この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第143話 トウカの絶望

 宝島と呼ばれる玄武がアクセルに来たその翌日。

 俺たちは、平和な日常を過ごしていた。

 武劉とダクネスがどこかに出かけている中、カズマ達は何故か、庭に出ていた。

 

湊翔「庭?アイツら、何してんだ?」

白夜「さぁな?」

トウカ「なんか嫌な予感がするんだけど………。」

朱翼「行ってみましょうか。」

 

 それを見た俺たちはそんな風に話す。

 確かに、嫌な予感がするな。

 俺たちが庭の方に向かうと、アクアの声が聞こえてくる。

 

アクア「そこに畑があるでしょう?カズマさんの力で、あそこに栄養たっぷりの土を振り撒いてほしいの。」

カズマ「……………お前、もはや英雄と言っても良い俺の力で畑作ろうって言ってんのか?」

 

 アクアがそう言うと、カズマはそう突っ込む。

 アクアだけでなく、ワンピース姿のめぐみんの姿もあった。

 

湊翔「何やってんだ?お前ら。」

カズマ「ああ、湊翔達か。いや、俺も知りてえよ。2人で家庭菜園でも始める気なの?」

めぐみん「おや、カズマはようやく起きて来てたのですか。見てください、この良質な畑を。あとはここに魔法で生み出した土を撒けば、きっと立派な野菜が育ちますよ。」

 

 俺がそう話しかけると、カズマはそう聞く。

 すると、めぐみんは田舎のお婆ちゃんみたいな事を言い出した。

 

トウカ「えぇぇ……………。」

めぐみん「この家にはせっかく、こんなに広い庭があるのですから、どうせなら、畑を作ろうと前々から思っていたのですよ。」

白夜「まあ、野菜は高いし、家計だって助かるだろうけどよ……………。」

湊翔「あのさ、野菜は素人が育てて大丈夫なのか?キャベツみたいに襲ってきたりはしないよな?」

 

 トウカが呆然とする中、めぐみんはそう言う。

 白夜がそう言う中、俺はそう聞く。

 この世界の野菜は飛ぶので、危ないと思っているからだ。

 すると、アクアとめぐみんは顔を逸らした。

 

朱翼「ちょっと待って下さい。何で、顔を逸らしてるんですか?」

カズマ「おい、野菜って勝手に育てちゃダメなんだろ。許可か何かが居るんだろ!おい、そういやダクネスと武劉はどこだ!ダクネスは行政側の人間だし、武劉はそういうのには厳しい性格だから、留守にしてる間に作っちまおうって考えたんだろ!」

 

 朱翼がそう聞くと、カズマはそう叫ぶ。

 こいつら……………!

 すると、アクアとめぐみんは口を開く。

 

アクア「まあ、待ちなさいな、カズマに湊翔達も。野菜を育てるのには、確かに資格がいるけれど、高レベルの冒険者なら、家庭菜園をしても良いって特例があるわ。そして、私たちは高レベル。ええ、何の問題もないわね。」

めぐみん「その通り。私のレベルは今や四十を超えています。家庭菜園の一つや二つ、許されるはずです。」

トウカ「そういう話じゃないでしょ…………。」

朱翼「なんか、私たちが育てた野菜が他の人たちに迷惑をかけそうで怖いんですけど………。」

湊翔「とんでもねぇパワーワードだな………。」

 

 アクアとめぐみんは、そんな風に開き直る様にそう言う。

 それを聞いて、俺たちは頭を抱えた。

 野菜が他の人たちに迷惑をかけるというとんでもないパワーワードを聞きながら。

 

アクア「めぐみんがそこまでレベルが上がっていたのにはちょっとビックリだけど、まあそんな訳で、カズマには良質な土を生み出してほしいの。あんたってば、嫌がらせや目潰しに使ってるけど、本来の使途は土作りだからね?」

カズマ「そういえば、そんな感じだったな。ったく。クリエイトアース!」

 

 アクアがそんな風に言うと、カズマはそんな風に言いながら、カズマはクリエイトアースを使って、土を撒いていく。

 そんな中、アクア達が種を植える中、俺は口を開く。

 

湊翔「……………一応聞くけど、何の野菜を育てるつもりだ?」

アクア「小松菜、ジャガイモ、大根、ピーマン、秋刀魚、ほうれん草よ。今の時季だと、この辺りがおすすめだって、農家のおじさんが言ってたわ。」

 

 俺がそう聞くと、アクアは何を心配しているんだと言わんがばかりの表情を浮かべて、そんな風に言う。

 ………………うん?

