レジェンドミッションを終えて、数日が経った。
俺は、デザイア神殿のトレーニングルームで、白夜と特訓をしていた。
湊翔「フッ!でやっ!」
白夜「はっ!オラっ!」
俺は、馬場武に負けた事がとても悔しかった。
だから、絶対に負けたくない。
そう思って、白夜との特訓に明け暮れていた。
しばらく特訓を続けて、終わる事にした。
湊翔「ありがとうな。特訓に付き合ってくれて。」
白夜「気にすんな。俺も、シュバルツギーツに関しては、気をつけないといけないしな。」
トウカ「2人とも、お疲れ様。」
俺と白夜がそう話していると、トウカがやって来る。
その手には、ドリンクが握られていた。
トウカ「ほら。少しは休んだらどうだ?」
湊翔「ああ、ありがとう。」
俺はトウカから飲み物を受け取り、休憩する。
すると、トウカは不安そうに俺を見てくる。
湊翔「どうした?」
トウカ「いや。湊翔、無理するなよ。」
湊翔「……………分かってる。」
白夜「まあ、無理もないけどな。」
トウカと白夜は、俺を気遣う様に言う。
正直、今のままでは、仲間を守る事ができない。
だからこそ、強くならないと。
俺がそう決意する中、とある山奥では。
???「くそ……………!」
とある鬼の様な怪人が、ドラゴンの亡骸に腰掛けていた。
何かを毒付いている様だ。
すると。
???「へぇ…………お前か。」
???「っ!?」
1人の男性が、その怪人に近寄る。
その男性は、馬場武であった。
???「誰だ、お前?」
武「そんな事はどうでも良いだろう。俺はお前と戦いに来たんだ。」
武はそう言うと、腰にデザイアドライバーを装着して、ゾンビレイズバックルの色違いのバックルを装填する。
『SET』
すると、馬場武の隣に、黒い手と英語で黒いZOMBIEという文字が浮かぶ。
そして、武は言う。
武「変身。」
そう言って、レイズバックルを操作する。
『SCHWARZ』
『REDAY FIGHT』
武は、シュバルツギーツ・シュバルツゾンビフォームへと変身する。
どうやら、他の大型レイズバックルも所持している様だ。
武「行くぜ…………!」
???「っ!?」
武は、黒いゾンビブレイカーを持ち、その怪人と戦う。
その怪人は、シュバルツギーツと応戦する。
その2人の戦いは、拮抗状態になっていた。
???(なんだこいつ…………強い!)
武(こいつの暴力性…………良いね。こいつは良いな!)
怪人は、武の強さに驚愕して、武は、その怪人の暴力性に歓喜していた。
実際、2人が戦っている周囲は、木が薙ぎ倒され、クレーターもできていた。
しばらくして、武は変身を解除していた。
武「お前、やるじゃねぇか。」
???「……………強いな。」
武「そんなお前に、いい事を教えてやるよ。」
???「何だ?」
武「アクセルの街に、女神アクアが居るんだよ。」
???「何っ!?」
その怪人は、アクアの名を聞くと、血相を変える。
馬場武は、アクセルにアクアが居る事を伝えると、アクセルに向かうその怪人を見送る。
そして、こうほくそ笑む。
武「さて……………アイツらは、どうやって攻略するかな。」
そう呟いた。
そんな中、翌日、俺、カズマ、白夜は、ウィズ魔道具店へと向かう事になった。
バニルと、商売を相談する為だ。
カズマ「しっかし、まさか、日本でのグッズを作れば、販売してくれるなんてな。」
湊翔「そうだな。」
白夜「まあ、何が起こるかは分からないから、金はあっても困らないだろうぜ。」
俺たちはそんな事を話しながら、ウィズ魔道具店へと向かう。
すると、店の前には、バニルが居た。
湊翔「バニル。」
バニル「む?なんだ貴様らか。商売に関する相談か?」
カズマ「いや、試作品が出来たから、近いうちに確認して欲しくてな。」
バニル「なんだ、そんな事か。勿論構わんぞ。」
白夜「というより、バニル。その卵はなんなんだ?」
そう。
バニルは、店前を掃除していたのだが、卵を持っていたのだ。
バニル「ああ、これか。ツムリとやらがやって来て、デザイアドライバーと共に、この卵も渡して来たのだ。」
湊翔「ツムリが?」
カズマ「バニルも仮面ライダーかよ。なんて仮面ライダーなんだ?」
バニル「ああ、パンクジャックという仮面ライダーだそうだ。」
パンクジャック?
