この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第167話 セレスディナとの再会

 俺たちは、アルカンレティアへと転送してもらう事になった。

 そして、アルカンレティアへの転送が行われる直前。

 

カズマ「えっ?セレスディナが脱走した?」

めぐみん「ええ。セレナは見張りの者を一時的に傀儡化して、脱走を手伝わせたそうです。」

白夜「まあ、ジエンドライダーやら、魔王軍の襲来とかもあって、なかなか対応出来ないだろうけどな。」

朱翼「とにかく、私たちは合流を急ぎましょう。」

湊翔「そうだな。」

 

 俺たちは、セレスディナが失踪した事をカズマにも共有した。

 実際、セレスディナの追跡に関しては、魔王軍の襲来だったり、終幕のデザイアグランプリが重なっているのもあって、なかなか上手くいかないのが実情だ。

 そんな風に話して、俺たちはアルカンレティアへと転送された。

 一方、セレスディナは。

 

セレスディナ「くそ…………!まだ追ってくるのかよ!」

一般人「くそっ!どこ行きやがった!」

一般人「探せ!神の犬を火炙りにするんだ!」

 

 セレスディナは、ファイアの信者に未だに追われていた。

 セレスディナが隠れていると。

 

一般人「居たぞ!こんな所に隠れてやがった!」

セレスディナ「チクショォォォォッ!」

 

 セレスディナはファイアの信者に見つかってしまい、そんな風に叫びながら、逃走していく。

 そんな中、ロキ達は。

 

ロキ「他人よりも、自分の幸せを優先する。それが…………人間の根源的な本能だ。」

サマス「オーディエンスの皆さん。ショーを楽しみましょう!」

オーディエンス『待ってました!』

オーディエンス『今度はガッカリさせないでよ!』

 

 ロキがそんな風に言う中、サマスはオーディエンスにそう話しかけると、オーディエンスはそう答える。

 そして。

 

ロキ「さあ、ゲーム再開だ!」

オーディエンス達『うぉぉぉ!』

黒ツムリ「変身!」

 

 ロキがそう言うと、オーディエンス達はそう叫び、黒ツムリはそう言う。

 そうして、終幕のデザイアグランプリが再開されてしまった。

 

一般人「うわぁぁぁぁ⁉︎」

一般人「オラァァァァァ‼︎」

 

 変身していない人たちが逃げ惑う中、ジエンドライダーに変身した人たちが争う。

 そして、アクセルの街では。

 

魔王軍「よく分からねぇが、アクセルの街を攻め落とせぇぇぇ‼︎」

魔王軍「うぉぉぉぉ!」

 

 魔王軍が迫っていたのだ。

 すると。

 

ダスト「ここから先は行かせねぇよ!」

リーン「アクセルの街は渡さない!」

リア「行こう、シエロ、エーリカ!」

シエロ「はい!」

エーリカ「分かってるわよ!」

狼菜「行くわよ!」

 

 ダスト達を始めとして、冒険者達が出てきて、魔王軍のモンスターと応戦していく。

 そんな中、ジエンドライダーの1人がレイズアローを周囲にばら撒くと。

 

闘轟「ふっ!お前らの相手は…………俺だ。」

 

 そんな風に言いながら、闘轟が現れて、挑発をする。

 すると、闘轟はジエンドライダー達と応戦していく。

 そこに、父さんと母さんが現れる。

 

聡介「大丈夫ですか?」

一般人「あ、ありがとうございます………!」

朱美「ここはお願いできるかしら?」

闘轟「ああ。俺は無敵だからな。イッテ⁉︎」

 

 父さんと母さんは、ギャーゴとハクビに変身した状態で、一般人を守る。

 母さんがそう話しかけると、闘轟はそう答えるが、レイズハンマーを持ったジエンドライダーに叩かれる。

 すると。

 

朱美「一応言っておくけど、彼らもロキの被害者だから、反撃しちゃダメよ!」

闘轟「っ⁉︎……………あ〜もう!分かったよ!」

聡介「皆さん!こちらです!」

 

 母さんがそんな風に言って、釘を刺す。

 やりかねない気がしたのか。

 すると、それを聞いた闘轟は、ゾンビブレイカーを捨てて、素手で応戦していく。

 父さんと母さんが避難誘導をしていると。

 

闘轟「イッテ⁉︎おい!ケツ叩くな!」

 

 闘轟は、周囲にジエンドライダーが群がられつつも、応戦していくと、レイズハンマーで叩いてきたジエンドライダーに対して、そんな風に言う。

 それを見ていたゲームマスターの元に。

 

