カズマはウィズとバニルの協力の元、レベリングとスキルポイント稼ぎを行う事になった。
そのダンジョンでは。
バニル「フハハハハハ!フハハハハハ!失せろ、失せろゴブリン共!貴様らまとめてお客様の経験値になりたいのか?貴様らの様な経験値効率の悪い雑魚に用はない!ほうれ!道を開けるがいい!」
バニルはそんな風に叫びながら、カズマ達の先頭に立ち、ゴブリン達を追い散らしていた。
その格好は、いつものタキシード姿ではなく、ステテコとサンダル、肌シャツという格好だった。
すると、ウィズがカズマに話しかける。
ウィズ「カズマさんやバニルさんと、こうして冒険ができる日が来るなんて思いもしませんでした!今日はいつもバニルさんに叱られているダメな店主じゃなく、かつて名を馳せた大魔道士の実力を見せますからね!」
ウィズはそんな楽しげな声を上げる。
カズマは今、バニルとウィズに守られる形でダンジョンを攻略していた。
すると、カズマは口を開く。
カズマ「バニルはともかくとして、その………。ウィズは、武器とか防具はいらなかったのか?」
カズマはそんな風に問いかける。
ウィズの今の服装は、普段着ている服の上に店で使うエプロンを着用した姿だった。
すると、ウィズは口を開く。
ウィズ「大丈夫です!リッチーは魔法のかかった武器や強い魔力を持つモンスターからの攻撃、もしくは魔法でしか傷つけられません!これでも私はアンデッドの王ですからね!実はこのダンジョンは、バニルさんと初めて会った場所なんです。私、張り切っちゃいますからね!」
カズマ「そ、そうか…………。」
ウィズは鼻息荒く返事をしてくる。
それを聞いて、カズマが若干引く中、ある物をチラッと見る。
カズマ『これ…………使う事があるのか?』
カズマが手に持ったのは、何やら禍々しい雰囲気を放つカードだった。
首元にX字になる様に槍が刺さり、何かに封印されている様な見た目の。
果たして、それはなんなのか。
一方、カズマ達がレベル上げを行う中、白夜達は。
白夜「は?セレスディナが脱走した⁉︎」
武劉「ああ。どうやら、輸送をする際の隙をついて脱走した様だ。」
朱翼「どうしましょうか…………?」
トウカ「レベル1とはいえ…………相手は魔王軍幹部だし………看守を傀儡化させたのかしら…………。放っては置けないけど…………。」
めぐみん「どこに行ったのかは分かりませんか?」
白夜が武劉の言葉を聞いて、驚愕の表情を浮かべる。
なんと、アクセルの警察署から、セレスディナが脱走したのだ。
それを聞いて、トウカ達は顔を見合わせる。
トウカは、セレスディナが看守を傀儡化させて、脱走をしたのではと推測していた。
めぐみんがそう聞くと。
武劉「奴は行方不明だそうだ。闇雲に探すのは骨が折れる。」
ダクネス「そうだな…………幸い、奴はレベル1になっている。すぐに何かできるわけではないと思うが…………。」
武劉はそんな風に言う。
闇雲に探そうとしても、見つからないと判断したのだ。
ダクネスはそんな風に呟く。
すると。
ツムリ「皆さん!すぐに来て下さい!」
一同『ん?』
ツムリがそんな声と共に現れて、白夜達は首を傾げる。
一方、セレスディナは。
セレスディナ「ちっ!やっと脱獄出来た………!アイツら………このままで済むと思ったら大間違いだからな………!」
セレスディナはそんな風に呟いていた。
アクセルの警察署から脱獄して、現在は放浪していた。
すると。
???「よし!準備はいいな⁉︎」
セレスディナ「ん?」
そんな声が聞こえてきて、セレスディナは声が聞こえた方に行き、話を盗み聞く。
そこでは……………。
一般人「これから、俺たちはアクセルに住む醜く肥えた貴族共を徹底的に打ち倒す!」
一般人「奴らを倒して革命を成功させるぞ!」
ある一般人達が、アクセルで革命を起こそうと目論んでいた。
それを聞いていたセレスディナは。
セレスディナ『っ!こいつらを利用すれば、あいつらに復讐が出来るはず…………!』
セレスディナはそんな風に考えていた。
この人たちを利用して、カズマ達に復讐をしようと企んだのだ。
すると。
セレスディナ「あの…………。」
