそう言い、通信を切る。

 そんな事があったのだ。

 

カズマ「あいつ…………素直じゃねぇな。」

ケケラ「頼んだわよ。ダクネス達に関しては、アーンがアクセルへと送り届けてるから、大丈夫よ。」

カズマ「おう。」

 

 カズマがそう呟くと、ケケラによって転送される。

 ダクネス達は、アクセルへと転送されていたのだ。

 カズマはその座標へと転送される。

 その頃、エリスとトウカは。

 

エリス「…………アテナ、アテナ!」

アテナ「うっ……………ここは…………?」

 

 エリスの声と共に、トウカは目を覚ました。

 トウカは自分が女神アテナとしての姿になっていて、鎖で拘束されている事に気付いた。

 

アテナ「えっ!?どうなってるの!?」

エリス「分からない……………。」

 

 アテナが驚くと、エリスはそう答える。

 すると。

 

ロキ「どうやら、お目覚めの様だな。」

エリス「ロキ…………!」

アテナ「一体、何のつもりよ!?」

 

 そこに、ロキがやってくる。

 それに気付いた二人は、ロキを睨みながらそう言う。

 すると、ロキが口を開く。

 

ロキ「何のつもりか…………。それは決まっているだろう。君たち二人の力を使って、私の理想の世界を叶える為にさ。」

アテナ「アンタの理想の世界…………!?」

 

 ロキがそんな風に言うと、アテナは首を傾げる。

 すると、ロキは俺に語った事を語っていく。

 アテナとエリスの二人を使い、破壊と混沌と悲劇に見舞われている世界に作り変える事。

 そうする事で、終わらぬ戦争、繰り返される災害、それにより、人々の悲鳴が響き渡る世界にするのだと。

 

アテナ「嘘でしょ…………!?」

ロキ「本当だ。お前達二人を使うのはまず、エリスはこの世界において、最も有名で信者も多い神だ。だからこそ、人の願いを集めてそれを安定したエネルギーに変える変換・制御装置として使い、アテナは戦闘能力が高く、強い精神力を持ってるので、そのエネルギーを使っての願望の具現化を担う装置として使う。その為にお前達を攫ったのだ。」

エリス「そんな事をしたら…………私たちは消えて、この世界が大変な事になるんですよ!?」

ロキ「そうだな。それがどうした?」

エリス「えっ…………!?」

 

 ロキの目的を聞いたアテナが絶句すると、ロキはそう説明する。

 二人を攫った理由は、そういう事だったのだ。

 エリスがそう言うと、ロキはそう答える。

 

ロキ「忘れたわけではあるまい?お前達は消滅したとしても、長い時間をかければ復活する。まあ、不幸が降りかかるのは事実だが、それこそが私の望みだからな。」

アテナ「アンタって奴は…………!アンタの思い通りにはならない!」

ロキ「ふっ。君たち2人は大事な部品だから手荒な真似はしない。安心しろ。まあ、いつまでそうやって意気込んでいられるか、見ものだがな。」

 

 ロキはそんな風に言う。

 それに対して、アテナはそう言うと、ロキはそう答えて、退出する。

 

アテナ「うっ!ふっ!何で力が入らない…………!?」

 

 アテナはすぐに脱出しようとしたが、鎖に縛られている影響か、力が出なかった。

 

アテナ「何で…………?」

エリス「忘れたんですか?この鎖は、神をも拘束する魔法の鎖、グレイプニル。そう簡単には解けません。」

アテナ「えっ!?でも、この鎖は天界に保管されていて地上にはもうないはず…………!?」

エリス「このグレイプニルは、おそらく天界に保管されてるのをロキが盗み出したんだと思う。とにかくこうなっては今の私たちにできることはありません。大人しくしていましょう。」

 

 エリスはそんな風に言う。

 それを聞いたアテナがそう言うと、エリスはそう推測しつつ、そう言う。

 すると、アテナは俯く。

 

アテナ「どうして………どうして私はまた…………。」

エリス「アテナ…………。」

 

 アテナは俯いて、涙を流しながらそう呟く。

 己の無力感を痛感したからだ。

 その姿を、エリスは心配そうに見つめていた。

 その頃、俺は、ゼウスの元に来ていた。

 

ゼウス「…………来たか。」

湊翔「…………ゼウス。何の用だよ?」

ゼウス「…………この時が来るのは覚悟していた。今こそ、君に話しておくべき事がある。」

湊翔「…………えっ?」

 

 ゼウスがそう言うと、俺はそう聞く。

 すると、ゼウスはそんな風に言う。

 俺が首を傾げると、ゼウスは口を開く。

 

ゼウス「……………湊翔。君が創世の力を持っているのは、私の介入があったからだ。」

湊翔「…………え?」

ゼウス「順を追って話そう。以前、デザイアグランプリを行って、魔王を倒そうと話した事があったな。」

 

 ゼウスはそんな風に言う。

 それを聞いて、俺は呆気に取られる。

 この力が、ゼウスの介入によるもの?

