少し慌てたような雰囲気を醸し出して王国検察官のセナが入ってきた。
湊翔「今度はどうしたんですか?」
カズマ「何もしてませんよ。」
セナ「はい。寧ろ、湊翔さんはともかく、カズマさんにはついてきて貰いますよ。」
カズマ「なんでだよ!?」
セナは理由を説明し出した。
セナ「サトウカズマのパーティが最後に入ったキールダンジョンから謎のモンスターが湧いてきたのです。」
湊翔「え?」
セナ「もしかしたら、貴方達が呼んだ可能性がありますので。」
カズマ「ちょっと待って下さい。………お前ら何もしてないよな。」
めぐみん「私は爆裂魔法絡みでなければ違いますよ。」
ダクネス「私も、見合いの話でとてもキールダンジョンには行けないからな。」
という事は、最も疑わしいのは。
カズマ「おい、アクア。一応聞いておくが何もしてないよな?」
アクア「はぁー!?何言ってんの!寧ろ私のお陰でモンスターが湧かないはずなのに!」
湊翔「?私のお陰?」
カズマ「………ちょっと失礼。」
と、カズマは、アクアと共に後ろに行き、何やらコソコソ話していた。で、俺はセナさんと話していた。
湊翔「セナさん。その謎のモンスターは、キールダンジョンの周辺に確認されてるんですか?」
セナ「はい。現状、キールダンジョンから離れていません。」
湊翔「てことは、やっぱりキールダンジョンの中に何かがあると言う事か。分かりました。俺たちも向かいます。」
トウカ「確かに放ってはおけないな。」
カズマ「この、バカがー!!」
カズマの叫びが入った。
その後、カズマ達のパーティも向かう事になって、執事服とメイド服をダスティネス家に返して、元の服装に戻った。
そして、明かされたのは、アクアがまたやらかした事だ。
前回、キールダンジョンに潜った時にキールを浄化したと聞いたが、その時に使った魔法陣が未だに残っていると言う事だ。
つまり、もしそれがセナにバレれば、俺達は魔王軍の関与を疑われる。
アクア「うぇぇぇん!」
カズマ「お前は、一ついい事をしたら、2つで足を引っ張らなきゃ気が済まないのか?」
アクア「だって、だって!」
湊翔「今はそんな事言ってる場合じゃないだろう。」
トウカ「そうだぜ。2人とも落ち着けって。」
そう言っている内にキールダンジョンの前に到着する。
そこにはセナさんが呼んだであろう冒険者達が集まっていた。
その中には、ミツルギとそのパーティーメンバー、ゆんゆん、ダスト、リーンの姿もあった。
だが、ミツルギのパーティーメンバーは、カズマと白夜に、殺意を思わせる視線を向けていた。
ちなみに、ゆんゆんにミツルギのパーティーメンバーも仮面ライダーになった様だ。
湊翔「セナさん、お待たせしました。」
セナ「湊翔さん。サトウカズマさんのパーティも来たようですね。」
トウカ「それで、謎のモンスターは?」
セナ「あれです。」
そこにいたのは、仮面を被った男と思われる小さい人形だった。
湊翔「なんか、小さいな。」
白夜「あれ、めっちゃ厄介なんだ。」
トウカ「?どう言う事?」
白夜「見てれば分かる。」
アクア「あら、何よこれ?見てるとムカついてくる顔だけど意外と可愛いじゃない……!」
と、人形に掴まれたアクアは人形の自爆に巻き込まれた。
セナ「という感じで、この人形は攻撃はしませんが、自爆するタイプでして。」
カズマ「なるほど。」
アクア「なんで冷静なのよ!」
その後、カズマとダクネスと俺とトウカの4人で向かう事になった。
白夜は一度入って、痛い目にあったから無理だそうで、めぐみんは爆裂魔法を使えない事もあって、外で待機。
アクアは以前キールダンジョンに行った時に刻まれたトラウマで行くのを拒否した。
ダンジョンに入る際にカズマが術者を封じるお札をもらっていた。
ダンジョンにて。
ダクネス「当たる!当たるぞ!カズマ、湊翔、トウカ!こいつら私の剣でも当たるぞ!!」
ダクネスはゾンビブレイカーを持って、嬉々としながら言う。
この場合は、クルセイダーとしてまともに戦えている事からだろうか。
湊翔「よかったな。ダクネス。」
トウカ「まあ、両手剣スキルを覚えたからな。」
カズマ(でも、こいつらがいると魔法陣を消せないな。)
その時、冒険者の方に人形が張り付いて、冒険者達はその対応に追われていた。
彼らには悪いが、俺達は先に行ってるとしようかね。
そうしてダクネスを先頭に俺達はカズマの案内の元、最深部へと向かった。
そうして最深部へとついたが、変な男がいた。
そいつは土を捏ねてあの人形を精製していた。
あいつがあの人形達の首領か?
