この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第144話 絶望と修行の果てに

 トウカが部屋に閉じ籠り、白夜は修行をすると言った。

 俺たちは心配しつつも、翌日を迎えた。

 

めぐみん「それでは、しばらくの間出かけてきますが、私がいない間にあまり馬鹿な事しないで下さいね?」

カズマ「お前最近、自分が常識人枠入りしたと勘違いして無いか?言っとくけど、この街1番の問題児は、実はアクアじゃなく、お前かもしれないからな。」

 

 めぐみんがそんなふうに言う中、カズマはそう答える。

 だが、そこにはトウカと白夜の姿はなかった。

 すると、ダクネス達と話していためぐみんが口を開く。

 

めぐみん「湊翔も、トウカ達のことをお願いしますね。」

湊翔「ああ。分かってる。」

 

 めぐみんがそう言うと、俺はそう答える。

 めぐみんは紅魔の里へと向かっていった。

 

カズマ「さて。めぐみんが居なくなったことだし、家事当番決めるか。早ければ数日で帰るって言ってたけど、一応な。」

朱翼「良いんですか?トウカも白夜も居ないのに…………。」

 

 カズマはそんな風に切り出す。

 家事当番については、トウカと白夜も居るべきだろうが…………。

 

カズマ「……………湊翔。お前は後でトウカの元に行ってやれよ。」

湊翔「ああ、ありがとうな。」

アクア「私、良い加減トイレ掃除ばかりやらされるのは嫌なんですけど。料理当番とかそう言ったのを回してちょうだい。」

武劉「いや、アクアが料理をすると、食材の大半がダメになる。料理の度に液体調味料を浄化されちゃ、たまったもんじゃないからな。」

 

 カズマはそんな風に言う。

 俺が礼を言う中、アクアと武劉はそう話していた。

 トウカと白夜は大丈夫だと良いんだがな…………。 

 カズマが割り振る中、アクアが『畑当番』も手伝えと言う。

 すると。

 

武劉「……………おい。聞いてないぞ?庭に畑でも作ったのか?」

ダクネス「何をやっている!素人の農作業は法で禁止されているんだぞ!」

アクア「ダクネスに武劉ったら、一見賢そうに見えて、アンポンタンなのね。実は、高レベル冒険者は例外的に農作業しても許されるのでした!ほら、私の冒険者カードを見てちょうだい。分かったら2人も手伝って!」

湊翔「お前には言われたく無いと思うがな。」

 

 法に厳しい2人がそう反応する。

 すると、アクアはそんな風に言う。

 アクアにアンポンタンって言われるなんて、屈辱だな。

 アクアが農具を持って外に向かうと。

 

ダクネス「待てアクア!もう本当に嫌な予感しかしないから、家庭菜園だけはやめてくれ!」

武劉「俺たちが育てた野菜が人様に迷惑をかける気配しかしないんだが!」

 

 アクアと武劉の2人がそう言う。

 自分たちが育てた野菜が人様に迷惑をかけるというのも、日本じゃまず聞かないな。

 すると、ダクネスが俺の方に戻ってくる。

 

ダクネス「……………湊翔。私の親友の事を頼む。今のトウカを元気付けられるのは、お前しかいないからな。」

湊翔「ああ。」

 

 ダクネスは俺にそう頼み込む。

 俺がそう答えると、ダクネスはアクアの方に向かう。

 俺はトウカの部屋に向かう。

 部屋の前に着くと、俺はドアをノックする。

 

湊翔「……………トウカ。入っても良いか?」

トウカ「………………うん。」

 

 俺がそう聞くと、トウカの返答が来る。

 俺がドアを開けて部屋の中に入ると、髪をかなりボサボサにした状態のトウカが目に入る。

 その姿は、かつて、ベロバによって追い詰められた時の俺とそっくりだった。

 

湊翔「……………トウカ、大丈夫か?」

トウカ「……………うん。ありがとう。」

 

 俺がそう話しかけると、トウカはそんな風に答える。

 すると、トウカは口を開く。

 

トウカ「……………湊翔。私、あなたと別れようと思うの。」

湊翔「……………それは、どうしてなんだ?」

 

 トウカはそんな風に切り出す。

 半ば予想していたとはいえ、ショックを受けるが、それでも、理由を聞く。

 

トウカ「私……………あなたの足手纏いになってるから。」

湊翔「………………。」

トウカ「あなたを守るって決めたのに、肝心な時にはいつも助けられて…………。あなたはブーストマークII、レーザーブースト、ギーツIX。どんどんと強くなって先に進んでるのに、私はコマンドフォームが関の山…………。置いてかれてるように感じて…………辛くて…………!こんなに弱い自分が許せなくて…………!」

