この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第2章
第10話 雷虎VS冬将軍


 魔王軍幹部ベルディアを撃破し、虎雷白夜が仲間になってから2ヶ月が経過したある冬。

 外壁の修理は着実に進み、もうじき完了との事だ。

 その間、俺たちは、借金の完済に向けて俺達はあちこちを駆けずり回っていた。

 分担としては、カズマ、アクア、めぐみん、ダクネスはジャイアントトードやコボルトにゴブリン等を担当して、俺達は厄介な部類に入るモンスターの討伐に当たった。

 例えば、一撃熊。

 こいつは、冒険者の頭を一撃で吹き飛ばす事からそう名付けられた。

 見た目通りやばくて強そうだったが、俺と白夜とトウカの連携で倒せた。

 例えば、ジャイアントアースウォーム。

 こいつは、名前の通り、でかいミミズで、肉食性で、人がたびたび食べられるらしい。

 こいつは、マグナムシューター40Xで、わざと大きな音を出して誘き寄せ、お腹を撃ち抜いた。

 例えば、白狼の群れ。

 こいつらは、群れをなして襲ってくる。

 牧場でたびたび被害が出ているそうだ。

 こいつらは、俺が、白狼の群れの動きを牽制して、白夜とトウカの二人が倒した。

 このように、色々なところを駆けずり回ってなんとか借金の完済を完了した。

 返済が完了した俺達は、まるで屍のようにテーブルに突っ伏していた。

 一応、借金の完済お疲れ様パーティーと称して盛大に飲んで楽しんだ。

 その際に、全員が、何かしらのレイズバックルを手に入れており、俺は、チェーンアレイ、クロー、ミラーシールド、コピーで、カズマはハンマー、クロー、ミラーシールド、ランダム、ブースト、めぐみんはチェーンアレイ、ミラーシールド、ダクネスはアロー、クロー、コピー、トウカはアロー、クロー、ナイフ、ランダム、白夜はシールド、ウォーター、ハンマー、アロー、チェーンアレイ、ナイフを手に入れた。

 見た事が無いのは、ミラーシールド、ランダム、コピー、ナイフのレイズバックルだ。

 効果としては、ミラーシールドは、シールドの魔法防御特化型で、魔法を跳ね返せるけど、あまりにも強すぎるものは反射できない模様。

 ランダムは、ボタンを押すと小型や大型関係なくランダムでバックルに変化し使うことが出来るが、一度使うとブーストバックル同様に消えてしまう様だ。

 コピーは、ほかのライダーの使っているバックルの鎧を身に纏えるが、オリジナルには及ばない出力しか出せないそうだ。

 ナイフは、コンバットナイフ状の武器、レイズナイフを使えるそうだ。

 そんな感じで、戦力が大きくなっていた。

 ていうか、カズマは、またブーストバックルを手に入れてたのか。

 しかし、楽しいばかりじゃないのが現実であり、現在、カズマは血反吐を吐くかのように叫んだ。

 

カズマ「…………金が欲しい!!」

アクア「そんなの、誰だって欲しいに決まってるじゃないの。というか、仮にも女神であるこの私を、毎日毎日馬小屋になんかに泊めてくれちゃって、恥ずかしいと思わないんですか?分かったら、仮面ライダーの力で、もっと私を贅沢させて!もっと私を甘やかして!」

 

 カズマがそう言う中、アクアはあまりにも舐めた事を言い出す。

 

湊翔「あのな、仮面ライダーの力は、お前を甘やかす為にあるんじゃない。そんな舐めた事を言うと、借金をお前に全部押し付けるぞ。」

アクア「待って!お願い、見捨てないで!」

 

 俺がアクアを突き放す発言をすると、アクアは縋り付く。

 アクアをあまり甘やかしすぎると、碌なことにならないからな。

 しばらくすると、めぐみん、ダクネス、トウカがやって来た。

 俺たちは、借金を完済し終えた影響で、生活するには少し苦しい。

 しかも、現在は冬なので、

 クエストを見ると、雪精討伐のクエストがあった。

 雪精とは、冬場に宙を漂っている存在で、低レベル冒険者でも楽に倒せる。

 1匹倒すたびに冬が半日縮まるという謎な生態がある。

 しかし、そんな楽なのにも関わらず、高額報酬だと言う。

 絶対裏があるだろ。

 これまではそう思って受けてこなかったのだが、こうなっては背に腹は変えられないという事で、俺たちはそのクエストを受ける事にした。

 その際、ダクネスの顔が妙に赤い事と、白夜がやけに気合いを入れていた事が少し気になった。

 という訳で、冬服に着替えて、雪精討伐を行う事にした。

 ブーストライカーがあれば、移動が楽なのだが、我慢して、歩きで行く。

 俺たちは、各々の武器で、雪精を倒していく。

 だが、一つ、突っ込みたい。

 