一般人「あ?」
セレスディナは出てきて、その人達に話しかける。
その人は、セレスディナに話しかける。
セレスディナは出てきて、その人達に話しかける。
その人は、セレスディナに話しかける。
一般人「アンタ、誰だよ?」
セレスディナ「私は、通りすがりの旅人です。もしよろしければ、あなた達に協力出来るかと思いまして。私、アークプリーストですので、回復魔法や支援魔法を使えますよ?」
その人がそう聞くと、セレスディナはそんな風に言って、取り入ろうとする。
すると。
一般人「アークプリーストだと?……テメェさては宗教家か!」
セレスディナ「えっ?まぁ、一応そうですが………」
一般人「なら殺せ!神の犬をぶち殺せ!」
一般人「ヒャッハー!クソ共は消毒ダァァ!!」
セレスディナ「ぎゃぁぁぁぁ⁉︎」
すると、セレスディナが宗教家だと気づいた人がそう言うと、その人達はセレスディナに襲いかかる。
セレスディナは寸のところで躱すと。
セレスディナ「な、何すんだよテメェら⁉︎」
一般人「俺たちはな…………お前らの様な薄汚え宗教家が大嫌いなんだよ!」
一般人「お前ら!コイツを逃すなよ!貴族共の前に潰して火炙りにするぞ!!」
セレスディナがそう聞くと、その一般人はそう言う。
どうやら、ファイアの教えの影響を受けた人たちの様だった。
セレスディナは口を開く。
セレスディナ「待て待て待てお前ら…………‼︎私を殺したら、死の呪いが振り撒かられるんだぞ⁉︎」
一般人「それがどうした!」
一般人「俺らは、この世界を変える為に前へ進むんだ!たかが死ぬぐらいで立ち止まってたまるか!」
一般人「その程度で俺たちを止められると思うな!」
セレスディナ「こ、こいつら…………!やばすぎるだろ……………!」
突然、自らの生命の危機に陥ったセレスディナは、そんな風に脅しをかけるが、全く相手にならず、顔を青ざめる。
実際には、レベル1になってしまった為、強力な死の呪いは振り撒くことはできない。
要はブラフだ。
だが、例えブラフであろうがそうでなかろうが、彼らは怯まないだろう。
それほどの狂気を直に感じ取ったセレスディナが戦慄する中。
一般人「奴を殺せ!奴を燃やせ!この世界を貪る神共の犬共を!絶対に生かすな!」
一般人達『ウォォォォ!!』
セレスディナ「のわぁぁぁぁぁ⁉︎」
一般人達はそう叫んで襲いかかり、セレスディナは逃げていくのだった。
一方、拓巳と樹は、紅魔の里の近郊の森の中にいた。
拓巳「ここか?」
樹「ああ。」
拓巳がそう聞くと、石井樹はそう答える。
目の前には、知恵の樹があったのだ。
すると。
???「フフフフ!」
拓巳「っ!」
そんな笑い声が聞こえてきて、拓巳達が振り返ると、そこにはベロバとシャドウケケラの姿があった。
ベロバ「久しぶりねぇ。石井樹。アンタ、とびきりの不幸を味わってたんでしょ?」
Sケケラ「ふっ!違いねぇな。まあ、そうまでしたのに、ご苦労なこったな!」
樹「どういう意味だ?」
ベロバとシャドウケケラが現れると、そんな風に言う。
樹がそう聞くと、ベロバは口を開く。
ベロバ「その樹は私が貰うわ。世界を破滅させる為に!あははは!」
樹「ふざけるな!これは僕の発明だ!」
拓巳「やはり、これを狙いに来たか…………!」
ベロバはそんな風に宣言をする。
知恵の樹を狙っていたのだ。
それを聞いた樹と拓巳がそう言うと。
ベロバ「
ベロバはそう言うと、シャドウケケラと共に、変身の体制を取る。
『
『
その音声が鳴ると、待機音が流れる。
2人は、レーザーレイズライザーのトリガーを引く。
『
『
『
『
ベロバはプレミアムベロバに、シャドウケケラはプレミアムケケラに変身する。
それを見た拓巳は。
拓巳「ちっ!」
拓巳は舌打ちをすると、ジリオンドライバーを装着して、上部に触れる。
『
その音声が鳴ると、拓巳はシリウスカードを取り出して、口を開く。
拓巳「変身!」
そう言うと、シリウスカードをドライバーにスキャンする。
『
『
その音声と共に、拓巳はゲイザーゼロに変身する。
すると。
ベロバ「アンタの相手はこいつらがするわ。」
