この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第141話 再会と平穏

 俺は新たな力であるギーツIXを獲得して、ロキを倒した。

 トウカ達も、無事に救出された。

 デザイア神殿のベッドがある部屋。

 そこに、トウカが寝ていたが、目を覚ました。

 

湊翔「トウカ!」

カズマ「目を覚ましたか!」

トウカ「ここは…………?」

 

 トウカが目を覚ましたのを見て、俺とカズマはそう言う。

 この部屋には、カズマのパーティーメンバーと俺のパーティーメンバーが居た。

 

トウカ「私は…………。」

めぐみん「焦りましたよ。まさか、ロキに捕まっていたとは…………。」

ダクネス「だが、湊翔が助け出したのだ。エリス様も含めてな。」

アクア「しっかし、何でトウカとエリスの2人を攫ったのかしらね?」

白夜「さっき言ってただろ。ベロバが自分たちの邪魔をする俺たちがいい加減鬱陶しくなって、そこでロキに俺たちの仲間の誰かをさらっておびき寄せ、俺たちを一掃しようという作戦を立てて今回の事件を起こしたって。」

朱翼「まあ、結果的に助かってよかったですよ。」

武劉「ああ。湊翔も新たな力を得たからな。」

 

 トウカが困惑していると、アクア達はそう話していく。

 ちなみに、今回の一件は、白夜が言った通りの感じに誤魔化した。

 拓巳に無理を言って、催眠をかけてもらったのだ。

 流石に、2人の神の力を使って、世界を作り替えようとしていたというのは、信じられないと思うしな。

 すると。

 

カズマ「まあ、俺たちはシルフィーナの様子でも見に行こうぜ。」

ダクネス「ああ。また後でな。」

トウカ「うん。」

 

 カズマがそう言うと、ダクネス達は退出する。

 俺とトウカが付き合ってる事は知ってるので、気を遣ったのだろう。

 すると、トウカが口を開く。

 

トウカ「……………ごめんね。私のせいでまた迷惑かけちゃって。」

湊翔「ううん。気にすんなって。悪いのはロキなんだからな。」

 

 トウカが申し訳なさそうにそう言ってくると、俺はそう言う。

 悪いのはロキだしな。

 すると。

 

ジーン「やあ、邪魔しちゃったかな?」

湊翔「ジーン。それに、他のサポーター達も。」

ケケラ「あんた、あんな簡単にロキに攫われるなんて。腕が鈍ったんじゃないの?」

トウカ「ごめん。油断した。」

キューン「まあ、いずれにせよ、無事で良かったじゃないか。」

アーン「ロキの世界が叶ってしまっては、その世界には絶望しかないからな。」

クロス「ったく…………変な世界にしようとしやがって。」

 

 ジーン達が入ってくる。

 サポーター達はそんな風に話していく。

 その後、トウカも歩けるくらいには回復したので、アクセルへと戻る事にした。

 すると。

 

聡介「湊翔、お帰り。」

朱美「待ってたわ。」

湊翔「父さん…………母さん…………。」

 

 普通に父さんと母さんがいた。

 確かに、俺がギーツIXに変身する前、『今度、アクセルに行く』とか言ってたけど、早過ぎない?

 しかも、普通に馴染んでるし。

 

カズマ「湊翔。あの二人は誰なんだよ?」

湊翔「はぁ…………俺の父さんと母さんだ。」

聡介「息子がお世話になってるね。私は桐ヶ谷聡介。湊翔の父だ。」

朱美「私は湊翔の母の桐ヶ谷朱美です。」

トウカ「嘘っ!?」

白夜「あの二人が、湊翔の両親か。」

朱翼「言われてみれば、雰囲気が結構似ていますね。」

武劉「確かにな。」

 

 カズマがそう聞いてくるので、俺はそう答える。

 それを聞いて、トウカ達は驚いた表情を浮かべていた。

 まあ、俺の両親と会うのは初めてだからな。

 その後、色々なトラブルが起こったものの、なんとかコロリン病の特効薬が出来て、その結果、シルフィーナはあっという間に元気になった。

 翌日、パーティーメンバーとシルフィーナでピクニックに出かけた。

 