 

 トウカはそう語る。

 俺がただ黙って聞いていると、トウカは大粒の涙を流しながらそう言う。

 それには、トウカのこれまでの葛藤や苦悩が言葉に滲んでいた。

 

トウカ「ごめんなさい……………!私には、湊翔を愛することも、湊翔に愛される資格なんてないんだ……………!!」

 

 トウカはそんな風に言って、顔を俯かせる。

 この一件は、ある意味では俺が原因かもしれないんだ。

 責任を取る必要がある。

 それに、俺にはトウカに伝えたい事があるのだ。

 

湊翔「……………アテナ。」

トウカ「え…………?」

湊翔「俺、アテナには凄い感謝してるんだ。この世界に送ってくれた事で、この世界でたくさんの大切なものができたこと。ようやく自分の過去と向き合えたこと。ようやく本当の意味で強くなれたこと。それは、アテナが俺をこの世界に転生させてくれたからなんだ。アテナが居てくれたから、今の俺はここに居る。」

 

 俺は本名で呼ぶ。

 トウカが俺の方を向くと、俺はそう語っていく。

 トウカがこの世界に送ってくれなかったら、俺は前世でいずれ壊れていたかもしれない。

 トウカが居たからこそ、今の俺はこうしてここに居るんだからな。

 

湊翔「アテナ、俺をこの世界に送ってくれて、俺と出会ってくれて、ありがとう。」

トウカ「〜〜〜っ!!」

 

 俺は、トウカに感謝の言葉を伝える。

 すると、トウカは俺に抱きつく。

 

トウカ「……………我儘言うんだけど、良い?」

湊翔「ああ。」

トウカ「ありがとう…………う、うう…………!うわぁぁぁぁ!!」

 

 トウカがそう言うと、俺は了承する。

 すると、トウカは感情が溢れたかのように大声で泣きだす。

 俺はトウカの事を優しく包み込むように抱きしめる。

 まるで、闘牛ゲームの頃と立場が逆転したようだった。

 しばらくすると、トウカは顔を起こす。

 

トウカ「……………ありがとう。」

湊翔「ううん。気にすんなって。」

トウカ「私の願い…………聞いてもらっても良い?」

湊翔「ああ。」

トウカ「私……………これからも湊翔と一緒に戦いたい!湊翔と生きていたい!」

 

 トウカが目を涙で濡らしながらそう言う中、俺はそう答える。

 トウカはそんな願いを口にする。

 

湊翔「……………その願い、叶えようぜ。」

トウカ「うん!」

 

 俺はそう言うと、手を差し出す。

 トウカが俺の手を握ると、荘厳な鐘の音が鳴り響く。

 すると、俺とトウカの手に光が集まっていき、ある物に変わっていく。

 それは、ブジンソードの様なレイズバックルだった。

 

トウカ「これは…………。」

湊翔「これは、トウカの願いの証だ。トウカの願いが、このレイズバックルを生み出したんだ。」

トウカ「…………うん。ありがとう。」

 

 トウカはそのレイズバックルを受け取ると、俺はそう言う。

 ゼウスから、創世の力の使い方を聞いたのだ。

 トウカは笑みを浮かべてそう答える。

 一方、白夜の方は。

 

白夜「おらっ!ハァァァァァ!」

猛「ふっ!はっ!」

茂「はっ!ハァァァァァ!」

 

 白夜は本郷猛と城茂と戦っていた。

 白夜も戦闘に慣れていたが、相手は栄光の7人ライダーの2人。

 そう簡単には行かなかった。

 

猛「ふっ!ハァァァァァ!」

白夜「くっ!?」

 

 白夜は攻撃すると、本郷猛は白夜の動きを読み、的確にカウンターを叩き込む。

 白夜は、本郷猛のカウンターに翻弄されていた。

 

白夜「このっ!」

茂「ふっ!ハァァァァァ!エレクトロファイヤー!」

 

 白夜はライトニングレイズバックルの力で攻撃しようとする。

 すると、城茂は掛け声と共に腕をこすって静電気を発生させ、地面に手を叩きつけ、電流を走らせる。

 それには、白夜もダメージを与える。

 

白夜「くっ…………!流石は栄光の7人ライダーだな…………。」

 

 白夜はそんな風に呟く。

 本郷猛と城茂の連携に苦戦していた。

 すると。

 

茂「なかなかにやるな。」

猛「ふむ…………虎雷白夜。お前は何の為に戦っている?」

白夜「…………あ?」

猛「答えろ。半端な答えは許さん!」

 

