この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

53 / 188
第40話 常夏の神殿への準備

 ジャマトのダンジョンを後にして、進とアルカ、アクセルハーツと別れた俺たちは、宴会にする事にした。

 二つ目をゲットしたお祝いだ。

 

カズマ「え〜おほんっ!それじゃあ、無事に二つ目の魔石を発見した事を祝って…………!」

一同「乾杯!」

 

 俺たちはそう言って、飲み物を飲む。

 ちなみに、俺は普通にジュースだ。

 シュワシュワは、あまり積極的に飲もうとは思っていない。

 

アクア「ぷはーっ!仕事の後の一杯は、たまらないわ!」

白夜「何が仕事の後だよ。ジャマトのダンジョンじゃあ、殆ど何もしてないだろうが!」

ダクネス「まあまあ。それは言わないでおこう。」

カズマ「……………ん?めぐみん、どうした?アクアをじっと見て……………。」

 

 アクアがそう言いながら飲む中、白夜がそう突っ込み、ダクネスが宥める。

 すると、カズマがめぐみんに話しかける。

 

めぐみん「今日は特別なお祝いですし、わ、私もシュワシュワを飲んでも良いでしょうか!」

ダクネス「いや、やめておけ。頭が悪くなってはまずい。」

カズマ「そうだ。めぐみんにはまだ早いから、お預けな。」

朱翼「確かに、小さい頃からアルコールを摂取すると、成長に良くないって言いますもんね。」

湊翔「あ〜〜確かに。」

めぐみん「うう…………シュワシュワ…………。」

 

 めぐみんがそう言う中、ダクネスとカズマが止める。

 まあ、小さい頃からアルコールを摂取すると、成長に良くないもんな。

 めぐみんって、このパーティーの中では、最年少だしな。

 すると、少し酔っ払ったアクアが言う。

 

アクア「な〜に〜?カズマもダクネスもお堅い事を言ってんの!お祝いなんだから、飲めば良いじゃない!」

トウカ「まあ、飲むかどうかは、人の好き勝手じゃないか?」

めぐみん「アクア!トウカ!そうですよね!特別なお祝いです!」

カズマ「ダメだ!アクア、トウカ!お前らも煽るな!」

 

 アクアはともかく、トウカがそう言うなんてな。

 まあ、自己責任という事なのだろう。

 そう思う中、ゆんゆんがめぐみんに話しかける。

 

ゆんゆん「あ、じゃあ、私が買ってくるから、めぐみんも一緒に飲む?」

めぐみん「本当ですか!?良いでしょう!今ばかりはゆんゆんをライバルと認めてあげましょう!」

ゆんゆん「えっ!?本当?」

カズマ「ゆんゆん。頼むからこいつにシュワシュワは飲ませないでくれ。」

 

 ゆんゆんがそう言うと、めぐみんは嬉々としてそう言うが、カズマに遮られてしまう。

 それを聞いたゆんゆんは、めぐみんに聞く。

 

ゆんゆん「ええっ!?……………ね、ねえめぐみん、カズマさんに止められちゃったけど………………。」

めぐみん「………………では、ライバルというのも無しです。」

ゆんゆん「そ、そんなぁぁぁ!?」

 

 ゆんゆんの質問に、めぐみんはそう答える。

 それを聞いて、ゆんゆんは涙目になる。

 流石に可哀想になってきたので。

 

湊翔「………………ゆんゆん。良かったら、俺たちと一緒に飲まないか?」

ゆんゆん「い、良いんですか!?」

白夜「まあ、問題ねぇよ。」

トウカ「ああ。」

朱翼「大丈夫ですよ。」

ゆんゆん「あ、ありがとうございます!」

 

 そうして、ゆんゆんも誘った。

 流石に可哀想だったからな。

 すると。

 

クリス「あはは……………盛り上がってるね。」

龍「みたいだな。」

アフロディテ「ですね。」

 

 そう言って、クリス、龍、アフロディテの三人が話しかける。

 龍とアフロディテに関しては、ダークライダーのバトロワ以来か?