拓巳「何?っ⁉︎」
ベロバがそんな風に言うと、拓巳は首を傾げる。
すると、背後から拓巳に何かが襲いかかる。
拓巳「こいつらは…………!」
Sケケラ「こいつらは、デスイマジンとウルガアレクサンダーだ。」
ベロバ「ロキが前に生み出してた意思なき存在よ。まあ、アンタの足止めにはちょうどいいでしょ。」
拓巳はそう言う。
現れたのは、仮面ライダー電王と戦ったデスイマジンと、本郷猛/仮面ライダー1号、天空寺タケル/仮面ライダーゴースト、深海マコト/仮面ライダースペクター、地獄大使と戦ったウルガアレクサンダーだった。
シャドウケケラとベロバ曰く、ロキが前に気まぐれで生み出した意思なきコピー体とのことだ。
拓巳がデスイマジンとウルガアレクサンダーと応戦する中、ベロバとシャドウケケラは、樹の方に向かう。
ベロバ「ふっ!」
樹「うわっ⁉︎うわぁぁぁぁ⁉︎」
ベロバは樹の腹を殴り、樹が怯むと、シャドウケケラは樹を投げ飛ばす。
樹が倒れると、口を開く。
樹「何なんだ…………バッドエンドゲームって…………⁉︎」
Sケケラ「俺たちVIPが直接この世界を破滅させる。オーディエンス参加型のゲームさ!」
樹は、ベロバが言ったバッドエンドゲームというのに対して、そんな風に言うと、シャドウケケラはそんな風に言う。
それを聞いていた拓巳は。
拓巳「ジット辺りが仕組んだか!そんなゲームを始めた様だな!」
拓巳はそう言う。
バッドエンドゲームを仕組んだのは、ジットであると推測した。
そんな中、シャドウケケラとベロバは、レーザーレイズライザーを操作する。
『
ベロバ「アンタは用済みだから…………消してあげる。」
『
樹「うわぁぁぁぁ⁉︎」
拓巳「ちっ!」
2人は必殺技待機状態にすると、ベロバはそう言い、光線を樹に向かって放つ。
樹が爆炎に包まれる中、拓巳は舌打ちをする。
ベロバ「アハハハハハっ!」
Sケケラ「へっへっへ!」
ベロバ「ん?」
Sケケラ「あ?」
ベロバとシャドウケケラの2人が高笑いをすると、何かに気付いたのか、訝しげな反応をする。
その理由は……………。
拓巳「間に合ったか!」
それを見た拓巳はそう言う。
その理由は、樹の前に、めぐみん、ダクネス、トウカ、白夜、朱翼、武劉が居たからだ。
しかも、全員が最強フォームに変身した状態で。
樹「君たちは……………!」
樹が、トウカ達が自分を助けた事に対して、そんな風に言うと、トウカ達はシャドウケケラとベロバ、拓巳の方に向かう。
シャドウケケラとベロバも、面倒臭そうにしつつも、応戦する。
めぐみん「ハァァァァァ!」
Sケケラ「のわっ⁉︎」
ベロバ「はっ!」
ダクネス「めぐみん!」
めぐみんは、シャドウケケラのパンチを透過能力で避けつつ、攻撃する。
だが、ベロバが銃撃をしてくる。
ファンタジーフォームの透過能力は確かに強いが、めぐみんの任意のタイミングで解除する為、解除した直後は狙われやすい。
そこに、ダクネスが割って入る。
ダクネスが防御をすると。
白夜「おらっ!」
トウカ「ハァァァァァ!」
白夜とトウカの2人が、ベロバに攻撃をする。
そんな中、朱翼と武劉は。
朱翼「大丈夫ですか⁉︎」
武劉「加勢する!一気に片付けるぞ!」
拓巳「助かる!」
朱翼と武劉の2人は、拓巳に加勢する。
そこから、3人は猛攻をしていく。
そして、レイズバックルを操作する。
『
『
『
武劉「必殺ファンクション!」
『
3人は必殺技を発動すると、朱翼はハーメルンソードにエネルギーを纏わせて、デスイマジンに何度も攻撃をする。
武劉は、ブラストマグナムでウルガアレクサンダーの関節や急所に何度も銃撃をしていく。
2人の攻撃でデスイマジンとウルガアレクサンダーが怯む中、拓巳は緑色のエネルギーを纏ったライダーパンチを連打で叩き込み、二体を撃破した。
3人は頷き合い、すぐにトウカ達と合流する。
めぐみん「こいつらの相手をしている場合じゃないですよ!」
白夜「一度退却するぞ!」
めぐみんがそう叫んで、ファンタジーエフェクトの力で防壁を作る。
その防壁は、シャドウケケラとベロバによってあっさり破壊されるが、その間、トウカ、ダクネス、白夜は必殺技の体勢に入っていた。