 俺は違和感に気づいて、カズマと顔を見合わせると、口を開く。

 

カズマ「……………なあ、今なんか、おかしなのが交じってなかったか?」

アクア「分かってるわ。冬が近いのに夏野菜が入ってるって言いたいのね。でもね、カズマ、湊翔。ここは日本じゃないのよ?野菜だって生命力に満ち溢れてるんだもの。冬だろうが、元気に育つわ。」

湊翔「違う、そうじゃない。明らかに野菜じゃないのが交じってるだろ。」

 

 カズマがそう聞くと、アクアはそんな風に言う。

 それに対して、俺はそう突っ込む。

 何で魚が混じってんだよ?

 どうなってんだよ?

 すると、トウカ達が話しかける。

 

湊翔「どうした?」

トウカ「湊翔……………諦めて。」

白夜「この世界じゃ、何故か、秋刀魚が畑から収穫されるんだ。」

朱翼「今更ですがね。」

湊翔「えぇぇぇ……………。」

 

 俺がそう聞くと、皆が諦めた表情でそう言う。

 秋刀魚が畑から収穫されるって、どんな世界だよ。

 この世界のヤバさは、改めて聞くとやばいな。

 何でこんな世界の為に、前の世界で散々な目にあったんだ。

 まあ、過去を否定するつもりはないが。

 カズマ達が話をする中、ある人物達が目に入った。

 それは…………。

 

湊翔「よぉ、ゆんゆんじゃないか。」

ゆんゆん「み、湊翔さん!」

狼菜「久しぶり。」

 

 ゆんゆんと狼菜の2人だった。

 ゆんゆんとは、あの徴税騒動の直前まで会っていたが、狼菜と会うのは久しぶりだな。

 すると、めぐみんも気づいたのか、反応する。

 

めぐみん「この子は…………湊翔と付き合って、ちょくちょく来ているというのに、何故そこで帰ろうとするのですか!」

ゆんゆん「ええっ!?なんでそこにいるの!?というより、何で分かるのよ!?」

めぐみん「あなたの態度を見ていれば分かりますよ!それより、何か用があって来たのでしょう?」

ゆんゆん「実は、こないだ言ってた族長試練のことなんだけど…………。」

 

 めぐみんがそう叫ぶと、ゆんゆんはそう反応する。

 そこから、一度屋敷に入れて、話をする事に。

 

カズマ「……………つまりこういう事か?紅魔族の族長試練は、相方となる者を連れ、2人で受ける必要がある、と。」

湊翔「そうなんだな。」

ゆんゆん「そうなんです。昔は後衛を担う紅魔族の魔法使いと、前衛を担う外から来た冒険者の剣士という組み合わせが多かったらしいんですが……………。紅魔族はその、何分強いもので。紅魔族が2人いれば、前衛も何もなく、火力でゴリ押しして試練をクリアできると皆、気がつきまして…………。」

白夜「情緒もへったくれもねぇな。」

 

 俺とカズマがそう聞くと、ゆんゆんはそんな風に言う。

 それを聞いた白夜は、そんな風に呟いた。

 確かに、情緒もへったくれもねぇな。

 

めぐみん「それで、ゆんゆんは大丈夫でしょう?狼菜がいる訳ですし。」

狼菜「私はパス。悪目立ちしたくないし…………。」

朱翼「狼菜らしいわね。」

 

 めぐみんがそう聞くと、狼菜はそう言う。

 確かに、狼菜もゆんゆん並みのコミュ障だから、目立つのは嫌がるだろうからな。

 すると、ゆんゆんは口を開く。

 

ゆんゆん「こんな感じに、狼菜さんに無理はさせたくないので…………。」

めぐみん「全く、しょくがないですねえ。良いでしょう、そういう事なら、我が力、存分に振るってあげましょう!」

ゆんゆん「えっ?めぐみんがついて来ても役に立たないじゃない。一発撃ったらあとは邪魔なだけでしょう?」

 

 ゆんゆんがそう言うと、めぐみんは深々と息を吐くと、そう言う。

 その表情は、案外満更でもない苦笑を浮かべていた。

 それに対して、ゆんゆんは割と辛辣な事を言い、めぐみんは固まった。

 すると、白夜が口を開く。

 