 

カズマ「よお、クリス、龍、アフロディテ。」

湊翔「元気にしてたか?」

龍「まあな。」

クリス「あれから、この2人にも協力してもらって、調べたんだけどね。やっぱりこの魔石、他にもあるみたいだよ。」

カズマ「マジか!?」

アクア「何それ!教えて!教えてよ!」

湊翔「おい!人の上に乗っかってくるんじゃない!」

 

 クリスと龍とアフロディテって、知り合いだったのか。

 クリスがそう言うと、アクアは酔っ払った状態で、俺に乗っかってくる。

 酒臭くて鬱陶しい。

 

ダクネス「私も詳しく知りたい。」

トウカ「教えて欲しい。」

クリス「良いよ。」

龍「色々と調べたが、はっきりとした記録に残っているだけで、四つの魔石が存在しているそうだ。」

アフロディテ「これは、王立図書館の古文書で確認できたから、間違い無いわね。」

 

 なるほど、王立図書館の古文書か。

 そういう感じに調べるのもありだったな。

 何らかの記述があるかもしれないしな。

 

クリス「それで、魔石にはこんな文字が浮かび上がったみたいなんだけど。」

 

 クリスはそう言って、文字を見せてくる。

 そこには、漢数字で一、ニ、三、四と書かれていた。

 

カズマ「えっと………………一、二、三、四?」

めぐみん「確か………………最初に見つけた魔石は、五でしたね。」

白夜「五の記載がないな。」

クリス「そう。記録の中に、アクアさんが見つけた魔石は記されていなかったんだよ。」

龍「それに、別の記載には、魔石は全部で七つだという説もある。」

アフロディテ「つまりね………………。」

アクア「七つ!?えっ!?それって本当!?」

 

 七つか。

 それを聞いて思ったのが、ドラゴンボールみたいだなと思った。

 あれも七つ集める物だからな。

 それを聞いたアクアが、三人に食いつく。

 

クリス「ちょ、あ、アクアさん……………食いつきすぎですよ。」

アクア「だって!七つよ、七つ!全部売ったら七千万じゃない!」

カズマ「おい、騒ぐなよ!誰かに魔石の話を聞かれるぞ!」

龍「まあ、そんな訳で、魔石の数は五つから七つの間の可能性が高い。」

アフロディテ「理由は分からないけど、文献だとダンジョンの奥に埋められているって書いてあったわね。」

 

 アクアが騒がしくする中、龍とアフロディテはそう言った。

 なるほど、だからジャマトのダンジョンから見つかった訳だ。

 だとしたら、ジャマトに悪用される前に回収するべきか?

 

ダクネス「なるほど。」

トウカ「という事は、しばらく魔石探しが続きそうね。」

朱翼「ですね。もしかしたら、今回みたいにジャマトのダンジョンで発見される可能性もありますし。」

めぐみん「燃えてきました。強大な魔力を我が手中にするイメージトレーニングをしておかねば。」

白夜「まあ何にせよ、ジャマトに悪用される前に回収するべきだろうな。」

湊翔「だな。」

 

 龍とアフロディテの言葉を聞いて、俺たちはそう話す。

 そんな中、クリス達が話しかける。

 

クリス「何だか面白そうだし、これからは、私たちも協力させてもらって良いかな!」

龍「いつでも声をかけてくれ。力になろう。」

アフロディテ「ええ。」

湊翔「ああ、勿論だ。こちらとしても、戦力が多いに越した事はない。」

クリス「ありがとう!気が向いたら、声をかけてね!」

 

 こうして、クリス、龍、アフロディテも協力してくれる事になった。

 そんな中、めぐみんが唸る。

 

めぐみん「う〜ん………………。」

トウカ「どうしたんだ?」

めぐみん「いえ。それにしても、アクアの魔石探索器には、光点が一つしか現れなかったんでしょうか。」

朱翼「言われてみれば………………最初から五つや七つの光点が見えても良いはずですが……………。」

カズマ「そういや、そうだな。」

湊翔「その魔石探索器の有効範囲外とかにあるとかじゃないか?」

ダクネス「あるいは………………既にこの世界に存在していない………………。」

白夜「その可能性もあるな。」

 