ダクネス「おい貴様だな?変なモンスターを作り出しているのは!」
なんと、ダクネスがいつの間にかそいつにゾンビブレイカーを突き付けて、俺達もそれぞれの武器に手をかける。
だが、その男は動揺の気配を見せず、俺達の方を見る。
バニル「ほう。よもやこの場所までたどり着くとはな。いかにも。吾輩がこの人形達を作り出していた元凶、魔王軍幹部にして地獄の公爵、全てを見通す大悪魔、バニルである。」
まさかの魔王軍幹部が登場するとは!
湊翔「全員、警戒を緩めるなよ!!」
バニル「まあ、落ち着くが良い。吾輩はただ、魔王にベルディアが消息を絶った理由を調べてこいと言われただけだ。先程の屋敷で、そこの蜥蜴の戦士のメイド姿を見て、可愛いと思った狐の戦士よ。」
湊翔「ちょっと待て!?なんで見てきたみたいに言ってるんだよ!!」
トウカ「………そうなのか?」
湊翔「そうですけど!…………俺の腹を覗くのはやめてくれ!」
まさかのおちょくられた。
見通す悪魔と自称していたが、本当に見通していたのか。
ちなみに、トウカは照れていたが、真っ先に斬ろうとしていたので、少し抑えた。
その後、バニル曰く、魔王軍幹部といっても結界の維持をしているだけのなんちゃって幹部らしい。
バニル達悪魔は、人間の悪感情を食事する関係上、美味しいご飯製造機と人間を見ており、人間が傷つくことはナンセンスとしている。
悪感情と言っても悪魔によって好みは分かれるようで、バニルの場合は、絶世の美女だと思わせて誘惑させた所で「残念吾輩でした!」と、血の涙を流す感情が好みだと言う。
カズマが気になった事があると言って、バニルに聞いた。
カズマ「だったら、あの人形はなんだよ?人間達が苦労してるんだが?」
バニル「なんと。吾輩はバニル人形を使ってモンスターを駆除していた筈が、外に溢れていたとはな。なら、バニル人形の量産は中止して、計画を次の段階へと移行するか。」
そう言うと、先程まで作っていたバニル人形が土に戻った。
トウカ「計画?一体なんなんだ?」
バニル「まあ、そうカッカするではない。そこの狐の戦士と共に風呂に入って、次に一緒に入るのを楽しみにしている蜥蜴の戦士よ。」
カズマ「湊翔!?お前もトウカと一緒に風呂に入ったのかよ!!」
トウカ「ちょっと待て!今聞く事じゃないし、そうやって言うのはやめろよ!!」
ダクネス「どうだったのだ!?湊翔はお前を襲ったのか!?」
湊翔「今聞く事じゃねぇ!!」
バニルの言葉に、俺たちはそう言い合う。
それを見ていたバニルは、満足気に言う。
バニル「汝らの羞恥の悪感情、大変に美味であるな。さて、吾輩は悠久に近い時を過ごしてきてなとびきりの破滅願望があるのだ!まず、ダンジョンを手に入れる!次にそのダンジョンに大量の罠と吾輩の部下の悪魔達を待機させ、冒険者が最終的に最深部に辿り着いた時に相手をするのはもちろん吾輩!激戦の末に吾輩は敗れ、宝箱が出現する。その宝箱の中身は……!スカと書かれた紙切れが。それを見て呆然とする冒険者を見て、吾輩は滅びたい。」
湊翔「随分と碌でもないな。」
それは冒険者にとって物凄い不憫な物だ。
下手したら、ショックで立ち直れなくなるんじゃないか?