 城茂がそう呟く中、本郷猛はそう問う。

 白夜がそう聞くと、本郷猛はそう叫んだ。

 半端な答えは許さないと。

 それに対して、白夜は。

 

白夜「…………俺は、この世界に来てから、ただ強さを求めていた。師匠と出会っても、俺は1人で動いていた。……………だがな、そんな俺に、湊翔にカズマ……………仲間ができた。…………まあ、アクアについてはおまけだがな。あいつらを鍛えている内に、俺はあいつらの事が大切になっていったんだ。今の俺は…………そんな仲間を守る為に、俺は戦う!ただ、それだけだ!!」

 

 白夜はそんな風に答える。

 俺たちと出会うまで、たった1人で強さを求めていた。

 そんな折、俺たちと出会った。

 白夜はそう叫びながら、本郷猛と城茂へと向かっていく。

 

白夜「ハァァァァァ!はっ!」

猛「くっ!?のわっ!?」

 

 白夜は本郷猛に攻撃しようとすると、本郷猛はカウンターを狙おうとした。

 すると、そのカウンターを読んだかの様に、白夜は更にカウンターを叩き込む。

 

茂「ハァァァァァ!エレクトロファイヤー!」

白夜「ふっ!はっ!」

 

 茂はすぐにエレクトロファイヤーを発動する。

 それを見た白夜も、地面を強く叩く。

 すると、エレクトロファイヤーは茂の方に向かう。

 

茂「何!?」

白夜「…………やっぱりな。砂鉄を使って、導線代わりにしてたんだな。」

茂「見抜いたか……………。」

 

 茂は驚きつつも、すぐに回避する。

 白夜はそんな風に呟く。

 エレクトロファイヤーは、ただ地面に電気を流すのではなく、砂鉄を導線代わりにして、放っているのだ。

 

猛「まさか…………俺たちの技術を吸収して、自分のものにするとはな。」

茂「やるじゃないか…………。」

白夜「俺も負けてられないからな。」

 

 本郷猛と城茂が感心するかの様にそう言うと、白夜はそう答える。

 

猛「ここまでやるとはな…………。この一撃、受けてみろ!」

茂「行くぞ!」

白夜「おう!」

 

 本郷猛と城茂はそう叫ぶ。

 本気の一撃を叩き込む気なのだ。

 白夜が構えると。

 

猛「ライダー……………キック!」

茂「ストロンガー電キック!」

 

 本郷猛と城茂の2人は、ライダーキックを放とうとする。

 それを見た白夜は。

 

白夜「行くぞ!」

 

 そう叫んで、ライトニングレイズバックルを操作する。

 

LIGHTNING(ライトニング) STRIKE(ストライク)

 

白夜「ハァァァァァ!」

 

 白夜も、ライダーキックを放つ。

 三人のライダーキックがぶつかり合う。

 

「「「ハァァァァァ!」」」

 

 三人はそんな風に叫び、力を込める。

 すると、ぶつかり合うエネルギーは限界を迎えたのか、爆発する。

 

「「「ふっ!」」」

 

 爆発を受けて吹き飛ぶ中、三人は着地する。

 三人とも、変身解除には追い込まれていなかった。

 

白夜「……………流石だな。」

猛「……………お前はそれで良い。お前の守るべきものの為に戦え。それこそが、仮面ライダーだ。」

茂「なかなかだったな。」

 

 白夜がそう呟く中、本郷猛と城茂は、白夜を認めるかの様にそう言う。

 すると、俺がやってくる。

 

湊翔「流石だな、白夜。」

白夜「お前…………いつから来たんだ?」

湊翔「ついさっき、ゼウスを介して、お前のサポーターに呼ばれたんだよ。」

 

 俺がそう言うと、白夜はそう聞く。

 それに対して、俺はそう答える。

 実は、トウカを慰めた後、クロスが俺の事を呼んだのだ。

 

湊翔「……………本当に強いな、白夜は。」

白夜「俺だけじゃねぇ。色んな人に支えられて、強くなったんだ。これからもよろしくな。」

湊翔「ああ。」

 

 俺がそう言うと、白夜は少しだけ照れくさそうにしつつも、そんな風に言って、拳を向けてくる。

 それに対して、俺もそう答えて、拳をぶつける。

 すると、荘厳な鐘の音が鳴り響き、白夜の前にブーストマークIXの様なレイズバックルが現れる。

 

白夜「これが…………俺の新たな力か。」

猛「頑張れよ、少年。」

茂「お前には、これをやるよ。」

 