『
『
『
「「「ハァァァァァ!」」」
3人は必殺技を発動すると、めぐみんが居るのにも関わらず、攻撃をする。
すると、めぐみんは透過能力を使って、その攻撃を回避する。
三人の攻撃がシャドウケケラとベロバの直前で爆発すると、煙が上がる。
煙が晴れると、拓巳達は撤退していた。
Sケケラ「ケッ!」
ベロバ「やってくれたわね…………!」
それを見て、シャドウケケラとベロバは、忌々しいと言わんがばかりに吐き捨てる。
その頃、拓巳達はデザイア神殿へと引き返していた。
ツムリ「やはり…………ベロバとシャドウケケラの2人が……………。」
拓巳「ああ。何を企んでいる…………?」
ツムリと拓巳はそんな風に話をする。
そんな風に話をする中、樹が口を開く。
樹「どうして、僕を助けた?」
白夜「別に、お前を助けたのはついでだ。」
めぐみん「あなたが、ジャマトにされてしまった紅魔族を助ける方法を知っているからです。」
樹「道理で……………。」
樹がそう聞くと、白夜とめぐみんはそんな風に言う。
知恵の樹に取り込まれた紅魔族を助ける方法を知っているのは、樹だけなのだ。
樹がそう言うと、ある事を口にする。
樹「でも、残念ながらこのままじゃ不可能だね。」
ダクネス「貴様……………!」
???「ふざけるな。」
樹はそんな風に言う。
ダクネスが激昂する中、そんな声が聞こえてくる。
全員が声のした方を向くと、そこには牛島闘轟の姿があった。
トウカ「闘轟……………。」
白夜「俺が呼んだ。というより、ベロバ達が現れた時点で、アイツが接触してきた。」
トウカが闘轟の名前を言う中、白夜はそう言う。
闘轟は、ベロバ達が絡んでいると聞いて、すぐに来たのだ。
闘轟は樹の元に向かうと、樹の胸ぐらを掴む。
すると、胸ぐらを掴まれた樹は口を開く。
樹「知恵の樹を奪われちゃったからね。きっと、ベロバの事だから、ろくでもない事を考えているに違いない。」
樹は冷静に現状をそう言い、闘轟は樹を睨む。
そんな中、ベロバ達はというと。
ベロバ「……………さて、やるわよ。」
ベロバがそんな風に呟くと、近くにいた女性が口を開く。
そこに居たのは、ツムリに似た容姿の人物だった。
ただ、ツムリが白と黒を基調とした服を着ているのに対して、そこに居たツムリは、黒を基調とした服を着ていた。
黒ツムリ「あなたの願いは何ですか?」
ベロバ「大勢の人間を肥料にして、とびきりのジャマトに成長させるのよ。破滅を招く世界樹にね。」
黒ツムリ「では、願いを叶える為、あなたのギラギラを頂戴します。」
ベロバ「好きになさい。」
黒ツムリがそう言うと、ベロバは願いを言う。
その願いとは、知恵の樹を利用して、ジャマトの世界樹にしようと言う物だった。
黒ツムリがそう言うと、ベロバはそう言って、黒ツムリの手を握る。
すると、ベロバから黒ツムリに何かが流れ込んでいく。
黒ツムリ「では、願いましょう。ベロバ様の願いを。」
黒ツムリがそう言うと、2人は目を瞑る。
すると、荘厳な鐘の音が響いてくる。
それを見ていたシャドウケケラは。
Sケケラ「…………人の不幸ってのは、そう簡単には変わらないらしいな。皮肉なもんだな。それにしても、あいつを生み出すとはな…………。」
シャドウケケラはそんな風に呟くと、ある事を思い出した。
それは、知恵の樹へと赴く前。
ジット『お前達には、こいつを連れて行ってもらおう。』
ベロバ『あ?っ!』
Sケケラ『お前は……………⁉︎』
ジットがそう話しかけると、ベロバとシャドウケケラは驚愕の表情を浮かべる。
そこにいたのは、黒ツムリだった。
ジット『こいつは、もう1人のツムリだ。ジリオンドライバーのデータをネメルから受け取った際、ツムリのデータもいただいた。それを元に生み出した。』
ジットはそう説明する。
ネメル/仮面ライダーゲイザーゼロから、ジリオンドライバーのデータを横流ししてもらった際、ツムリのデータを手に入れていたのだ。
それを元に、ヴィジョンドライバーを介して、新たなツムリが生まれたのだ。
シャドウケケラがそれを思い出していると。