 ゼウスの言葉に俺が頷くと。

 

ゼウス「……………デザイアグランプリを行うのは良いが、それでも、当初はなかなか上手くいかなかった。そこで、私は思いついたのだ。ギーツを生み出そうと。だが、この世界にはギーツの力を覚醒させる事が出来る存在は居なかった。日本にまで探して、漸く見つけたのが、君だ。」

湊翔「……………俺が?」

 

 ゼウスはそう話していく。

 話が急過ぎて、ついていく事が出来ない。

 

ゼウス「そうだ。だが、本当のギーツである浮世英寿と違い、君はただの人間だ。だから…………私は君にある事をした。」

湊翔「ある事?」

ゼウス「……………創世の力の種を君に埋め込む事だ。」

 

 ゼウスはそんな風に言う。

 俺が呆気にとられるが、口を開く。

 

湊翔「それが一体、どういう事なんだよ…………?」

ゼウス「…………君に創世の力の種を埋め込める様に、君の一部をデザインした。だが、神が一人の人間に深く介入すれば、その人間の人生に影響が出る。その結果……………君はとてつもない不幸に襲われたはずだ。」

湊翔「……………っ!?」

 

 俺がそう聞くと、ゼウスはそういう。

 それを聞いて、俺は悟った。

 俺を襲ったあの悲劇。

 いじめっ子が道路に飛び出して、死亡してしまい、迫害を受けた。

 その理由が……………創世の力の種を埋め込んだ事による影響?

 俺はとんでもない衝撃を受けた。

 

湊翔「じゃあ…………俺や父さんと母さんが受けた不幸は……………!?」

ゼウス「……………ああ。私が君に介入した結果、その反動で起こった悲劇だ。」

 

 俺がそう聞くと、ゼウスはそう答える。

 それを聞いて、俺は叫んだ。

 

湊翔「……………ふざけんなぁぁぁぁ!!

拓巳「湊翔!落ち着け!」

湊翔「これが落ち着いてられるかよ!アンタのせいで、俺や父さんと母さんが、どんなに苦しんだと思ってるんだ!!

 

 俺がそう叫んで、ゼウスに掴みかかろうとすると、拓巳に抑えられる。

 俺はそう叫ぶ。

 全ての元凶に対して。

 ゼウスは、苦悩する様な表情を浮かべると、口を開く。

 

ゼウス「…………どんな誹りも、甘んじて受けよう。だが、聞いてほしい。このままでは、この世界は滅んでしまう。だからこそ、この世界を守る為には、ギーツの力が必要だったんだ。」

湊翔「それが何だって言うんだよ!だからって…………俺たちの人生を無茶苦茶にするんじゃねぇよ……………!

 

 ゼウスはそんな風に言う。

 俺はそう言うと、そのまま崩れ落ちる。

 世界を救う為に、俺たちの幸せを奪ったのだから。

 すると。

 

「「湊翔。」」

湊翔「……………えっ?」

 

 そんな声が聞こえてくる。

 俺が顔を上げると、そこには、男女が居た。

 

湊翔「父さん…………?母さん…………?」

聡介「湊翔、大きくなったな。」

朱美「うん。本当に。」

 

 俺はそう呟く。

 そこには、俺の両親である桐ヶ谷聡介と桐ヶ谷朱美の二人がいた。

 

湊翔「なんで…………ここに…………?」

ゼウス「二人が亡くなった後、私は、彼らにこの世界に転生する事を勧めたのだ。私の………せめてもの償いだ。」

 

 俺がそう呟くと、ゼウスはそう言う。

 父さんと母さんが、この世界に来ていた?

