この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第16章
第150話 再度の紅魔の里への来訪


 ゆんゆんがやってきて、俺に助けを求めてきた。

 

めぐみん「試練に落ちたのを人のせいにするのはやめていただきたいのですが!」

ゆんゆん「それじゃあ、一体誰のせいだって言うのよ!爆裂魔法を撃つのはやめてって言ってるのに、どうして⁉︎どうして1番撃っちゃいけない所で魔法を撃つの⁉︎」

 

 めぐみんとゆんゆんはそんな風に言い争いをしていた。

 流石に落ち着かせるか。

 

湊翔「2人とも、落ち着けって。話が全く見えてこないから。」

カズマ「それに、打ち上げ花火みたいな人生送ってるこいつに爆裂するなって方が無理があるんだ。大人しいめぐみんなんて、良識あるアクシズ教徒並みにあり得ない存在だろ。」

ゆんゆん「そ、そう言われると、何だか私が間違っていた気が……………。」

武劉「打ち上げ花火か…………言い得て妙だな。」

アクア「ねえ、カズマ。その例えはアクシズ教徒に失礼なんですけど。うちの子達はやんちゃだけど、流石にめぐみんほどおかしくないわよ。」

トウカ「十分おかしいわよ。」

白夜「あんな集団が頭がおかしくないなんてあり得ないだろ。」

めぐみん「いいでしょう!皆まとめてかかってくると良いですよ!紅魔族の本気を見せてあげます!」

 

 俺が落ち着かせようとすると、カズマはそんな風に言う。

 それを聞いたゆんゆん、武劉、アクア、トウカ、白夜がそう言う中、めぐみんが激昂した。

 めぐみん達を落ち着かせて、事情を聞く事にした。

 ちなみに、狼菜も来ていた。

 現在、紅魔の里では次期族長を決める為の試練が行われている。

 次期族長に立候補したのがゆんゆんだ。

 

朱翼「なるほど………1人につき3回までしか受けれない試練で、すでに2回も失敗しているから、あとがないんですね。」

ダクネス「紅魔族の族長の試練の話は私も耳に挟んでいる。実は、ダスティネス家と紅魔の里には以前から付き合いがあってな。当家で愛用している鎧も、紅魔の里で作られた高級品なのだ。」

武劉「そうなのか。」

 

 朱翼がそう言うと、ダクネスはそう説明する。

 どうやら、ダクネスの鎧は紅魔の里で作られたみたいだな。

 すると、ダクネスはカップを置くと、口を開く。

 

ダクネス「紅魔族の試練は本来、頑強な前衛と紅魔族の後衛の2人で受けるのが基本だと聞く。……………これも何かの縁だ。家族同然であるめぐみんの後始末は任せておけ。この私が前衛を引き受けよう。」

ゆんゆん「い、いいんですか⁉︎デコイも使えるダクネスさんが前衛なら安心です!ぜ、ぜひお願いします!」

 

 ダクネスはそんな風に言うと、ゆんゆんは顔を明るくする。

 俺は気になる事があり、口を開く。

 

湊翔「何でダクネスの奴が張り切ってるんだ?」

カズマ「湊翔。そりゃあ、アレだろ。ダクネスの奴、最近目立たないから、出番が欲しくてたまらないんだろ。こないだのウィズの時なんて、逆ナンしただけだもんな。」

ダクネス「ぶはっ⁉︎」

狼菜「逆ナン?」

トウカ「それは聞かないであげて…………。」

 

 俺はやけに張り切ってるダクネスを見て、首を傾げながらそう言うと、カズマはそう言う。

 ダクネスが紅茶を噴き出すと、狼菜は首を傾げて、トウカはダクネスの名誉の為にそう言う。

 それにしても……………。

 

湊翔「なあ、族長になれないと困るのか?やっぱり、今の族長の家系だから、跡を継げないと勘当されるとかあるのか?」

狼菜「いや、そうじゃないのよ。紅魔族は気ままな人が多いから、何かと束縛されたり、責任を伴う族長は、あまりやりたがる人が居ないのよ。」

ゆんゆん「狼菜さんの言う通りです。それに……………私、他に目立つ特徴や特技、目標もないので、紅魔族の名乗りを上げる時に凄く困ることに……………。」

 