ベロバ「フフフフ…………!ゾクゾクするわねぇ……………!アハハハハハ!」
ベロバはそんな風に笑みを浮かべていた。
その頃、デザイア神殿では。
樹「時間はあまりないよ。」
朱翼「どうすれば、知恵の樹に取り込まれた紅魔族の人たちを助ける事が出来るんですか⁉︎」
樹「……………知恵の樹を取り返したら、叶えてあげてもいいけど。」
闘轟「……………その言葉、忘れんじゃねぇぞ。」
樹はそんな風に言う。
実際、時間がないのだ。
朱翼がそう聞くと、樹はそんな風に言う。
それを聞いた闘轟は、そう言って、樹をソファーに叩きつける。
ソファーに叩きつけられる様に座った樹は、口を開く。
樹「シャドウケケラとベロバの2人を相手にするのは命懸けだ。あいつら、ブラックプレミアムカードを持ってるからね。それに、君はジャマ神の力を放棄したと聞いたけど?」
闘轟「…………相手が誰だろうが、ぶっ潰すだけだ。」
樹はそんな風に言う。
ブラックプレミアムカードによって、シャドウケケラとベロバの2人は強化されているのだ。
それを聞いた闘轟はそう言うと、デザイア神殿の待機場から出ようとする。
白夜「闘轟!」
武劉「お前……………。」
闘轟「……………俺もアイツらに協力した事がある。アイツらに協力した落とし前は、俺がつける。」
朱翼「たった1人でやるなんて、無茶です!」
トウカ「私たちも援護するわ。」
たった1人で向かおうとした闘轟に、白夜と武劉がそう言うと、闘轟はそう言う。
ベロバとシャドウケケラを始めとするロキの勢力に協力した事へのケジメをつけようとしていたのだ。
朱翼とトウカがそう言うと。
闘轟「来るな!これは俺の問題だ。お前らは、そこのそいつが逃げない様に見張ってろ。」
闘轟はそんな風に言う。
そう言うと、そのままデザイア神殿の待機場を後にする。
それを見ていた樹は。
樹「……………彼、死ぬ気かもね。」
樹はそんな風に呟く。
闘轟が、死ぬつもりなのだと。
それを聞いて、トウカ達は心配そうな表情を浮かべる。
闘轟が転送されて、知恵の樹に向かう中、ある事を思い出していた。
それは、ベロバ達と共に、ジャマトグランプリで人々や俺を苦しめていた事。
当初は何とも思っていなかったが、白夜との決戦の後、気にしていたのだ。
人々を傷つけ、不幸にしてしまった事を。
闘轟『……………俺が終わらせる。』
闘轟はそんな決意と共に、ベロバ達の元へと向かう。
その頃、黒ツムリは知恵の樹に手を翳して、ジャマトの世界樹に作り替えようとしていた。
それを見ていたベロバとシャドウケケラは。
ベロバ「フフフフ…………!さあ、世界を滅ぼす巨大なジャマトに育ちなさい!アハハハハハ!」
ベロバは作り替えられていく知恵の樹を見て、そんな風に笑いながら言う。
それを見ていたシャドウケケラは。
Sケケラ「しっかし、お前の意地の悪さはそこ知れねぇな。」
ベロバ「はぁ…………別に。この世界のバッドエンドを楽しんでいるオーディエンスなんて、ごまんと居るし。ただ見ているだけの連中の方が、よっぽどタチが悪いと思うけど。」
Sケケラ「違ぇねぇな。俺たちは自分が楽しむために、汗水流してるもんな!」
シャドウケケラは、ベロバに対してそんな風に言うと、ベロバはそんな風に吐き捨てる。
実際、ゼウス達が監視をしているものの、この世界のバッドエンドを望む者達は、一定数存在しているのだ。
シャドウケケラがそんな風に言うと。
闘轟「この世界は、お前らのおもちゃじゃねぇんだよ。」
そこに、闘轟がそう言いながらやってくる。
闘轟に気づいたベロバは。
ベロバ「フフフフ…………!久しぶりね。いらっしゃい、闘轟。」
闘轟「お前の顔はもう見飽きたんだよ。ここで決着をつけてやる。」
ベロバが笑いながらそんな風に言う中、闘轟はそう言う。
それを聞いたベロバは。
ベロバ「救世主気取り?似合わない事しちゃって。それで自分の罪が晴れるとでも思ってるわけ?」
闘轟「……………別に、許されたいとか思ってねぇよ。俺は…………俺が気に入らない物をぶっ潰すだけだ。」
ベロバは、闘轟を嘲笑いながらそんな風に言う。
それに対して、闘轟はぶっきらぼうにそう言う。