 俺が驚く中、父さんと母さんが口を開く。

 

聡介「ああ。ゼウスから、さっきの話は全て聞いた。私と母さんも怒ったさ。私たちの人生を捻じ曲げた事を。」

朱美「それでも………ゼウスから言われたの。あなたがどんな風に生きていくのかを、見届けてほしいって。それを聞いて、私たちは何とか怒りを抑えて、あなたを見守った。」

聡介「ああ。この世界で色々と冒険をしながらな。そんな中、お前もこの世界に転生してきて、必死に生きているっていうのが伝わってきた。」

朱美「ええ。日本に居た時は、そんなに笑った顔が多くなかったのに、仲間や友達が出来て、あなたは本当に幸せそうだった。」

 

 父さんと母さんはそんな風に語っていく。

 俺はそれを聞いて、口を開く。

 

湊翔「だったら…………何で会いに来てくれなかったんだよ!?」

聡介「……………それは私たちも思ったさ。お前にすぐに会いに行きたいと。」

朱美「でも…………それはあなたの為にはならないと思ったの。あなたに会いに行けば、今のあなたを壊してしまうかもしれないって………。仲間達と一緒に冒険していくあなたの事を。」

 

 俺が涙を流しながらそう聞くと、父さんと母さんはそう答える。

 俺がそれを聞いて呆然としていると、父さんと母さんは俺の事を抱きしめる。

 

聡介「だが、決して勘違いしないでほしい。お前が生まれた時、私と母さんは本当に幸せだった。」

朱美「ええ。あなたは…………私たちの立派な息子。あなたが幸せに生きているだけで、私たちは幸せだったの。」

 

 父さんと母さんはそんな風に言ってくる。

 それを受けて……………俺は本当に愛されていたのだと感じた。

 俺は涙を流す。

 

湊翔「…………ありがとう。俺を産んでくれて。確かに、不幸な事があったかもしれない。それでも、あの過去があったからこそ、これからの人生はもっと楽しいものにしたい、今度こそ一生懸命生きたいと思えたんだ。だから…………俺は誰もが幸せになれる世界を作る。これ以上、悲劇を生み出さない為に。」

 

 俺はそう言う。

 闘牛ゲームでの一件や、父さんと母さんの気持ちを聞いて、俺はそう決めた。

 俺の理想の世界は、誰もが幸せになれる世界なのだと。

 かつて見た、フォルテとリムルが治める街である魔国連邦(テンペスト)の様な世界に。

 その為に、この力を使う。

 それを聞いた父さんと母さんは。

 

聡介「…………子供というのは、知らない間に大きく成長するものだな。」

朱美「ええ。本当に誇らしいわ。」

 

 父さんと母さんはそう言うと、俺の事を抱きしめる。

 俺もしっかりと抱きしめる。

 その頃、白夜達は。

 

白夜「はっ!はあっ!」

武劉「ふっ!はっ!」

隼「ふっ!はっ!」

炎魔「おらっ!はっ!」

龍牙「おらっ!てやぁぁぁぁ!!」

彩花「ふっ!はっ!」

 

 白夜達は、トウカ達を救出しに向かおうとしていたが、ジャマトの妨害を受けていた。

 ちなみに、ダクネス達はコロリン病の特効薬の作成と子供達の看病の為に残っていた。

 そして、ロキは。

 

ロキ「……………さあ、始めるぞ。」

 

 ロキはそう言うと、ヴィジョンドライバーに触れる。

 

GAZER(ゲイザー), LOG IN(ログイン)

 

 その音声が鳴ると、待機音声が流れてきて、腰のプロビデンスカードを取り出して口を開く。

 

ロキ「変身。」

 

 そう言うと、プロビデンスカードをスキャンする。

 

INSTALL(インストール)

 

 その音声が鳴ると、変身が開始される。

 

INNOVATION(イノベーション) &(アンド) CONTROL(コントロール), GAZER(ゲイザー)

 

 その音声が鳴ると、ドミニオンレイがロキを照射して、仮面ライダーゲイザーへと変身させる。

 だが、ゼウス/ニラムの仮面ライダーゲイザーと異なり、頭部に血走ったかの様な赤いラインが浮かび上がる。

 これは、ブラッドショットオーバーと呼ばれる警告信号であり、過負荷状態にある事を示していた。

 

ロキ「さあ…………私の理想の世界を叶えてもらうぞ!」

 

 ロキはそう言うと、手をかざす。

 すると。

 

「「きゃああああ!?」」

 

 アテナとエリスは悲鳴をあげて、力がロキの前にある女神の様な像へと吸い込まれていく。

 それと同時に、荘厳な鐘の音が鳴り響き、世界が赤く染まっていく。

 それに気づいたカズマは。

 

カズマ「やっべ!?時間がねぇ!?」

 

 カズマはそう言い、向かおうとする。

 すると。

 