一応、バニルが持つデザイアドライバーを見せてもらったが、IDコアの絵柄は、ダパーンやシローと似た物だった。
色がオレンジという点はあるが。
すると、爆発が起こる。
湊翔「爆発!?」
カズマ「何が起こってんだ!?」
白夜「行くぞ!」
俺たちは、その爆発が起こった場所へと向かう。
そこに到着すると、全身が黒く緑色の線が入った鬼の様な怪人が居た。
そこには、トウカ達も来ていた。
???「アクア!!アクアはどこだ!!」
湊翔「何だよ、アイツ!?」
めぐみん「アイツは、高額賞金首のマジェスティ・デモニオです!」
カズマ「賞金首!?ていうか、アクアの名前を呼んでないか?」
アクア「何で私なのよ。」
ダクネス「だが…………建物だけを破壊して、人には攻撃してないぞ?」
そう。
そいつは、建物は攻撃するが、人々が避難し終えた建物ばかりを攻撃している。
それを見て、人の命を奪う意思はないと推測した。
すると、ジャマトが現れる。
白夜「おい、ジャマトだ!」
ジャマト「ジュラピラ。ヘンシン。」
湊翔「まさか……………!」
ジャマトはそう言って、デザイアドライバーを装着して、ジャマトのバックルを装填する。
『Jyamato』
2体のジャマトが、ジャマトライダーへと変身する。
トウカ「ジャマトライダー……………!」
湊翔「こんな時に…………!」
カズマ「ひとまず、変身するぞ!」
俺たちはそう話して、デザイアドライバーを装着して、それぞれのレイズバックルを装填する。
『SET』
俺の横には、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が、カズマの横には、緑の手裏剣の絵とNINJAの文字が、めぐみんの横には、スピーカーとBEATの文字が、ダクネスの横には、紫色の手の絵とZOMBIEの文字が、トウカの横には、青の持ち手と銀色の刀身の剣の絵とCALIBERの文字が、白夜の横には、黄色い発電機と英語でLIGHTNINGの文字が浮かぶ。
「「「「「「変身!」」」」」」
俺たちはそう叫んで、レイズバックルを操作する。
『MAGNUM』
『NINJA』
『BEAT』
『ZOMBIE』
『CALIBER』
『LIGHTNING』
『REDAY FIGHT』
俺はギーツ・マグナムフォーム、カズマはタイクーン・ニンジャフォーム、めぐみんはナーゴ・ビートフォーム、ダクネスはバッファ・ゾンビフォーム、トウカはラウンズ・カリバーフォーム、白夜はライコウ・ライトニングフォームに変身する。
俺たちは、それぞれの武器を手に、ジャマトライダーやマジェスティ・デモニオと交戦する。
湊翔「ハアッ!」
白夜「オラっ!」
トウカ「フッ!」
俺、トウカ、白夜は、ジャマトライダーと応戦していて、カズマ達は、そのマジェスティ・デモニオと応戦していた。
マジェスティ・デモニオは、強いらしく、カズマ達は苦戦していた。
ジャマトライダーも、以前戦った時よりも強くなっていた。
すると、マジェスティ・デモニオは、ジャマトライダーに向かっていく。
湊翔「何だ!?」
白夜「何でジャマトライダーに…………!?」
俺たちがアイツが何をするのかと思っていると、マジェスティ・デモニオは、ジャマトライダーを捩じ伏せて、倒してしまったのだ。
トウカ「嘘だろ……………!?」
カズマ「ジャマトライダーを捩じ伏せたぞ…………!?」
めぐみん「ええっ!?」
ダクネス「待て!アイツがデザイアドライバーを持ち上げてるぞ!」
アクア「えっ?」
そう。
マジェスティ・デモニオは、倒したジャマトライダーのデザイアドライバーとジャマトのバックルを拾い上げ、装着して、言った。
デモニオ「変身。」
そう言って、ジャマトのバックルを、デザイアドライバーに装填する。
『Jyamato』
そいつは、ジャマトライダーに変身した。
湊翔「変身しやがった……………!」
めぐみん「面倒な事になったのでは………!?」
デモニオ「アクア……………!」
アクア「何で!?何で私ばかり狙われるのよ!?」
そう。
デモニオは、どういう訳か、アクアを狙っていたのだ。
とはいえ、アンデッドみたいに救いを求めるというよりは、憎悪がこもっている気がする。
湊翔「カズマ!アイツを抑えるぞ!他の皆は、もう一体のジャマトライダーの方を頼む!」