すると。
Sケケラ「いいじゃねぇか、ベロバ。推しと同じ墓に入れるぞ?」
ベロバ「……………そんな趣味無いわよ。」
闘轟「……………勝負だ。ベロバ。」
シャドウケケラは、ベロバにそんな風に言うと、ベロバはそう言う。
闘轟がそう言うと、三人は場所を移す。
紅魔の里の近郊の荒野。
かつて、俺たちが闘轟と出会った場所。
闘轟がデザイアドライバーを装着する中、ベロバは。
ベロバ「フフフフ……………!手加減しないわよ?」
ベロバはそう言うと、レーザーレイズライザーの銃口部分を腰に当てる。
装填されていたのは、通常のベロバのカードだった。
『
その音声が鳴ると、ベロバの腰にレイズライザーベルトが出現する。
そして、レーザーレイズライザーの本体と銃口部分を接続する。
『
その音声が鳴ると、待機音が鳴り、ベロバは構える。
ベロバ「変身。」
そう言うと、レーザーレイズライザーのトリガーを引く。
『
『
『
その音声が鳴ると、ベロバは久しぶりに仮面ライダーベロバに変身した。
本気で闘轟を倒す為に。
それを見ていたシャドウケケラは。
Sケケラ「へっへっへ!ベロバの奴、本気だぞ。不死身のゾンビもただじゃ済まないだろうな。」
シャドウケケラはそれを見て、そう呟く。
すると、闘轟はゾンビレイズバックルをデザイアドライバーに装填する。
『
その音声が鳴ると、闘轟の横に紫色の手の絵とZOMBIEの文字が浮かぶ。
すると。
闘轟「変身!」
そう叫ぶと、闘轟はゾンビレイズバックルを操作する。
『
「「ハァァァァァ!」」
『
闘轟は、バッファノワール・ゾンビフォームに変身すると、右手に出現したゾンビブレイカーのポンプを足で蹴る。
そのまま、闘轟とベロバは戦闘を開始する。
その頃、トウカ達は、樹を見張っていた。
すると。
ツムリ「申し訳ありませんが、ジャマトが現れたので、対応をお願いします。」
白夜「分かった。俺と武劉で行く。お前らは待っててくれ。」
武劉「ああ。」
朱翼「分かりました。気をつけてください。」
白夜「おう。」
そこに、ツムリがやってきて、そんな風に言う。
白夜はそう言うと、武劉と共にジャマトの対応をしに行く。
白夜と武劉が待機場から出ると、樹は口を開く。
樹「……………牛島闘轟という男も、可哀想な人間だね。誰も不幸にならない世界にする為に、自分だけが不幸になる道を進もうとしている。」
樹はそんな風に言う。
自ら、死にに行こうとしている闘轟を見て、そんな風に思ったのだ。
すると、トウカが口を開く。
トウカ「…………不幸にならないわよ。」
樹「これまで犯してきた罪が…………彼にもあるというのにかい?」
トウカ「湊翔が願い、目指している世界は、そんな世界じゃ無い。」
トウカはそんな風に言う。
それを聞いた樹がそんな風に聞くと、トウカはそう断言する。
一方、俺はこの状況を全て見ていた。
湊翔「……………絶対に叶えてみせる。俺の理想の世界を。その為にも…………何とかして、ここから脱出しないとな。」
俺はそう呟く。
己の力で戦おうとしている闘轟とカズマを見て、そんな風に決意を固めるのだった。
その頃、闘轟とベロバは。
ベロバ「はっ!はっ!はっ!」
闘轟「ふっ!」
ベロバがレーザーレイズライザーで銃撃して、銃弾が当たった場所が爆発する中、闘轟は駆けていた。
すると。
闘轟「ハァァァァァ!」
ベロバ「ふっ!ハァァァァ…………!ハァァァァァ!」
闘轟「くっ!ぐぅぅぅぅ!」
闘轟はゾンビブレイカーで攻撃しようとするが、ベロバに掴まれ、近くにあった岩に叩きつけた後、闘轟を近くの岩山に叩きつける。
ベロバ「命懸けで償おうとして…………案外ナルシストなのね。自分に酔っちゃって!」
闘轟「黙れ!350年以上も生きてる癖に、幼稚な遊びしやがって!ふんっ!ハアッ!」
ベロバは近づきながら、闘轟を嘲笑いつつそう言う。
それに対して、闘轟はそんな風に吐き捨てながら、ベロバに飛び移る。
ベロバ「歳の事を言うんじゃ無いよォォォォォッ!」
ベロバはそんな風に叫びながら、闘轟を撃ち落とそうとする。
だが、仮面ライダーベロバが巨体なのもあって、素早く動く闘轟に銃撃を当てられなかった。
