アクシズ教。
それは、国教とされるエリス教の陰に隠れ、アルカンレティア以外では、非常にマイナーな宗教だ。
だが、その存在感は凄まじく、野盗に襲われた際には、アクシズ教徒である事を言うと、見逃されるという。
マイナーであるが、その信仰心は凄まじく、他宗教の妨害や嫌がらせなども、平気で行うらしい。
魔王軍すらも、アクシズ教は敬遠しているという。
そんなアクシズ教の本部の教会に…………。
カズマ「オラァァァァァ!!」
湊翔「今すぐに責任者出てこい!みっちり説教だ!!」
俺とカズマは、怒鳴り込んでいた!
すると、トウカが抑える。
トウカ「2人とも、気持ちは痛いほど分かるけど、とにかく落ち着け!」
トウカが抑える中、1人の女性が呑気にやって来る。
アクシズ教徒「あら、どうなさいましたか?入信ですか?洗礼ですか?それとも私?」
カズマ「わ、私って……………。」
アクシズ教徒「何ちょっと照れてるんですか、冗談ですよ。頭大丈夫ですか?」
湊翔「そんな事はどうでも良いから、さっさと最高責任者出してくれ。説教だ!」
カズマが、アクシズ教徒に揶揄われる中、俺はそう叫ぶ。
もう我慢ならん!
ここの連中は、反省した方が良いだろ!!
アクシズ教徒「すいません。ただいま、最高司祭のゼスタ様を始め、他の信者の方は布教活動という名の遊び……………いえ、アクア様の名を広める為の活動に出掛けていて留守にしております。」
湊翔「おい。今、とんでもない事言ったな!面白半分であんな迷惑な事をしてんのか!?」
遊びだと!?
傍迷惑すぎんだろ!!
こいつら、一度滅んだ方が良いんじゃないのかな……………。
俺がそう思う中、カズマが質問をする。
カズマ「あのさ、ここに眼帯をつけた魔法使いの女の子と、水色の髪のアークプリーストが来なかったか?」
アクシズ教徒「あら、あの方の仲間達でしたか。魔法使いの方なら……………。」
カズマの質問に、アクシズ教徒は、ある一点を指差す。
そこに居たのは、物凄くやつれためぐみんの姿だった。
しかも、ポケットというポケットに、入信書が突っ込まれていた。
トウカ「めぐみん…………!?」
アクシズ教徒「ところで、あちらのお連れさんは、放っておいて良いんですか?」
湊翔「え?……………あ。」
アクシズ教徒がそう言うので、玄関先の方を見ると、ダクネスが子供達に石を投げられていた。
カズマ「こらーっ!クソガキども!何やってんだ!」
俺たちは、急いで子供達を追い散らす。
子供達もこんな様とは、もう手遅れなんじゃないのかな……………。
そう思っていると。
ダクネス「か、カズマ、湊翔、トウカ………。この街は色々とレベルが高いな…………。女子供に至るまで、その全てが私に牙を剥いて…………!」
湊翔「ダクネス。そのエリス教のお守り、もう仕舞ったらどうなんだ?」
ダクネス「断る。」
トウカ「こっちもダメだ……………。」
俺のアドバイスに、ダクネスは即答して、トウカは呆れ声を出す。
そんな中、俺とカズマは、アクアが居るという、懺悔室へと向かっていた。
トウカは、めぐみんを慰めていた。
俺たちは、アクアが入っているであろう扉をノックする。
カズマ「アクア!おいアクア!早く出てこい!」
だが、反応しない。
仕方なく、俺たちは懺悔をする人が入る方から中に入る。
すると。
アクア「ようこそ、迷える子羊よ…………。さあ、あなたの罪を打ち明けなさい。神はそれを聞き、きっと赦しを与えてくれるでしょう…………。」
そんな風に宣うアクアの声が。
こいつ、ノリノリで言いやがって…………!