 カズマがダクネスに睨まれる中、俺はそう聞く。

 すると、狼菜とゆんゆんの2人はそんな風に言う。

 やりたがらないんかい。

 それを聞いたカズマが口を開く。

 

カズマ「もう族長は諦めると良い。新しい名乗りを考えてやるから。」

アクア「流石ね、カズマ。5分で解決じゃない。」

湊翔「そういう話じゃなくない?」

 

 カズマがそう言うと、アクアはそう言い、俺はそう呟く。

 そういう話じゃない気がする。

 すると、ゆんゆんが口を開く。

 

ゆんゆん「待ってください!違うんです!それだけじゃないんです!紅魔族はまとまりがないので、誰かが族長をやらないと何を始めるか…………。でも、さっき言った様に、私以外に面倒な試練を受けてまで族長をやりたがる人が居なくて……………。」

武劉「確かに、自由気ままな紅魔族が放置されると、何をするか分からないからな。」

 

 ゆんゆんはそう叫ぶ。

 それを聞いた武劉は、納得しながらそう言う。

 確かに、別の場所に封印していた邪神を拉致って勝手に紅魔の里に封印したりする紅魔族を放置したら、何をするのか分からないからな。

 すると、めぐみんが口を開く。

 

めぐみん「仕方ありませんね。なら、ここは私が族長に……………。」

ゆんゆん「あんたは上級魔法が使えないでしょう⁉︎それに、族長になったら紅魔の里に帰ってくるの⁉︎族長って響きが何となくかっこいいからとか言ったら怒るわよ!」

狼菜「そういえば、族長試練を受ける為には、上級魔法が必須だったわね。」

 

 めぐみんが仕方ないと言わんがばかりにそう言うと、ゆんゆんはそう叫び、狼菜はそう呟く。

 確かに、めぐみんは爆裂魔法しか使えないから、族長の試練は受けれないな。

  

湊翔「まあ、ゆんゆんの事情は分かった。俺も協力するよ。」

ゆんゆん「み、湊翔さん!ありがとうございます!」

カズマ「いや、俺にも任せとけ。いざって時は頼りになるとこを見せてやるよ。」

 

 俺がそう言うと、ゆんゆんはそう答える。

 すると、めぐみん達が固まり、めぐみんと朱翼が口を開く。

 

めぐみん「ど、どうしたのですか?カズマ。」

朱翼「いつものカズマなら、こんな時は面倒臭がるじゃないですか。」

ダクネス「はっ!紅魔の里には美人が多い!」

カズマ「おっ?逆ナンする様なビッチ令嬢の癖に、俺の事を性獣か何かだと思ってるらしいな。ここ最近舐められてるからな。一回キチンと締めてやる。」

 

 めぐみんと朱翼は、困惑しながらそう言う。

 確かに。

 すると、ダクネスがそう言うと、カズマはそんな風に言って、手をわきわきさせる。

 そんな風に話す中、俺たちは話をする。

 

湊翔「取り敢えず、俺たちで紅魔の里に向かう感じでいいんじゃないか?」

白夜「そうだな。アルカンレティアよりはマシだからな。」

トウカ「私は異論はないわ。」

朱翼「私もです。」

武劉「同じくだ。」

狼菜「それじゃあ、よろしくね。」

 

 俺たちはそう話す。

 アクアがまた余計な事を言ったのか、涙目のダクネスに打たれていた。

 その後、ルナさんがやってきて、カズマに会いたいと言っていた自称ファンの美人冒険者がいたと言ってきた。

 その翌朝。

 

カズマ「ゆんゆんはまだか⁉︎すでに準備は万端だ!紅魔の里の試練なんて、一日で終わらせるぞ!」

ダクネス「腕がなるな、カズマ!後衛を守るのは騎士の務めだ!試練は任せてもらおうか!」

 