闘轟はベロバの右肩ら辺に着くと。
闘轟「ハアッ!はっ!ふんっ!」
ベロバ「はっ!」
闘轟「うわぁぁぁぁ⁉︎」
闘轟はゾンビブレイカーで攻撃すると、ベロバに頭の角で頭突き攻撃をする。
すると、ベロバも頭突きをする。
体格の差で、闘轟が競り負け、地面に落ちると、レーザーレイズライザーで銃撃され、闘轟は吹き飛ぶ。
闘轟「くっ…………!」
闘轟がそんな呻き声を出して倒れる中、ベロバは口を開く。
ベロバ「アンタにとっての最大の不幸が何か。ようやく分かったわ。」
闘轟「あ?」
ベロバ「志を遂げらないまま、無駄死にする事よ。力を求め続けたアンタが、己の無力さに絶望し、孤独な死に至る!」
ベロバはそんな風に言うと、闘轟はそう言う。
そこから、ベロバはそう語る。
それを聞いた闘轟は。
闘轟「やれるもんなら……………やってみろ!」
闘轟はそう言って、バーサークローがついている左手で挑発をする。
それを聞いたベロバは。
ベロバ「いいわ。この手で推しを葬って、ゾクゾクさせてもらおうじゃないの!」
ベロバはそう叫んで浮かび上がると、周囲の岩塊をレーザーレイズライザーの銃撃で吹き飛ばす。
岩塊が迫る中、闘轟は。
闘轟「たとえ死んでも……………!」
闘轟はそんな風に呟く。
一つの岩塊が闘轟に迫ると。
闘轟「ハァァァァァ!ハァァァァァ‼︎お前をぶっ潰す!」
闘轟はそう叫びながら、ゾンビブレイカーで岩塊を一刀両断にする。
それを見たベロバは。
『
ベロバ「ふっ!ハァァァァァ!」
ベロバは、レーザーレイズライザーを操作して、闘轟の方に向かう。
一方、闘轟はゾンビレイズバックルを操作すると。
闘轟「ふぅぅ…………!ハァァァァァ!はっ!」
闘轟は駆け出すと、バーサークロー型のエネルギーが現れ、それを踏み台にして、大きく跳躍する。
『
ベロバ「ハァァァァァ!」
『
闘轟「ハアッ!ハァァァァァ!」
すると、2人は必殺技を発動して、ぶつかり合う。
闘轟「くぅぅぅ…………!」
ベロバ「ハァァァァァ!」
闘轟は力を入れるが、体格とスペックの差から、徐々に押されていく。
ベロバ「ハァァァァ!」
闘轟「うぅぅぅぅっ!」
このまま、闘轟が競り負けると思われたその時、闘轟に変化が起こる。
闘轟の背中から、マントが出てくる。
すると。
『
その音声と共に、闘轟はバッファノワール・フィーバーゾンビフォーム(ジャマ神)へと変身する。
闘轟はロキ達と戦うと決めた時、ジャマ神の力を放棄した。
だが、闘轟の覚悟に呼応して、ジャマ神の力が復活したのだ。
闘轟「ハァァァァ…………!ハァァァァァ!」
『
闘轟「ハァァァァァ!」
ベロバ「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」
その音声が鳴ると、一気に形成が逆転して、闘轟のライダーキックがベロバを貫く。
ベロバを貫くと同時に、元のゾンビフォームに戻った。
闘轟が地面に着地する中、ベロバは満身創痍となっていた。
闘轟「はぁ…………はぁ……………!」
ベロバ「バカな…………全ての…………仮面ライダーを…………ゲホッ、ゲホッ!…………ぶっ潰す力が……………まだ残ってたの…………?」
闘轟「ううっ…………!」
闘轟がそんな風に息を吐く中、ベロバはそんな風に途切れ途切れの言葉を口にする。
闘轟はゾンビレイズバックルを抜くと、変身解除する。
闘轟もまた、満身創痍となっていた。
ベロバ「罪な男ねぇ…………こんなに……ゲホッ、ゲホッ…………私を興奮させたのは…………アンタが、初めてよ……………。馬場武よりもね…………。」
闘轟「…………嬉しくも…………何ともないな…………!」
ベロバは息切れしながらもそんな風に言う。
馬場武よりも、牛島闘轟の事を気に入っていたのだ。
それを聞いた闘轟は、そんな風に吐き捨てる。
すると、ベロバの体が粒子になって消え始めると、ベロバは口を開く。
ベロバ「いつか…………アンタと同じ墓に、入ってやるから……………!」
ベロバはそんな風に言うと、そのまま消滅した。
それを見ていた闘轟は。
