翌日、俺たちはその遺跡に向かうことにした。
ギルドによると、巨大なゴーレムが出現するらしい。
俺たちは、その遺跡に到着した。
湊翔「ここが、その遺跡か。」
白夜「みたいだな。」
???「あ。」
俺と白夜がそう話す中、1人の女の子がいた。
誰かと思っていると。
カズマ「あーーーーっ!!お前はあの時の!ギルドの回し者!」
トウカ「回し者?」
???「カズマさん!それに皆さんも!こんにちはー!」
湊翔「えっと………………誰?」
ラン「あ、こんにちは!私、ランっていいます!」
湊翔「どうも。桐ヶ谷湊翔です。」
白夜「虎雷白夜だ。」
トウカ「トウカだ。」
朱翼「白鳥朱翼です。」
目の前にいる胸が大きい冒険者は、ランというらしい。
カズマがランの事をギルドの回し者と言う理由は、ある出来事が起因していた。
それは、俺、白夜、トウカが少し遠征していた頃だ。
冒険者ギルドで、遺跡調査のクエストがあったのだが、誰も受けたがらない。
そこで、カズマ達に受けさせようとして、ランを雇い、カズマを煽てる事で、その遺跡調査をさせたらしい。
ちなみに、カズマにバレて、ルナとランの2人は、カズマのスティールをくらった。
いくらなんでも、酷すぎるだろ。
ラン「この間はごめんなさい!手っ取り早く稼げるって聞いて、つい……………。」
カズマ「つい、じゃねーよ!よくも純真な冒険者を騙しやがったな!」
湊翔「まあまあ落ち着けって。」
ダクネス「束の間であっても、先輩冒険者として、良い気分を味わったのだろう?」
めぐみん「私は最初から何か裏があるんじゃ無いかと思っていました。カズマがモテるなんて、可笑しいですから。」
朱翼「それはそれで言い過ぎじゃないですか?」
トウカ「まあ……………湊翔やら白夜の方がモテてるしな。」
確かに。
それはそれで言い過ぎな気がするぞ。
あと、俺はモテてないと思うんだけどな。
あんな過去を知ったら、罵って離れていくだけだと思うし。
すると、アクアが口を開く。
アクア「そうよね。ヒキニートのカズマさんにファンなんてつくはずないわよねぇ。この私の信者だって言うなら分かるけど?」
白夜「お前の信者なんて、十中八九ろくでもない奴らだろ。あ、そうか。類は友を呼ぶって言うし、ろくでもないアクアを慕う奴らは、全員ろくでもないか。」
アクア「はぁぁぁ!?空き缶を踏んでバランスを崩して階段から転落し、後頭部をぶつけて脳の血管がいくつか切れて死んだっていう情けない人には言われたく無いんですけど!」
白夜「ああ!?知能指数が俺よりも低いやつに言われたく無いわ!」
そう言って、アクアと白夜は本格的な喧嘩を始める。
ダメだこりゃ。
俺は白夜を抑えて、トウカはアクアを抑える。
湊翔「白夜!落ち着けって!そもそも、考えてみろよ。あんな奴の挑発に乗って怒るんじゃ、あいつと同類だぞ。」
白夜「…………………確かに。すまん、冷静になった。」
アクア「何があんな奴よ!あんた、時折とんでもない毒を吐いていくわよね!良いわ!今、ここであんたらを倒してやるわ!」
トウカ「落ち着けって!このクエストが終わったら、アフロディテに頼んで、フォールを渡してもらうから!」
そんな風に落ち着かせる中、ランが話しかけてくる。
ラン「とにかく、ごめんなさい!」
カズマ「………………。」
ラン「許してもらえませんか?」
カズマ「……………はあ、もう良いよ。俺もちょっと調子に乗ってたとこあるしな。これからはお互い、冒険者仲間って事で。よろしくな!」
ラン「ありがとうございます!カズマさん!」
どうやら、カズマとランは和解したみたいだな。
ダクネス「…………ところで、ランと言ったな。どうしてこんな所に?」
朱翼「確かに。ここはモンスターも多いですし、1人で来るのは危ないのでは?」
ラン「あの……………実は、皆さんがここに向かったと聞いて、追っかけて来ちゃいました!」
トウカ「ああ、そういう事か。」
カズマ「え?」
ラン「私、皆さんみたいに、ばんばんクエストをこなして、冒険者として名を上げたいんです。よかったら、これから冒険に向かう時、私も連れて行ってくれませんか?お願いします!」
それは、どうだろうか?
