ロキが終幕のデザイアグランプリの開幕を宣言する中、俺は馬場武と対峙していた。
武「決着をつけようぜ、桐ヶ谷湊翔。」
湊翔「……………。」
馬場武が不敵に笑いながらそう言う中、俺は無言で馬場武を見つめる。
すると。
カズマ「ちょっ…………!俺を忘れんなって…………!」
湊翔「あっ…………!」
カズマはそう呟いて、倒れてしまう。
俺がカズマに駆け寄り、介抱していると。
武「ちっ!そこのそいつが居ると邪魔だな。明日、アクセルの平原に来い。俺たちの決着をつけるぞ。」
湊翔「……………ああ。お前とも、良い加減に決着をつけたいと思ってたしな。」
武「ふっ。」
馬場武は、カズマを見て舌打ちすると、そんな風に言う。
俺はそう答えると、そのまま馬場武は去っていく。
カズマ「おい、あいつと本当に決着をつける気か?」
湊翔「ああ。いいかげん、あいつと決着をつけないといけないからな。」
カズマ「気をつけろよ?あいつはジャマ神の力を持ってるんだからな。」
湊翔「分かってる。とにかく、一旦屋敷に戻るぞ。」
カズマはそんな風に話しかけてくる。
確かに、闘轟と同じく、ジャマ神の力を有しているからな。
どうにかしないとな。
俺はそんな風に考えつつ、カズマを連れて屋敷に戻っていく。
屋敷に到着すると。
「「ただいまー。」」
「「お帰り!」」
俺とカズマがそう言いながら屋敷に入ると、めぐみんとダクネスがドアの前で出迎えてくれた。
すると。
白夜「湊翔!いつの間に戻ってきたのか⁉︎」
湊翔「まぁな。心配かけたな。」
朱翼「いや、私たちは大丈夫ですけど………。」
武劉「トウカはどうだろうな。」
そんな声を聞いて、白夜達がやってくる。
白夜の問いにそう答えると、朱翼と武劉はそう言って、ある方を見る。
そこには……………。
トウカ「湊翔……………⁉︎」
湊翔「その……………心配かけて悪かった。」
トウカ「…………本当だよ!バカァァァァ!」
トウカが俺の事を見ていた。
俺がトウカにそう言うと、トウカは泣いてそう叫びながら、俺に駆け寄ってくる。
心配かけたからな。
すると。
聡介「湊翔。」
湊翔「父さん、母さん。」
朱美「全く…………戻ってきてくれたのは嬉しいけど、私たちに言うべき事があるんじゃないかしら?」
湊翔「その…………心配かけてごめんなさい。」
父さんと母さんは、真剣な表情を浮かべながら、そんな風に言う。
確かに、父さんや母さんにも心配をかけたからな。
俺はそう言いながら、頭を下げた。
聡介「全く…………何か、伝えたい事があるんじゃないのか?」
湊翔「お見通しか…………。俺、馬場武と決着をつける事にしたよ。」
トウカ「馬場武と⁉︎」
武劉「会ったのか?」
湊翔「ああ。あいつとはいい加減、決着をつけないといけない気がしてさ。」
父さんは呆れつつも、そんな風に聞いてくる。
それを聞いて、俺は馬場武と決着をつける事を話す。
トウカと武劉がそう言う中、俺はそう答える。
あいつとの因縁は、良い加減に決着をつけないといけない気がするから。
それを聞いた白夜達は。
白夜「そうだな。決着をつけるのもありだろうな。」
朱翼「いいんじゃないんですか?」
武劉「果たし状みたいな感じに来たのだろう?なら、果たすべきだ。」
トウカ「そうね。」
湊翔「そういえば、出発はいつなんだ?」
トウカ「2日後に設定してるから、まだ大丈夫よ。」
白夜達はそんな風に言う。
そうして、俺は明日、馬場武との決着をつける事にした。
そんな中、カズマはダンジョンで手に入れた鎧をダクネスに渡していると。
めぐみん「で、私へのお土産は?」
カズマ「な、ないです…………。」
めぐみんがそう聞くと、カズマはそう答えた。
その夜、俺は白夜とトウカの2人を呼んだ。
白夜「どうしたんだよ?」
湊翔「…………いや、相手はあのジャマ神の力を持ってる馬場武だからさ。ジャマ神の力を持ってる牛島闘轟と戦った事がある白夜と、トウカに相談したくて。」
トウカ「私にも?」
白夜「……………まあ、トウカも呼んだ理由については、深くは追及しねぇよ。」
白夜がそう聞くと、俺はそう答える。
白夜は、ジャマ神の力を持った牛島闘轟を倒している。
だから、ヒントになるかもしれないと思ったのだ。
トウカについては、個人的に聞きたい事があるのだ。