???「ファイアーボール!」

ゲームマスター「っ⁉︎」

 

 突如、ファイアーボールが飛んできて、そのゲームマスターは躱す。

 ファイアーボールが飛んできた方には。

 

ウィズ「これ以上、この街を荒らさせはしません!」

バニル「お客様から、留守を任されているし、我輩としても、人類が滅ぶのは好ましくないのでな。」

 

 そこには、ホークに変身したウィズと、パンクジャックに変身したバニルの姿があった。

 2人は、ゲームマスターの方に向かって、攻撃をしていく。

 

ゲームマスター「フッ!ハアッ!」

ウィズ「っ!ハアッ!」

バニル「ふむ。少しはやる様だな。」

 

 すると、ゲームマスターは2人に応戦していく。

 ゲームマスターは、上手く立ち回りをしていた。

 

ゲームマスター「命など、無価値だ!所詮、百年後には存在していない。お前達は分かっているだろう。アンデッドの王リッチーに、見通す悪魔。」

ウィズ「ええ…………それは分かっています。ですが…………彼らは今を必死に生きているんです!」

バニル「我輩としても、ご飯製造機が居なくなるのは困るのでな!」

 

 ゲームマスターは、ウィズとバニルに対して、そんなふうに言う。

 それに対して、ウィズとバニルはそう答える。

 すると。

 

ジャマト「ジャ〜!」

ジャマト「ジャ〜!」

ゲームマスター「なっ⁉︎何だこのジャマトは⁉︎ヒマ…………向日葵⁉︎」

 

 幼稚園児が着る様なスモックを着て、向日葵を持っているジャマト達が、ゲームマスターの方に向かう。

 ゲームマスターが困惑していると。

 

ウィズ「これは…………?」

樹「腕の多さなら、こっちも負けてない。」

バニル「ほう…………出たな。ゴk…………!」

樹「言わせないよ。」

 

 ウィズも困惑しながらそう呟くと、そこに石井樹が現れる。

 バニルが嬉々としてそう言おうとすると、樹は食い気味にそう遮る。

 

ウィズ「このジャマトは?」

樹「僕の品種改良の到達点さ。各地のゲームマスターを抑えるためにね。」

バニル「なるほど…………面白い事を考えるな。」

ウィズ「では、行きましょう!」

 

 ウィズがそう聞くと、樹はそう答える。

 ひまわりジャマトは、石井樹の品種改良の到達点であり、人間に友好的なのだ。

 それを見たバニルは、そんなふうに呟くと、ウィズはひまわりジャマトと共に応戦していく。

 そうして、ひまわりジャマトの物量によって、ゲームマスターは次々と抑え込まれていた。

 そして。

 

ギロリ「お前達。ジエンドライダー達を抑え込み、自爆させない様にしろ!」

 

 グレアに変身したギロリさんは、GMライダーと化したターボンとブラーリや、ゴーレムによって運用されるリバイとバイスを始めとする仮面ライダー達と共に、ジエンドライダーを抑え込んでいく。

 そして、各地でも、俺たちと出会った仮面ライダー達が、ジエンドライダーを抑え込んでいた。

 

ツムリ「皆さん!頑張って下さい!…………キモ可愛いです!」

 

 それをデザイア神殿から見ていたツムリは、そんな風に言う。

 最後の言葉は、キモさと可愛さが絶妙なバランスで存在しているひまわりジャマトに対してだった。

 そうして、アルカンレティアに転送されると。

 

ゆんゆん「あっ!湊翔さん達が来ました!」

ミツルギ「やっとか………。」

アクア「待ちくたびれたんですけど〜………。」

 

 俺たちに気づいたのか、ゆんゆん、ミツルギ、アクアの三人はそう言う。

 

カズマ「お前ら!」

白夜「ったく。」

トウカ「どうやら、先走らなかったみたいね。」

ミツルギ「あ、ああ…………。僕はもう行こうとしたんだが…………ゆんゆんに必死に止められてね…………。」

 

 カズマと白夜がそう言う中、トウカがそう話しかけると、ミツルギはそう返答する。

 ゆんゆんに必死に止められて、アルカンレティアに留まっていたのだ。

 

ゆんゆん「湊翔さ〜ん!良かったですよ!」

湊翔「ああ。心配かけたな。」

武劉「アクア達と合流出来たのなら、アルカンレティアに留まる理由はない。さっさと行くぞ。」

ミツルギ「そうだね。僕が手配した馬車があるから、それに乗って行こう。」

白夜「おうよ。」

 