 カズマとダクネスがやけにテンションが上がっていた。

 そんな中、俺たちは。

 

湊翔「まさか、父さんと母さんも来るなんてな。」

聡介「当たり前だ。彼女であるゆんゆんちゃんの故郷である紅魔の里に行くんだろう?なら、きちんと挨拶をしないとな。」

朱美「ええ。息子をよろしくお願いしますって。」

湊翔「恥ずかしいからやめてくれよ…………。」

 

 俺はそう言う。

 実は、紅魔の里に向かうと聞いた父さんと母さんは、ゆんゆんの親に挨拶をしに行くと言い出したのだ。

 その為、同行する事になったのだ。

 

白夜「なんつうか、本当に湊翔に似てるよな。あの2人。」

トウカ「確かに……………。」

朱翼「フットワークの軽さとかもそうですしね。」

武劉「そうだな。」

 

 それを見ていた白夜達はそう話す。

 すると、カズマが口を開く。

 

カズマ「そういえば、バタバタしてて有耶無耶になったけど、そんな物が生えたんだったな!おい、ダクネス、めぐみん!ちょっとアクアを押さえといてくれ!旅に出る前にこいつを討伐してくから!」

アクア「ちょっとアンタ、何言ってんの⁉︎やらせないわよ、冷血ニート!大丈夫よ!女神が生み出す神聖な水を与えれば、きっといい子に育つから!」

湊翔「あ〜…………そういえば、そんな事があったな。」

 

 カズマの叫び声が聞こえてきて、アクアはカズマから何かを守る様にそう訴えかける。

 そういえば、安楽少女が生えたんだったな。

 すると。

 

武劉「ふっ!」

 

 武劉が駆け出すと、素早くナイフを取り出し、一閃する。

 すると、安楽少女は絶命する。

 

湊翔「あっ。」

武劉「ふぅ〜……………。」

アクア「アンタ、なんて事するのよ!?せっかく育った小さな命をあっさり奪うなんて⁉︎」

武劉「人様に迷惑をかける前に除去しただけだ。それに、いずれは討伐する予定だったからな。」

アクア「鬼!悪魔よ!アンタ、そんな冷血な人だったの⁉︎」

武劉「おい。安楽少女はモンスターなんだぞ。モンスターに情を移すな。前に行ったテンペストやフォルテ達の世界の魔物とは違うんだ。」

 

 俺がそう呟く中、武劉は一息吐く。

 アクアがそう言う中、武劉はそう言う。

 多分、ある程度の覚悟はできてたんだろうな。

 確かに、フォルテ達の世界の魔物とは違うからな。

 その後、アクアを何とか落ち着かせて、ゆんゆんを待つ事に。

 

湊翔「あとはゆんゆんと狼菜を待つだけだな。」

カズマ「そういえば、ゆんゆんのことだから、変に気遣って、待ち合わせ時間よりも早く来るかと思ったんだがな……………。」

めぐみん「いえ、あの子は待ち合わせ時間ちょうどくらいに来ると思います。紅魔の里で友人達と遊ぶ約束をした際に、よほど楽しみにしてたのか、半日前から待っていた事がありまして。そんなに重いと友人からも避けられますよと助言してあげたのです。」

 

 俺とカズマがそう話すと、めぐみんはそんな風に言う。

 それは確かに重いな。

 まあ、前世だとほぼぼっちだった俺が言えるセリフじゃないけどな。

 そんな風に考えると、鐘の音が鳴り、屋敷の前に魔法陣が現れると、ゆんゆんと狼菜が現れる。

 

狼菜「お待たせ。」

めぐみん「確かに待ち合わせ時間ちょうどですが、秒単位で時間ピッタリに来られるのも引かれますよ!」

ゆんゆん「ええっ!?な、何で現れた瞬間に怒られるの⁉︎」

 

 狼菜がそう話しかける中、めぐみんはそう叫び、ゆんゆんは困惑する。

 まあ、確かに待ち合わせ時間ピッタリに来られるのも重いよな。

 ゆんゆんは周囲を見渡すと、俺の両親に気づく。

 