白夜「…………そうだな。あいつを倒したのは、俺の転生特典でダメージを与えたってのもあるからな。ただ、だからと言って、仮面ライダーとは関係ない力に頼りすぎるのもよくないな。」
湊翔「なるほど…………。」
白夜「結局、最後は己の技量も関係してくるからな。その点、俺は北郷猛や城茂の戦術を取り入れたしな。お前には色んな技術を伝えたからな。絶対に勝てよ。」
湊翔「ああ。」
白夜はそんな風に答える。
確かに、白夜は闘轟を倒したが、それは転生特典だけでなく、白夜自身の技量と、北郷猛と城茂の戦術を上手く使ったからこその勝利なのだ。
白夜はそう伝えると、部屋から出ていく。
トウカは、俺に口を開く。
トウカ「…………それで、私に聞きたい事って?」
湊翔「いやさ…………俺、創世の力が高まった影響なのか、新たなスキルがあったんだよ。」
トウカ「えっ?……………っ!これって………⁉︎」
トウカがそう聞くと、俺はそう言いながら、冒険者カードを見せる。
それを見たトウカは、驚いた反応をする。
スキル一覧にあるとあるスキルを見て。
石像になりかけた状態から元に戻った後、ゴッドオブセイバー、センノヤイバというスキルが追加されていたのだ。
湊翔「何か知ってるのか?」
トウカ「そっか…………。湊翔もそのスキルを……………。とにかく、今からデザイア神殿に行くわよ。」
湊翔「えっ?今から?」
トウカ「このスキルは、神としての私の協力も必要だから。」
俺がそう聞くと、トウカはそんな風に答える。
今からデザイア神殿に向かうと聞いて、俺は少し驚いた。
それほどの強力なスキルなのか?
デザイア神殿の特訓ルームに着くと。
トウカ「…………そのスキルはね、本来は神じゃないと使えない代物なの。」
湊翔「要するに、アクアのゴッドブローやゴッドレクイエムみたいな物か?」
トウカ「まあ、そんな感じね。」
トウカがそんな風に言うと、俺はそう聞く。
アクアのゴッドブローとゴッドレクイエムみたいなスキルか。
トウカ「馬場武との戦いに備えて、そのスキルを可能な限り使える様にしましょう。付け焼き刃が通用するとは思えないし。」
湊翔「分かった。とは言っても、あんまり時間はないけど……………。」
トウカ「可能な限りよ。それに…………白夜も言ってたでしょ?最後は己の技量が鍵になるって。」
トウカはそんな風に言う。
時間がないのは事実だが、トウカの言う事も尤もだ。
湊翔「…………分かった。よろしく頼む。」
トウカ「OK!」
俺はそう言うと、トウカはそう答える。
そこから、新たに得たスキルを上手く使いこなす為に、トウカから教えてもらう事になった。
その間、馬場武は。
武「……………これで、決着をつけるぞ。桐ヶ谷湊翔。」
???「ほう。何やら随分と気合が入っているな。」
武「…………今更何の用だ。ロキ。」
馬場武はそんな風に呟くと、そんな風に声をかけられる。
武がそう呟くと、その背後には、仮面ライダーリガドΩに変身したロキの姿があった。
ロキ「いや。君が彼と決着をつけると聞いてねぇ。元仲間として、応援をしてあげようかなと思ってさ。」
武「けっ。お前の横槍はいらねぇんだよ。己の手で潰さねえと気が済まねぇんだ。手出ししたら容赦しねぇぞ。」
ロキがそんな風に言うと、馬場武はそう吐き捨てて、そのまま去っていく。
それを見たロキは。
ロキ「……………ふむ。彼を残しても厄介な事になりそうですしね。念には念を…………手を打つとしよう。」
ロキはそんな風に呟いた。
果たして、その言葉の意味とは。
そして、翌日。
俺はアクセルの街の近くの平原へと向かった。
そこには、馬場武の姿があった。
武「来たか。」
湊翔「ああ。お前とは、良い加減に決着をつけたいと思ってたからな。」
武がそう言うと、俺はそう答える。
カメラを通じて、トウカ達がその戦いを見守っていた。
湊翔「…………お前とは、本当に腐れ縁みたいな感じだよな。度々戦って、一回だけ共闘して。」
武「あの時に撃った事は忘れてねぇからな?とにかく…………もう言葉はいらねぇ。あとは、戦いで決めるぞ。」
俺は武にそう言う。
本当に、腐れ縁みたいな関係だよな。
武は、俺がレーザーレイズライザーで撃った事を覚えていたみたいだな。
そう言うと、デザイアドライバーを腰に装着する。