バニル「だが、どういうわけか、この先には入れないのだ。まるで結界が敷いてあるかの様だ。」
カズマ(またあいつか。)
バニル「ほう。貴様の仲間がこれを設置したという事か。どれ、ちょっと拝見……。」
カズマを見ていたバニルが唐突に大きな笑い声を出す。
バニル「何という事か!吾輩ですら入れない結界を敷くとはな!!よもや!!ふむ、見える、見えるぞ。プリーストが優雅にお茶を飲んで寛いでいる姿が!!」
アクアの奴!
何のんびりしてんだ!!
バニル「さぁ、そこを退け、戦士共!何、人間は殺しはしないさ。あくまでも人間はな!こんな迷惑な魔法陣を敷きおって!一発キツイのを喰らわしてくれるわ!!」
どうやら、アクアが女神だという事は認識したらしいな。
ダクネス「エリス教徒として、アクアには手を出させない!!」
湊翔「しょうがない!行くぞ!!」
俺たちは、デザイアドライバーを装着して、レイズバックルを装填する。
『SET』
俺の横には、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が、カズマの横には、緑の手裏剣の絵とNINJAの文字が、ダクネスの横には、紫色の手の絵とZOMBIEの文字が、トウカの横には、青の持ち手と銀色の刀身の剣の絵とCALIBERの文字が浮かぶ。
全員が変身ポーズを取り、叫ぶ。
「「「「変身!」」」」
そう叫んで、それぞれのレイズバックルを操作する。
『MAGNUM』
『NINJA』
『ZOMBIE』
『CALIBER』
『REDAY FIGHT』
俺はギーツ・マグナムフォーム、カズマはタイクーン・ニンジャフォーム、ダクネスはバッファ・ゾンビフォーム、トウカはラウンズ・カリバーフォームに変身する。
そして、バニルと交戦する。
バニル「フハハハハハ!どうした、仮面ライダー達よ!そんな物か!?」
湊翔「くっそ!当たんねぇぇ!!」
トウカ「この!!」
バニルは、見通す力を使っているのか、俺たちの攻撃を悉く躱していく。
その際に煽ってくるので、腹が立つ。
トウカに関しては、かなりイラついていた。
ダクネスから聞いた話によると、トウカは、悪魔も嫌っているそうだ。
なんか、アクアっぽい。
そう思ういつつも、俺達も連携攻撃をする。
だが、なかなか当たらない。
それでも、俺がわざと体当たりをして、ジャンプさせて、ダクネスの一撃でバニルの体は土に戻った。
ダクネス「やったのか……?」
湊翔「分からない。気をつけろ。」
カズマ「でも、倒したよな。」
トウカ「そうよだよな…………。」
バニル「……………と、思わせて。」
バニルの仮面が1人でに動き出し、土が入る事でまた体を精製していた。
バニル「討ち取ったと思ったか?残念!それはただの土塊である!!おっと、汝らの悪感情は大変に美味であるな。しかし、これでは乗っ取る事は出来ないな。まあ良い!吾輩は一足先に外へ行かせてもらおう!!」
俺達が変身している事で、乗っ取る事を断念したらしく、そのまま地上へ。
湊翔「早く地上へ向かうぞ!」
「「「あぁ!!」」」
俺達もバニルの後を追って地上へ。
暫くして、アクアの声がしたと思ったら、バニルは土塊から再生していた。
湊翔「待たせたな!」
アクア「ねえ、そいつ何なの?」
カズマ「魔王軍幹部だ!」
セナ「確かに、あれは見通す悪魔バニル!皆さんお願いします!!」
セナさんがそう言うと、冒険者達が前に出る。
めぐみん、白夜、ゆんゆん、ダスト、リーン、ミツルギのパーティーメンバーが、デザイアドライバーを装着して、それぞれのレイズバックルを装填する。
『SET』
めぐみんの横には、スピーカーとBEATの文字が、白夜の横には、黄色い発電機と英語でLIGHTNINGの文字が、ゆんゆんの横には、透明なステルス機と英語でSTEALTHの文字が、ミツルギの取り巻きの片方には、黄色の爪と英語でCLAWの文字が、もう片方には、灰色のプロペラと英語でPROPELLERの文字が、ダストの横にはピンク色のハンマーと英語でHAMMERという文字が、リーンの横には緑色の弓矢と英語でARROWという文字が浮かぶ。