白夜「だったら、何でここに来たんだよ?」

ゆんゆん「そ、それが…………前衛ができる知り合いの冒険者の人に一応、嫌々お願いしてみたんですけど…………。『ああん?俺は今、宝島で儲けたから、働く必要ねえんだよ。バインバインの紅魔族のチャンネー紹介するってなら、まあ請けてやらなくもないけどよ?』なんて最低な事を言われまして…………。」

カズマ「誰だか知らんが、碌でもない奴だな。」

 

 白夜がそう聞くと、ゆんゆんはそんな風に答える。

 多分、ダストの事だろうな。

 最低だな。

 すると、ゆんゆんは俺の事を見てくる。

 

ゆんゆん「あの、湊翔さん!私と一緒に紅魔の里の試練を受けてくれま……………痛い痛い!ちょっとめぐみん、何するの!?」

 

 ゆんゆんは俺を見て、そんな風に言おうとする。

 すると、めぐみんはゆんゆんのおさげを引っ張りながら言う。

 

めぐみん「何するのかではありませんよ!フォルテに新たな爆裂魔法を教わって、私も強いんですよ!湊翔が出るまでもありません!紅魔の里の試練くらい、この私がどうにかしてあげますよ!」

狼菜「へぇ…………。」

ゆんゆん「ねえ、めぐみん。ぶっちゃけ、あなたについて来られても迷惑なんだけど………。」

めぐみん「あなたは日頃オドオドしてる癖に、たまにハッキリ言いますね!」

 

 めぐみんはそんな風に宣言する。

 確かに、めぐみんはフォルテから、三連発できる爆裂魔法を教わってるしな。

 ゆんゆんがそんな風に言うと、めぐみんは目を紅くしつつ、口を開く。

 

めぐみん「高レベルの紅魔族である私なら、そこらの低レベルな前衛よりよほど戦えます。モンスターごとき、我がマナタイト製の杖で撲殺してやりますよ!なのでカズマ、ちょっと留守にして来ますね!」

 

 めぐみんは、魔法使いとしてのアイデンティティまで捨て始めた事を言う。

 そうして、ゆんゆんと狼菜は帰っていった。

 すると。

 

ツムリ「皆さん!ジャマトがアクセルに向かって来ています!」

湊翔「ジャマトが!?」

ツムリ「はい。しかも、馬場武達も現れました!」

カズマ「あいつらもかよ!?」

白夜「行くぞ!」

 

 ツムリから、馬場武達が現れた事が伝えられる。

 マジか…………!

 俺たちはすぐに、その場所へと向かう。

 そこには、馬場武達シャドウライダーと、ジャマトの姿があった。

 

湊翔「馬場武…………!」

武「よお。あの時の借りを返しに来たぜ。」

要「そうですね。」

カズマ「しつけぇよ!こっちはのんびり過ごしたいんだよ!」

ダクネス「待たせたな!」

武劉「行くぞ。」

 

 馬場武にそう言うと、馬場武はそう言う。

 まあ、無理矢理、強制終了したからな。

 そこに、ダクネスと武劉も合流する。

 俺たちは、変身していく。

 

MARK(マーク) (ナイン)

 

 その音声と共に、ブーストマークIXレイズバックルを分離すると、俺たちはそれぞれのレイズバックルを装填する。

 

SET(セット) IGNITION(イグニッション)

SET(セット) AVENGE(アベンジ)

SET(セット)

SET(セット) UP(アップ)

SET(セット) FEVER(フィーバー)

SET(セット) AGRESION(アグレシオン)

 

 それぞれの音声が鳴る中、俺たちは叫んだ。

 

『変身!』

 

 そう叫ぶと同時に、俺はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴るとバックルが展開して、九尾の狐の様な形状になる。

 そして、それぞれがレイズバックルを操作する。

 

DYNAMITE(ダイナマイト) BOOST(ブースト)

GEATS(ギーツ) IX(ナイン)

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

DUAL(デュアル) ON(オン)

HYPER(ハイパー) LINK(リンク)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) BEAT(ビート)

AMAZING(アメイジング) POWER(パワー)

CORRIDA(コリーダ)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) CALIBER(カリバー)

HAMELN(ハーメルン)