それを見た俺も、デザイアドライバーを腰に装着する。
武は、シュバルツマグナムとフィーバースロットを装填する。
『
その音声が鳴ると、武の隣にシュバルツマグナムレイズバックルの絵とスロットの絵が出てくる。
そんな中、俺もブーストマークIXレイズバックルを取り出す。
『
その音声と共に、ブーストマークIXレイズバックルを分離すると、俺と闘轟はそれぞれのレイズバックルを装填する。
『
そんな音声が鳴り、待機音が流れる中、俺と武は口を開く。
「「変身!」」
そう叫ぶと、俺はデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。
『
その音声が鳴るとバックルが展開して、俺の方は九尾の狐の様な形状になる。
そして、それぞれがレイズバックルを操作する。
『
『
『
『
『
その音声が鳴ると、俺はギーツIX、武はシュバルツギーツ・フィーバーシュバルツマグナムフォーム(ジャマ神)に変身する。
風が吹いて、止んだと同時に。
「「ハァァァァァ!ふっ!はっ!」」
俺と武はそう叫んで、お互いに向かっていく。
それぞれの武器で銃撃しつつ、格闘戦も行っていく。
そんな中、俺はギーツバスターにコマンドツインバックルを装填する。
『
その音声が鳴ると、レイジングソードが召喚される。
なんやかんやで、レイジングソードも使いやすいからな。
湊翔「ハァァァァァ!ふっ!」
武「おらっ!ハァァァァァ!」
俺はギーツバスターとレイジングソードの二刀流で攻撃していき、武は俺の力で多少はダメージを受けつつも、黒いマグナムシューターで攻撃をしていく。
俺と武は、一進一退の攻防を繰り広げていた。
武「はっはっはっ!これだよこれ!こういう戦いを待ち望んでたんだよ!」
湊翔「そうか。」
武「やはり、お前は最高だ!俺も更に本気で行ってやる!」
武はそんな風に笑いながらそう言う。
俺がそう言うと、武はフィーバースロットを操作する。
『
その音声が鳴ると、上部のアーマーがモンスターフォームの物に変化する。
湊翔「モンスターフォームか…………。」
武「行くぜ!」
俺がそう呟くと、武は俺に向かってくる。
武「おらっ!ハァァァァァ!」
湊翔「くっ⁉︎ハァァァァァ!」
武はモンスターグローブでのラッシュを仕掛ける中、俺はギーツバスターとレイジングソードで何とか対応をしていく。
こういう剣型の武器を使ってると、打撃系の武器を使う相手と相性が悪いんだよな。
間合いに入られて、苦戦する。
武「ハァァァァァ!」
湊翔「ちっ!」
武は猛攻を加えてきて、俺は何とか対応をするが、レイジングソードが吹っ飛んでしまう。
だが、これはチャンスだ。
武が猛攻をしていくと。
湊翔「ゴッドオブセイバー!」
武「っ⁉︎」
俺はそう叫んで、スキルを発動して、斬撃波を放つ。
それを受けて、武は少し吹き飛ぶ。
武「何だそのスキル?見た事ねぇぞ。」
湊翔「そりゃあ、つい最近手に入れたスキルだからな。」
武がそう言うと、俺はそう答える。
ゴッドオブセイバー。
それは、ミツルギが使うルーンオブセイバーの神属性版だ。
武「へっ!やるじゃねぇか!もっとだ!もっと俺を盛り上げさせろ!」
それを見て、武はそう言うと、再びフィーバースロットを操作する。
『
その音声が鳴ると、今度は上半身がブーストの物に切り替わる。
俺はそれを見て、気を引き締める。
そんな中、俺と武の攻防を見ていたカズマ達は。
カズマ「あいつ………大丈夫かよ…………?」
めぐみん「ジャマ神の力を持つ馬場武と互角に戦えているので、大丈夫だと思いますが…………。」
ダクネス「大丈夫なのか…………?」
トウカ「信じよう。湊翔を。」
白夜「俺たちの持てる技術をあいつに教えた。あいつなら大丈夫だ。」
朱翼「そうですね。」
武劉「ああ。」
その戦闘の様子を見て、カズマ達はそう話していた。
そして、俺と武の戦いは、佳境を迎えようとしていた。
湊翔「やるな…………!」
武「お前もな…………!」
俺と武は、そんな風に話をする。
お互いに疲弊していた。
武「次で決めてやる………!」
湊翔「それはこっちのセリフだ…………!」
俺と武はそう言うと、それぞれが必殺技の体勢に入る。
俺は、ギーツバスターQB9のブーストチャージャーを一回引く。
『