めぐみん「エクスプロージョン!」

シルフィーナ「わああ…………!」

 

 めぐみんがアクセルの近くの湖に爆裂魔法を放ち、水蒸気と霧が巻き上げられて、それらが湖の上に虹をつくった。

 シルフィーナが感嘆の声を出す中、ダクネスがシルフィーナの頭を撫でる。

 めぐみんがカズマに話しかける。

 

めぐみん「今のは何点でしたか?」

カズマ「今の爆裂は若干、威力が物足りないと感じたが、これは病み上がりのシルフィーナの為に、若干威力を落としたと考慮して良いんだな?」

めぐみん「その通りです。真の爆裂魔法使いたるもの、その有り余る破壊の力を制御するのは当然の事。観客が居るのなら、それに気を遣うのもまた当然の事です。」

 

 カズマ達はそんな風に話していた。

 それを見ていた父さん達は。

 

聡介「いや、これは凄いな…………。これが爆裂魔法か。」

朱美「ええ。」

トウカ「ていうより、カズマもそんな事が出来るなんてね。」

白夜「まあ、めぐみんの爆裂魔法に付き合っていたからな。」

湊翔「だな。」

 

 父さんと母さんはそんな風に話していた。

 俺たちもそう話す。

 流石に、カズマみたいに、爆裂魔法の良し悪しなんて、分からないし。

 その後、ダクネスがめぐみんに挑戦を挑まれて、動きづらい中でスカートを捲ろうとして、勝利した。

 そんな中、アクアは湖の方に向かっていた。

 

朱翼「アクアは何をやっているんですか?」

カズマ「あいつ、爆裂魔法の衝撃で魚が獲れる事を学んだらしくてな。ここ最近は、こうしてちょこちょこ付いてきては、浮かんだ魚を回収してるよ。」

武劉「そういう事か…………。」

めぐみん「アクアのおかげで、爆裂魔法スポットが、この湖に固定されそうで困っているのですが…………。」

 

 それを見た朱翼がそう聞くと、カズマはそう答える。

 そういう事は学ぶんだな。

 今日の昼飯はサンドイッチだ。

 すると、アクアが口を開く。

 

アクア「皆、ほら見て!大漁よ!家に帰ったら、1匹くらいはあの邪悪なる漆黒の毛玉のお土産にしてもいいわね。」

めぐみん「あの子は最近、何だか口が肥えてきたんですよね。」

 

 アクアがそう言うと、めぐみんはそう言う。

 まあ、ちょむすけは特殊だからな。

 その後、俺たちは魚を食べようとしたら、ある光景が目に入った。

 なんと、ダクネスがカズマにキスしていたのだ。

 ダクネスがが悪戯が成功した様な笑みを浮かべる中、カズマが何かを指摘すると、固まる。

 俺たちが見ていることに気づいたのだ。

 

シルフィーナ「マ、ママ……!ご、ごめんなさい、私……。」

ダクネス「ま、待てシルフィーナ!これは……!」

めぐみん「想いを告げるのは勝手ですが、乳繰り合えとまでは言っていませんよ!子供を人に預けておいて人目を盗んで逢瀬だとか、この娘は本当にとんだドスケベですね!」

トウカ「私の親友が…………あんな大胆な事を……………!」

ダクネス「だ、だって……!だって……!!」

 

 シルフィーナが目を見開きながらそう言うと、ダクネスは誤魔化そうとする。

 めぐみんがそう叫び、トウカが顔を赤くすると、ダクネスが慌てる。

 すると。

 

アクア「広めなきゃ……。ダクネスがカズマさんを襲った事を、早く皆に広めなきゃ……!」

ダクネス「ちち、違ー!いや、違う事はないのだが!ああっ、待てアクア、行くんじゃない!」

 