カズマ「お、おう!」
トウカ「分かった!」
白夜「あいよ!」
デモニオが変身するジャマトライダーには、俺とカズマが、もう一体には、トウカ、白夜、めぐみん、ダクネスが対応する。
カズマ「これ、フィーバースロットは使うべきなのか!?」
湊翔「運要素が強すぎるが、まあ、やらないよりかはマシか!」
俺とカズマはそう言って、デザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。
『REVOLVE ON』
そして、フィーバースロットレイズバックルを出して、デザイアドライバーのレイズバックルが装填されていない方に装填する。
『SET FEVER』
俺とカズマは、フィーバースロットレイズバックルのレバーを倒す。
スロットが回転して、俺は『MAGNUM』、カズマは『NINJA』に止まる。
『MAGNUM』
『NINJA』
『HIT FEVER MAGNUM』
『HIT FEVER NINJA』
俺はギーツ・フィーバーマグナムフォームに、カズマはタイクーン・フィーバーニンジャフォームに変身する。
俺は首元に、フィーバークロステールが追加され、カズマの場合は、フィーバークロスバンテージが追加される。
湊翔「1発か!」
カズマ「よっしゃあ!」
俺とカズマは、それぞれの武器を携えて、デモニオが変身するジャマトライダーと応戦する。
トウカ達は、4人でジャマトライダーと応戦していた。
トウカ「ハアッ!」
白夜「おらっ!」
めぐみん「はあっ!」
ダクネス「てぇい!」
それぞれの武器で、ジャマトライダーと応戦する。
ジャマトライダーも、徒手空拳で応戦する。
めぐみん「このジャマトライダー、少しずつ強くなってませんか!?」
ダクネス「学習しているのか!?」
トウカ「不味いかもな……………。」
白夜「なら、さっさと倒すだけだ!」
めぐみん達は、ジャマトライダーが少しずつ強くなっている事に気付き、一気に決める事に。
4人は、レイズバックルを操作する。
『BEAT STRIKE』
『ZOMBIE STRIKE』
『CALIBER STRIKE』
『LIGHTNING STRIKE』
必殺技を発動して、めぐみんは音符を纏ったキックを、ダクネスはバーサークローにエネルギーを纏わせたパンチを、トウカはソードエクスカリバーにエネルギーを纏わせた斬撃を、白夜は両腕の爪に雷を纏わせたパンチをする。
めぐみん「ハァァァァ!」
ダクネス「ハアッ!」
トウカ「フッ!」
白夜「オラっ!」
4人の必殺技を、ジャマトライダーは躱すが、躱しきれずに食らって、爆発する。
一方、俺たちは。
カズマ「こいつ、凶暴じゃね!?」
湊翔「面倒だな……………!」
そう。
デモニオが変身したジャマトライダーは、普通の奴と比べると、若干凶暴性が増しているのだ。
それでも、通常の奴と比べると、まだマシな気がする。
湊翔「カズマ!行くぞ!」
カズマ「おう!」
俺とカズマはアイコンタクトをして、フィーバースロットレイズバックルを操作する。
『GOLDEN FEVER VICTORY』
フィーバースロット側の必殺技を発動して、カズマは高速移動をして、俺は両腕と両足のアーマードガンを展開して、ジャンプをする。
カズマは、デモニオの周囲を駆け巡り、ニンジャデュアラーで一閃する。
俺は、回転しつつ、両手両足のアーマードガンから、弾丸を乱射する。
そして、マグナムシューターを、ジャマトライダーに向ける。
湊翔「はあっ!」
カズマ「はあっ!」
マグナムシューターから2発の弾丸が向かうと、周囲に放たれていた弾丸が、ジャマトライダーに向かい、カズマの斬撃が一閃する。
二つの必殺技を受けて、そのデモニオが変身するジャマトライダーは爆発して、デザイアドライバーとジャマトのバックルが破壊され、デモニオが転がる。
カズマ「何とか倒せたな……………。」
湊翔「ああ。」
俺たちは、トウカ達とも合流して、そいつを見る。
どうしたもんか……………。
すると。
バニル「ほう……………中々に興味深いな。」
湊翔「バニル。」
アクア「アンタ!今頃何しに来たのよ!しっ!しっ!」
バニル「ほう。貴様がこのマジェスティ・デモニオを産んだ元凶というのに、よくもまあ、言えた物だな!」
は?