武「行かさねぇよ。」

要「やあ。」

カズマ「っ!?」

 

 カズマの目の前に、馬場武と桜井要が現れる。

 二人は既に変身していた。

 だが、馬場武がフィーバーシュバルツマグナムフォームだったのに対して、桜井要はブジンソードに変身していた。

 カズマのブジンソードとの違いは、要のブジンソードは、目が黒くなっていた。

 バイザーによって赤く見えるが、上部は黒だった。

 

カズマ「なっ!?ブジンソード!?」

要「いつまでも対策をしていないと思っていないかい?」

武「お前でも良いから、相手してくれよ!」

カズマ「くっ!?」

 

 カズマが驚く中、要と武はそう言うと、カズマはブジンソードバックルを構える。

 そんな中、俺は。

 

湊翔「……………ゼウス。俺はアンタのことは完全に許したわけじゃない。いずれ、償ってもらう。でも、今は…………。」

ゼウス「ああ。ロキが動き出した。すぐに行ってくれ。」

 

 俺はそう言う。

 すると、ゼウスはそんな風に言う。

 俺は頷くと、父さんと母さんに話しかける。

 

湊翔「父さん…………母さん…………行ってきます!」

朱美「気をつけてね。」

聡介「今度、アクセルに行くから、彼女3人を紹介しろよ!」

 

 俺がそう言うと、父さんと母さんはそう言う。

 俺は笑いながら、ある場所へと向かう。

 それは、デザイア神殿の奥の柱が並び立っている場所だった。

 すると、案内したギロリさんが口を開く。

 

ギロリ「頼んだぞ。」

湊翔「ああ。」

 

 ギロリさんがそう言うと、俺はそう答えて、ブーストマークIXレイズバックルを取り出す。

 そして、それを分離する。

 

MARK(マーク) (ナイン)

 

 その音声が鳴ると、俺は分離した二つのレイズバックルをドライバーに装填する。

 

SET(セット) IGNITION(イグニッション)

 

 その音声が鳴ると、ファンファーレの様な音が鳴り響き、円盤状のエフェクトが登場し、俺はその円盤の取っ手を捻って、蓋を開く。

 すると、BOOST MARKIXというロゴが現れると、それを右に動かす。 

 それと同時に、後ろに機械的な円盤が現れて、狐型のロボットであるレジェンドキュウビが現れる。

 俺は顔の横でフィンガースナップを行う。

 

湊翔「変身!」

 

 俺はそう言うと、デザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴るとバックルが展開して、九尾の狐の様な形状になる。

 そのまま、ブーストスロットルレバーを引くとバックルに造型された9つの尾から青白い炎が噴き出てくる。

 

DYNAMITE(ダイナマイト) BOOST(ブースト)

 

 その音声が鳴ると、俺はエントリーレイズフォームに変身する。

 そこから、レジェンドキュウビが駆け上っていき、九つの柱が並び立っていく。

 BOOST MARKⅨのロゴは一旦ブーストフォームマークⅢの上半身アーマーに変化し、すぐさま下半身に移動して、変形する。

 レジェンドキュウビの方は上半身のアーマーとマスクに変化し、光の柱達がねじるように俺を囲むと同時にアーマーが装着される。

 

GEATS(ギーツ) IX(ナイン)

 

 その音声が鳴ると同時に、目が開かれるように複眼が現れる。

 俺はギーツの最強フォームであるギーツIXに変身する。

 それと同時に、俺の手元に武器が現れる。

 

GEATS(ギーツ) BUSTER(バスター) QB9(キュービーナイン)

 

 これが、ギーツIXの専用武器であるギーツバスターQB9だ。

 すると、地面から現れたエネルギーがギーツテールナインを形成、背面に装着されて変身を完了する。

 

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴る。

 俺は手を翳すと、ゲートが開く。

 俺はそのゲートの中に入っていく。

 その頃、カズマ達は。

 

武「オラっ!はあっ!」

要「ふっ!はっ!」

カズマ「くっ!?このっ!?」

 

 カズマは劣勢気味だった。

 仮面ライダーに対しては無敵の馬場武に、自分と同じ力を持つ要を相手にしていたのだから。

 

カズマ「くっ!?マジでやばいな…………!」

武「最弱職の癖にやるじゃねぇか。」

要「ですが、これで終わりですよ。」

 

 カズマがそう毒付く中、武と要はそう言う。

 すると、カズマと武達の間に、青白い光が立ち上る。

 

武「あ?」

カズマ「これって…………!?」

湊翔「待たせたな。」

 