 白夜がそのレイズバックルをとって、そんな風に呟くと、本郷猛と城茂は口を開き、ある物を投げ渡す。

 それは、タイフーンとエレクトラーのレイズバックルだった。

 

白夜「これは…………!」

茂「俺たちの力、お前に託したぞ。」

猛「頑張れよ。若き仮面ライダー。」

白夜「ありがとうございます!」

 

 白夜が驚く中、本郷猛と城茂はそんな風に言い、オーロラカーテンに入って去っていく。

 白夜はそれに対して、そんな風に礼を言う。

 俺は白夜とトウカを連れて、屋敷へと戻ることにした。

 俺たちが屋敷に戻ってくると。

 

カズマ「お前ら、戻ってきたか!」

朱翼「良かった…………!」

武劉「どうやら、一皮剥けた様だな。」

ダクネス「ああ…………良かった…………。」

アクア「まあ、いつまでもいじけてたり、修行に篭られても、私のトイレ掃除が増えるんだから。」

湊翔「素直じゃないな…………。」

 

 俺が2人を連れて戻ってきたのを見て、カズマ達はそう言う。

 アクアの発言が、若干ツンデレっぽかったが。

 すると、俺のお腹から腹の虫が暴れる音がする。

 

湊翔「……………取り敢えず、飯にしないか?お腹すいた…………。」

トウカ「ふふっ。待ってて。すぐに作るから。」

白夜「俺も流石に腹減ったからな。ぶっ続けで修行してたからな。」

カズマ「まあ、昼飯にするか。」

ダクネス「そうだな。」

アクア「私もお腹空いたわよ…………。」

 

 俺がそう言うと、トウカは笑みを浮かべて、キッチンへと向かう。

 トウカが料理を作る中、白夜の修行の内容を聞いていた。

 

カズマ「マジかよ…………!あの栄光の7人ライダーの2人に特訓してもらってたなんてな!」

ダクネス「凄まじい実力者だったんだろう?大丈夫なのか?」

白夜「ああ。大丈夫だ。」

朱翼「良かった…………。」

武劉「そうだな。」

 

 カズマは興奮気味にそう言う。

 始まりの仮面ライダーに、栄光の7人ライダーの1人と戦ったからな。

 俺たちはそう話しつつ、昼食をとった。

 すると。

 

ツムリ「皆さん!またジャマトが現れました!」

湊翔「またか?」

カズマ「懲りねぇな…………。」

武劉「いくぞ。」

 

 ツムリからそんな通信が入る。

 またジャマトが現れたのか。

 俺たちが行こうとすると。

 

白夜「……………悪い。俺は行けねぇわ。」

ダクネス「どういう事だ?」

白夜「決着つけなきゃ行けない奴が居るからな。」

アクア「はぁ?」

湊翔「……………分かった。こっちは任せろ。」

カズマ「…………ったく。」

白夜「助かる!」

 

 白夜はそんなふうに言う。

 ダクネスが首を傾げると、白夜はそう答える。

 白夜の意思を尊重して、俺たちだけでいく事になった。

 すると、白夜はスパイダーフォンを取り出す。

 

白夜「……………よぉ。俺たちの決着をつけるぞ。」

???『……………いいだろう。』

 

 白夜はそんな風に電話をかけると、その電話の主はそう答える。

 果たして、何者なのか。

 一方、俺たちはジャマトが現れたエリアへと向かう。

 すると。

 

ベロバ「は〜い!元気にしてた?」

Sケケラ「よぉ。」

武「来たな。」

 

 そこには、ベロバにシャドウケケラ、馬場武などが居た。

 

湊翔「懲りないな…………。」

カズマ「まったくだよ。」

ベロバ「あれ?まだ居るの?役立たずの仮面ライダーラウンズ!」

ダクネス「こいつ…………!」

 

 俺たちがそう言う中、ベロバはそんな風に言う。

 ダクネスが歯軋りする中、トウカは口を開く。

 

トウカ「……………皆、ベロバの相手は私に任せて。」

ダクネス「…………大丈夫なんだな?」

トウカ「うん。負けないから。」

湊翔「分かった。任せたぞ。」

カズマ「行くぞ!」

 

 トウカはそんな風に言う。

 その顔には、もう迷いは見えなかった。

 トウカを除いた俺たちは変身をする。

 

MARK(マーク) (ナイン)

 

 その音声と共に、ブーストマークIXレイズバックルを分離すると、俺たちはそれぞれのレイズバックルを装填する。

 

SET(セット) IGNITION(イグニッション)

SET(セット) AVENGE(アベンジ)

SET(セット)

SET(セット) UP(アップ)

SET(セット) FEVER(フィーバー)