それは一体、どういう事だ?
俺たちが首を傾げる仲、デモニオは憎悪の籠った声を出す。
デモニオ「そうだよ……………!アンタのせいだ!」
アクア「はぁぁ?身に覚えが無いわね!そんなことより、さっさとそいつを倒しましょう!そうすれば、更にお金が入るわ!」
「「「「「「…………………。」」」」」」
アクアの発言に、俺たちはアクアをじっと見る。
どうやら、訳ありみたいだな。
その後、事情の説明をトウカ達に任せて、俺、カズマ、白夜は、アクア、バニル、デモニオを連れて、事情を聞く事に。
湊翔「……………さて。デモニオだっけ?どうしてアクアを恨んでいるんだ?」
カズマ「アクアが何かをやらかしたのか?」
アクア「ちょっと!何で私がやらかした事前提で話を進めるのよ!」
白夜「逆に、お前はやらかしていないと思ってんのかよ……………。」
バニル「その答えは、そこの男に聞けば分かるであろう。」
デモニオ「俺は、今はマジェスティ・デモニオだが、本当の名前は、伊田英鬼渡だ。」
マジェスティ・デモニオ……………伊田英鬼渡は語った。
カズマが来る3年前、アクアによって転生した人物で、死んだ理由は、大好きなゲームの『キャラデザクエスト』が配信停止になり意気消沈している所をすっ転んで電柱に面白い格好で直撃して脳血管が破裂した事だそうだ。
それを、アクアは笑ったそうだ。
本人曰く、それは事実なので、ギリギリ許せるそうだ。
それで、特典として、やってたゲームのキャラクターの力が欲しいと言った結果、そのキャラデザクエストで作った怪人型アバター、鬼ヤバ童子の姿になり、魔王軍や転生者に敵対されたそうだ。
それは普通にキツいよな。
カズマ「アクア、お前……………。」
アクア「な、何よ!?大体、私は要望に答えて、そうしたのよ!なのに、恨まれるのはおかしく無いかしら!?」
白夜「まあ………………。」
確かに、今回はアクアが完全に悪いとは言い切れない。
何せ、ゲームのキャラクターの力が欲しいという要望には答えているのだ。
まあ、アクアの性格が悪いのは、今に始まった事じゃないか。
すると。
ツムリ「おめでとうございます!」
そう言い、ミッションボックスを持ったツムリが現れる。
湊翔「ツムリ。」
ツムリ「厳正なる審査の結果、あなたは選ばれました!今日から仮面ライダーです!」
英鬼渡「え……………?」
そう言って、ツムリはミッションボックスを開ける。
その中には、デザイアドライバーとIDコアが入っていた。
俺は、英鬼渡に話しかける。
湊翔「英鬼渡。仮面ライダーになれば、一般人には攻撃出来ない。でも、魔王を倒してデザ神になれば、人間に戻れるかもしれない。」
英鬼渡「………………分かったよ。仮面ライダーになってやるよ。」
そう言って、英鬼渡はツムリからデザイアドライバーを受け取る。
こうして、新たな仮面ライダーが生まれたのだった。
それからしばらくしたある日、カズマとアクアが優雅に紅茶を飲んでいた。
カズマ「お湯なんだけど。」
アクア「私ったらうっかりしてたわ。」
カズマ「もしかして、紅茶を浄化したのかな?」
アクア「ごめんなさいね。カズマさん。」
カズマ「入れ直せば良いさ。ありがとうアクア。これはこれで受け取るよ。うん!お湯!」