BORRELOAD(ヴァレルロード)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 俺はギーツIX、カズマはタイクーン・ブジンソード、トウカはラウンズ・フィーバーカリバーフォーム、白夜はライコウ・レーザーブーストフォーム、朱翼はスワン・ハーメルンフォーム、武劉はダイル・ヴァレルロード、めぐみんはナーゴ・フィーバービートフォーム、ダクネスはバッファ・コリーダフォームに変身した。

 馬場武はジャマ神としての姿、要はブジンソード、残りの2人は基本形態だった。

 俺たちは、それぞれで応戦していく。

 

湊翔「ふっ!はっ!」

武「おらっ!ハァァァァ!」

 

 俺は、馬場武と応戦していく。

 俺はギーツバスターQB9を持って、武は黒いマグナムシューターを持っていた。

 俺はブレードモードで攻撃しつつ、QB9ノズルから、ゼロ距離射撃を行ったりする。

 

武「やるじゃねぇか!だが、俺はそう簡単には負けねぇ!」

湊翔「そうかよ。だったら、更にあげていくか!」

 

 馬場武がそう言う中、俺はそう言うと、ギーツバスターQB9をレールガン状態にする。

 

RAILGUN(レールガン)

 

 その音声が鳴る中、ギーツバスターQB9にマグナムレイズバックルを装填する。

 

MAGNUM(マグナム) BOOSTER(ブースター)

 

 その音声が鳴ると、俺の左手にマグナムシューターが召喚される。

 そう。

 ギーツバスターQB9は、レイズバックル拡張スロットであるポップアップアセンブルには、装填したレイズバックルの拡張武装を展開する事が可能なのだ。

 この機能により、各種拡張武装を召喚する事が出来るようになったのだ。

 

武「あ?」

湊翔「行くぞ。ハァァァァァ!」

 

 俺はギーツバスターQB9とマグナムシューターの2丁拳銃で戦っていく。

 更には、自分の力を使って、地面を盛り上げて、足場を作って攻撃したり、ギーツテールIXを使って攻撃したりする。

 それには、ジャマ神の力を持っている馬場武も苦戦気味だった。

 

武「くっ!?ハハハハハハハ!最高じゃねぇか!!こうでないと面白くねぇからな!」

湊翔「ふっ!」

 

 馬場武はそんな風に高笑いしながら、そう叫ぶ。

 俺は、馬場武と応戦していく。

 それを見ていたカズマ達は。

 

カズマ「マジかよ…………!あいつ、あんな事が出来るのかよ…………!?」

要「余所見をしてる場合ですか?」

 

 カズマが感心とも驚愕とも取れる様な口ぶりでそう言うと、要が攻撃してくる。

 カズマも、武刃を持って応戦していく。

 

めぐみん「凄いですよ、湊翔!」

ダクネス「まさか、あれだけの力を手に入れていたとはな…………。」

朱翼「凄いです!」

武劉「逞しくなったな。まさに、ウェポンマスターとしての境地に辿り着いたみたいな感じだな。」

光太郎「余所見してんじゃねぇ!」

遥「行くわよ!」

 

 俺の動きを見ていためぐみん達もそう話す。

 そんな風に話をしていると、光太郎と遥も襲いかかってくる。

 ジャマトと応戦しつつ、光太郎と遥とも応戦する。

 白夜とトウカは。

 

白夜「おらっ!やるじゃねぇか。(そういや、あいつに提案された事、やってみるか。)」

トウカ「ええ…………。」

 

 白夜がそう言いつつ、そんな風に考えていると、トウカはジャマトと応戦しつつ、そんな風に答える。

 すると、どこからか、2人に向かって銃撃が飛んでくる。

 

「「っ!?」」

 

 2人はすぐに回避する。

 すると。

 

ベロバ「は〜い!私と遊びましょ?」

Sケケラ「相手になってやるよ。」

トウカ「ベロバにシャドウケケラ…………!」

白夜「こいつらまで来やがったか。」

 

 そんな風に声をかける存在が現れる。

 それは、プレミアム状態となったベロバとシャドウケケラだった。

 トウカはベロバと、白夜はシャドウケケラと応戦していく。

 

白夜「おらっ!ハァァァァァ!」

Sケケラ「へへっ!よっと!」

 

 白夜は、レーザーブーストフォームとしての加速能力をフル活用して応戦して、シャドウケケラは、舌を伸ばして、レーザーレイズライザーの銃撃をしていく。

 