 武とカズマがそう言うと、俺はそう言う。

 ちなみに、ギーツIXの力で、空中を階段の様に降りている。

 

カズマ「ったく。遅いっつーの。ねぼすけ。」

湊翔「悪かったな。さぁ、ハイライトだ。」

武「ハハハハハっ!待ち侘びたぜ…………湊翔!」

 

 それを見たカズマがそう呟くと、俺はそう答える。

 それを見た馬場武はそう叫ぶ。

 俺は馬場武と、カズマは桜井要と応戦していく。

 そんな中、俺たちが戦闘をする中、3人の人影がアテナとエリスが居る神殿へと辿り着いていた。

 

拓巳「よし。着いたな。」

龍「アイツらが引き付けているうちに、救出するぞ。」

アフロディテ「ええ。」

 

 拓巳達だった。

 拓巳達は既に変身しており、中へと突入する。

 そんな中、俺たちは。

 

湊翔「ふっ!はっ!」

武「おらっ!このっ!」

カズマ「はっ!このっ!」

要「ふっ!はっ!」

 

 俺たちはそれぞれで戦闘を繰り広げていく。

 カズマと要が殺陣を繰り広げていく中、俺は馬場武の攻撃を躱しつつ、攻撃をしていく。

 

武「なっ!?若干だが、攻撃が…………!?」

湊翔「俺の力だ。」

 

 馬場武がそう驚くと、俺はそう言う。

 ギーツIXとしての力で、俺の攻撃は届く様にしたのだ。

 まあ、多少だが。

 

要「やりますね…………!」

カズマ「舐めてんじゃねぇ!」

 

 要とカズマはそう話しながら、攻撃をしていく。

 すると。

 

拓巳「湊翔!」

龍「アテナとエリスは救出したぞ!」

アフロディテ「あとは頼んだわよ!」

武「あ?」

要「いつのまに…………!?」

 

 そんな声が聞こえてくる。

 すると、そこにはアテナとエリスを抱えた拓巳達がいた。

 俺は予め聞いていたので、分かっていた。

 

湊翔「化かされてくれて助かったよ。それじゃあな!」

「「っ!?」」

 

 俺はそう言うと、二人の背後にゲートを開き、二人を押し込んで、ゲートを通らせて、ゲートを閉じた。

 

カズマ「…………お前、マジで凄いことになってるな。」

湊翔「まあな。後は任せろ。」

 

 カズマがそう呟くと、俺はある場所へと向かう。

 一方、ロキは。

 

ロキ「何っ!?アテナとエリスが解放されただと!?何がどうなっている!?」

 

 ロキは、突然、力の供給が止まった事に驚いていた。

 すると。

 

湊翔「はあっ!」

ロキ「っ!?」

 

 俺はギーツテールIXでロキを攻撃する。

 ロキは回避する。

 その際、ロキがいた神殿が崩れるが、すぐに荘厳な鐘の音と共に修復される。

 ロキが着地すると、俺はロキの方に向かっていた。

 

湊翔「俺は…………俺の手で叶えてみせる。理想の世界を!」

 

 俺はそう宣言する。

 俺の力で、叶えてみせる。

 それを見たロキは。

 

ロキ「ふっ!ハァァァァァ!」

 

 ロキはドミニオンレイを使っての遠距離攻撃をしていく。

 俺は、高速で動きながら、ギーツバスターQB9のレールガンモードでドミニオンレイやロキに攻撃していく。

 

湊翔「ハァァァァァ!」

ロキ「ぐっ!?ハァァァァァ!」

 

 俺がギーツバスターQB9で攻撃すると、ロキはドミニオンレイを連結させて、攻撃してくる。

 俺は吹っ飛ばされるが、神殿の柱のうちの一つに着地して、そのままロキに向かう。

 その柱が、俺のパワーに耐えきれずに壊れるが、荘厳な鐘の音と共に修復される。

 俺が着地すると、ドミニオンレイが俺を取り囲み、攻撃してくる。

 

湊翔「ふっ!ハアッ!」

 

 俺はドミニオンレイの攻撃を躱しつつ、ギーツバスターQB9のレールガンでドミニオンレイに攻撃していく。

 

ロキ「ふっ!はっ!はあっ!」

 

 ロキは、ドミニオンレイを再び連結させると、鞭状にして、俺に向かって攻撃しようとする。

 それに対して、俺は慌てていなかった。

 

湊翔「しーっ………………。」

 