めぐみん「気持ち悪いですゥゥゥゥ!!」
湊翔「これ、何が起こってるんだ?」
はっきり言おう。現在のカズマは凄く気持ち悪い。
まあ、あんな事があれば当然だけど。
遡る事、少し前。
俺とカズマは、日本のグッズを考えていた。
ちなみにめぐみん、白夜は用事で出掛けていた。
湊翔「なあ、これなんてどうだろうか?孫の手は?」
カズマ「確かに孫の手はあると背中を掻きたい時にありがたいよな。」
トウカ「凄い量だな。」
ダクネス「カズマ達の国にはこんなに便利なアイテムがあるのだな。」
アクア「て言うか、カズマさんに湊翔さんって結構作ったわよね。」
まあ、色々な便利グッズがあるから、作りがいもあるよな。
その時、ドアがノックされた。
湊翔「はーい。誰だろ?郵便屋かな?」
バニル「フハハハハハ!!郵便屋かと思ったか?残念!我輩でした!ポンコツ店主に変わり、目利きには定評がある我輩が来た!さあ、我輩にその便利グッズとやらを見せるが良い!!おや?」
そこにいたのは、バニルであった。
アクアがゆらりと立ち上がる。
アクア「ねえ、アンタ?どうやってこの屋敷に入ったの?」
バニル「あぁ。あの半端な奴か。なんと、あれは結界であったのか。あまりにも弱々しいものだったので、何処かの駆け出しプリーストが張った失敗作かと思った。いや、失敬!超強い我輩が通るだけで崩壊してしまったようだな!!」
アクアとバニルがお互いに罵り合いを開始し始めた。
アクア「あらあら、体のあちこちがボロボロですよ。超強い悪魔さん。あらま、どうしましょう。確か地獄の公爵だとか聞いてましたのに、あの程度の結界でそんなになるなんて………!」
バニル「フハハハハハ!この身体はただの土塊。変わりなどいくらでもある。屋敷の周りを覆っていたあの薄っぺらい物に興味が湧いてな。いやー駆け出しプリーストにしてはそこそこの物ではないか?うん。人間のそれも駆け出しのプリーストにしてはな!フハハハハハ!!」
アクアがキレ始める。
流石に俺とカズマが仲裁に入る。
カズマ「おい!流石に落ち着こうぜ!」
湊翔「屋敷内で戦闘するな!」
アクア「フン!」
アクアがそっぽを向いた。
アクア「ねえ?2人とも?」
「「ん?」」
アクア「こたつだの孫の手だの作ってたのって、コイツと商談するためだったの?」
カズマ「そうだけど。」
アクア「人の悪い感情を啜って辛うじて生きているこの害虫と?」
湊翔「君も相当な顔してるよ。」
アクア「やっだー!笑えない冗談なんですけど!プークスクス!」
カズマ「いや、笑ってるし。」
アクア、笑ってるじゃん。
ちなみに、トウカはバニルに対して殺意を向けているが、堪えている。
バニルが俺たちに話しかけてきた。
バニル「我々悪魔は契約にはうるさいので、信頼して結構である。信じるだけで幸せになれるだの胡散臭い甘言で人を集め、寄付と称して金集めをしている詐欺集団とは違うのだ!」
湊翔「そう言う事をあまり言うんじゃない。」
バニル「連中の殺し文句はなんであったか?………そうそう。神はいつでも見守っていますよだったか?おお!何という事だ!我輩、その神に該当する者を目撃したぞ!風呂場を生暖かい目で見守っていた所、警察に捕まったあの男は神であったのか!!フハハハハハ!!」