俺たちは、仮面ライダーになれるので、ジャマトと応戦する確率が高いんだがな。
カズマが俺たちに聞いてくる。
カズマ「……………って言う事だけど…………どうする?」
湊翔「どうしたもんかな……………。」
めぐみん「良いのでは無いですか?人手がある方が、早く魔石に辿り着けるでしょうし。」
ダクネス「そうだか。カズマが作戦を立てる時、ランの力が必要なら、呼べば良いのでは無いか?」
ラン「皆さん…………ありがとうございます!」
こんな感じに、ランも手伝う事になった。
とはいえ、ジャマトが出る可能性がある場合は、呼ばない事にしたが。
すると、アクアがドヤ顔で言う。
アクア「せっかくの機会だから、上級職のアークプリーストである私が、聖なる力のなんたるかを教えてあげるわ!」
ラン「いえ、別に。私、アークプリーストは目指してないので。」
アクア「ちょっとぉーーっ!?」
湊翔「プッ。」
アクア「アンタ今、笑ったわね!良いわよ!今ここで、天罰を喰らわしてやるわ!」
アクアが先輩風を吹かそうとしたが、断られて、俺は笑った。
すると、アクアが襲ってきて、取っ組み合いの争いになる。
そんなこんなで、俺たちはダンジョンの中に入る。
カズマ「……………で、取り敢えず来てみたわけだが。なんか、妙にモンスターが多く無いか?前はもっと静かだったと思うんだけど。」
めぐみん「そうですね……………以前来た時に、いやと言うほど叩いたので、今日はもっと静かだと思ったのですが。」
湊翔「そういや、ルナから聞いたんだけど、この地下に更に研究所が発見されたんだと。」
白夜「関係ありそうだな。いくか。」
トウカ「最初から変身していこう。」
俺たちはそう言って、デザイアドライバーを装着して、レイズバックルを装填する。
『SET』
俺の横には、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が、カズマの横には、緑の手裏剣の絵とNINJAの文字が、めぐみんの横には、スピーカーとBEATの文字が、ダクネスの横には、紫色の手の絵とZOMBIEの文字が、トウカの横には、青の持ち手と銀色の刀身の剣の絵とCALIBERの文字が、白夜の横には、黄色い発電機と英語でLIGHTNINGの文字が、朱翼の横にフルートと英語でFLUTEの文字が現れる。
「「「「「「「変身!」」」」」」」
俺たちはそう叫んで、レイズバックルを操作する。
『MAGNUM』
『NINJA』
『BEAT』
『ZOMBIE』
『CALIBER』
『LIGHTNING』
『FLUTE』
『REDAY FIGHT』
俺はギーツ・マグナムフォーム、カズマはタイクーン・ニンジャフォーム、めぐみんはナーゴ・ビートフォーム、ダクネスはバッファ・ゾンビフォーム、トウカはラウンズ・カリバーフォーム、白夜はライコウ・ライトニングフォーム、朱翼はスワン・フルートフォームに変身する。
そうして、ダンジョンに突入する。
カズマから聞いた話によると、どうやら、このダンジョンを作ったのは、あのデストロイヤーを作った博士だそうだ。
その為、色んなゴーレムが出てくる。
無地な物、メガネをつけた物、メイド、猫耳、女王様、ドMのゴーレムなど、色々いた。
カズマ曰く、その博士は、最初こそは、本気で魔王を倒そうとしていたが、次第にゴーレム開発に没頭していき、諦めたそうだ。
ダメだこりゃ。
アクアが絡んでいる転生者は、碌でもないやつばっかりなのか?