 確かに、その可能性も捨て切れないな。

 俺たちがそう話していると、アクアが話しかけてくる。

 

アクア「何?魔石探索器の話?あら?」

カズマ「どうした?」

アクア「ねえ、見てみて!」

ダクネス「おお、新たな光点が!」

 

 そう。

 アクアが見せてきた魔石探索器を見ると、新たな光点が一つ浮かんでいたのだ。

 

カズマ「もしかして、一つずつ反応する仕組みになっているのか?」

湊翔「その可能性もあるな。」

アクア「でもこの反応………………かなり薄いわね。」

ダクネス「近ければ近いほど濃くなる。という事は……………。」

トウカ「随分と遠い所に表示されたわね。」

湊翔「アクセルの外は詳しくないんだが…………どこだここ?」

 

 そういえば、俺って、アクセルの外に出た事があんまりないよな。

 アルカンレティアに行った位しか無いな。

 それを見ていたダクネス達が口を開く。

 

ダクネス「たしか、そこら辺には神殿があった筈だが。」

クリス「うん。常夏の神殿だね。」

湊翔「常夏の神殿?」

カズマ「聞いたことがないな。」

白夜「そうか。湊翔とカズマは、行った事が無かったな。」

龍「結構距離があって、暑い場所だから、準備はした方が良いぞ。」

湊翔「分かった。」

めぐみん「そういえば、地獄のような暑さだと聞いた事があります。」

朱翼「ええ。訪れた旅人は皆、脱水症状になり、その干からびた亡霊が神殿の周りを彷徨っているのだとか。」

アクア「雨は降らないし、暑くてばさばさに乾いているから、油断したら干物になるって、誰かが言ってたわよ。」

 

 やべぇな。

 それは確かに、暑さ対策をした方が良さそうだな。

 さもないと、俺たちがこれまでの旅人の二の舞になるぞ。

 そうして、俺たちは今日はゆっくり休んで、明日、ウィズの店で買い出しをして、常夏の神殿に向かう事にした。

 ここ最近、馬場武の動きがあまり見られない。

 それが気になるが。

 翌日、俺たちはリビングに集まっていた。

 

カズマ「ふぁぁ……………おはよう。」

ダクネス「ああ、おはよう。」

湊翔「なんか眠そうだな。ちゃんと寝たのか?」

カズマ「ちゃんと寝たよ。」

白夜「本当か?……………まあ良い。」

めぐみん「遅いですよ、カズマ。早く出かけましょう。」

朱翼「めぐみんさん、すごいやる気ですね。」

トウカ「確かに。一段とやる気だな。」

 

 リビングには、俺、トウカ、白夜、朱翼、カズマ、めぐみん、ダクネスが居た。

 アクアはどこに行った?

 それを見ていたダクネスは、微笑む。

 

ダクネス「ふふっ。早く魔石を見つけたくて仕方ないんだろう。」

白夜「だろうな。」

朱翼「ふふっ。」

めぐみん「べ、別にそんな事はありません!あまり眠れないまま飛び起きた訳じゃありませんとも!ええ!」

湊翔「俺らは、何も言ってないぞ。」

カズマ「遠足前の子供か。」

めぐみん「〜〜〜〜〜っ!!」

トウカ「揶揄うのはそこら辺にしておけ。」

 

 まあ、あんまり揶揄いすぎると、爆裂魔法の標的になるからな。

 それだけはごめんだ。

 すると、カズマが口を開く。

 

カズマ「……………って、アクアはまだ寝てるのか?」

ダクネス「ああ、アクアならどこかに出かけたぞ。」

トウカ「何でも、買い物があるそうだ。」

白夜「買い物なら、ウィズの店で充分じゃないのか?」

湊翔「まあ良いや。俺たちは、先にウィズの店に行こうぜ。」

 

 俺たちはそう話して、ウィズ魔道具店へと向かう。

 