俺、そいつ知ってる。ダストとか言うチンピラだったな。
ちなみに、何とか仮面ライダーの資格の剥奪は免れたそうだ。
バニルは派手に笑い、アクアが引き攣った顔をしていて、暫くの無言の末。
アクア「セイクリッド・エクソシズム!」
「「危ね!」」
バニル「華麗に脱皮!」
アクアの破魔魔法がバニルに当たったが、バニルは咄嗟に仮面を投げ捨てて、身体の方が土塊として崩壊した。
仮面から土塊が出てきて、再生しようとした時にアクアに掴まれた。
アクア「アハハハハ!!これね!これがアンタの本体ね!!さあ、どうしようかしら!これどうしようかしら!!」
バニル「フハハハハハ!その仮面を破壊した所で第二第三の……ちょっ!我輩がセリフを言ってる時に仮面を動かすな!身体が崩れる!せめてセリフを言い終わらせてからに……!」
カズマ「おーい。お前ら落ち着け!一旦落ち着けよ!」
湊翔「喧嘩なら外でやれ!」
その後、なんとかアクアとバニルを引き剥がせて、商談を開始する。
ちなみにこたつで商談していて、アクア、ダクネス、トウカは暖炉の前のソファで待機していた。
バニル「では、商談を始めようか。本来、これらの利益の一部を支払う事になっているが……。どうだ、貴様ら。これらの知的財産権自体を売らないか?3億エリスで買ってやろう。」
「「「「「3億!?」」」」」
マジかよ!
3億あるなら、安定した生活を送っていけるぞ。
バニル「月々の利益還元ならば、月々100万エリスだ。」
「「「「「月々100万!?」」」」」
それを聞いたアクア、ダクネス、トウカもこたつの側へと駆け寄った。
それにしても、売れ続けるとは限らないので、3億を受け取るべきか。それとも、管理がしやすい100万にしとくべきか。
俺とカズマが悩んでいるとバニルが立ち上がった。
バニル「まあ、ゆっくり考えるが良い。我輩はこれで失礼する。」
アクア「私の家に悪臭が付くから出てって!ほら早く出てって!!」
バニル「グヌヌヌヌヌ!!フン!」
アクア「フン!」
最後の最後まで喧嘩をし続けるアクアとバニルの2人であった。
カズマ「お湯だね。お湯。」
アクア「私ったらうっかり。」
ダクネス「と言う具合であんな感じなのだ。」
白夜「似非セレブ状態になってるな。」
トウカ「やれやれ…………。」
湊翔「いつまでやってんだ?」
めぐみん「まあ、お金があるのは良い事です。そこで、とある事を提案します。」
と、めぐみんが提案して来た。
めぐみんの発言に、俺たちは視線を向ける。
湊翔「提案?」
カズマ「なんだ?」
めぐみん「日頃の活躍を見て、慰安旅行に行きたいと思います!」
トウカ「慰安旅行か。良いじゃないか!」
白夜「たまには休みも悪くないな。」
ダクネス「それで、一体どこに行くのだ?」
めぐみん「それは、水と温泉の街、アルカンレティアです!」
アクア「アルカンレティア?今、水と温泉の街アルカンレティアって言わなかった!?」
白夜「何っ!?」
なんかアクアが物凄く反応している。
その後、全員でアルカンレティアへと向かう事になった。
その中には、龍とアフロディテも含まれている。
白夜は、アルカンレティアに行く事を嫌がっていたが、渋々行く事にしたそうだ。
なんか、嫌な予感がするのは、気のせいか?