ていうか、こいつは調子に乗らせると自滅する奴だから、そういうのはやめろよ。
カズマ「子羊じゃない、俺と湊翔だよ。」
湊翔「おい、この街はどうなってんだ。お前の信者をどうにかしろよ。」
その言葉に、アクアは一瞬黙り、答える。
アクア「……………今回は、2人同時に認めましょう。オレオレ詐欺を働いたのですね。深く、深く反省しなさい。さすれば、慈悲深き女神アクア様は、赦しを与えてくれるでしょう。」
カズマ「おい、俺だって言ってんだろ、何すっとぼけた事言ってんだ。」
湊翔「お前、ちょっと楽しいんだろ。本当にごく稀にしか出来ないプリーストっぽい事ができて、ちょっと嬉しいんだろ。」
俺とカズマの言葉に、アクアは再び黙る。
そして、若干の苛立ちを言葉に滲ませる。
アクア「……………他に、懺悔はありませんか?無ければ、この部屋を出て、再び前を向いて生きなさい……………。」
湊翔「おい、遊んでないでちゃんとこっちの話を聞け。」
カズマ「お前はこの街で崇められるような存在のアークプリーストだろ。連中をもうちょっと自重させる様に言えよ。」
俺とカズマの言葉に、アクアは三度無言になり、口を開く。
アクア「もう何もない様ですね。…………では、私は次の迷える子羊を待つとします…………。さあ、お行きなさい。」
湊翔「おい!そんな馬鹿げた事してないで、さっさと出てこい!」
アクア「出て行って!懺悔が終わった人は出て行って!」
こいつ!
本当に面倒だな!
何だって、色んなことに影響されやすいんだよ!
どうしたものかと思っていると。
カズマ「湊翔、話がある。」
湊翔「ん?」
カズマがそう言って来るので、耳を貸す。
すると、ある提案をされる。
俺はすぐに了承して、椅子に座る。
カズマ「……………実は、この場で打ち明けたい話があるのです。プリースト様。」
アクア「!?…………聞きましょう。さあ、貴方達の罪を告白し、懺悔なさい。仲間のクルセイダーやソードマスターの洗濯物に興味津々な事ですか?魔法使いのしっとり滑らかな黒髪に、鼻先突っ込みたいという欲望ですか?美しくも気高いプリーストに、劣情を抱いてしまったとかですか?」
こいつ、言いたい放題に言いやがるな。
少なくとも、アクアに劣情を抱いた事なんて、一切ない。
あと、俺がトウカの洗濯物に興味津々だとか言うな。
だが、そこまで言ったのだ。
覚悟はした方が良いぞ。
カズマ「………………仲間のプリーストが大事にしていた、宴会芸に使う専用のコップをうっかり割ってしまい、ご飯粒で形だけ変えてこっそり戻しておきました。」
アクア「っ!?」
湊翔「その仲間のプリーストが、時々訳の分からない物を拾って来るので、そのプリーストが居ない時に、こっそり捨てました。」
アクア「えっ!?」
カズマ「あと、滅多に手に入らない良い酒が手に入ったと自慢していたので、そんなに旨いのかと興味が湧き、一口のつもりでそれをこっそり飲んだんですが…………予想以上に旨くて全部飲んでしまい、どうせ味なんて分かんねーだろと、安酒を詰めておきました。」
アクア「何言ってんの!?ねえカズマ、湊翔、何言ってんの!?」
俺たちの言葉に、アクアはそう言う。
そして、俺は止めとして、声を出して言う。
湊翔「そのプリーストが、あまりにも問題ばかり起こすので…………この街に来る前に、エリス教プリースト募集の紙を、冒険者ギルドのメンバー募集掲示板に貼りま…………。」
俺がそこまで言うと、アクアが仕切りを開けて、つかみかかって来る。
アクア「わああああーっ!背教者め!天罰食らわせてやる!!」
湊翔「誰が背教者だ!!」
俺とアクアは、そう叫んで、お互いに取っ組み合いの喧嘩をする。