ゆんゆん「あ、あの!は、初めまして!私…………湊翔さんとお付き合いさせてもらっているゆんゆんと申します…………!」

聡介「君が湊翔の彼女の1人か。私は桐ヶ谷聡介。湊翔の父親だ。」

朱美「そして、私が湊翔の母の朱美です。よろしくね。」

ゆんゆん「は、はい!」

 

 ゆんゆんが緊張気味にそう言うと、父さんと母さんはそんな風に言う。

 すると、狼菜が俺に話しかける。

 

狼菜「そういえば、湊翔さんは聞いてるんですか?紅魔の里にリアさん達も来ているって。」

湊翔「ああ。リアから聞いた。」

白夜「何で紅魔の里に?」

狼菜「何でも、紅魔の里でライブをやる事になったそうなんです。それで、ゆんゆんの家に泊まる事になってて。」

トウカ「そういう事ね。」

 

 狼菜がそう聞いてくると、俺はそう答える。

 スパイダーフォンで連絡が来ていたのだ。

 ちなみに、父さんと母さんは父さんがアークウィザードなので、自分でテレポートして向かう様だ。

 

ゆんゆん「それでは皆さん、行きますね。テレポート!」

 

 ゆんゆんは2回に分けて、俺たちを紅魔の里に送った。

 俺たちが紅魔の里に到着すると。

 

紅魔族「えっ?ゆ、ゆんゆん?めぐみん⁉︎」

紅魔族「大変だー!めぐみんとゆんゆんが外の人を連れて来たぞ!皆、早く着替えるんだ!」

紅魔族「ちょっと待ってよー!紅魔族ローブ、虫食ってたから捨てちゃったわよ!新しいの買いに行かなきゃ!」

 

 俺たちが紅魔の里の真ん中にテレポートで転送されると、紅魔族の面々が俺たちに気づく。

 すると、紅魔族の面々は、焦ったかの様に何かの準備を始める。

 里の入り口から見覚えのある紅魔族2人が現れた。

 

ふにふら「ちょっとあんた達、外の人連れて帰ってくるなら事前に連絡寄越しなさいよ!」

どどんこ「そうそう、おかげで里の皆がパニックになってるし!歩いてくるならともかく、そのテレポートみたいな事をするなら事前の準備ぐらいさせなさいよ!」

 

 現れたのは、ふにふらとどどんこの2人だった。

 めぐみんとゆんゆんの同級生だ。

 すると、めぐみんが口を開く。

 

めぐみん「クラスメイトのさきべりーにねりまきではないですか。2人ともお久しぶりです。」

ふにふら「ふにふらにどどんこよ!名前掠っても居ないじゃない!此間、アクセルの街に行ったでしょぉ!」

どどんこ「アンタ、良い加減名前覚えなさいよ!」

 

 めぐみんがそう叫ぶと、2人はそう叫ぶ。

 そんな名前の人物もいるのかよ。

 

聡介「相変わらずだな……………。」

朱美「そうね。」

 

 2人は紅魔の里には来た事があるのか、そんな風に苦笑しながら言う。

 俺とカズマは2人に話しかける。

 

カズマ「よう、2人とも久しぶり。」

湊翔「何で里の人たちはこんなに慌ててるんだ?」

どどんこ「魔法使いの里なのに、皆が普通の服装してたら、お客さんがガッカリするでしょ?本来なら、里の近くを巡回しているニートが、お客さんが来たら知らせてくれるんだけど……………。」

ふにふら「そうそう。こうやって急にテレポートで来られると困るんだよね。」

白夜「もう観光客の為にわざわざ着替えるなよ。その努力を魔王軍との戦いに回してくれ。」

 

 俺とカズマがそう聞くと、どどんことふにふらはそんな風に言う。

 それを聞いた白夜は、そんな風に突っ込む。

 激しく同意するな。

 そんな風に話をする中、黒ずくめ装備で紅魔族が現れた。

 平静を装っているが、見て欲しいと言わんがばかりにチラチラとこちらを見てくる。

 すると、自宅の前で鍋をかき回していた紅魔族の元に、アクアが駆け寄る。

 