Sケケラ「やるじゃねぇか!だが、お前はそうでも、あいつはどうかな?」

白夜「何?……………そういう事か。」

 

 シャドウケケラがそう言う中、白夜はチラリとシャドウケケラが見た方を見る。

 その理由は…………。

 

ベロバ「アハハハハ!ハァァァァァ!」

トウカ「くっ!ハァァァァァ!」

 

 ベロバとトウカが戦っていた。

 だが、トウカが押され気味だったのだ。

 

ベロバ「大した事無いわねぇ〜。」

トウカ「っ!」

 

 ベロバは退屈と言わんがばかりにそんな風に言う。

 トウカはそんな風に反応して、フィーバースロットレイズバックルを操作して、クローレイズバックルをソードエクスカリバーに装填する。

 

GOLDEN(ゴールデン) FEVER(フィーバー) VICTORY(ビクトリー)

CLAW(クロー) TACTICAL(タクティカル) STLASH(ストラッシュ)

 

トウカ「ハァァァァァ!」

 

 トウカは、二つの必殺技を同時に発動して、ベロバに攻撃していく。

 

ベロバ「はっ!ハァァァァ!」

トウカ「えっ!?きゃっ!?」

 

 ベロバは腕からエネルギーの刃を放ち、トウカの斬撃を無効化して、そのままカウンター気味に攻撃する。

 トウカが吹き飛ぶと。

 

トウカ「まだよ…………!」

ベロバ「アンタ、そんなもん使うの?」

 

 トウカはそう言うと、コマンドツインバックルを取り出す。

 ベロバがそう嘲笑う中、トウカはカリバーバックルとフィーバースロットレイズバックルを抜くと、コマンドツインバックルを装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴ると、トウカはすぐにコマンドツインバックルを操作する。

 

GREAT(グレイト)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、矢印と共にGREATという文字がトウカに当たる。

 すると、レイジングフォームへと変身する。

 

RAISING(レイジング) SWORD(ソード)

 

 少しだけ格闘戦を行うと、その音声と共に、レイジングソードが飛来する。

 

トウカ「ハァァァァァ!はっ!」

ベロバ「ふっ!はっ!」

 

 トウカは、レイジングソードで攻撃するも、ベロバはパンチやキックと共に衝撃波を放つ。

 それでも、トウカはレイジングソードで攻撃する。

 トウカの一閃で、ベロバが下がると、レイジングソードからチャージ音が鳴り、トウカはレイジングソードに付いてるキャノンバックルを操作する。

 

FULL(フル) CHARGE(チャージ)

 

 その音声が鳴ると、そのバックルをデザイアドライバーに装填し、操作する。

 

TWIN(ツイン) SET(セット)

TAKE(テイク) OFF(オフ) COMPLETE(コンプリート) JET(ジェット) &(アンド) CANNON(キャノン)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 トウカはラウンズ・コマンドフォーム・ジェットモードへと変身する。

 ベロバが銃撃してくる中、トウカはジェットモードとなって、飛行して攻撃していく。

 

トウカ「ハァァァァァ!」

ベロバ「ふっ!」

トウカ「うわっ!?」

 

 トウカは、ジェットモードで飛行しながら攻撃するが、ベロバのレーザーレイズライザーの銃撃を受けて、怯んでしまう。

 着地すると同時に、レイジングソードのボタンを押す。

 

RAISE(レイズ) CHARGE(チャージ)

TACTICAL(タクティカル) RAISING(レイジング)

 

トウカ「ハァァァァァ!」

 

 トウカはその音声と共に、オレンジと水色の斬撃波を放つ。

 だが、ベロバはレーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを操作する。

 

FINISH(フィニッシュ) MODE(モード)

LASER(レーザー) VICTORY(ビクトリー)

 

ベロバ「ハァァァァァ!」

トウカ「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

 ベロバは必殺技を発動すると、タクティカルレイジングを打ち消し、そのままビームを放つ。

 トウカは最初のビームは打ち消したが、二発目のビームは受けてしまう。

 それを受けて、トウカは強制変身解除へと追い込まれてしまう。

 

トウカ「うっ…………!?」

 

 トウカが倒れる中、変身解除したベロバがトウカに近寄る。

 

トウカ「何で…………!?」

ベロバ「はぁ…………あんた全然弱すぎよ。」

トウカ「え…………!?」

ベロバ「こんなんでギーツのこと守るとか、笑えるんですけど!今のアンタはギーツの足手まとい。なんの役に立ってもいない疫病神ね!アハハハハ!!アハハハハ!!」

トウカ「……………っ!?」

 