アクシズ教徒に味合わされた鬱憤をぶつけるべく。
その後、アクアの対応はカズマに任せた。
俺は、アクアとの取っ組み合いで疲れた。
トウカ達の方に戻る。
トウカは、ぐったりとしていた。
湊翔「トウカ……………大丈夫か?」
トウカ「大丈夫じゃないよ……………。」
めぐみん「アクシズ教徒……………怖いです。」
トウカとめぐみんは、顔を青ざめ、震えていた。
やっぱり、アクシズ教徒は怖いな。
関わりたくないわ。
その後、アクアは教会の温泉に入るらしく、俺たちは宿に戻った。
部屋に戻ると、ウィズが体をほこほこさせて寛いでいた。
ウィズ「あっ、皆さんお帰りなさい!」
湊翔「もう大丈夫か?」
ウィズ「はい。ご心配おかけしました。
トウカ「白夜はどうしたんだ?」
ウィズ「白夜さんなら、少し前に、汗を流してくると言って、どこかに行きましたよ。龍さんとアフロディテさんも、もう少しで帰ってくる筈ですが。」
なるほどな。
すると、白夜、龍、アフロディテの3人が帰ってきた。
白夜「ただいま〜。」
龍「戻ったぞ。」
アフロディテ「あら、皆さんが先でしたか。」
カズマ「ああ。」
ウィズ「混浴の方は、広かったですよ。誰も居なかったので、貸切状態でしたし。」
ウィズがそう言うと、カズマは驚いた表情を浮かべる。
考えている事は察したので、黙っておく。
ウィズ「カズマさん?どうかしましたか?」
カズマ「いい、いや別に何でも!?それより、明日は宿から出たくない。この街は色々おかしい。」
めぐみん「私もです。アクシズ教徒、怖いです。」
ダクネス「わ、私は…………明日も観光しようかな…………。」
白夜「お前、本当にブレないな。」
湊翔「まあ、今日は凄く疲れた。風呂にでも入ってくるか。」
白夜「なら、俺も入るわ。」
龍「俺も入るか。」
そう言って、俺達は、風呂に入る事にした。
男性陣が先に風呂場に向かう。
カズマだけは、混浴の方に入って行った。
俺たちは、脱衣所で服を脱ぎ、風呂場へと入っていく。
意外だったのは、アクシズ教徒が、龍を避けている事だ。
どういう事なんだ?
気になって、龍に聞いてみた。
龍「ああ……………アルカンレティアには、度々来てるんだけど、何回か来た後、勧誘されなくなったな。」
何で?
龍曰く、来る度に何か起きているので、それが理由で、アクシズ教徒は避ける様になったそうだ。
何はともあれ、アクシズ教徒に絡まれなくて済むのはありがたい。
俺達は風呂に入る。
湊翔「ハァァ……………慰安旅行なのに、こんなに疲れるとはな…………。」
白夜「全くだ。」
龍「アルカンレティアは、そういう所だからな。」
もう絶対に、ここには来たくない。
ここは本当に魔境と言えるだろうな。
すると、白夜が質問をしてくる。
白夜「なあ。」
湊翔「うん?」
白夜「お前ってさ、トウカの事をどう思ってるんだ?」
湊翔「トウカの事を?」
白夜「ああ。」
湊翔「いきなりだな。」
龍「俺も気になっていた。」
白夜と龍は、いきなり何だ?
2人の表情は真剣な物で、ふざけた答えはダメだと悟る。
そう思い、俺はトウカの事を考える。
しばらく考えた末、答えを出す。
湊翔「大切な仲間……………だと思う。でも、最近、トウカの存在がどんどん大きくなっていく気がする。」
白夜「そうか。」
龍「なるほどな。」
そう。
あの裁判の後、トウカの存在は、着実に大きくなっている。
ここ最近、トウカの事を良く考える様にもなった。
そして、トウカの事を考えると、胸がドキドキする。
何だ、この感覚は。
そういえば、トウカと俺を転生させてくれたあの女神アテナは、雰囲気が似ている気がする。
まさか……………2人は同一人物なのか?