アクア「ねえ、カズマ。見なさいな!謎鍋よ!魔法使いが謎鍋を煮込んでいるわ!」

紅魔族「里の外のお嬢さん、あまり近づかない方がいい……………。俺が作っているのは禁断の……………。」

白夜「ん?匂いを嗅いだら、カレーだな。これでカレーを作ってんのか?」

 

 アクアが駆け寄る中、その紅魔族がそう言うと、白夜は匂いを嗅いで、そんな風に言う。

 カレーかよ。

 それを言われた紅魔族は、気まずそうに明後日の方を向いた。

 すると。

 

ダクネス「おい、皆。あそこでは紅魔族の女性が魔法陣を描いてるぞ。」

朱翼「本当だ。何か儀式でもするつもりかしら?」

 

 ダクネスと朱翼は、そんな風に言う。

 視線の先には、紅魔族のクールそうな印象のお姉さんが何かを描いて、呟いていた。

 魔法陣が明滅を繰り返す中、アクアがその魔法陣に近づくと。

 

???「そこのあなた、近くにいると危険よ!これより行使されるは、太鼓に封印されし強大な悪魔を解き放つ邪法……………既にこの魔法陣からは禍々しき魔力が漏れ出しているわ。さあ、私に構わずお行きなさい。紅魔族にとって、この程度のことは日常茶飯事。太古の悪魔を滅ぼす事なんて、造作もないわ。」

 

 そのお姉さんは、アクアにそう忠告しつつ、儚げな表情を浮かべ、手を掲げる。

 すると。

 

アクア「悪魔退治なら、この私に任せなさいな!高レベルアークプリーストのアクアさんにかかれば、現れた瞬間にワンパンよ!」

 

 アクアは自信満々にそう言うと、前に出る。

 アクアが匂いを嗅ぐ様な仕草をすると。

 

アクア「…………変ね。禍々しい魔力なんてちっとも感じられないんですけど。悪魔特有の悪臭もないし、まだ出てくる気配は見当たらないわね。でも大丈夫。今の私はとっても暇なの。悪魔をしばく為なら、丸一日だって付き合うからね!」

 

 アクアはそんな風に言うと、魔法陣を監視する様にその場に座り込む。

 そんなアクアを見て、お姉さんは冷や汗を流していた。

 

カズマ「なあ、めぐみん。アクアに応援されてるあのお姉さん、なんか困ってないか?」

湊翔「何やってんだ?」

めぐみん「何をしているのかと思えば、アレはそけっとですか。あの魔法陣は観光客用に、ただピカピカ光るだけの物ですからね。ああいった反応をされるのは初めてなので、そけっとも困惑しているのでしょう。」

武劉「……………なぜ、そんな物を作るんだ。」

 

 俺とカズマがそう聞くと、めぐみんはそんな風に言う。

 それを聞いて、武劉は呆れた様にそう言う。

 本当だよ。

 ギーツIXの力を得てからか、魔力の流れを何となくだが、感じ取る事ができる様になった。

 その為、大体分かってはいたのだが。

 その後、アクアはそけっとという女性を追い詰めていった。

 俺たちは、カズマ達とは別れて、ゆんゆんの家に向かう。

 それで、リア達とも合流した。

 

ひろぽん「おぉぉぉぉぉ!我が娘に、彼氏が出来るなんて!こんなに嬉しい事はない!うぉぉぉぉぉぉん!!」

ゆんゆん「ちょっと、お父さん!湊翔さんや皆が見てるから!恥ずかしいからやめて!!」

 

 ゆんゆんのお父さんであるひろぽんが号泣しながらそう言うと、ゆんゆんは恥ずかしそうにそう言う。

 すると、父さんと母さんが話しかける。

 

聡介「これは、お初にお目にかかります。私、湊翔の父の聡介です。」

朱美「私は、湊翔の母の朱美です。よろしくお願いします。」

ひろぽん「ああ…………!我が家はひろぽん!紅魔族の族長!」

 