 トウカがそんな呻き声を出すと、ベロバはそんな風にトウカの精神を傷つけていく。

 その言葉は、今のトウカの心を傷つけるのには十分すぎた。

 

ベロバ「さて、こいつの無様な様を見れたし。帰るわよ。」

武「ちっ!お預けだ!」

Sケケラ「じゃあな!」

 

 ベロバがそう言うと、馬場武達は撤退していく。

 俺たちは変身解除すると、トウカに駆け寄る。

 

湊翔「トウカ!大丈夫か!?」

カズマ「おい、しっかりしろよ!?」

トウカ「…………………。」

 

 俺とカズマは、トウカにそう話しかける。

 だが、トウカは光が消えた虚ろな目をしていた。

 それはまるで、アルダープの裁判の時や、闘牛ゲームの時の追い詰められた俺の姿と重なって見えた。

 トウカは徐ろに立ち上がると、そのままフラフラと何処かへと去っていく。

 

めぐみん「トウカ……………。」

ダクネス「大丈夫か…………?」

朱翼「大丈夫だといいんですが…………。」

武劉「相当、精神に来たんだろうな。」

白夜「……………。」

 

 それを見ためぐみん達は、そう話す。

 俺はトウカに話しかける事が出来なかった。

 その様子を、遠くからジットが見ていた。

 

ジット「ギーツ…………。確かにお前の創世の力は凄まじい。だが、周りはそうではない。周りからじわじわと追い詰めてやる…………!」

 

 ジットはそんな風に呟いていた。

 俺たちは屋敷へと戻った。

 

湊翔「……………どうだ?」

ダクネス「ダメだ。トウカは閉じこもってしまっている。」 

アクア「しかし、ベロバって奴に負けたくらいで落ち込みすぎじゃ無い?」

白夜「…………あいつは焦りがあるんだ。」

朱翼「焦り…………ですか?」

白夜「ああ。湊翔にカズマが強くなる中、自分だけが置いていかれてるんじゃ無いかってな。」

 

 俺がそう聞くと、ダクネスはそんな風に言う。

 アクアがそう言う中、白夜はそう言う。

 トウカはそんな気持ちを抱えていたのか………。

 

武劉「そういう事か…………。恐らく、そこをベロバに突かれたのだろうな。」

湊翔「……………ちゃんと、トウカと向き合っていれば…………。」

カズマ「後悔したってしょうがねぇだろ。ちゃんと向き合ってやれよ。」

湊翔「ああ。」

 

 武劉がそう言うと、俺は悔やみの言葉を出す。

 トウカとちゃんと向き合っていれば、こんな事には…………。

 カズマがそんな風に言うので、俺はそう答える。

 すると、白夜が立ち上がる。

 

めぐみん「どこへ行くんですか?」

白夜「…………修行だ。少し留守にする。」

 

 めぐみんがそう聞くと、白夜はそう答え、何処かへと向かう。

 俺たちは、そんな白夜を見送った。

 白夜は、ある部屋に入る。

 

白夜「……………話がある。クロス。」

クロス「お、来たか。この間の話は、どうする?」

 

 白夜は部屋に入ると、そう話しかける。

 部屋の主は、クロスだった。

 クロスはそんな風に聞いてくる。

 それは、シルフィーナの完治祝いのパーティーの直後、白夜はクロスに呼び出されたのだった。

 

白夜「何だよ、急に。」

クロス「いやな、お前に話があってな。」

白夜「話?」

クロス「お前、ギーツ達がどんどん強くなってる事を考えてるだろ?」

 

 白夜がクロスにそう聞くと、クロスはそんな風に答える。

 クロスの答えに白夜が首を傾げると、クロスはそう言う。

 

白夜「……………それが何だ?」

クロス「ギーツにタイクーンは、新たな力を手に入れた。今のお前のレーザーブーストフォームを遥かに上回る力だ。今のお前が戦っても、よくて互角。もしかしたら、負けるかもしれないからな。それに、牛島闘轟はジャマ神の力を得ている。今のお前じゃ、勝てるかは怪しいぞ?」

白夜「……………はぁ。そんな事を言う為だけに呼んだのなら、帰るぞ。」

 