まさかな。
すると、龍が真面目な表情で言ってくる。
龍「湊翔。」
湊翔「ん?」
龍「トウカの事を大切にしてやれよ。お前にとって、大切な仲間なんだろ?」
湊翔「ああ。分かってる。」
俺は、龍の言葉に頷く。
大切な仲間だからこそ、絶対に守ってみせる。
すると、横からカズマ達の叫び声が聞こえてくる。
白夜「隣が騒がしいな。」
湊翔「まあ、カズマ達はああじゃないとな。」
龍「まあ、上がるとしよう。」
俺たちはそう話して、脱衣所へと向かう。
すると、俺と白夜、龍の服の上に石鹸と入信書が置かれていた。
それを見た俺と白夜は。
「「アァァァァァァァァ!!」」
置いてあった石鹸を、叫びながら床に向かって投げ捨てた。
龍は苦笑気味だった。
途中、カズマと合流して、部屋に戻ると。
アクア「あんまりよおおおおおお!私、何も悪い事してないのに…………!温泉に入ってただけなのに!!」
ウィズ「アクア様、災難でしたね…………。というかその、お、お願いですから泣き止んでください。アクア様の涙が肌に当たると、凄くピリピリして痛いんです……………。」
アクアが戻ってきていて、泣いていた。
そんなアクアを、ウィズは落ち着かせようとしていた。
カズマ「どうしたんだよ。」
白夜「お前、今度は何をやらかしたんだ?」
湊翔「どれだけの人に迷惑をかけたんだ?」
アクア「何よその言い方っ!どうして私が悪い事をしたって決めつけるのよ!」
俺たちがそう言うと、アクアは食ってかかってくる。
すると、ウィズが話しかける。
ウィズ「それが……………アクア様がアクシズ教徒の秘湯に入ったら、温泉がただのお湯になってしまったらしくて、それで……………。」
アクア「それで、追い出されたのよー!私、女神なのに!どうして私を崇めている教会から追い出されなくちゃいけないの!?」
ウィズがそう言うと、アクアはそう叫ぶ。
そういや、アクアって、体に触れた水を浄化する力があったな。
そりゃあ、そうなるのも無理はないだろ。
アクア「それで…………!一番腹が立つのは、そこの温泉の管理の人に、私言ったの!私は女神だって!そうしたら、その管理の人が…………鼻で笑って……………っ!女神なのに!私、女神なのに…………っ!!」
ああ、そういう事か。
だがなぁ……………。
アクアの事を女神かと信じられるかというとなぁ……………。
俺、カズマ、白夜はアクアをじっと見て。
「「「………………フッ。」」」
アクア「わああああああーっ!!」
鼻で笑うと、アクアは更に泣く。
翌日、俺たちが朝食を取っていると、アクアが叫ぶ。
アクア「この街の危険が危ないの!!」
湊翔「ちゃんと正しい言葉遣いで喋ってほしいんだけど。」
トウカ「昨夜、あれだけ泣いていたのに、一体何があったのよ。」
白夜「何がどう危ないんだ?」
そんな事を言い出すので、俺達は聞く事にする。
アクア「実は温泉の管理人が言ってたんだけど、最近、温泉の質が下がってるらしいの。これは、我が教団を警戒した魔王軍が真っ向勝負じゃなくて温泉の質を下げてアクシズ教団の財源を絶とうとしてるのよ!」
「「「「そうなんだ。すごいね。」」」」
アクア「信じてよー!!!」
アクアの言う事に、俺達は棒読みで言う。
魔王軍がわざわざ、そんな回りくどい事をするか?