バニル「へいらっしゃい!」

ウィズ「あ、カズマさん、湊翔さん、白夜さん!めぐみんさんとダクネスさんとトウカさんと朱翼さんもいらっしゃい。」

バニル「本日は、どういった御用向きで?」

カズマ「ああ。砂漠用の装備を見ておこうと思って。」

ウィズ「砂漠用の装備………………ですか?」

バニル「………………なるほど、常夏の神殿への旅支度を整えるつもりか。」

 

 カズマがそう言うと、ウィズは首を傾げて、バニルは見通す力を使ったのか、そう言う。

 話が早いな。

 

白夜「話が早くて助かるよ。」

バニル「常夏の神殿へと向かうのなら、装備を見直すのは正解だ。あそこは舐めてかかると痛い目を見るぞ。丁度、店の不良在庫を一掃したいと思っていた所でな。遠慮せずじゃんじゃん買い込んでいくが良い。」

湊翔「言われなくてもそのつもり………………えっ?不良在庫?」

バニル「何、このへっぽこ店主が仕入れた商品を、どうにか貴様らに売り捌けないかと思ってな。」

 

 当の本人が目の前に居るのに、そんな事を言うんじゃないよ。

 見ろ、ウィズが悲しげな表情を浮かべてるだろ。

 

白夜「こいつ、本音を一切隠そうともしねぇな…………。」

バニル「おっと我輩、正直過ぎるのが玉に瑕であるな。まあ、好きに見ていくが良い。」

カズマ「………………なんか引っかかるが、とりあえず見させてもらうか。」

 

 俺たちは、ウィズ魔道具店の商品を見る事にした。

 すると、ダクネスが口を開く。

 

ダクネス「ふむ、こうして見ると、便利そうなアイテムが色々と増えているな。」

白夜「ああ、それは、俺と朱翼とバニルが仕入れた物だ。」

カズマ「朱翼も?」

朱翼「はい。手伝いをしようかと思って。」

湊翔「あとは………………言っちゃあ何だけど、使い道がイマイチ分からない物ばっかりだな。」

トウカ「カエル殺しなんて、コスパ悪いだろ。(……………よくカエルの姿をしてるアイツに持って行ってやったら、どんな反応をするんだろうな。)」

 

 俺たちは、そう話していく。

 白夜が良くウィズの店の手伝いをしているのは、聞いている。

 本当に使い道が良く分かんねぇよな。

 すると、めぐみんが叫ぶ。

 

めぐみん「おおおお!」

カズマ「ん?めぐみん、何か見つけたのか?」

めぐみん「カズマ、カズマ!この超瞬間強力マナタイトというのが気になるのですが!」

 

 超瞬間強力マナタイト?

 俺は、その商品の棚を見る。

 すると、ウィズが嬉々として言う。

 

ウィズ「あっ、気になりますか?それは、どんなに魔力が減った状態からでも、一気に満タンに戻せるという大変な優れ物なんですよ!」

めぐみん「という事は、これを使えば爆裂魔法を連発する事も可能なのですか…………っ!?」

ウィズ「はい、いくらでも撃てる様になります。その分、少々お値段は張りますが。」

 

 ウィズがそう言うと、めぐみんはそう言う。

 確かに、魔力が空の状態でも、戻せるのは凄い。

 だが、ウィズが仕入れた物だから、絶対ヤバいデメリットがあるだろ。

 良く調べて見ると、注意書きが書いてあった。

 そこには、『注意。効果を限界まで引き上げた結果、使用後は一月ほど、魔力が空になってしまいます。』と書いてあった。

 ダメじゃん。

 すると、ウィズがデメリットを説明していたそうで、めぐみんは叫ぶ。

 

めぐみん「使用後にリスクが増すなんて、最高にかっこいいじゃないですか!カズマ、是非これを買って下さい!」

カズマ「買うか!1ヶ月も動けないとか、意味が無いにも程があるわ!」

トウカ「そもそもめぐみん、1ヶ月も爆裂魔法を我慢出来るのか?」

めぐみん「うっ!?そ、それは……………。」

 

 というより、めぐみんは仮面ライダーナーゴに変身出来るようになってから、爆裂魔法を撃っても倒れなくなったんじゃ無いのか?