そんな事を考えていると、目の前に小さいデストロイヤーが現れる。
カズマ「げっ!?こいつは、デストロイヤーじゃないか!?」
湊翔「でも、小さいな。量産型の類か?」
アクア「ちょ、ちょっとカズマさん!湊翔さん!やばいわよ!どうすんのよ!?こんな狭い所で大丈夫なの!?」
めぐみん「あの時のように、爆裂魔法でぶっ飛ばしてやりますよ!」
白夜「まあ、ぶっ倒せば、それでOKだろ!」
ダクネス「コホン!私はクルセイダーだ。皆を守らなければならない!行ってくりゅ〜!」
トウカ「性癖を発動すんなよ。」
朱翼「皆さん、行きましょう!」
そんな感じに、量産型のデストロイヤーみたいなのがいたりした。
量産型のデストロイヤーは、拡散型のグレネードを放ってきたり、突進をしてきたりした。
なんとか、俺たちは倒す事ができた。
そんな感じで、俺たちは先を進む。
どうやら、第五階層まであるようで、しばらく進むと、ボスらしき物を見つける。
なんか、ニチアサでよく見る巨大なロボットだった。
あの博士、こんなもんまで作ってたのか。
すると、めぐみんの目の色が変わる。
めぐみん「お、おお……………!なんですか、あれは…………!素晴らしい……………!」
カズマ「お、おい、めぐみん?なんか、いつもと目が違く無いか?」
湊翔「嫌な予感……………。」
めぐみん「カズマ、湊翔!このクエストは、失敗という事にしましょう!」
白夜「お前、何言ってんだ?」
カズマ「ごめん、ちょっと何言ってるか分からないです。」
何でだよ。
まあ、理由は大体わかる。
あのゴーレムがかっこいいとかだろうな。
めぐみん「だって!あれと戦うなんて、出来ないですよ!」
カズマ「なっ!?どういう事だ!?」
めぐみん「戦ったら……………戦ったらあの芸術的な美しい作品……………壊れてしまいます!」
湊翔「やっぱりかぁ……………。」
めぐみん「あの豪快さ……………その中にも垣間見える繊細な美しさ……………!あの芸術的なゴーレムを台無しにするなんて……………!私にはとても出来ない!」
白夜「出来るだろ!ちゃんと戦え!!」
トウカ「めぐみん!?そんな理由で止めようとしないで!?」
めぐみんの言葉に、俺たちはそう突っ込む。
ダメだ、目がマジだ。
そんな中、アクアが口を開く。
アクア「じゃあ、皆、頑張ってね!あのゴーレム、何か仕掛けがあるみたいだけど!」
カズマ「お前、全部俺たちに任せるなよ!」
湊翔「ていうかお前、最後になんか不吉な事を言ったな!?」
やめろよ!
そういう事を言うんじゃねぇよ!
そんな事を話しながらも、俺たちは戦闘を開始する。
あのゴーレムは、指先から炎を出して来て攻撃してくる。
俺たちはそれを躱して、攻撃していく。
湊翔「ハアッ!」
俺はマグナムシューターで、ゴーレムに銃撃していく。
カズマ「このっ!」
カズマはニンジャデュアラーで、ゴーレムに斬撃をしていく。
トウカ「ハアッ!」
トウカはソードエクスカリバーで、ゴーレムに斬撃していく。
白夜「おらっ!はっ!」
白夜は、両手の爪で攻撃していく。
朱翼「ハアッ!」
朱翼は、フルートソードで、ゴーレムに斬撃していく。
めぐみん「うぅ……………!」
めぐみんは、ビートアックスで攻撃するが、そこまで激しくは無い。
葛藤があった。
ダクネス「ハアッ!とりゃあ!」
ダクネスは、ゾンビブレイカーでゴーレムに攻撃していく。
しばらくの攻防の末、ゴーレムは機能停止した。
カズマ「よし!これでどうだ!?」
めぐみん「ああっ!かっこいいゴーレムのボディにヒビが……………!」
湊翔「まだ言うか………………。」
カズマ「あーもう!いい加減に諦めろよ!」
白夜「おい、ちょっと待て。」
ダクネス「何か、様子がおかしいぞ。」
アクア「なんだか……………ビービー警報が鳴ってるんですけど……………。」
トウカ「皆、警戒を怠るな。」
朱翼「ええ。」
俺たちは、ゴーレムを相手に、警戒をする。
もしかして、自爆じゃねえだろうな?