闘轟「そんなにゾクゾクしたいなら…………1人で不幸になってろ…………!」
闘轟はそんな風に吐き捨てる。
こうして、厄災を司り、人間達の世界で不幸を楽しみ続けた女神は、皮肉で因果応報な末路を辿ったのだった。
闘轟が膝をつくと、シャドウケケラが黒ツムリを連れて現れた。
闘轟「…………ツムリ…………?何であいつらのナビゲーターであるお前が…………⁉︎」
黒ツムリ「残念です。ベロバ様の願いは無効となりました。」
闘轟は、俺たち側のナビゲーターであるツムリが、シャドウケケラと行動を共にしている事に驚いていた。
黒ツムリはそんな風に言うと、ジャマトの世界樹に作り変えられようとしていた知恵の樹は元に戻る。
それを見ていたシャドウケケラは。
Sケケラ「こいつは笑えねぇな。人間の分際で、俺たち神に楯突きやがって。」
シャドウケケラはそう言うと、カードをレーザーレイズライザーの銃口部分に装填すると、本体と合体させる。
『
Sケケラ「死に損ないが…………。お前は俺が始末してやるよ。」
シャドウケケラはそう言うと、プレミアムケケラに変身しようとする。
すると。
白夜「オラァァァァァ‼︎」
武劉「ふっ!」
そんな声と共に、シャドウケケラに誰かが体当たりをする。
シャドウケケラが倒れると、そこには白夜と武劉の姿があった。
白夜と武劉は、すぐに闘轟に駆け寄る。
白夜「大丈夫か?」
武劉「無理をしたな…………。」
闘轟「……………ふん。来るなって言った筈だが…………。」
白夜「
武劉「罪を憎んで人は憎まず。それが、湊翔が見つけた信念だ。それに…………死なせはしないさ。」
白夜と武劉は闘轟にそう言うと、闘轟はそんな風に言う。
それに対して、白夜と武劉はそう答えた。
すると。
Sケケラ「おいおい。邪魔してんじゃねぇよ。そいつを始末してやろうとしてんだよ。そいつは許されない罪を犯したんだぞ?」
白夜「…………だが、こいつは命懸けで償おうとした。」
武劉「罪を犯したのにも関わらずに開き直り、不幸を見て喜んでいるお前達とは違う。」
シャドウケケラはそんな風に言う。
それに対して、白夜と武劉はそんな風に言う。
それを聞いたシャドウケケラは。
Sケケラ「へっ!人間風情が…………神に説教してんじゃねぇぞ!…………白けちまったな。佐藤和真に伝えろ!俺の推しを倒したお前に、とっておきのバッドエンドを用意してやるから、覚悟しておけってな。」
シャドウケケラはそんな風に吐き捨てると、黒ツムリと共に撤退していく。
その後、めぐみん達や拓巳、樹と合流して、知恵の樹の方に向かう。
闘轟「…………約束だ。」
めぐみん「皆を…………元に戻してもらいますよ。」
拓巳「樹。」
闘轟とめぐみん、拓巳は石井樹に対してそう言う。
それを聞いた石井樹は。
樹「…………仕方ないね。ジャマトの侵食を抑える血清だ。」
樹はそう言うと、血清を取り出す。
それを見ためぐみんは、樹から血清をひったくり、知恵の樹にかける。
すると、知恵の樹が光ると、紅魔族が解放される。
紅魔族「ここは…………?」
拓巳「どうやら、上手く行ったようだな。」
めぐみん「よかったです…………!」
トウカ「湊翔。一つ、幸せが叶ったわよ。」
解放された紅魔族が周囲を見渡す中、拓巳はそう言い、めぐみん達は安堵の表情を浮かべる。
トウカはそんな風に言う。
湊翔「よかった……………。」
それを見ていた俺も、安堵の表情を浮かべる。
とはいえ、指先だけだった石化も、今や手のひら全体にまで進行してしまった。
どうにかしないと……………。
俺はそんな風に考えていた。
今回はここまでです。
今回は、牛島闘轟とベロバとの対決です。
ベロバは原作通り、知恵の樹を使って、ジャマトの世界樹を作ろうとしていた。
そんな中、白夜との対決を経て、姿勢が変わった闘轟がベロバを倒しにいく。
激闘の末、ジャマ神の力を再覚醒させた闘轟によって、ベロバは撃破され、退場となった。
だが、シャドウケケラは不穏な言葉を残してそのまま去っていった。
果たして、どうなるのか。
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