全員が、変身ポーズを取って、叫ぶ。
「「「「「「「変身!」」」」」」」
そう言って、それぞれのレイズバックルを操作する。
『BEAT』
『LIGHTNING』
『STEALTH』
『ARMED CLAW』
『ARMED PROPELLER』
『ARMED HAMMER』
『ARMED ARROW』
『REDAY FIGHT』
めぐみんはナーゴ・ビートフォーム、白夜はライコウ・ライトニングフォーム、ゆんゆんはギンペン・ステルスフォーム、クレメオという人はダパーン・アームドクロー、フィオという人はレター・アームドプロペラ、ダストはメリー・アームドハンマー、リーンはシロー・アームドアローに変身する。
ちなみに、スパイダーフォンには、デザイアグランプリに参加している人を、見る事が出来る。
ただし、所持レイズバックルは、分からないようになっているが。
クレメオ「虎雷白夜!あんたに勝ってみせるわ!」
フィオ「そうよ!」
白夜「そんなことを言ってる暇があるのなら、さっさと戦えよ!」
ゆんゆん「めぐみん!私も仮面ライダーになったんだから、どっちが先に倒すか、勝負しましょう!」
めぐみん「フフフ…………!よろしい!行くとしましょうか!」
ダスト「ったく、しょうがねぇな…………。」
リーン「行くわよ!」
そう言って、俺たちは、バニルに攻撃を仕掛けていく。
だが、見通しているのか、悉く躱されてしまう。
バニル「フハハハハハ!こんなに大勢でかかってきても、我輩の敵ではないわ!」
白夜「こいつ…………煽ってきやがる!」
トウカ「うざいな!」
俺たちは、更に攻撃していくが、躱されてしまう。
すると。
冒険者「うわぁぁぁ!?」
湊翔「何だ!?」
冒険者の突然の悲鳴に、俺たちは攻撃を止めて、後ろを向くと、冒険者達に、ジャマトが迫っていた。
カズマ「ジャマト!?」
ダクネス「こんな時に…………!?」
トウカ「どうする!?」
湊翔「バニルもそうだけど…………ジャマトも倒すぞ!」
白夜「おうよ!」
ゆんゆん「分かりました!」
俺たちは、バニルだけでなく、ジャマトの方も攻撃する。
だが、気になる事がある。
ジャマト「
ダスト「なあ…………こいつら、なんか変じゃねぇか?」
カズマ「変って、何が?」
リーン「言われてみれば……………ジュラピラなんて言葉、言ってなかったような…………。」
アクア「そんなのはどうでも良いから、さっさと倒しなさいよ!!」
そう。
これまでのジャマトは、『ジャッ、ジャッ』という感じだったが、言葉のようにも感じる。
すると、2体のジャマトが、めぐみんの方に近寄る。
ジャマト「ヘン…………シン…………。」
めぐみん「えっ!?今、ジャマトが喋りませんでしたか!?」
ダクネス「何っ!?」
ジャマト「ヘンシン。」
トウカ「あれは…………!?」
湊翔「デザイアドライバー…………!?」
そう言って、その2体のジャマトは、何と、デザイアドライバーと、見た事のないレイズバックルを取り出して、デザイアドライバーの左側に装填する。
すると、ジャマトの体に、茨が生えた蔦が巻きつき、姿が変わる。
『Jyamato』
何と、ジャマトが変身したのだ。
素体自体は、こちらの仮面ライダーの物と、何ら変わらない。
ゆんゆん「えっ!?」
白夜「嘘だろ…………!?ジャマトが変身しやがったぞ!?」
湊翔「えっ……………!?」
トウカ「何っ……………!?」
それには、その場に居る全員が驚く。
セナさんが、すかさず聞いてくる。
セナ「どういう事ですか!?何故、あなた方が使っている物が、ジャマトとやらも使っているのですか!?」
湊翔「俺だって、分かんねぇよ!」
ジャマトが変身するなんて…………!?