 そうしてダクネスがアクアを追いかけるのを見て、俺はつくづくこの平和な生活が続いていくようにと願った。

 だが、この時の俺は気づいていなかった。

 トウカと白夜の二人が、何とも言えない表情を浮かべていたことを。

 その頃、ギロリさんは天使達を引き連れて、ロキのアジトに向かっていた。

 

ギロリ「ここが、ロキのアジトだ。絶対に逃さずに確保するぞ!」

天使達「はっ!」

 

 ギロリさんがそう言うと、天使達はそう答える。

 俺との戦闘に敗れて、満身創痍であろうロキを確保しにきたのだ。

 ギロリさんは、既にグレアに変身していた。

 中に突入すると、ロキがいた。

 

ロキ「ほう…………やはり、ここは既に鍵つけられていたか。もしくは、内部から告発があったのか……………。」

ギロリ「観念しろ。お前はもう終わりだ。行け。」

 

 ロキが満身創痍の状態で、ギロリさんをみながらそう言うと、ギロリさんはそう言い、天使達に確保する様に指示を出す。

 すると。

 

???「はっ!はあっ!」

ギロリ「っ!?」

 

 そんな声と共に、攻撃が飛んでくる。

 ギロリさんはそれを躱すが、天使達は攻撃を受けて倒れてしまう。

 すると、目の前には警棒を持った一人の男がいた。

 

ギロリ「お前は…………!?」

ジット「俺の名はジット。ロキの右腕だ。」

 

 ギロリさんがそう言うと、その男はジットと名乗る。

 すると、天使達がジットに襲いかかる。

 だが。

 

ジット「はっ!ハァァァァァ!」

 

 ジットは高い戦闘能力を持っているのか、向かってくる天使達を片っ端から倒していった。

 

ギロリ「強い……………!」

ロキ「私がこうなる事を想定していないとでも思ったのか?こんな事もあろうかと、ジットを生み出したのだ。」

 

 ギロリさんがそう言うと、ロキはそう言う。

 万が一に備えて、ジットを生み出していたのだ。

 ジットが拳銃を発砲すると、周囲の壁が崩れて、ギロリさん達を塞ぐ。

 

ギロリ「くっ!?」

ロキ「これで終わったと思うなよ?私の理想の世界は、まだ終わっていないのだからな…………!」

 

 ギロリさんが顔を覆うと、ロキのそんな呟きが聞こえてくる。

 煙が晴れると、既にロキとジットの姿はなかった。

 

ギロリ「くっ…………!逃げられたか…………!」

 

 ギロリさんは、悔しそうにそう呟く。

 まだ、ロキの暗躍は続いていた。

 その頃、馬場武と桜井要は。

 

武「まさか、あいつが新たな力を手に入れるとはな…………!ますます面白くなってきやがったな…………!!」

要「あの力はかなり厄介と言えるでしょうね。」

 

 俺の新たな力であるギーツIXを見て、武がそう言う中、要は冷静にそう言う。

 すると、武は口を開く。

 

武「そういや、お前はその力をどこで手に入れたんだ?」

要「ブジンソードかい?それは…………シャドウケケラから貰ったんだよ。」

 

 武がそう聞くと、要はそう答える。

 要がブジンソードの力を手に入れたのは、シャドウケケラから貰ったのだ。

 

要『……………これは、ブジンソードか。』

Sケケラ『ああ。これなら、佐藤和真にも対抗出来るぜ?』

要『…………良いでしょう。貰っておきます』

 

 シャドウケケラから、そんな風に渡されたのだ。

 要はそう言って受け取ったのだ。

 この時の俺たちは気づいていなかったのだ。

 まだ、ロキの計画が終わっていない事を。




今回はここまでです。
今回は、エピローグ的な話なので、短めです。
両親と再会して、一緒にピクニックに行った湊翔。
だが、トウカと白夜が浮かない表情を浮かべ、その裏でジットが登場して、ロキを連れて撤退して、桜井要がブジンソードを手に入れた理由は、シャドウケケラから貰ったという。
次回から、このすばの13巻に相当する話に入っていきます。
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