 ゆんゆんが泣きながらそう言うと、俺はそう答える。

 ゆんゆんにも心配をかけたからな。

 武劉はそう言うと、ミツルギはそう言う。

 俺たちはその馬車で移動をする事に。

 しばらくして、俺たちは馬車に乗って移動していた。

 

湊翔「さて、皆は大丈夫かな…………。」

トウカ「大丈夫よ。皆はそう簡単に負けないわ。」

白夜「俺たちは、さっさと魔王とロキを倒すぞ。」

朱翼「そうですね。そうしないと、この戦いは終わりませんからね。」

武劉「ああ。」

 

 俺たちはそんな風に話をしていた。

 ロキと魔王を倒さないと、この戦いに終わりはないからな。

 すると。

 

アクア「ん?」

ダクネス「どうした?アクア。」

アクア「いや、誰かが追われてる様な気がして…………。」

湊翔「えっ?」

 

 アクアは何かに気付いたのか、窓を見ながらそう言う。

 俺たちが窓を見ると。

 

セレスディナ「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」

ミツルギ「あれは…………?」

白夜「セレスディナ!脱獄した魔王軍幹部だ!」

ミツルギ「何だと⁉︎」

トウカ「でも、誰に追われてるの?」

ダクネス「見た所……………民間人の様だが…………。」

 

 ある女性が、大勢の人間に追われている姿だった。

 それは、セレスディナだった。

 それを見て、俺たちは困惑していた。

 見た所、ただの一般人が、セレスディナを追いかけていたのだ。

 すると。

 

武劉「ミツルギ。馬車を止めてくれ。あいつを助ける。」

ミツルギ「なっ⁉︎正気かい⁉︎相手は魔王軍幹部なんだぞ⁉︎」

武劉「そうかもな。だが、あいつは魔王に関して、何か知っているかもしれない。それに…………あいつは罪を犯したが、やり直せるはずだ。闘轟みたいにな。」

 

 武劉はそんな風に言う。

 それを聞いたミツルギがそんな風に言うと、武劉はそう答える。

 確かに、魔王に関しての情報を手に入れる事が出来るかもしれないからな。

 それを聞いて。

 

カズマ「ったく。しょうがねぇな。」

湊翔「ああ。武劉、頼む。」

武劉「任せろ。」

 

 俺とカズマはそんな風に言うと、武劉はそのまま飛び出していく。

 すると。

 

ミツルギ「おい!放っておいていいのかい⁉︎確かに、魔王の情報が手に入るのは大きいが…………!」

湊翔「俺さ、誰もが幸せになれる世界を目指してるんだ。」

ミツルギ「誰もが幸せに…………?」

湊翔「ああ。セレスディナは罪を犯したけど、やり直せるはずだ。罪を憎んで人を憎まず。それが俺の信念だ。」

ミツルギ「君も…………随分と変わったね。」

湊翔「お前もな。」

 

 ミツルギがそう言う中、俺はそう言う。

 確かに、セレスディナは魔王軍幹部だ。

 だが、だからといって、見捨てるほど落ちぶれてはいない。

 まあ、魔王の情報が手に入るかもしれないのもあるが。

 それを聞いたミツルギは苦笑すると、俺はそう言う。

 そんな中。

 

セレスディナ「うわっ⁉︎」

一般人「やっと追い詰めたぞ!」

一般人「そのまま焼かれろ!神の犬が!」

セレスディナ「くっ…………⁉︎」

 

 セレスディナは転んでしまい、ファイアの信者達に追い詰められてしまう。

 セレスディナがそう歯噛みすると。

 

武劉「ふっ!」

 

 武劉は何かを放り投げる。

 すると。

 

一般人達『うわっ⁉︎』

武劉「悪く思うなよ。」

 

 投げた物が炸裂して、凄まじい光を放つ。

 それは、スタングレネードだった。

 ファイアの信者達が怯む中、武劉はそう言うと、ファイアの信者達を不意打ちで気絶させていく。

 

セレスディナ「あ、あれ…………?」

武劉「大丈夫か?」

セレスディナ「あ、あんたは…………?」

武劉「俺は凱装武劉。桐ヶ谷湊翔達の仲間だと言えば伝わるか?」

 

 セレスディナが攻撃が来ない事に困惑する中、武劉はそう話しかける。

 俺とカズマの仲間である事を聞いたセレスディナは、口を開く。

 

セレスディナ「お前…………どうして助けたんだ?私は魔王軍幹部なんだぞ?」

武劉「…………確かにな。お前は魔王軍幹部として、様々な罪を犯したのは確かだな。」

セレスディナ「分かってんじゃねぇか。だったら…………!」

武劉「だが、人が人を助けるのに、理由なんていらないさ。困っているのなら尚更な。」

セレスディナ「……………。」

 