SET(セット) AGRESION(アグレシオン)

 

 それぞれの音声が鳴る中、俺たちは叫んだ。

 

『変身!』

 

 そう叫ぶと同時に、俺はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴るとバックルが展開して、九尾の狐の様な形状になる。

 そして、それぞれがレイズバックルを操作する。

 

DYNAMITE(ダイナマイト) BOOST(ブースト)

GEATS(ギーツ) IX(ナイン)

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) BEAT(ビート)

AMAZING(アメイジング) POWER(パワー)

CORRIDA(コリーダ)

HAMELN(ハーメルン)

BORRELOAD(ヴァレルロード)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 俺はギーツIX、カズマはタイクーン・ブジンソード、朱翼はスワン・ハーメルンフォーム、武劉はダイル・ヴァレルロード、めぐみんはナーゴ・フィーバービートフォーム、ダクネスはバッファ・コリーダフォームに変身した。

 俺たちがそれぞれの相手に向かっていく中、ベロバは口を開く。

 

ベロバ「私を相手に勝つつもりで居るの?あんたは私には勝てない。また無様に負けて、ギーツに捨てられなさい!」

トウカ「……………もう、あなたの言葉には惑わされない。私には湊翔という大切な人がいる。湊翔と一緒に強くなっていくの。」

ベロバ「癪に触るわね…………。アンタは昔から大嫌いだったのよ!!」

 

 ベロバはトウカを嘲笑う様にそう言う。

 だが、トウカは毅然とした態度を崩さなかった。

 それを見て、苛立ったのか、レーザーレイズライザーのトリガーを引く。

 

LASER(レーザー) ON(オン)

PREMIUM(プレミアム) BEROBA(ベロバ) LOADING(ローディング)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 ベロバは、プレミアムベロバに変身する。

 すると、トウカはあるレイズバックルを取り出す。

 

ベロバ「は?何よそれ?」

トウカ「……………ワルキューレソード。これが私の願いの結晶……………。湊翔と一緒に強くなる証よ!」

 

 ベロバが困惑すると、トウカはワルキューレソードバックルを見つめながらそう叫ぶ。

 すると、ブジンソードと同じ要領で、左右に分割すると、デザイアドライバーに装填する。

 

SET(セット) STERNLY(スタンリィ)

 

 そんな音声が鳴ると、トウカの目の前に、英語でVALKYRIE SWORDという文字が浮かび、左右に分割される。

 すると、トウカは口を開く。

 

トウカ「……………変身。」

 

 そう言うと、レイズバックルの剣の部分を操作する。

 

GREEN(グリーン) FEMALE(フィーメイル) SOLDIER(ソルジャー)

VALKYRIE(ワルキューレ) SWORD(ソード)

 

 その音声が鳴ると、分割された英語がアーマーへと生成され、トウカに装着される。

 トウカは、ラウンズ・ワルキューレソードへと変身する。

 その見た目は、頭部と胸部はラウンズ・コマンドフォームと同形状だが、色は緑になっており、下半身は緑色のカリバーフォーム、拡張装備はヴァルキリーという名前の片手直剣で、腕部に関しては、仮面ライダーバルキリー・ライトニングホーネットと同形状だった。

 

ベロバ「はぁ………!?」

トウカ「…………これ以上、あなたの好きにはさせない。」

 

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 ベロバが困惑する中、トウカは決意と共にヴァルキリーを抜刀して構えると、そんな音声が鳴る。

 その頃、白夜は。

 

白夜「……………来たか。」

闘轟「……………ああ。」

 

 白夜がそう言うと、背後から声が聞こえてくる。

 そこに居たのは、牛島闘轟だった。

 

闘轟「お前とはいい加減、決着をつけておきたいと思っていたからな。」

白夜「ああ。……………なあ、俺が勝ったら、俺たちの仲間になってくれ。」

闘轟「あ?」

白夜「お前も分かってるだろ。本当にぶっ潰す相手が、ロキ一派だってな。」

闘轟「……………そうだな。俺が勝ったら、お前のIDコアを砕く…………!」

 

 闘轟がそう言うと、白夜はそう提案する。

 白夜の言葉に闘轟が首を傾げると、白夜はそう言う。

 それに対して、闘轟はそう言うと、フィーバースロットとゾンビレイズバックルを装填する。

 

SET(セット) FEVER(フィーバー)

 

 その音声が鳴る中、闘轟は口を開く。

 

闘轟「変身!」

 

 そう言うと、レイズバックルを操作する。

 

ZOMBIE(ゾンビ)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) ZOMBIE(ゾンビ)

 