俺は、前世ではギーツは第二話までしか見れてないので、そんなことを言われても、全く分からない。
ジャマトは、装填したレイズバックルを押す。
『jya-jya-jya-strike』
白夜「何っ…………!?うわぁぁぁぁ!?」
動揺していたのか、白夜は反応が遅れ、ギリギリ腕をクロスし防御姿勢を取ったが、白夜は吹っ飛ばされる。
白夜は、変身解除はしていなかった。
湊翔「大丈夫か!?」
白夜「ああ…………けど、こいつら、強い…………!」
マジかよ。
しかも、冒険者やセナさんも居る。
分が悪すぎる。
バニル「フハハハハハ!これは、これは。面白い展開になった物だな!」
アクア「なら、あんたをさっさと浄化するだけよ!」
カズマ「おい、駄女神!状況が悪すぎる!一旦退くぞ!」
めぐみん「アクア!気持ちは分かりますが、カズマの言う通りですよ!」
ダクネス「一旦退いて、体勢を立て直すぞ!」
湊翔「他の冒険者も連れて行くぞ!」
ミツルギ「ちょっと待ってくれ!魔王軍幹部が居るんだぞ!?それなのに、逃げるというのかい!?」
湊翔「状況が悪すぎる!バニルだけでも手を焼いてるのに、ジャマトまで来るなんて、対応しきれん!」
そう。
いくらなんでも、分が悪すぎる。
ジャマトが変身するなんて、想定外にも程がある。
というより、何で敵である筈のジャマトが、デザイアドライバーを使ってるんだよ!?
どうなってんだ、デザイアグランプリ。
闇が深そうな気がするな…………。
俺のその言葉に、ミツルギも状況は理解しているのか、若干不服そうにするが、頷く。
だが。
クレメオ「フィオ!行くわよ!」
フィオ「そうね!」
ミツルギ「クレメオ!?フィオ!?」
白夜「お前ら、何考えてんだ!?」
目を離すと、クレメオとフィオの2人が、ジャマトが変身した仮面ライダーの方へと向かっていたのだ。
大型レイズバックルを使っていた白夜でさえ吹っ飛ばされたのだから、小型レイズバックルを使っているあの2人は、自殺行為としか思えない。
クレメオとフィオは、ジャマトが変身した仮面ライダーに攻撃するが、そいつには、効いた素ぶりが見られない。
ミツルギ「やめるんだ!すぐに戻ってくれ!」
クレメオ「こいつに勝てれば、キョウヤを倒したあいつらに勝ったも当然!」
フィオ「倒して見せるわ!」
そう言って、2人は下がらない。
だが、すぐに周囲のジャマトがやって来て、クレメオとフィオは、押され始める。
2体のジャマトが変身した仮面ライダーは、2人の首を抑えて、バックルを押す。
『jya-jya-jya-strike』
「「キャアアアア!!」」
ミツルギ「クレメオ!フィオ!」
ジャマトの必殺技は、2人に命中して、ミツルギの方に吹っ飛ばされる。
2人は変身解除していた。
ミツルギ「クレメオ!フィオ!」
クレメオ「こんな筈じゃ……………!」
フィオ「キョウヤ……………。」
そう言う2人の体には、ノイズが走り、IDコアにヒビが入る。
そして、2人は、使っていたレイズバックルを遺して、消える。
『MISSION FAILED』
その音声が流れる。
つまり、クレメオとフィオの2人は、死亡したのだ。
ミツルギは、体を震わせながら、2人が使っていたレイズバックルを拾う。
ミツルギ「そんな……………!僕は、守れなかったのか…………!?」
ミツルギが呆然とする中、ジャマトが変身した仮面ライダーがミツルギに近づく。
湊翔「何やってんだ!!」
俺は、すぐにミツルギの首根っこを掴みつつ、マグナムシューターに、マグナムレイズバックルを装填する。
『MAGNUM TACTICAL BLAST』
必殺技を発動して、ジャマトが変身した仮面ライダーが倒れる。
俺は、呆然とするミツルギを連れて、トウカ達と合流しようとする。
すると、倒れていたジャマトが変身する仮面ライダーが、起き上がる。