嫌な予感がするな。
すると、そのゴーレムの上半身が二つに分かれて、中から別のゴーレムが現れる。
ダクネス「なっ……………!?」
カズマ「ゴーレムの中から、別のゴーレムが出て来た……………!?」
湊翔「俺たちが相手をしていたのは、ガワだけで、本体は無事って事か……………!」
白夜「そんなのありかよ………………。」
めぐみん「お……………おおおおおおおっ!!」
トウカ「めぐみん?」
朱翼「目がものすごく赤いよ?」
そう。
そのゴーレムを見ためぐみんは、先ほど以上に目を赤く光らせていた。
え、まさか……………。
めぐみん「素晴らしいです!中に別のゴーレムを仕掛けておくなんて、天才としか思えない発想です!カズマもこのロマンが分かりますよね?ねっ!?」
カズマ「感動してる場合か!このままじゃあ、こっちがやられるんだぞ!?」
めぐみん「望む所です!」
湊翔「望んでんじゃねぇよ!」
こんな状況下で何言ってんだ!?
そりゃあ、厨二病は、ああいうのは好きだろうけど!
すると、アクアが叫ぶ。
アクア「か、カズマーっ!?湊翔ーっ!?なんかあのゴーレム、剣とか構えて、やる気なんですけど!?」
カズマ「くそっ!一回休憩は…………出来ないか!」
湊翔「皆、行くぞ!」
俺たちは、そのゴーレムと戦闘を再開した。
そのゴーレムは、胸から炎を出して来たり、剣で攻撃してきたりする。
先ほどのゴーレムと比べて、素早さが上がっている。
俺たちは、連携攻撃していく。
俺とトウカ、カズマと白夜、めぐみんとダクネスと朱翼という感じだ。
湊翔「ハアッ!フッ!」
トウカ「はっ!とりゃあ!」
トウカが、ゴーレムの剣を受け止めて、出来た隙を、俺がマグナムシューターで銃撃していく。
カズマ「おらっ!はっ!」
白夜「ふっ!ぜやぁっ!」
カズマと白夜は、素早さでゴーレムを翻弄して、攻撃していく。
めぐみん「うう……………!」
ダクネス「ハアッ!」
朱翼「ふっ!」
めぐみんとダクネスと朱翼は、めぐみんがゴーレムの攻撃を封じて、ダクネスと朱翼が攻撃する。
しばらくして、俺たちは必殺技を叩き込み、ゴーレムを撃破した。
すると、めぐみんが口を開く。
めぐみん「うう……………なんと呪わしい運命なのでしょうか。……………あんな素晴らしい物を……………まさかこの手で葬り去る事になるとは……………ううっ。」
カズマ「そんなに嘆く事なのか?」
湊翔「襲ってきたんだから、しょうがないだろ。」
めぐみん「カズマと湊翔には分からないのです………………。あの繊細で精巧な作りの素晴らしさが………………。私は、なんという事を………………。」
意気消沈してんな。
まあ、ちょっとかっこよかったから、惜しいなぁとは思ったが。
そんな中、カズマが聞いてくる。
カズマ「なあ、一つ確認したいんだが。」
ダクネス「ん?」
湊翔「どうした?」
カズマ「俺たちが倒したのって…………ただのゴーレム、だよな?」
トウカ「確かに。今まで見てきた物と比べると、作りは細かかったが、ただのゴーレムには違いないと思う。」
白夜「まあ、襲ってきたんだし、敵には違いないだろ。」
カズマ「だよなぁ………………。」
まあ、あの博士が作ったのは、間違いないだろうな。
何回やらかせば気が済むんだ。
すると、落ち込むめぐみんに、アクアが声をかける。
アクア「まあまあ、元気出して。うちに帰ったら、また牛乳パックで作ってあげるから。」
白夜「牛乳パック?」
めぐみん「アクア!ほ、本当ですか!?本当に作ってくれるのですか!?」
アクア「任せてちょうだい!しかも、前のよりずっとかっこよくしてあげるわ!」
めぐみん「ありがとうございます!変形合体デンドロメイデン2号、楽しみにしています!」
湊翔「何作ってんだよ。」
ていうか、牛乳パックで良いのかよ。
そんなふうに呆れる。
あと、変形合体デンドロメイデンって、何なんだよ。
ツッコミどころが多すぎて、頭が痛い。
そんな中、俺たちは魔石を探す事にしたのだが………………。
湊翔「あのゴーレムは、ここを守っていたのか?」
ダクネス「恐らくな。」
アクア「何よここ、今にも崩れ落ちそうなんですけど………………。」
トウカ「もしかして、ゴーレムが暴走したのか?」
めぐみん「ありえますね。魔石の魔力の影響を受けて、暴走したのかもしれません。」
朱翼「確かに。」
白夜「なんか皮肉だよな。守るべき場所で暴走するとか。」
カズマ「まあ、魔石は俺たちのパーティーで探すから、湊翔達は、アクセルに先に戻って、俺たちが戻ってこなかったら、救助隊を依頼してくれ。」
湊翔「分かった。」
こうして、カズマ、アクア、めぐみん、ダクネスは残って魔石探しを行い、俺、トウカ、白夜、朱翼は先にアクセルに戻る事にした。
まあ、全員揃って生き埋めなんて、まずいからな。
その間、あの博士の物と思われる日記を回収していた。
アクセルに戻った後、俺たちはその日記を見る。
カズマたちの言う通り、最初こそは魔王を倒そうとして苦悩していたが、次第に諦め、自分の目的に没頭していき、遂には技術大国に志願して、美人メイドを雇うなんて事が書かれていた。
それを見て、俺たちは全員、ジト目を浮かべていた。
ダメだこいつ。
何だって、問題ごとの種ばかりを蒔いていくんだ。
デストロイヤーといい、あのダンジョンといい。
まだ無いよな?