 闘轟はジャマ神のフィーバーゾンビフォームへと変身する。

 それに対して、白夜はあるレイズバックルを取り出す。

 

闘轟「あ?」

白夜「いくぞ。」

 

 闘轟が首を傾げると、白夜はそう言って、レイズバックルをドライバーに装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴ると、白夜の横に竜巻の絵と英語でTEMPESTという文字が浮かぶ。

 白夜は口を開く。

 

白夜「変身!」

 

 そう言うと、レイズバックルを操作する。

 

TEMPEST(テンペスト)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 白夜は、ライコウ・テンペストフォームへと変身する。

 その見た目は、上半身がデジモンのフウジンモンの姿のようになっていて、両腕がライジンモンの腕のような形になっていた。

 

闘轟「新たな力を手に入れたか。関係ない。ぶっ潰す!」

白夜「ここで決着をつける!」

 

 白夜と闘轟はそう言うと、お互いに駆け出していく。

 その頃、俺たちは。

 

湊翔「ふっ!はっ!」

武「おらっ!ハアッ!」

 

 俺と武は、銃撃戦を繰り広げていく。

 俺はギーツバスターQB9とマグナムシューターで、武は黒いマグナムシューターの2丁持ちだ。

 

カズマ「オラっ!ハァァァァァ!」

要「ふっ!はっ!」

 

 カズマと要は、武刃で攻撃をしていく。

 

朱翼「はっ!ハァァァァァ!」

武劉「ふっ!はっ!」

Sケケラ「おりゃっ!」

ダクネス「ハァァァァァ!」

光太郎「おらっ!」

遥「ハァァァァァ!」

 

 朱翼達は、それぞれで応戦していく。

 そんな中、ベロバとトウカは。

 

ベロバ「はっ!はっ!」

トウカ「ふっ!ハァァァァァ!」

 

 ベロバはレーザーレイズライザーで銃撃する。

 だが、トウカはその銃撃のほとんどを叩き落としていく。

 そして、ヴァルキリーで斬撃をしていく。

 

ベロバ「ちっ!ハッピーエンドなんて、誰も望んでないのよ!」

トウカ「この世界は、この世界に生きる人達のものよ!私たち神が弄んで良いわけじゃない!」

 

 ベロバがそう吐き捨てる中、トウカはそんな風に叫んで、斬撃する。

 トウカの猛攻には、ベロバは追い詰められていた。

 すると、トウカはレイズバックルを操作する。

 待機音が流れて、トウカは剣を構える。

 

ベロバ「ハァァァァァ!」

 

 ベロバがそう叫びながら、トウカに向かっていくと、トウカはレイズバックルを操作する。

 

VALKYRIE(ワルキューレ) SWORD(ソード) STRIKE(ストライク)

 

トウカ「ハァァァァァ!」

ベロバ「ぐっ!?」

 

 トウカはカウンター気味に斬撃を行い、ベロバにダメージを与える。

 ベロバがダメージを受けて動けなくなっていると、トウカは再びレイズバックルを操作する。

 一回抜刀すると、もう一回納刀する。

 そして、構えをとると。

 

VALKYRIE(ワルキューレ) SWORD(ソード) VICTORY(ビクトリー)

 

トウカ「ハァァァァァ!」

ベロバ「うわぁぁぁぁ!?」

 

 トウカはライダーキックを放ち、ベロバに大ダメージを与えて、ベロバが爆発する。

 煙が晴れると、強制変身解除したベロバが現れる。

 

ベロバ「覚えてなさい…………!」

 

 ベロバはそんな捨て台詞を吐くと、撤退していく。

 そんな中、白夜と闘轟は。

 

白夜「オラっ!ハァァァァァ!」

闘轟「ふっ!はっ!」

 

 白夜は格闘戦を行っていき、闘轟はゾンビブレイカーで攻撃していく。

 すると。

 

闘轟「ハァァァァ!」

白夜「オラっ!」

闘轟「くっ!?」

 

 闘轟がゾンビブレイカーで攻撃しようとすると、白夜はゾンビブレイカーを躱して、抑えつけつつ、カウンターで攻撃する。

 

闘轟「なっ…………!?少しだけ、ダメージが入った…………?」

白夜「まだまだ行くぞ!」

 

 闘轟はそんな風に驚いた。

 ジャマ神の力を得た今の闘轟は、ダメージを受けないはずだったが、僅かに受けたと感じた。

 そこから、白夜は猛攻を重ねていく。

 闘轟も負けじと応戦していく。

 

白夜「ハァァァァァ!」

闘轟「うぉぉぉぉぉ!」

 