湊翔「お前、何でそんな格好をしてんだ?」

 

 俺は、冬に使うコートを着て捕虫網といくつかの小さい瓶を抱えた、冬場、セミ採りに行くバカな子供の様なアクアの格好に、呆れて言った。

 

アクア「はあー?あんたバカなの?」

 

 この野郎。

 俺より知恵のステータス低いだろうが。

 

アクア「これで雪精を捕まえて、この小瓶の中に入れておくの!で、そのまま飲み物と一緒に箱にでも入れておけば、いつでもキンキンのネロイドが飲めるって考えよ!つまり、冷蔵庫を作ろうって訳!どう?頭いいでしょう!」

 

 なんかオチが読めそうだが、本人が勝手にやる事なので好きにやらせておこう。

 どうせ、泣くのはアクアなんだしな。

 ダクネスには、カズマが尋ねていた。

 

カズマ「お前、鎧はどうした?」

ダクネス「修理中だ。」

 

 ダクネスは、鎧も着けずに私服姿で、剣だけを持っていた。

 

カズマ「ダクネスはそんな格好で本当に寒くないのか?」

ダクネス「……問題ない。ちょっと寒いが……我慢大会みたいな物と……思えば。」

 

 どうやら頭の温かい変態は、基本体温も高めらしいな。

 めぐみんは、いつもの服ではなく、首から太腿まで覆える黒のインナーを着用しており、足には黒のブーツ、白のケープを纏っている。

 手にも白色のグローブに、頭は猫みたいな意匠のフードを被っている。

 トウカは、騎士服を着ているのは変わりないが、その上からコートを着ている。

 白夜は、ロングコートを着用していた。

 

カズマ「めぐみんは寒くないのか?この中でも1番薄着だろ。」

めぐみん「大丈夫ですよ。私は基本体温は高めでインナーも保温性が高いので。」

カズマ「そうか。」

湊翔「二人はまあ、大丈夫か。」

トウカ「そうだな。問題ない。」

白夜「俺もな。」

 

 そうして、俺たちは討伐に入る事に。

 俺は、マグナムシューター40Xで、雪精を撃ち落としていく。

 カズマは、ニンジャデュアラーを使って、雪精を倒していく。

 アクアは、虫取り網で雪精を捕まえていた。

 ダクネスは、ゾンビブレイカーを使っているが、まあ、戦力外だしな。

 トウカと白夜は、意外と雪精を倒していた。

 めぐみんは、爆裂魔法を撃って、雪精を倒す。

 だが、本当に気になるな。

 

湊翔「なぁ。」

カズマ「ん?」

湊翔「何で、こんなに報酬があるのに、誰もやらないんだろうなって。」

カズマ「確かに………。」

 

 すると、ダクネスが叫ぶ。

 

ダクネス「出たぞ!」

「「!?」」

 

 ダクネスの視線の先には、冷気が立ち込めていてよく見えないが、なんか鎧武者のようなやつがいて、日本刀を構えていた。

 

カズマ「なんだあれ!?」

ダクネス「ワクワク!」

湊翔「え?」

 

 何でダクネスが喜んでんだ?

 ていうか、アイツは何?

 めぐみんは、険しい顔で見ている。

 トウカは驚いていてた。

 

アクア「ねぇ、カズマ、湊翔。」

カズマ「何だ?」

アクア「貴方達も日本に住んでいたなら、何度か天気予報で聞いた事があるでしょう。」

湊翔「天気予報?」

 

 こんな時に何言ってんだ。

 

アクア「雪精の主にして、この世界の、冬の風物詩、冬将軍の到来よ!」

「「はい?」」

 

 アクアがそう言った瞬間、冷気が晴れてそいつの全体図が顕になった。

 そいつは本当に鎧武者だった。

 なんか、怒ってるように見えるが。

 

ダクネス「冬将軍!……国から懸賞金が掛けられている特別指定モンスター!」

「「はぁ!!」」

 

 大体わかったぞ。なんで雪精討伐がこんなに楽なのに高額報酬が掛かっているのか。

 なんで誰も受けないのか。

 なんでダクネスが喜んでいたのか。

 全部こいつのせいか!