早朝に、俺はカズマに叩き起こされ、残りの皆をアクアに任せて、白夜と共に、バニルの元へ向かう。
バニル「へいらっしゃい!……おや、こんな朝早くにどうした?ギーツ、タイクーン、ライコウ。」
カズマ「いや、俺達、ちょっと温泉旅行に行く事になってさ。」
湊翔「例の商売の話はアクセルに帰ってからで良いか?」
バニル「何だ、そんな事か。まだ、準備には時間がかかるので、ゆっくりと羽を伸ばすなり、混浴に期待するなりしてくるが良い。」
カズマ「ここここ、混浴なんて期待してねーし!ただ単に、慰安旅行に行くだけだし!」
湊翔「挙動不審になるな。」
白夜「………それより、何でウィズが焦げてるんだ?」
バニル「ハァァァァ。」
バニル曰く、ちょっと目を離した隙に、商品を勝手に仕入れて、お仕置きに殺人光線を放ったらしい。
ウィズはリッチーなので、特に影響は気絶するくらいしか無いらしい。
バニル「という訳で、このガラクタを返品しようと思って箱詰め中だが、買うか?」
湊翔「何だそれ?魔道具?」
バニル「旅のトイレ事情が解決できる簡易トイレである。用を足す際に、プライバシーを守る為、音まで出る水洗仕様だ。」
カズマ「何それ!凄い!!」
確かに、それは凄いな。
でも、ウィズが仕入れたと言うことは。
バニル「欠点は消音用の音がでかすぎて、モンスターを呼び寄せる事と、水を精製する機構が強力すぎて周囲が大惨事になる事か。」
ほら、やっぱり。
湊翔「この店にはまともな魔道具は無いんですか?」
白夜「……………ないな。」
バニル「ハァァァ…………。当店のポンコツ店主は使えない物を仕入れてくる事に関しては類稀なる才能を持っておってな。我輩がちょっと目を離すと、よく分からん物を勝手に仕入れてな……………。そう言えば小僧共。温泉に行くと言ってたな。」
「「「ん?」」」
バニルは、俺たちにウィズを押し付けた。
ウィズは白夜が背負い、馬車の場所へと向かう。
アクア「ちょっと!先に行って、席を取っといてって頼んだのに……!って何を背負ってるの?」
俺とカズマと白夜は、バニルからウィズのお守りを頼まれた事を伝えた。
アクア「ふーん。まぁ良いけど。それよりその子だんだんと薄くなってるんだけど。」
カズマ「おい!これ大丈夫なのかよ!回復魔法をかけないと!」
湊翔「カズマ!リッチーに回復魔法は逆効果だぞ!」
白夜「落ち着け!ドレインタッチで、体力を移すぞ!」
そうして慌ててるうちに、カズマがダクネスの体力をドレインタッチでウィズに流していって解決した。
その後、カズマ、アクア、めぐみん、ダクネス、ウィズの方と、俺、トウカ、白夜、龍、アフロディテの方に別れて、馬車に乗る事になった。
少し、アクアの泣き声が聞こえた気がするが、気のせいだろう。
俺たちの方は、五人が乗れるそうで、問題なく座れる事になった。
しばらくして。
御者「アルカンレティア行き、出発します!」
そう言って、一団が動き出す。
それにしても、初めてアクセルの街以外に行くな。
ただ、アクアがノリノリなのに対して、白夜にトウカといった面々は、乗り気ではなかった。
気になった俺は、龍とアフロディテに聞いてみるが。
龍「まあ、行けば分かる。」
アフロディテ「そうね。」
そうとしか答えてくれなかったのだ。
だから、胸騒ぎがするんだよな。
そんな思いを抱きつつ、アルカンレティアへと出発する事になった。
ちなみに、英鬼渡は、アクセルの方に残る事になった。
今回はここまでです。
新たなオリキャラ、伊田英鬼渡/マジェスティ・デモニオ/仮面ライダーベクターが登場しました。
ベクターのモチーフは、ダンボール戦機Wに登場するLBX、ベクターがモチーフです。
リクエストによって出来たキャラで、そのキャラが使うレイズバックルは、シーカーのパワードビルダーバックルと似たレイズバックルのハッキングバイオバックルと、ギガントコンテナバックルと似たベクターコアバックルという感じです。
その為、ある意味ではシーカーと似ている仮面ライダーという感じですね。
そして、いよいよ、あの魔境へと向かっていきました。
今日のギーツで、バッファがジャマトバックルを使いましたね。
道長はこの先、どうなってしまうんでしょうか。
そして、疑いをかけられる景和。
果たして、疑いを晴らせるのでしょうか。
今日のギーツも面白かったです。
今日のギーツで、ジャマトバックルの需要が上がりそうな気がしますね。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ちなみに、デザスターの要素を入れる予定は、現状ありません。