トウカ「何……………!?」
白夜「起き上がったぞ!?」
湊翔「あいつらは不死身か……………!?」
めぐみん「えっ!?」
ダクネス「不死身だと!?」
アクア「これ、大分やばいんじゃないの!?」
カズマ「湊翔!どうすんだ!?」
湊翔「他の冒険者を抱えていては、逃げるしかない!」
俺たちは、キールダンジョンから撤退する事にした。
俺たちは少し離れた場所にまで走った。
変身していた奴は、全員変身解除している。
湊翔「ここまで来れば…………大丈夫か?」
トウカ「多分な……………。」
ミツルギ「おい、桐ヶ谷湊翔!クレメオとフィオの2人はどうなったんだ!?説明してくれ!」
カズマ「俺からも説明を頼む。あの2人はどうなったんだ?」
そう言って、カズマとミツルギの2人が俺に聞いてくる。
どう説明したものかと思っていると。
ツムリ「その事に関しては、私が答えましょう。」
セナ「貴方は……………?」
ツムリ「私はツムリ。デザイアグランプリのナビゲーターです。」
セナ「デザイアグランプリ……………?」
そう言って、ツムリが現れる。
ミツルギは、ツムリに詰め寄る。
ミツルギ「どういう事なんだ!?あの2人はどうなったんだ!?」
ツムリ「クレメオ様とフィオ様は、ジャマトの攻撃により、死亡しました。」
ミツルギ「なっ……………!?」
カズマ「死亡って…………どういう事だよ!?」
ツムリ「デザイアグランプリは、命を懸けたゲームです。ゲーム中に命を落とした者は、この世界から退場となります。」
ダスト「何だと…………!?」
リーン「そんな…………!?」
湊翔「………………。」
やっぱりか。
薄々そんな予感はしていたが。
すると、白夜が口を開く。
白夜「……………要は、魔王を倒すまで、ゲームは終わらないという事か?」
ツムリ「そういう事です。」
白夜「そうか。」
アクア「アンタ……………大して動揺してないわね。」
白夜「そりゃな。冒険者稼業なんて、元々、死と隣り合わせだろ。」
カズマ「まあ……………それはそうなんだが……………。」
ダクネス「そうだな。」
めぐみん「ですね。」
白夜のその一言に、動揺していた仮面ライダーへの変身者は、冷静さを取り戻す。
冒険者稼業は、白夜の言う通り、死と隣り合わせだ。
そう思う中、ツムリはセナさんと話していた。
すると、スパイダーフォンに連絡が入る。
俺たちがスパイダーフォンを取り出すと。
???『想定外の事態の様だな、仮面ライダー諸君。』
湊翔「アンタは……………?」
ツムリ「ゲームマスターです。」
こいつが……………。
それはそれとして、文句を言ってやらないとな。
湊翔「おい。ジャマトが変身したのは、どういう事だ?」
ゲームマスター『ジャマトは進化する生き物だ。何が起きても、不思議ではない。』
トウカ「それでも、ジャマトがデザイアドライバーを使ってるのは、どういう事だよ。」
ゲームマスター『緊急措置として、ジャマトライダーに対抗できるアイテムを移送する。』
ダスト「マジかよ!?」
そう言って、ゲームマスターからの通信は切れた。
というより、あいつら、ジャマトライダーって言うのか。
ゼウスside
私は、ゼウス。
神達を束ね、デザイアグランプリを主催する者だ。
私は、ミッションボックスに、新たなレイズバックルである、フィーバースロットレイズバックルを、現在、ジャマトライダーと交戦中の仮面ライダーの人数分だけ入れる。
ゼウス「頼んだぞ、仮面ライダー達よ。」
そう言って、私はその場から立ち去ると、ミッションボックスが転送される。
だが、気になる事がある。
ゼウス(何故、ジャマトがデザイアドライバーを使っている?)
そう。
ジャマトがデザイアドライバーを使っている事だ。
こんな事は、あってはならない筈だ。
もしや、神の中に、裏切り者が存在するのか?