 2人は激闘を繰り広げ、周囲には衝撃波が拡散する。

 しばらくすると。

 

闘轟「やるじゃねぇか…………。」

白夜「そっちもな。体も温まってきたし、行くか!」

 

 闘轟がそう言う中、白夜はそう言うと、デザイアドライバーに装填されていたレイズバックルの半分を分離する。

 

LIGHTNING(ライトニング) TEMPEST(テンペスト)

 

 その音声が鳴ると、分離した方のレイズバックルをデザイアドライバーに装填する。

 

SET(セット) COMBINE(コンバイン)

 

 その音声が鳴る中、白夜はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴ると、レイズバックルが展開して、虎の形になる。

 白夜はレイズバックルを操作する。

 

VOLTEC(ボルテック) LIGHTNING(ライトニング)

RAIKOU(ライコウ) RISING(ライジング)

 

 すると、その音声が鳴ると、白夜の近くに雷虎型のアーマーが現れ、テンペストフォームのアーマーが分離して、下半身の形状となり、雷虎型のアーマーが変形して、上半身に装着される。

 白夜はライコウ・ライジングフォームに変身する。

 その見た目は、デジモンの闇の闘士レーベモンの姿を獅子から虎に変えた姿になっていた。

 下半身はテンペストフォームの物になっている。

 

闘轟「それがお前の新たな力か…………。」

白夜「ああ。見せてやるぜ。俺の新たな力をな!」

 

READY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 闘轟がそう聞くと、白夜はそう答える。

 それと同時に、そんな音声が鳴る。

 

白夜「オラっ!ハァァァァァ!」

闘轟「ちっ!?ハァァァァァ!」

 

 白夜がそう叫ぶと、これまで以上に加速していく。

 闘轟は舌打ちすると、攻撃する。

 だが、白夜には当たらず、白夜の攻撃が命中する。

 

闘轟『…………何だ?何だ、この違和感は?どうして、体が痺れ始めたんだ…………!?』

 

 闘轟はそんな風に考えていた。

 白夜の攻撃が当たる度、徐々に痺れ始めてきたのだ。

 すると。

 

白夜「ハァァァァァ!」

闘轟「なっ!?」

 

 白夜は腕を動かすと、風が巻き起こり、闘轟は飛ばされまいと堪えた。

 すると、レイズバックルを操作する。

 

RISING(ライジング) STRIKE(ストライク)

 

白夜「ハァァァァァ!」

闘轟「何っ!?」

 

 必殺技を発動すると、白夜は雷を纏って闘轟の周りを高速回転する。

 すると、闘轟の周りに強力な雷雲と上昇気流が発生する。

 その上昇気流には闘轟も敵わずに、上空に吹き飛ばされる。

 白夜は気流に飛び込み、闘轟を追う。

 ライジングフォームは、テンペストフォームの風を操る力も継承しており、風を味方につけていた。

 そこから、白夜の周りを吹いていた風によって静電気が発生して、電気が溜まっていく。

 

白夜「食らえぇぇぇぇ!!」

闘轟「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

 白夜は闘轟の上につくと、そのままライダーキックを放つ。

 しかも、風と雷によって地面の中に含まれていた砂鉄が浮かび上がり、それが導線となり、闘轟にダメージを与える。

 それを受けて、闘轟は地面に叩きつけられ、変身解除する。

 白夜は風の力を操って、無事に着地した。

 

闘轟「何で…………俺の力を突破出来たんだ…………!?」

白夜「お前を倒したのは、このフォームの力じゃない。俺の力だ。俺がアクアから貰った転生特典である電気を自在に操り、身体強化する能力でな。」

闘轟「何…………!?」

 

 闘轟は驚いていた。

 ジャマ神となって得た力は、『全ての仮面ライダーをぶっ潰す力』。

 本来なら効かない筈だった。

 だが、白夜は確かにライダーキックを行ったが、変身解除に追い込んだのは白夜の能力で発動した雷で、それは仮面ライダーの力と関係なかった為、ジャマ神の力が発動しなかったのだ。

 

闘轟「お前は…………いつの間にこんな力を得たのか…………?」

白夜「俺1人じゃねぇよ。仲間やサポーター、ある先輩の仮面ライダーと協力して得た力だ。」

闘轟「そうか…………。」

白夜「……………俺の勝ちだ。」

闘轟「……………ふっ。完敗だ。」

 

 闘轟がそう聞くと、白夜がそう答える。

 それを聞いた闘轟は素直に負けを認めた。

 完膚なきまでに敗れたのだと自覚したのだから。

 