その後、カズマ達と合流して、俺たちはウィズ魔道具店へと向かう。
ちなみに、魔石の文字は六だった。
すると、アクアがウィズにつかみ掛かる。
ウィズ「いらっしゃいませ!あら、カズマさん、湊翔さん………………。」
アクア「ちょっとー!出てきなさい!あのなんちゃって悪魔はどこ!?」
ウィズ「あっ、アクア様!?そんなに揺さぶられると私、消えちゃいます消えちゃいます……………!」
湊翔「おい、アクア!ウィズが消え掛かってるだろうが!白夜、朱翼!アクアを抑えろ!」
白夜「おう!」
朱翼「はい!」
入ると同時に、ウィズを揺さぶるアクアに対して、俺はそう叫び、白夜と朱翼の2人は、アクアを抑える。
すると、顔に青筋を浮かべたバニルが入ってくる。
バニル「いきなり騒々しい客だな。何の要件であるか?」
アクア「あー!出たわね、このインチキ悪魔!この探索器、不良品よ!不良品!」
白夜「ウィズ!大丈夫か!?」
ウィズ「は、はい………………。」
湊翔「不良品?」
バニル「不良品呼ばわりはいただけぬな。どれどれ………………。」
バニルがそう言うと、アクアはそう叫び、白夜はウィズを介抱する。
バニルが探索器を調べる。
バニル「次の目的地は雪原、と出ているではないか。これのどこが不良だと言うのだ。」
ダクネス「雪原か。前に冬将軍と対峙した場所だな。」
白夜「冬将軍か。また戦いたいぜ。」
湊翔「……………言うと思ったよ。」
カズマ「やっぱりな。」
めぐみん「寒そうですね。ちょむすけはお留守番させた方が良いかもしれませんね。」
トウカ「防寒着はまだあったよな。」
雪原か。
それなら、防寒装備で行った方が良いかもしれないな。
アクア「あの子は毛皮があるんだから、良いじゃ無い。………………って、あのね!そうじゃないの!違うのよ!」
白夜「何がどう違うって言うんだ?」
朱翼「そもそも、何で不良品なんですか?ちゃんと表示されてますよね?」
アクア「魔石はいくつかある筈なのに、この探索器ったら、一度に一つしか光らないのよ!それってつまり、不良品って事よね?だから交換して欲しいの!」
湊翔「少し落ち着け。…………そこら辺はどうなんだ?」
アクアがそう言う中、俺はアクアを抑えながら、バニルに聞く。
バニル「それは仕様である。よって、不良品とは言わないのだ。」
湊翔「どういう事だ?」
バニル「この魔石は、一つが活性化する毎に、次の魔石の場所が一つずつ分かるようになっているのだ。一体どういう仕組みなのか、この我輩でも見通せない辺り、非常に興味が湧く所ではあるがな。」
カズマ「ちなみに、その活性化ってのは?」
バニル「魔石が光っている状態であるな。活性化する前の魔石は、見た所、ただの石ころとなんら変わりがないのだ。」
なるほどな。
バニルでも見通せないという事は、かなり強力という事だろう。
しかも、活性化していないと、識別も厳しいとはな。
なら、アクアのクレームはなんの意味もないな。
すると、アクアが口を開く。
アクア「じゃあ、楽をする方法はないって事なの?どうせなら全部まとめて場所を教えてもらって近い所から回りたいんだけど。」
白夜「お前、バニルの話を聞いてなかったのか?」
バニル「そこの雷小僧の言う通りである。一度に一つしか光らないと言ったであろう。これだからクレーマー女神は!」
アクア「何よ!お客様に向かってクレーマーだなんて、そっちこそ商売の基本が分かっていないんじゃないかしら!?謝って!お客様に不快な思いをさせた事を謝って!」
そう言って、アクアとバニルは喧嘩を始める。
それを見て、俺たちは呆れ顔をする。