その音声が鳴ると、ギーツバスターQB9の刀身にエネルギーが纏われる。
さらに、あのスキルの発動も行う。
そして、武はフィーバースロットを操作する。
俺と武が構えると。
湊翔「行くぞ。」
武「来い!」
俺と武はそう言うと、お互いに身構える。
俺と武の間を、一陣の風が吹くと。
湊翔「センノヤイバ!」
武「ハァァァァァ!」
『
『
そんな音声が鳴る中、俺と武はそれぞれで攻撃をする。
お互いの攻撃がぶつかり合う中。
「「ハァァァァァ!」」
俺と武はそう叫ぶ。
すると、拮抗していたエネルギーが限界を迎えたのか、爆発する。
湊翔「うわっ⁉︎」
武「ちっ!」
お互いに爆発に巻き込まれて、吹き飛んでしまう。
俺は何とか体制を持ち直す。
すると。
武「やっぱり、お前は強いな。」
湊翔「無事か…………。」
そんな声が聞こえてきて、俺はそう呟く。
武も、ところどころで負傷しているようだが、戦闘は続行出来そうだった。
武「どうした?もうへばったのか?」
湊翔「まさか。」
武「なら、第二ラウンドも行こうぜ。」
武が不敵に笑いながらそう聞くと、俺も不敵に笑いながらそう答える。
そう言って、武が構えると。
???「いや、これで終わりだ。」
武「がはっ⁉︎」
湊翔「っ⁉︎」
そんな声が聞こえてくると、武が誰かに攻撃を受けて、変身解除に追い込まれる。
俺が驚く中、攻撃が飛んできた方を向くと、そこにはリガドに似た仮面ライダーがいた。
湊翔「ロキ!」
ロキ「ふっ。なかなか良い見せ物だったな。だが、利用させてもらったぞ。」
武「テメェ…………!最初から、これを狙ってたのか…………!」
俺がそう言うと、ロキはそう言う。
すると、武は倒れながらそう言う。
それを聞いたロキは。
ロキ「ああ。お前に与えたジャマ神の力は、そのまま放置すると危険だからな。それに、お前の事だから、いずれ私にも牙を剥くと思ったのでね。ここで始末させてもらおう。彼との戦いが激しくなって、ライダーの攻撃が効かなくなる能力が不安定になるのを見計ったのさ。」
武「テメェ…………!横槍を入れんなって言っただろうが…………!」
ロキ「人間如きの戦いになど、興味はない。お前を倒せるチャンスを窺ってただけだ。」
ロキはそんな風に答える。
こいつ、武を始末する為に俺を利用したのか。
武がそう言うと、ロキはそう吐き捨てる。
それを見て、俺はギーツバスターでロキを銃撃する。
ロキ「何の真似だ?」
湊翔「……………武の言う通りだ。これは俺と武の戦いだ。邪魔してんじゃねぇよ…………!」
俺の銃撃を躱したロキがそう聞くと、俺はそう答える。
これは、俺と武の戦いだ。
そんな戦いに泥を塗ったこいつを許せない。
俺がそんな風に思っていると。
ロキ「ふっ。人間如きの戦いに、神である私が介入して何が悪い?…………まあいい。今日は挨拶とそいつの始末に来ただけだ。これから始まるショーを楽しみにしていろ。」
ロキはそう言い残すと、そのまま去っていく。
それを見て、俺は拳を握り締めるが、すぐに武の方に向かう。
湊翔「大丈夫か?デザイア神殿に運んでやるから!」
武「何のつもりだ…………?」
湊翔「こんな形で決着を有耶無耶にされるのは嫌だからな。今回はお預けだ。本当の意味で決着をつける時までな。」
武「っ!…………そうかよ。」
俺はそう言うと、武はそんな風に聞く。
それに対して、俺はそう答える。
こんな形で有耶無耶になるのは嫌だからだ。
俺がそう答えると、武はそう言う。
俺は、武をデザイア神殿に運んでいく。
だが、この時の俺たちは気づいていなかった。
ロキの言う終幕のデザイアグランプリというのが、どれほど悪辣な物であるのかを。
今回はここまでです。
今回は、少し短めで、湊翔と武の対決になります。
遂に始まった湊翔と武の対決。
因縁の2人の戦いは、一進一退の攻防の末、ロキの妨害により、有耶無耶となってしまいました。
湊翔もギーツIXの力を得たとはいえ、ジャマ神には苦戦するかなと思い、こんな形になりました。
これで、馬場武も最終決戦の際に、借りを返すという名目で乱入出来るんじゃないかなと思いまして。
次回はいよいよ、終幕のデザイアグランプリが幕を開けます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。