 セレスディナがそんな風に聞くと、武劉はそう答える。

 それを聞いて、セレスディナがそう叫ぶと、武劉はそう言う。

 武劉の言葉に、セレスディナは呆然とする。

 すると。

 

ミツルギ「凱装武劉!」

武劉「お前ら。」

セレスディナ「げっ⁉︎」

カズマ「お前、久しぶりだな。こんな所で何してんだよ?」

セレスディナ「うるせぇよ。神の犬だとか言われて追われたと思ったら、お前らかよ。」

 

 そこに、俺たちがやってくる。

 俺とカズマの事を見たセレスディナは、そんな風に言う。

 カズマがそう話しかけると、セレスディナはそう答える。

 チンピラだな。

 すると。

 

ミツルギ「おい、魔王軍幹部セレスディナ!魔王について、知っている事を話してもらおう!それと、アクア様から聞いたぞ!貴様…………アクア様を追い詰めるとは、言語道断!この場で斬り捨ててやる!」

トウカ「ちょっ!落ち着いてって!」

アクア「えぇ〜……………。」

白夜「こいつ、アクア絡みになると、頭に血が昇りやすいのは、相変わらずか。」

ゆんゆん「えっと〜……………。」

 

 ミツルギはそんな風に激昂しながらそう言うと、グラムを取り出した。

 それを見て、トウカ達が抑える中、アクアはミツルギの言葉に引き、白夜はそう呟く。

 すると。

 

セレスディナ「へっ!何でお前なんかの質問に答えなきゃ…………!」

武劉「セレスディナ、頼む。色々と話を聞かせてほしい。」

セレスディナ「……………まあ、アンタには助けられた借りがあるからね。答えてやるよ。」

湊翔「そっか…………。」

 

 ミツルギに対して、そんな風に吐き捨てると、武劉はそんな風に言う。

 それを聞いたセレスディナは、少しだけ顔を赤く染めて、そんな風に答える。

 まあ、質問に答えてくれるのはありがたいけどな。

 そこから、セレスディナは情報を提供していく。

 魔王の娘は今、王都に攻め込む為に軍を率いて城を出ている頃である事。

 魔王城には最古参の幹部が城の門番を務めている事。

 その最古参の幹部は、魔界から直接魔力を引き込む魔法陣を設置していて、その魔法陣から離れられない代わりに、負傷しても即座に回復できたり、無限に魔法を使える事。

 などなど、様々な事を教えてもらった。

 

湊翔「なるほどな…………。」

カズマ「それじゃあ、肝心の魔王について…………。」

セレスディナ「断る。」

 

 俺がそう呟く中、カズマがそう聞こうとすると、セレスディナは即答する。

 

トウカ「えっ?」

セレスディナ「どうせ、あたしはこの後処刑されるんだろ?だったら、言えるのはここまでだな。それとも、以前みたいに取引でもするか?条件はあたしを逃す事。それと引き換えに魔王の情報を教えてやるよ。」

 

 トウカがそう反応すると、セレスディナはそんな風に言う。

 すると。

 

ミツルギ「貴様!こんな状況下でよくもそんな事が言えるな!なら、ここで叩き斬ってやろう!」

白夜「だから落ち着けって!」

セレスディナ「へっ!やってみな!私を殺せば、アンタも死ぬ!そうすれば、アンタらが欲しがっている情報は闇の中だ!」

 

 ミツルギは激昂しながらそう言い、白夜と朱翼とゆんゆんがミツルギを止める。

 それに対して、セレスディナはそう叫ぶ。

 ただ、体を震わせている事から、どうにかして生き延びようと必死になっていた。

 すると。

 

ダクネス「…………なら、ここは私に任せてもらおうか。」

アクア「ダクネス?」

トウカ「何をする気なの?」

 

 ダクネスはそう言うと、セレスディナの前に出た。

 アクアとトウカがそう聞く中、ダクネスはほんのりと頬を染めて、両手をワキワキさせていた。

 

ダクネス「私の強固な意志は、痛みになんか負けたりしない!今からフルコースを味合わせてやる!どちらが先に音を上げるか勝負だ!熱いのがいいかなあ…………いや、最初は…………。」

湊翔「本当、お前ってブレないよな。」

カズマ「まったくだよ。」

セレスディナ「お、おい止めろ変態!あっ、コラっ!靴を脱がせて何のつもり…………おい。お、おいっ!あたしの小指に何する気だよ!そのレンガみたいな物はどこから出したんだよ!やめろよ!レンガの角で何する気だよ!」