そんなこんなで、俺たちはウィズ魔道具店を後にする。
その夜、俺たちは歓声を上げていた。
湊翔「おおお……………。」
カズマ「おおお……………。」
白夜「すっげ……………!」
めぐみん「こ、こ、これは……………!」
アクア「霜降り赤ガニじゃないの!」
朱翼「こうして見ると、壮観ですね…………!」
トウカ「確かにな。」
めぐみん「まさか、我が人生において、またもや霜降り赤ガニが降臨するとは、予想もしませんでした……………!」
ダクネス「丁度、実家から送られてきたのだ。皆で食べよう。」
そういや、ダクネスってお嬢様だったな。
こうしていると、そんな事を忘れてしまうから。
そう思う中、アクアはテキパキと動き、俺たちも準備をする。
ダクネスとトウカはカニを捌いて、めぐみん、朱翼は野菜を洗い、俺、カズマ、白夜はこたつや火を準備する。
あいつ、こういう時だけは、動きが良いよな。
そんなこんなで、準備を終えて、皆で食べる事に。
アクア「そろそろ煮えたわね。食べて良いわよー!」
一同「いただきます!」
そう言って、俺たちはカニを食べる。
やっぱり、霜降り赤ガニって、美味いよな。
アクア「んんんんんんんっ〜〜〜!」
ダクネス「ん〜っ!やはり美味しいな!」
トウカ「ああ!美味しい!」
カズマ「……………思えば、この前は、とある大人の事情で、こいつを堪能する事が出来なかったが、しかし、今度は違う!何も気にする事はない!存分に呑んだくれてやるぜ!」
朱翼「まさか、霜降り赤ガニを食べる事が出来るなんて、嬉しいです。」
そういえば、前回食べたときは、カズマはサキュバスのサービスを使って、朱翼はいなかったからな。
そういう意味でも、更に賑やかになったよな。
そんな中、めぐみんが口を開く。
めぐみん「か、カズマ、カズマ!私もちょっとだけ試してみたいのですが。」
カズマ「ダメだ。まだめぐみんには早い。」
めぐみん「何でですか!一口くらい良いじゃないですか!」
カズマ「良いから、お子様は大人しくジュースでも飲んどけって。」
めぐみん「こんな機会、滅多にないんですから、ケチケチしないで下さい!」
そんなふうに、カズマとめぐみんが言い争う中、俺たちは黙々と食べる。
やっぱり美味いな。
そんな中、ダクネスもめぐみんを宥める。
ダクネス「いや、私も、めぐみんはやめておいた方が良いと思う。子供のうちに飲むと、バカになると聞くぞ。」
白夜「ああ、聞くよな。そういうの。」
めぐみん「なっ!?私を子供扱いするとは、容赦はしませんよ!?」
朱翼「まあ………………。」
めぐみん「ほら!ちょむすけも抗議しています!私たちにも下さい!」
ちょむすけ「なう!なうな〜う!」
トウカ「そうは言ってもな……………。」
めぐみん「私だって、カニと一緒に、シュワシュワを楽しみたいのです!」
そんなふうに抗議する。
子供って、お酒とかが気になるというのもあるよな。
大人っぽく見られたいとかで。
カズマ「とにかく!ダメったらダメだ!」
アクア「そうよ、めぐみん!私が呑む分が無くなるでしょ!」
湊翔「結局はそういう理由か。」
ちょむすけ「な〜う。」
カズマ「あ、こら、ちょむすけ!テーブルに乗るな!」
アクア「ダメよ!霜降り赤ガニなんて、猫には高級すぎるわ!アンタには魚を焼いてあげるから、大人しくして……………!」
カズマとアクアがそう言う中、ちょむすけがテーブルの上に乗る。
まあ、猫って自由だしな。
アクアがそう言う中、ちょむすけはアクアの手のひらを引っ掻く。
ちょむすけ「しゃーーーっ!」
アクア「ああっ!やったわね!女神に爪を立てるなんて……………!」