ゼウス「………………ギロリに調査を依頼するか。」
そう言って、ギロリに連絡する。
神の中に裏切り者が居るのなら、警戒しなければならない。
ゼウス「……………ギロリか?至急、調査をして貰いたい事がある。」
ギロリ『何でしょうか?』
ゼウス「ジャマトがデザイアドライバーを使った。」
ギロリ『何…………!?』
ゼウス「死亡して退場したプレイヤーのデザイアドライバーを悪用されていないか、確かめてくれ。」
ギロリ『分かりました。』
そう言って、連絡が切れる。
何がどうなっている?
一方、とある場所では、1人の男が、デザイアドライバーが入った箱を持っていた。
そして。
???「愛しいジャマトよ…………。成長して、大きくな〜れ……………。」
その男性が愛でていたのは、小さいジャマトで、それが、周囲に沢山生えていた。
???「さあ、お前達の時代の幕開けだ…………!」
そう言って、その男は笑う。
その男の地面には、大量のひび割れたIDコアがあり、その中には、ダパーンとレターの物が混じっていた………………。
湊翔side
俺たちは、ゲームマスターが言っていたジャマトライダーに対抗出来るアイテムが届くのを待っていた。
すると。
ダスト「お?」
カズマ「どうした、ダスト?」
ダスト「そのアイテムが届いたみたいだぞ。」
湊翔「さて。」
ダストがそう言うので、俺はスパイダーフォンを見ると、どういう訳か、そのアイテムの座標が動いていた。
めぐみん「動いてますね。」
ダクネス「どうなっているんだ?」
湊翔「……………多分、ジャマトに持っていかれた可能性が高いな。」
白夜「輸送が雑かよ!?」
トウカ「確かに……………。」
ゆんゆん「あの…………つまり、持っていったジャマトを倒さないと、そのジャマトライダーに対抗出来ないんですか?」
湊翔「おそらくな。」
輸送が雑。
まあ、この手のゲームには、敵に持っていかれたアイテムを回収するっていうミッションがあるから、有り得るといえば、あり得るのか?
まあ、何にせよ、ジャマトとバニルも倒さないと行けないな。
やれやれ。
すると、ジャマトが現れる。
その中には、ジャマトライダーの姿もあった。
カズマ「ジャマトかよ…………!」
湊翔「アクア、ミツルギ。他の冒険者を守れ!変身!」
『BOOST』
『NINJA』
『BEAT』
『ZOMBIE』
『CALIBER』
『LIGHTNING』
『STEALTH』
『ARMED CHAIN ARRAY』
『ARMED ARROW』
『REDAY FIGHT』
俺たちは、再び変身して、ジャマトとジャマトライダーに対抗していく。
ブーストにした理由は、少しでも能力を上げる為だ。
流石に、マグナムだと少しきつい気がするからな。
だが、気になるのは、バニルが見当たらない事だ。
多分、高見の見物をしているのか?
俺たちは、ジャマトを倒していく。
だが、ジャマトライダーが強力で、そう簡単には倒せない。
すると、あるジャマトを倒すと、そのジャマトの体から、ミッションボックスが出てくる。
そのミッションボックスを開けると、金色の派手なレイズバックルが出てくる。
形状的に、上半身の部分に装填しろという事だろうな。
トウカ「それが、ジャマトライダーに対抗できるアイテムか!?」
湊翔「多分な!」
ダスト「すげぇ派手だな。」
湊翔「早速使ってみるか!」
俺はそう言って、デザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。
『REVOLVE ON』
そして、手に入れたレイズバックル…………フィーバースロットレイズバックルを装填する。
『SET FEVER』
レバーを倒すと、フィーバースロットレイズバックルの絵柄が回転する。
そして、絵柄が、???の部分に止まった。
『GOLDEN FEVER』
『BOOST』
『JACK POT HIT GOLDEN FEVER』
すると、俺の右隣に現れたスロットの絵柄がBOOSTとなり、上半身と下半身に、ブーストフォームのアーマーが装着され、首にマフラーが追加される。
これが、ギーツ・フィーバーブーストフォームらしい。
カズマ「えええっ!?」