トウカ「ダクネス……………。」

 

 ダクネスはそんな風に言うと、近くにあったレンガを拾い、セレスディナにジリジリと近寄る。

 それを見て、俺たちは呆れた表情を浮かべる。

 こいつの性癖は、本当にブレないな。

 すると。

 

武劉「ダクネス、待て。こいつに話がある。」

ダクネス「ああっ!待つのだ武劉!」

武劉「セレスディナ。お前に取引を持ちかける。」

セレスディナ「と、取引?」

 

 武劉はダクネスを制止させると、ダクネスはそんな風に言う。

 それを無視して、武劉はセレスディナに取引を持ちかける。

 

武劉「ああ。お前の魔王についての情報を提供してほしい。そうすれば、デザイア神殿でお前を保護して、安全を保証する。」

セレスディナ「…………もし、断れば?」

武劉「そうなると、ダクネスが制止出来なるなるだろうな。」

セレスディナ「ひっ⁉︎ほ、本当に話せば、あいつから守ってくれるのか⁉︎」

武劉「ああ。それは約束しよう。」

 

 武劉はそんな風に取引を持ちかけた。

 それを聞いたセレスディナがそう聞くと、武劉はダクネスをチラリと見て、そんな風に言う。

 あの一般人達に襲われて、その次にダクネスに襲われそうになって、セレスディナは限界を迎えていそうだな。

 

セレスディナ「…………わ、分かった。アンタの要求を飲む。」

湊翔「なんか、やけに素直だな。

トウカ「まあ、ファイアの信者に襲われてたのもあるんでしょうけど、あれは武劉に惚れたわね。

湊翔「そうなのか。

 

 セレスディナは、カズマが話しかけた時と打って変わって、素直に応じた。

 それを見て、俺とトウカは小声でそう話す。

 というより、ファイアの信者だったのか。

 セレスディナが話す中、天使がやってきて、記憶を消去して、元の場所に戻していくという事になった。

 セレスディナが提供した魔王の能力は、戦闘能力は歳の影響もあって、それほど強くはないが、特殊能力があるらしい。

 魔王の特殊能力は、貧弱なゴブリンでも、中堅どころの冒険者グループでも互角に渡り合えるように強化する物のようだ。 

 それと、その能力とは別に、魔王は部下に対して、加護という物が与えられるらしい。

 つまり、魔王は魔物を強化する事が出来るのだ。

 

湊翔「マジか…………。」

カズマ「そんなのありかよ…………。」

セレスディナ「…………いくらのお前達でも、魔王を倒そうなんて考えない方がいいぞ。」

 

 俺とカズマがそう呟くと、セレスディナは苦笑しながらそう言う。

 セレスディナ曰く、それでも特殊能力は娘にかなり受け継がれており、今の魔王が大軍を率いても力を及ぼすことは出来ないが、同じ部屋にいるモンスターなら、強化できるとのことだ。

 かなり厄介な性能だな。

 

セレスディナ「…………とまあ、こんなもんでいいか?」

武劉「ああ。協力、感謝する。約束通り、デザイア神殿でお前を保護しよう。」

セレスディナ「あ、ああ………。」

 

 セレスディナがそう聞くと、武劉はそう答える。

 セレスディナがホッとする中、朱翼が口を開く。

 

朱翼「大丈夫なんですか?取引を反故にしたりする可能性もありますよね?」

ミツルギ「確かに。一応、警戒はしておいた方がいいんじゃないか?」

セレスディナ「いや…………もうお前らと事を構えると、碌な事にならないし、もうアイツらに追われ続けて疲れたんだ…………。」

 

 朱翼がそんな風に言うと、ミツルギはそう言う。

 それはまあ、確かにな。

 すると、セレスディナはそんな風に言う。

 どうやら、ファイアの信者に追われたのと、ダクネスに迫られた事が効いたみたいだな。

 そうして、俺たちはセレスディナをデザイア神殿に送り、魔王城へと向かう事になった。




今回はここまでです。
今回は、セレスディナから魔王の情報を得るまでです。
樹達の奮闘によって、何とか抑えられています。
セレスディナが、ファイアの信者に追われている中、武劉が助けました。
ミツルギ達とも合流したので、ゼスタの登場は無しです。
そもそも、話がややこしくなりそうだったので。
そして、司法取引みたいな感じに、魔王の情報を手に入れました。
次回は、魔王城に爆裂魔法を撃ち込むまでです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
魔王やロキとの最終決戦をどうして欲しいというのがあれば、受け付けています。
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