そんな考えが全員にあるのか、アクアの突拍子も無い台詞を信じていない。
すると、アクアは机を叩いて立ち上がる。
アクア「私はこの街を守る為に立ち上がるわ!皆ももちろん協力してくれるよね!」
アクアはそう言うが、すぐに驚きの表情を浮かべる。
カズマ「俺は散歩とかで忙しいから。」
めぐみん「私も、アクシズ教徒の恐ろしさを嫌というほど知ったので、もう関わりたくありません。」
ちょむすけ「なーお。」
湊翔「俺もパス。」
トウカ「私も。」
白夜「俺もだ。」
全員、関わりたくないそうだ。
その事に腹を立てたのかアクアが机を叩く。
アクア「なんでよー!散歩とかどうでも良いじゃ無い!めぐみん達もウチの教団の子を嫌わないでよー!じゃ、じゃあダクネスは?」
ダクネス「わ、私はその、あれだ。」
アクア「お願いよー!!」
ダクネス「分かった!分かったから!頼むから私のグレープジュースを浄化しないでくれ!」
ダクネスはアクアに押し切られる形で協力する事になった。
ウィズはアクアが泣きついた結果、浄化しかかって、寝たきりになっている。
白夜は、アルカンレティアから離れた場所で、自作のサンドバッグを使って、特訓するそうだ。
龍とアフロディテは、またどこかへと出かけた。
それで、俺、トウカ、カズマ、めぐみんの4人で、観光をする事に。
アルカン饅頭を食べながら、俺たちは話す。
カズマ「こうしていれば、普通に良い街なんだがな……………。」
湊翔「全くだ。」
めぐみん「そうですね。景色は良いし、ご飯は美味しいのに……………。」
トウカ「人間だけがダメだよな……………。」
俺たちはしみじみとそう語る。
すると。
アクシズ教徒「あぁぁぁら!良い天気!これもアクア様の思し召しかしら!?」
そう言いながら、1人のおばさんがやって来る。
それを聞いて、俺たち4人が思ったのは。
((((……………来た!!))))
やっぱり来やがった。
俺たちがそう思う中、おばさんは話しかけてくる。
アクシズ教徒「それはそうとこの鍋ね。焦げないの!今なら、入信すれば必ずもらえるから!」
そう言うので、俺たちは移動を開始する。
アクシズ教徒「ああっ!ちょっと待って!遠慮しなくて良いのよ!」
遠慮するわ!
やっぱりやべぇ街だ!
俺たちが移動する中、男女が話しかけてくる。
アクシズ教徒「あら、お散歩かしら?お兄さん達にはこれを!」
アクシズ教徒「妹さんとお姉さんにはこれを!」
アクシズ教徒「今なら漏れなくもう一個付いてくる!」
そう言いながら、石鹸とタオルを渡して来ようとする。
俺たちが無視しながら歩く中、男性が俺とカズマの肩を掴む。
「「ヒィィィィ!」」
アクシズ教徒「ちょっと!何故、私の目を見て話さないのです!?貴方達の為!!!貴方達の為なんです!!!!!」
「「うわぁぁぁぁぁぁ!!」」
「「あぁぁぁぁぁぁ!!」」
紅魔族みたいに目を光らせながら迫る様に恐怖して、俺たちは叫ぶ。
その後も、アクシズ教徒が勧誘をしつこく迫り、俺達は橋で疲弊していた。
「「はぁぁぁぁ………………。」」
めぐみん「石鹸って飲めるんでしたっけ?」
トウカ「洗剤って飲めるんだっけ?」
普通、飲めないだろ。
もう嫌だ、この街。
俺とカズマは周囲を見ると、桟橋の所に1人の男がいて、何やら呟いていた。
???「俺にはそんなに洗うもんなんてねぇんだよ。石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤。」
「「飲める。」」
「「えっ!?」」
???「石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤。」
「「飲める。」」
「「えっ!?」」
???「石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤。」
「「飲める。」」
「「えっ!?」」
???「石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤!飲めるかァァァァ!!」
その男は、そう叫びながら、大量の入信書を川に捨てる。