めぐみん「ブーストフォームが、片方だけでなく、両方に!?」
ダクネス「確かに、これなら、ジャマトライダーにも対抗できるかもしれないな…………!」
ゆんゆん「湊翔さん…………!」
カズマ、めぐみん、ダクネス、ゆんゆんがそういう中、俺はジャマトと戦う。
ジャマトライダーが近づいてきたので、俺は、ジャマトライダーに向かう。
ジャマトライダーは、必殺技を放ち、俺はパンチを叩き込む。
すると、先ほどとは違い、相殺出来た。
俺とジャマトライダーのパンチによって、衝撃波が生まれ、周囲のジャマトが吹っ飛ぶ。
トウカ「凄い……………!」
白夜「ジャマトライダーの必殺技を、相殺しやがったぞ……………!」
ダスト「すげぇな……………!」
リーン「私たちも負けてられないよ!」
トウカ、白夜、ダスト、リーンがそう言う。
俺は、ジャマトライダーに攻撃していく。
ジャマトライダーも、周囲の木を破壊しつつ、俺に攻撃していく。
俺は、ある木を後ろに立つと、ジャマトライダーがパンチをしてくる。
俺は、それを躱して、左腕に付いているマフラーから、炎を出しつつ、パンチを叩き込む。
ジャマトライダーは吹っ飛び、俺は追撃で両腕と両足のマフラーから、炎を出して、強力なキックを叩き込む。
ジャマトライダーが怯む中、俺は再びレバーを回す。
すると、ブーストライカーが現れる。
『ブーストライカー!』
『GOLDEN FEVER VICTORY』
俺は、ブーストライカーに乗って、周囲のジャマトを倒していく。
まあ、簡単に言えば、轢き殺している感じだ。
周囲のジャマトを粗方倒して、俺は、ジャマトライダーに向かい、ブーストライカーを振り回し、ジャマトライダーに攻撃する。
湊翔「ハァァァァ!!」
ジャマト「ぐわぁぁぁ!!」
止めに、ブーストライカーをジャマトライダーに叩きつけ、ジャマトライダーを撃破する。
ブーストライカーは、役目を終えたのか、そのままどこかへと行く。
湊翔「ふぅ……………。」
アクア「やるじゃない!」
カズマ「ジャマトライダーは、あと一体だけだな!」
湊翔「ん……………?ヤベッ!」
すると、ブーストレイズバックルから煙が出てきて、どこかへと飛んでいく。
その際、アクアに当たりそうだった。
アクア「ちょっと!危ないじゃない!」
トウカ「まあまあ……………。」
白夜「さっきの必殺技だけでも、ブーストレイズバックルは使えなくなるのか。」
湊翔「みたいだな…………。」
まあ、強力すぎるからな。
すると。
バニル「フハハハハハ!」
湊翔「んっ!?」
バニルの笑い声が聞こえてきて、振り向くと、デザイアドライバーと謎のバックルを持つジャマトが居た。
ただ、そのジャマトには、バニルの仮面が付いていた。
湊翔「まさか…………!?」
ゆんゆん「ジャマトを乗っ取ったのでは…………!?」
バニル「その通りだ!では、変身!」
バニルが入ったジャマトは、デザイアドライバーを装着して、謎のバックルを装填する。
『Jyamato』
再び、ジャマトライダーが現れた。
湊翔「マジかよ…………!?」
バニル「さあ!第二ラウンドと行こうではないか!」
バニルはそう言う。
今回はここまでです。
遂に、ジャマトライダーにフィーバースロットレイズバックルが登場しました。
そして、アルキメデルの存在も。
この小説でのギロリは、特に怪しい行動はしません。
ただ、違う人が、ゼウスの指示を無視して、アルキメデルを通じて、デザイアドライバーを渡しています。
そして、予想通り、ダパーンとレターに変身したクレメオとフィオは、死亡しました。
今回のギーツは、バッファが死亡して、ギロリが暴走しましたね。
というより、いくらなんでも、ゲームマスターとして、やっちゃいけない事をやってません?
ラスボスを倒したギーツを、他の仮面ライダーに潰させるというのは。
ギロリも、なりふり構わなくなってますね。
この小説でのコマンドツインバックルは、原作第5巻に相当する話でやっと登場します。
しばらくは、フィーバースロットレイズバックルを使います。
あと、湊翔の場合は、龍から貰ったオリジナルのレイズバックルを使います。
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