白夜「……………さあ、約束だ。俺たちと一緒に戦ってくれ。」

闘轟「……………約束は約束だ。お前らと一緒にロキと戦ってやる。だがな、お前らとつるむ訳じゃない。用があれば連絡しろ。」

 

 白夜がそう言うと、闘轟は一緒に戦う事を了承しつつも、仲間になるわけではないと語った。

 痺れた体を何とか動かしつつ、闘轟は去っていった。

 そうして、新たな力を得たトウカと白夜は、それぞれの相手に勝利したのだった。

 その後、馬場武達も撤退して、俺たちは合流した。

 

湊翔「2人とも、やったな。」

白夜「おう。」

トウカ「ありがとうね、湊翔!」

 

 俺がそう言うと、白夜はそう答えて、満面の笑みを浮かべながら、抱きついてくる。

 それを、カズマ達は微笑ましく見守っていた。

 その後、夕食を食べた俺たちは、のんびりとしていた。

 すると。

 

トウカ「……………湊翔。良かったら、一緒にお風呂に入らない?」

湊翔「…………え?良いのか?」

トウカ「うん。」

湊翔「そ、そうか…………。」

 

 トウカはそんな風に誘ってくる。

 俺は戸惑ったが、トウカが了承するので、デザイア神殿の方の風呂に入る事に。

 今、屋敷の方はカズマが入っているからだ。

 それで、風呂に入る事になったのだが……。

 

湊翔「…………なんか、近くないか?」

トウカ「良いじゃん!私たち、付き合ってるんだし!」

 

 俺がそう聞くと、トウカはそう言う。

 何故なら、トウカは俺に体を寄せて、胸を押し付けたり、谷間をチラリと見せたりしてきたのだ。

 トウカ達と付き合うようになってから、バニルから避妊薬を買ったのもあって、そういう事を意識するようになった。

 その結果、刺激が強すぎるのだ。

 でも、そういう所が可愛い。

 そこから、他愛無い話をしていく。

 何とか、トウカを襲わないように我慢して。

 しばらくして、風呂から上がる事になった。

 

湊翔「ふぅ〜…………ぷは〜!やっぱり、風呂上がりは牛乳だな!」

 

 俺はそう言って、牛乳を飲んでいく。

 風呂上がりには牛乳は欠かせないよな。

 すると。

 

トウカ「なんか、おっさんっぽくない?」

湊翔「そうかな?」

 

 トウカがそんな風に言い、俺がトウカの方を向く。

 トウカはシンプルなパジャマを着ていた。

 すると。

 

トウカ「あのさ…………良かったら、一緒に寝ない?」

湊翔「え?」

 

 トウカはそんな風に提案してくる。

 それには、俺も呆気に取られるが、了承した。

 俺の部屋にトウカが入ってきて、一緒に布団に入る。

 

湊翔「…………なんか、恥ずかしいな。」

トウカ「良いじゃん。…………それより、ありがとうね。私を助けてくれて。」

湊翔「……………気にすんなって。俺だって助けられたんだし。ある人が言ってただろ。『ライダーは助け合い』って。」

トウカ「そうね。」

 

 布団に入ると、トウカは俺に抱きついてくる。

 流石に恥ずかしく感じる中、トウカはそんな風に言う。

 俺も、トウカには助けられたわけだし。

 すると、トウカは俺と唇を重ねる。

 すぐに口を離すと、トウカは口を開く。

 

トウカ「湊翔…………私、君を愛してる。」

湊翔「アテナ…………俺もだよ。愛してる。」

 

 トウカはそんな風に言うと、俺はそう答える。

 お互いに笑みを浮かべ、抱きしめ合いながら、眠りについた。

 その頃、ジットは……………。

 

ジット「そうか…………そう簡単にはいかないか…………。計画を練り直す必要があるな。信者を失った神は無価値な存在となる。ギーツを孤立させれば、奴の創世の力も弱まる筈だったが…………。」

 

 ジットはそんな風に呟いていた。

 すると、ある紙が目に入る。

 

ジット「……………こいつらも利用するか。ギーツを揺さぶれるかもしれないからな。」

 

 ジットはそう言う。

 ジットが手にとった紙には、2人の男性の写真が貼ってあった。

 果たして、その意味とは。




今回はここまでです。
今回は、トウカと白夜の新たな力であるワルキューレソードとテンペストフォームとライジングフォームが登場しました。
ライジングフォームに変身して、ジャマ神の力を使った闘轟を倒しました。
ジャマ神の力を突破したのは、アクアから貰った転生特典の力だった。
ジットは何かを企んでいるようだったが。
次回はあの堕天使が登場する予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
このすばとしての物語もクライマックスに向かっていきます。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。
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