ちょむすけ「ふぅ〜〜〜〜っ!」
湊翔「そんな事で喧嘩すんなよ。ほら、これをやるからな。」
アクアとちょむすけって、なんか妙に仲が悪いよな。
というより、ちょむすけって、謎が多いよな。
カズマやめぐみんには良く懐いているが、アクアやダクネスにはあまり懐かず、俺、白夜、トウカ、朱翼に対しては、カズマほどではないが懐く。
そう思いながら、食べ終わったカニのハサミをちょむすけにあげる。
湊翔「ほら、これでどうだ?」
ちょむすけ「な〜う。」
トウカ「食べ終わったカニの鋏……………。」
めぐみん「なるほど。猫には高級食材よりもおもちゃでしたか。」
ちょむすけ「なうな〜う。」
カズマ「そうだな。ほれほれ、どうしたどうした?こっちだぞ〜。」
俺とカズマは、食べ終わったカニの鋏で、ちょむすけと戯れる。
やっぱり、猫って良いよな。
可愛いし、癒されるし。
そんなこんなで、俺たちはダンジョンに行った疲れを癒す。
一方、俺たちが行っていたダンジョンでは。
???「ここが、件のダンジョンか。」
ある男性が、そのダンジョンを見ていた。
その男性は、以前、神宮龍とアフロディテと会っていた男性だった。
すると、後ろから声がかけられる。
???「こんな所で何をするんだ?ゼウス。いや、今はニラムと呼んだ方が良いのか?」
ニラム「まあな。この姿の時は、ニラムと呼んでくれ。黒石拓巳君。」
そう。
その男は、ゼウスが地上に降りた際の姿だった。
拓巳は、ゼウスに尋ねる。
拓巳「それで、このダンジョンで何をするんだ?」
ニラム「何。このダンジョンを回収するのさ。」
拓巳「何だってそんな事を?」
ニラム「…………現状、ジャマト側はあまり動きがないが、いつ仕掛けてきてもおかしくはない。だからこそ、このダンジョンを回収する。」
拓巳「へぇ。」
ニラム「あのアクアが送り込んだ転生者のダンジョンで、ゴーレムの技術は有効的に使えるはずだ。」
拓巳「なるほどな。」
どうやら、ダンジョンを回収する目的で来たようだ。
そんな中、ニラムは拓巳に話しかける。
ニラム「早くするぞ。ヴィジョンドライバーを装着しろ。」
拓巳「ああ。」
そう言って、2人はヴィジョンドライバーを装着する。
そして、2人はヴィジョンドライバー上部のバイオメトリクサーに触れる。
すると、2人から波動が出て、ダンジョン周囲を包み、そのままどこかへと転送される。
2人も消えて、そこに残ったのは、更地だった。
今回はここまでです。
今回は、あの博士が作ったダンジョンの探索の話です。
OVAで登場したキャラであるランも登場しました。
そんな中、ニラムの姿で降り立つゼウスと、拓巳が行動していました。
果たして、何が目的なのか。
いずれ明かします。
次回は、雪原での戦闘です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
いずれやるミステリータワーでの戦闘をどういう感じにやるのか、意見がある場合は、お願いします。
今回のギーツで、景和のお姉ちゃんが、仮面ライダーハクビに変身しましたね。
この小説での仮面ライダーハクビの変身者は、未定です。
もし、リクエストがあれば、活動報告にお願いします。
デザイアロワイヤルは、この小説でもやります。
あと、馬場武ともう1人のオリキャラが、仮面ライダーを襲い、IDコアを破壊しますが、破壊される対象として考えているのは、ダストやらリーンなどですね。
それ以外のキャラはどうするのかは、未定です。
紅伝説もまだなので、何とか、希望の迷宮と集いし冒険者たちのエピソードは終わらせたいです。