 そう思っていたが、思い出した。

 1発は大丈夫でも、2発目を撃つのは不可能であると。

 それはダメだな。

 すると。

 

バニル「ふむ。どうやら、仲間の我儘を聞き入れる程の度量はない様だな、寝不足の小僧よ。」

カズマ「いや、こんな欠陥品を買うわけないだろ!」

ウィズ「そ、そんなーっ!」

白夜「…………………。」

 

 バニルの言葉にカズマがそう返すと、ウィズはショックを受けて、白夜が慰めていた。

 白夜の顔は、なんとも言えない微妙な表情になっていた。

 

バニル「良いではないか。貴様も自分の欲望には正直なのだ。仲間の我儘くらい聞き届けてやれ。」

カズマ「はあ?自分の欲望って何の事だよ。」

バニル「おや、昨晩の事はもう忘れたのであるか?小僧、貴様は仲間たちに早く寝る様言っておきながら、自分は例の店のサービスで一晩中………………!」

カズマ「いただきます!買い占めさせていただきます!」

 

 バニルがそう言う中、カズマは叫ぶ。

 なるほど、寝不足気味だったのは、サキュバスの店のサービスを使ってたからか。

 ちなみに、俺は行っていない。

 ダクネスとカズマとバニルが話す中、俺は苦笑しながら見ていた。

 すると、バニルが提案をする。

 

バニル「では小僧、取引だ。この品物を買う代わりに、我輩の提案を一つ聞くのはどうだ?」

カズマ「そ、それを聞けば、アイテムを買わなくて済むのか!?」

バニル「そうだ。我輩も本人が望まぬ物を売りつけるつもりは無い。元々このアイテムも、そこの貧乏店主が買った欠陥品なので、これから返品しようと思っていた所だ。」

ウィズ「ええっ!?そんな話、私は聞いて無いですよ!?」

バニル「言えば返品作業を邪魔するからであろうが!」

 

 バニルも苦労してるんだな。

 折角使えるアイテムを仕入れて、それが売れたとしても、ウィズが使えないアイテムを仕入れて、利益がマイナスになるんだから。

 

湊翔「それで、提案って何なんだ?」

バニル「何、簡単な事だ。むしろ、小僧たちにとっても、喜ばしい事だと思うぞ?汝、優秀なパーティーメンバーを求めておらぬか?」

カズマ「へ?」

バニル「我輩とこのへっぽこ店主を、貴様たちのパーティーに加えるが良い!」

 

 なるほど、そういう事か。

 確かに、ありがたいな。

 2人とも仮面ライダーだし、強いのは間違いないしな。

 

ダクネス「それはありがたい話だな。2人の実力はなかなかな物だし、ウィズはテレポートも使えるだろう?」

トウカ「テレポート屋を使う事を考えていたけど、金の消費が抑えられるな。」

カズマ「俺たちとしてはありがたい話だが……………ウィズはともかく、何でお前がクエストなんか行きたがるんだ?」

バニル「我輩の野望の為である。」

湊翔「野望?ああ……………ダンジョンの奥に待ち構えて、倒された後、宝箱の中身がスカなのを見せて、消滅したいって野望か。」

 

 そういや、そんな事を言ってたな。

 本当にそれをやられた場合、ショックで立ち直れなくなるだろ。

 そう聞くと、バニルは肯定する。

 

バニル「さよう。これから汝らは、魔石探索の為、数多のダンジョンを巡るであろう?我輩の理想のダンジョンの下見をするには、丁度良い機会なのだ。」

白夜「でも良いのか?2人とも出かけたら、この店に誰も居なくなるだろ?」

バニル「その心配は無用である。この店主は居るだけで店を貧乏にするのでな。出かけていた方がマシなのだ。」

ウィズ「うぅっ………………バニルさん、酷い……………。」

バニル「我輩については……………そうだな。店番に、笑うバニル人形でも置いておくとしよう。」

 

 白夜の質問に対して、バニルはそう答えて、ウィズは落ち込む。

 というより、そんな物を置くなよ。

 夜中とかに笑い出したら怖いだろ。

 すると、めぐみんが質問をする。

 