 父さんと母さんがそう話しかけると、ひろぽんもそう名乗りを上げる。

 そこから、食事を食べる事になった。

 

ひろぽん「それにしても、ずっと1人だったゆんゆんに彼氏が出来るなんて…………!嬉しくて……………!!」

聡介「分かります。ずっと長い間、会っていなかったのに、気づいたら、3人も彼女を作ってたんですから。」

朱美「本当よね………………子供って、気づいたら成長してるものよね。」

 

 大人3人組は、酒を飲んでスイッチが入ったのか、俺やゆんゆんの成長を肴に、そんな風に話していた。

 

トウカ「湊翔、あ〜ん。」

ゆんゆん「ずるいですよ!」

リア「わ、私も…………!」

湊翔「ああ。」

 

 俺は、トウカ達があ〜んしてくるので、それを食べる。

 一方、白夜と朱翼は。

 

朱翼「あ〜ん。」

白夜「お、おう…………。」

 

 白夜と朱翼も、そんな風に食べていた。

 それを見ていた他の人たちは。

 

狼菜「な、何よこれ…………!この部屋の空気がピンク色になってる気がする!?」

シエロ「リアちゃんもすっかり変わったよね…………。」

エーリカ「全くね。」

武劉「……………それで良いだろう。湊翔は、前の世界では味わえなかった幸せを噛み締めているのだから。」

 

 それを見ていた狼菜がそんな風に叫ぶ中、シエロとエーリカはそんな風に話す。

 すると、武劉はそんな風に言う。

 その後、ひろぽんは俺に話しかける。

 

ひろぽん「…………湊翔君。君はあのトウカとリアの2人とも付き合っているんだよね?」

湊翔「あ…………はい。俺のエゴですよ。1人を選んで、残りの2人は不幸にしてしまうというのを嫌がった。でも…………3人とも、必ず幸せにします!」

 

 ひろぽんは前に会った時のおちゃらけた表情ではなく、真面目な表情でそう聞く。

 俺はそう答える。

 もちろん、普通じゃない事をしている自覚はある。

 それでも、幸せにしたいというのは事実だ。

 それを聞いたひろぽんは。

 

ひろぽん「そうか。娘を…………よろしく頼む。」

湊翔「はい。」

 

 そんなふうに言って、頭を下げる。

 それは、娘を想う父親の姿だった。

 俺はそう頷いた。

 

ひろぽん「あ、子供が産まれたら、是非とも、私に名前を決めさせて欲しい。かっこいい名前をつけてあげるから!」

湊翔「……………すいません。それは、ゆんゆんと相談させてください。」

 

 すると、真面目な雰囲気をぶち壊さんがばかりにそう言う。

 絶対、この人に名前をつけさせたら、ろくな名前にならなさそうだし。

 その後、

 

朱美「さあ、皆!色々と話を聞かせてもらうわよ!」

 

 母さんはそう言うと、トウカ達女性陣を連れると、あてがわれた部屋へと向かう。

 

聡介「ほどほどにな…………。」

湊翔「大丈夫かな?」

白夜「俺らはもう寝ようぜ。」

武劉「そうだな。」

 

 俺たちはそう話すと、寝る事にした。

 その頃、紅魔の里の近くでは。

 

樹「まさか…………彼らも来ていたとはね。まあいいさ。それよりも始めよう。パラサイトゲームを…………!」

 

 石井樹はそんな風に呟く。

 果たして、何を企んでいるのか。




今回はここまでです。
今回は、紅魔の里に向かうまでの話です。
武劉は、安楽少女を討伐しました。
モンスターなので。
ゆんゆんの親であるひろぽんから、ゆんゆんを託されるも、名前の事に関しては、曖昧に対応されるという。
そんな中、石井樹が紅魔の里に迫っていた。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
気づけば、この小説も150話に到達しました。
いよいよ、このすばとしての物語も、ギーツとしての物語もクライマックスに向かっています。
これからも応援の程、よろしくお願いします。
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