あの人も大分疲弊してるな。
すると。
ウィズ「カズマさ〜ん!湊翔さ〜ん!」
そう言いながら、ウィズがやって来る。
湊翔「ウィズか。」
カズマ「もう大丈夫なのか?」
ウィズ「はい。一時は、私が冒険者をやっていた頃のパーティーメンバーが、川向こうでこっちに来るなと慌てる姿が見えていたのですが…………今は何とか持ち直しまして。」
さらりととんでもない事を言うなよ。
臨死体験だな。
そう思っていると、アクアの声が聞こえてくる。
アクア「悪魔しばくべし!魔王しばくべし!」
湊翔「え?」
そう聞こえたので、俺たちが声のした方を向くと、アクアとダクネスが居た。
すると、俺の本能が嫌な予感がすると訴えてきた。
絶対、碌でもない事になりそうだ。
トウカが、俺の服を掴む。
湊翔「トウカ?」
トウカ「嫌な予感がするから、逃げるぞ。」
湊翔「そうだな。」
カズマ「……………俺たちも逃げるか。」
めぐみん「ですね。」
ウィズ「み、皆さん…………!?」
俺たちは嫌な予感を悟り、即座に逃走を開始する。
その後、ウィズから聞いた話によると、アクアは自分の事を女神だと言ってしまい、石を投げられたそうだ。
その夜、白夜、龍、アフロディテの3人も戻ってくる。
アクア「あんまりよおおお!私、皆の為に頑張ってるのに!どうして信者の子に石を投げられなきゃいけなきの!?わあああああーっ!」
ウィズ「アクア様、ど、どうか落ち着いて!でないと私、興奮したアクア様の神気に当てられて薄くなってきてるんですが…………!」
ウィズは、ホットミルクをアクアに渡す。
アクアはボソリと呟く。
アクア「……………お酒が良い。」
白夜「お前、実はそんなに気にしてないだろ。」
何でお酒なんだよ。
酒好きにも程があるだろ。
すると、めぐみんが諭す様に言う。
めぐみん「一生懸命なのは分かりますが、流石に自分の事を女神だなんて…………。」
トウカ「そりゃあ、信じてもらえないのも無理ないでしょう。」
アクア「でも…………!あんなに汚染された温泉に入ったら、病気になっちゃう…………!」
アフロディテ「アクアさん…………。」
湊翔「あんな目に遭わせた奴らの事を、わざわざ助ける義理もないだろ。」
カズマ「確かにな。」
アクア「でも…………!私の可愛い信者達が…………!」
龍「どうした物かな。」
白夜「やれやれ……………。」
俺たちがそう言う中でも、アクアはどうにかしようとしている。
さて、どうしたもんかな。
すると、外が騒がしくなった。
外を見ると、大量のアクシズ教徒がこの宿を取り囲んでいた。
それを見て、嫌な予感がした。
湊翔「何だあれ!?」
カズマ「おいおい、マジかよ!?」
アクア「何々?私の話を信じてくれたかしら?」
アクシズ教徒「女神の名を騙る不届き者が!」
アクシズ教徒「簀巻きだ!簀巻きにしろ!!」
アクシズ教徒「誰の許可を貰って髪を青くしてんのよ!!」
アクシズ教徒「女神の名を騙る魔女が!」
アクシズ教徒達「魔女狩りだ!!!」
どうやら、面倒な事になったな。
俺はそう思った。
今回はここまでです。
次回、ハンスとの戦いが幕を開けます。
湊翔が、アクシズ教徒を助ける必要が無いと言ったのは、もうアクシズ教徒の勧誘に辟易しているからです。
そして、アクシズ教徒すら避ける龍。
彼は、何者なのか。
いずれ、その謎が明かされます。
今日のギーツも、凄かったですね。
まさか、ロポがデザスターだとは…………。
この小説で、デザスターの要素を出すかは、未定です。
鈴木福さんが演じるジーンが、謎の銃を使おうとしていましたね。
そして次回、新たな仮面ライダー、ゲイザーが登場しますね。
果たして、誰が変身しているのか。
そして、道長は、人間でなくなるのか。
これからのギーツは、目が離せませんね。
このすばとギーツの方も、頑張っていきます。
近いうちに、迷宮脱出ゲームをやろうかなと思っています。
それも、他の作品を巻き込んだ物を。
その他の作品とは何か。
近いうちに発表します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。