 

ダクネス「きっと将軍の地位を利用して私を手込めにするだろう……。できる限りは抵抗するが、力及ばず、組み伏せられて……。」

カズマ「バカー!この世界は!人もモンスターも食べ物もみんな揃って大馬鹿だァァァ!!」

湊翔「本当にろくでもないな!」

 

 冬将軍は、駆け出してダクネスに襲っており、ダクネスは、ゾンビブレイカーで受け止める。

 前の剣だったら、あっさり斬られてそうだな。

 

カズマ「こいつヤバい!」

アクア「まあ、冬将軍も雪精なんですけどね。」

湊翔「はい!?」

 

 アクア曰く、精霊は人が思った姿になる。

 だが、こんな冬にクエストに出るのは、余程の物好きか、チート持ちの日本人くらいしかいないそうだ。

 つまり。

 

カズマ「つまり、こいつは日本から来た誰かが、冬と言えば冬将軍のノリで連想したから生まれたのか!?」

湊翔「なんて傍迷惑なんだ!!」

 

 正直言って冬将軍を生み出した奴がこの場にいたなら、ぶん殴ってやりたい。

 流石に変身すべきだろうと思って、デザイアドライバーを取り出す。

 だが。

 

白夜「ここは、俺に任せてくれ。」

湊翔「白夜?」

白夜「アイツは、俺が戦う。」

カズマ「白夜!?」

 

 そう言って、白夜は前に出る。

 すると、冬将軍の気配が変わる。

 それは、まるで、好敵手との再会を喜ぶような気配だった。

 

白夜「久しぶりだな、冬将軍。」

アクア「アンタ、冬将軍と知り合いなの?」

白夜「アイツとは、何度も戦ってな。謂わば、宿命の相手だ。」

湊翔「そうなの!?」

 

 マジで!?

 道理で、冬将軍も、白夜の事を、好敵手を見るかのような目をしているなと思った。

 まあ、戦いに水を差すのは悪いな。

 

湊翔「分かった。思いっきりやれ。」

白夜「サンキュー。」

 

 そう言って、白夜は、デザイアドライバーを腰に装着して、冬将軍の方へと向かう。

 トウカが話しかけてくる。

 

トウカ「本当に良いのか?」

湊翔「ああ。アイツを信じるだけだ。」

トウカ「それもそうだな。」

 

 そう話す中、白夜と冬将軍は、お互いに向かい合う。

 

白夜「久しぶりだな。こうして、向かい合うのは、いつ以来かな。」

 

 その言葉に、冬将軍は頷く。

 やっぱり、死闘を繰り広げたライバルって感じがするな。

 

白夜「今回は、俺が勝たせて貰うぜ!」

 

 白夜がそう言うと、冬将軍も頷いて、刀を抜刀する姿勢を取る。

 白夜は、クローレイズバックルを、デザイアドライバーの右側に装填する。

 

SET

 

 装填すると、右側に、黄色の爪と、英語でCLAWの文字が浮かぶ。

 白夜は、変身ポーズを取り。

 

白夜「変身!」

 

 そう言って、バックルにある爪をスライドさせる。

 

ARMED CLAW

REDAY FIGHT

 

 すると、胸部のアーマーが装着され、腕にはレイズクローが装備される。

 仮面ライダーライコウ・アームドクローだ。

 

白夜「行くぞ!ゴラァァァァ!!」

 

 白夜はそう叫んで、冬将軍に向かっていく。

 冬将軍も、刀を抜刀して、白夜に向かっていく。

 そこからは、凄まじいの一言だった。

 何せ、白夜の爪と冬将軍の刀が激しくぶつかり、火花散る戦いとなっていた。

 白夜の驚異的なスピードに、冬将軍はしっかりと対応して、冬将軍の攻撃を、白夜はしっかりと受け止める。

 まさに、一進一退の攻防が繰り広げられていた。

 