 白夜がそう聞くと、クロスはそんな風に言う。

 白夜はため息を吐くと、帰ろうとする。

 

クロス「まあ、待てよ。そんな事を言う為だけに呼んだわけじゃねぇよ。俺としては、お前が負ける姿なんて見たくねぇからな。そこで、お前に修行をつけてやろうと思ってな!」

白夜「……………何?」

クロス「今のお前も十分強いが、更に強くなれるんだぞ。どうだ?悪い話じゃねぇだろ?」

 

 クロスは帰ろうとする白夜を呼び止めると、そんな風に言う。

 白夜がそう聞くと、クロスはそんな風に提案する。

 それを聞いた白夜は。

 

白夜「……………何のつもりだ?」

クロス「疑うなぁ…………。俺はただ、お前をサポートしたいだけだ。悪意はねぇよ。」

 

 白夜は胡乱げな視線を向けると、クロスはそんな風に答える。

 その言葉に嘘はないと感じていた。

 

白夜「……………少し考えさせろ。」

クロス「まあ、無理もねぇか。分かったよ。気長に待ってやるから。」

 

 白夜はそう言うと、クロスの部屋から退出する。

 そんなやり取りがあったのだ。

 そうして、現在に至る。

 

クロス「……………それで、答えは?」

白夜「…………その修行とやらを受けてやる。」

クロス「そうこなくっちゃな!流石は俺の推しだぜ!」

白夜「…………俺も更に強くなる必要が出てきたからだ。お前の為じゃない。」

 

 クロスがそう聞くと、白夜はそんな風に答える。

 クロスは嬉しそうにそう言うと、白夜はそう呟く。

 すると、白夜はある部屋に連れてこられた。

 

白夜「ここは?」

クロス「ここはデザグラの訓練ルームだ。ここで、ある人物達と戦ってもらう。」

白夜「ある人物達だと?」

 

 白夜がそう聞くと、クロスはそう答える。

 クロスの言葉に対して、白夜がそう聞くと、白夜の前にある人物達が現れる。

 

???「ほう…………お前がライコウとかいう仮面ライダーか。」

白夜「っ!?あなた達は…………本郷猛に城茂!?」

 

 目の前に現れたのは、本郷猛/仮面ライダー1号と、城茂/仮面ライダーストロンガーだった。

 

茂「ほう…………俺達の名を知ってるとはな。」

猛「詳しい内容は、お前のサポーターとかいう男から聞いているな?お前の特訓相手は俺たちだ。」

白夜「マジか…………!」

 

 それを聞いた茂がそう言うと、本郷猛はそう言う。

 白夜がそう言う中、2人は変身する。

 

猛「いくぞ!ライダー……………変身!」

茂「変身…………ストロンガー!」

 

 2人がそう叫ぶと、それぞれの仮面ライダーに変身していく。

 仮面ライダー1号と仮面ライダーストロンガー。

 栄光の7人ライダーの内の2人が揃った。

 

白夜「……………やってやる。こんな所で止まれないからな。」

 

 白夜はそう言うと、ライトニングレイズバックルを装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴り響く。

 すると、白夜の横には、黄色い発電機と英語でLIGHTNINGの文字が浮かび上がる。

 待機音が流れる中、白夜は叫ぶ。

 

白夜「変身!」

 

 そう言って、レイズバックルを操作して、変身する。

 

LIGHTNING(ライトニング)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 白夜はライコウ・ライトニングフォームに変身する。

 

猛「全力で来い!」

茂「行くぞ!」

白夜「おう!」

 

 三人はそう話すと、それぞれで向かっていく。

 果たして、白夜は更なる力を掴み取れるか。




今回はここまでです。
今回は、トウカの絶望です。
宝島が去った後、ゆんゆんの族長試練の話があった後、ジャマトが襲来。
湊翔も、ジャマト・アウェイキングで見せた戦法を行いました。
ただ、トウカはコマンドフォームを使っても、プレミアムベロバには勝てませんでした。
ベロバの口撃で、トウカは絶望する。
そんな中、白夜は修行をするとの事だが、その相手はまさかの本郷猛と城茂だった。
栄光の7人ライダーの内の2人と対峙する。
果たして、新たな力を獲得出来るのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ガヴも、オチルを倒す事が出来ましたが、ストマック社がジャルダック家に乗っ取られてしまう。
グラニュート界が、どんどん闇菓子に染まっていく。
この小説の今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から受け付けています。
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