めぐみん「そ、それは売り物でしょうか?」

バニル「おお、頭のおかしい爆裂娘よ。我輩の作ったバニル人形が欲しいのであるか?」

めぐみん「どんな物か、興味があります。」

バニル「勿論、欲しいとあらば、買ってもらって構わないぞ。」

カズマ「んなもん買うなよ!」

 

 めぐみんが、バニル人形を買おうとすると、カズマに止められる。

 厨二病であるめぐみんからしたら、気になるのだろう。

 だが、夜中にその人形が笑いまくっては、寝不足になりそうだな。

 俺たちが苦笑する中、バニルはボソッと呟く。

 

バニル「……………それに我輩としては、この機会を逃す訳にはいかないのでな。」

湊翔「ん?なんか言ったか?」

バニル「気にするな。まあ、気が向いたら声をかけるが良い。」

 

 なんか気になるな。

 まあ、大丈夫…………………………だよな?

 すると、新たな客が入ってきた。

 

アクア「ちょっと〜!私のいない間に何企んでいるの!」

 

 そう言って入ってきたのは、アクアだった。

 

ダクネス「アクアか。遅かったな。」

アクア「ふふん!頑張って仕込みをして来たのよ!」

めぐみん「仕込み……………ですか?」

トウカ「何を仕込んできたんだ?」

カズマ「ようアクア。そっちは終わったのか?」

アクア「ええ、バッチリよ!常夏を攻略する準備は整ったわ!」

湊翔「怪しいな…………………。」

白夜「確かに。何を考えてやがる?」

朱翼「まあまあ、準備も出来たし、行きましょう。」

 

 そうして、俺たちはウィズを連れて、常夏の神殿へと向かう。

 一方、ゼウスと拓巳は。

 

ゼウス「………………拓巳。グレアを使いこなす様になってきたじゃないか。」

拓巳「アンタの教え方が良いかもな。」

ゼウス「それはどうも。」

 

 2人は変身解除をして、お互いに向かい合う。

 拓巳は、考え込んでいた。

 

ゼウス「どうした?」

拓巳「ああ。そのロキ達が、一体どういうゲームを仕掛けてくるのかにも、警戒しないとなと思ってな。」

ゼウス「そうか……………よし。仮面ライダーギーツを見て、奴らがどんなゲームを仕掛けて来た場合に対処可能にするぞ。」

拓巳「そうだな。」

 

 2人はそう話して、仮面ライダーギーツを見る。

 今後の対策に向けて。

 しばらくして、仮面ライダーギーツを見終えた。

 

拓巳「……………ひとまず、今後の対策を考えよう。新たな仮面ライダーも増やしたいしな。」

ゼウス「ああ。新たな仮面ライダーの候補者は、リストに上げてある。その中から選ぶぞ。」

拓巳「ああ。」

 

 2人はそう話して、書類を目に通す。




今回はここまでです。
常夏の神殿への準備を整えていきます。
そして、久しぶりに登場する神宮龍とアフロディテ。
2人は、クリスとよく一緒に調査を行ったりします。
ウィズと共に、常夏の神殿へと向かいます。
そんな中、ゼウスと拓巳は、仮面ライダーギーツのストーリーを見て、今後の対策を立てていきます。
そして、新たな仮面ライダーを選定し始めました。
次回は、常夏の神殿での戦闘の予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日のギーツも、凄い展開ですね。
まさか、英寿とニラムが消滅して、道長の理想が叶いましたね。
ただ、道長のあのやり方は、漁夫の利みたいで、あまり良い感じはしませんが。
来週から、仮面ライダーギーツではなく、仮面ライダーバッファにタイトルを変えて、始まります。(嘘)
予告を見る限り、英寿、景和、ニラムの姿が見えないので、出てこないんですかね。
この小説での天国と地獄ゲームは、本家ギーツとは違う展開にします。
あと、桐ヶ谷湊翔と馬場武の戦いもやる予定です。
そして、まさかのデザイアロワイヤルが開幕。
その流れで、轟戒真/仮面ライダーシーカーが出て来そうな気がしますね。
あと、ニラムも出します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。