湊翔「凄い…………!」

トウカ「一進一退だな…………。」

カズマ「速い………!」

アクア「まあ、やるじゃないの?」

めぐみん「凄いですよ!あの冬将軍と互角に渡り合うなんて!」

ダクネス「アイツ、凄いな…………。」

 

 俺たちは、驚きながら、白夜と冬将軍の戦いを見守っていた。

 本当に凄まじい。

 これは、ミツルギ以上の強さだろうな。

 アクアは、白夜が格闘家を目指していた事、そして、特典が、電気を自在に操り、身体強化をする能力と言っていた。

 相性が良いのだろうな。

 今の俺が、アイツに肉弾戦を挑んでも、返り討ちに遭うのが目に浮かぶ。

 そう考えていると、白夜と冬将軍が一旦離れる。

 

白夜「相変わらず、やるじゃねぇか。だが、これで決める…………!」

 

 白夜は、そう言って、クローレイズバックルを操作する。

 すると、レイズクローの爪の部分に、黄緑色のエネルギーが溜まっていく。

 冬将軍も、居合斬りの体勢を取る。

 恐らく、次の攻撃で決めるつもりだ。

 しばらく、お互いは動かずにいた。

 乾いた風が吹き、止んだ瞬間、お互いに駆け出す。

 

CLAW STRIKE

 

 必殺技の音声が流れ、白夜と冬将軍は、お互いに、武器ですれ違い様に攻撃する。

 しばらく、動かなかった。

 すると、上空から、何かが降ってくる。

 それは、冬将軍の兜の角だった。

 すると、冬将軍は攻撃する素振りを見せずに、刀をしまうと、懐から扇子らしき物を取り出して、自分を扇ぎ出した。

 まるで、『よく拙者の兜の角を斬ったな!実に天晴れである!』と言わんがばかりの態度を取る。

 その後、冬将軍は背中を向けて、森へと去っていった。

 

白夜「ふぅ………俺の勝ちだ。」

湊翔「お疲れさん。」

カズマ「ああ!冬将軍に勝つなんて!」

トウカ「見事だ。」

めぐみん「凄いですよ!」

ダクネス「流石だな。」

アクア「何よ……。やるじゃない。」

 

 俺たちは、白夜を労う。

 すると。

 

SECRET MISSION CLEAR

 

めぐみん「この音声って!?」

湊翔「シークレットミッションか。」

白夜「お?」

 

 すると、白夜の前に、ミッションボックスが出現する。

 白夜がそれを開けると、発電機を模したような形状の大型レイズバックルが入っていた。

 

カズマ「レイズバックル!?」

湊翔「それも、大型か。」

白夜「ライトニングレイズバックルか………。良いじゃねぇか!」

 

 そうして、俺たちはアクセルに戻る事に。

 アクセルに無事に着いた。

 俺たちのパーティは、かなり有名になった。

 何せ、冬将軍と遭遇しつつも、退け、雪精討伐を行えたのだから。

 アクアは冬将軍に気づかれない様に数匹の雪精を連れてきていて、夏にかき氷屋を開いたり、暑い夜に一緒に寝る等と語っていたが、そもそもの話、夏まで雪精が存在を保てるのかという疑問を感じた。

 何か、春になったら消えてるっていうオチが見えるな。

 白夜は、アクアにそう言って、アクアと口論になった。

 それを見ていた俺は、何とか冬を越せそうだと思った。




今回はここまでです。
白夜が、ライコウと相性が良いレイズバックル、ライトニングレイズバックルを手に入れました。
そして、カズマは、再びブーストレイズバックルを手に入れました。
序盤の小型レイズバックルの内、ミラーシールド、ランダム、コピー、ナイフは、全て、転生したら一般人だった件さんからのリクエストです。
次回は、ダストのパーティーが絡んできます。
少し、アンケートを出します。
それは、デストロイヤー戦にて、ジャマトを出そうかなと思っていますが、スラグフォートレスジャマトか、サボテンナイトジャマトのどちらかを出そうかなと思っています。
ちなみに、次回の話にて、もしかしたら、ダストとリーンの二人が、仮面ライダーになる…………かもしれません。
もし良かったら、ダストとリーンが、何の仮面ライダーになるのか、意見がある場合は、活動報告にて受け付けています。
もしかしたら、ミツルギも仮面ライダーになる…………かもしれませんが。

アクアは変身するか否か

  • 変身させる
  • 変身させない
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