 俺は口元に指を当てて、そう言う。

 そして、左手に持っているギーツバスターQB9から音が鳴る。

 

BLADE(ブレード)

 

 その音声が鳴ると、ブレードモードになる。

 

湊翔「はっ!」

ロキ「何っ……………!?」

 

 俺はギーツバスターQB9で斬撃すると、その鞭攻撃はあっさりと受け止められ、弾かれる。

 ロキが怯むと。

 

湊翔「ふっ!ハァァァァァ……………!ハァァァァァ!!」

 

 俺はロキに接近して、ギーツバスターQB9でロキに攻撃する。

 ロキが空中を飛ぶ中、俺は地面に向かってロキを叩きつけると、ギーツテールIXが光る。

 すると、再び荘厳な鐘の音が鳴り、ロキが地面に埋め込まれる。

 

湊翔「はっ!はっ!ハァァァァァ!」

 

 俺はギーツバスターQB9で斬撃したり、QB9マズルからゼロ距離射撃を行ったりする。

 すると。

 

ロキ「ぐぉぉぉぉぉ!!」

 

 ロキはそう叫ぶと、俺は下がる。

 すると、自力で脱出した。

 流石に仮面ライダーゲイザーのパワーなら、突破出来るか。

 俺はそう思いつつも、少し下がる。

 

湊翔「お前が壊した世界は…………俺が作り変える!」

 

 俺はそう言うと、ギーツバスターQB9のブーストチャージャーを一回引く。

 

BOOST(ブースト) CHARGE(チャージ)

 

 その音声が鳴ると、ギーツバスターQB9の刀身にエネルギーが纏われる。

 更に、追加で青い円形のエネルギーを発生させ、それをも刀身に纏わせ二重の超パワーを纏わせて、構える。

 

ロキ「ふっ!」

 

 それを見たロキは、ドミニオンレイを分離させると、バリアを展開してくる。

 

BOOST(ブースト) TACTICAL(タクティカル) VICTORY(ビクトリー)

 

湊翔「はっ!」

ロキ「なっ…………!?」

 

 俺は必殺技を発動させたギーツバスターQB9をロキに向かって投げつける。

 放たれたギーツバスターQB9は、ドミニオンレイを破壊して、最後のドミニオンレイに突き刺さった所で止まった。

 ロキが驚愕する中、俺は1枚目のバリアに近づいて、ブーストスロットルレバーを一回引く。

 

湊翔「ハァァァァァ!」

 

 俺はそう叫ぶと、パンチなどでバリアを破壊しながら突き進んでいく。

 

BOOST(ブースト) IX(ナイン) STRIKE(ストライク)

 

湊翔「ハァァァァァ!」

ロキ「ぐっ!?ぐはっ!?うわぁぁぁぁ!?」

 

 俺はバリアを破壊して、最後の一枚に辿り着くと、ギーツバスターQB9を蹴り込む。

 蹴り込まれたギーツバスターQB9は、ロキに突き刺さる。

 それと同時に、ロキの周囲を尻尾の様なエネルギーが囲むと、爆発する。

 尻尾のエネルギーが爆炎を囲むと、ブラックホールに爆炎が吸い込まれ、消えていく。

 すると、ロキが居た場所にヴィジョンドライバーが落ちる。

 俺がそれを見ていると、満身創痍のロキが出てきて、ヴィジョンドライバーを拾い上げる。

 

ロキ「ふふふふ…………!お前が作り変える世界が、ユートピアとなるか、ディストピアとなるか。見ものだな。」

 

 ロキはそう呟くと、そのまま撤退する。

 すると、そのまま荘厳な鐘の音が鳴り響く。

 ロキによって滅茶苦茶にされた世界を元に戻していく。

 そして、使われてしまった力は、エリスとアテナに返還する。

 こうして、俺は新たな力を得たのだった。




今回はここまでです。
今回は、湊翔がギーツIXの力に覚醒する話です。
ゼウスから、真実が明かされる。
ゼウスによって、湊翔に創世の力の種が宿った。
だが、神が人間に介入した結果、不幸を招いてしまった。
ジャッカルが言ってたセリフは、これに繋がってきます。
湊翔は怒ったが、両親の言葉に、闘牛ゲームでの一件、『転生したらフォルテだった件』で見たテンペストの光景を思い出して、誰もが幸せになれる世界を目指す決意を決めました。
そして、ギーツIXに変身して、ロキを撃破しました。
だが、ロキはしぶとく生き残りました。
次回は、エピローグ的な感じになります。
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