この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第43話 雪原での戦闘

 屋敷でカニパーティーをした翌日、俺たちは、次の魔石の反応があった雪原へと向かう事に。

 だが、ギルドで気になる事を聞いた。

 

湊翔「俺たちが昨日行ったダンジョンが消えた?」

ルナ「はい。昨日、湊翔さん達が帰ってきた時まであったんですが、今日、どういう訳か、消えてしまったと報告がありまして。」

白夜「どうなってんだ?」

 

 ダンジョンが忽然と消えるなんてな。

 何が起こってるんだ?

 ジャマトの仕業かと思ったが、分からない。

 まあ、この件に関しては、保留という扱いにしよう。

 俺たちは、防寒装備を着た。

 ちなみに、ゆんゆんにも声をかけておいた。

 ゆんゆんも実力者で、仮面ライダーなので、問題はない。

 気になるのは、ジャマトが意外と大人しいことだ。

 なぜ、行動をしない?

 まあ、その方が良いんだけど。

 そんな事を考える中、その雪原に到着する。

 

カズマ「……………ここまで来ると、流石に寒いな……………。」

湊翔「防寒装備をしてもこれだからな。」

めぐみん「風が冷たくて、顔が冷たいです。あと、目に沁みます。」

トウカ「そうだな………………常夏の神殿の近辺とは、随分と真逆だよな。」

朱翼「雪も降り始めましたよ。」

ダクネス「急いでダンジョンに向かった方が良いだろう。」

白夜「だな。」

 

 俺たちはそう話す。

 以前、雪原に来た時と同じ服装になっている。

 そんな中、カズマはアクアに声をかける。

 

カズマ「おーい、アクア!遅れてるけど大丈夫なのか?」

アクア「ううう……………こんな所、いつまでもいたら、凍え死ぬんですけど……………。ねえ、カズマ!何か暖かくなる様な魔法とかないの?」

湊翔「あんまり無茶を言うんじゃない。」

カズマ「そうだぞ。こんな雪の中で暖かくなる魔法なんて、あるわけないだろ。」

アクア「そこはずる賢い頭でどうにかしなさいよ。いつもみたいに魔法を組み合わせたりして。」

カズマ「できたらとっくに使ってるよ。…………ところで、ずる賢いってのはどういう意味だ?」

 

 アクアはそんな事を言う。

 というより、他の人も寒がってるんだし、あんまり文句を言うなよ。

 そんな中、カズマがアクアに聞く。

 

アクア「何よ。カズマの仮面ライダー以外での数少ない取り柄じゃない。」

カズマ「なるほどな。よーし、首筋にフリーズをかけてやるから、こっち来い。」

アクア「そう言われて素直に従う筈ないんですけど!」

カズマ「クリエイト・ウォーター!」

 

 アクアがそう言う中、カズマはクリエイト・ウォーターを発動する。

 それをアクアは回避する。

 

アクア「わあああああ!ちょっと!今の当たってたら、洒落にならないわよ!?凍死したらどうするのよ!?」

カズマ「水の女神なんだから大丈夫だろ。」

アクア「どういう理屈か分からないんですけど!」

 

 カズマとアクアは、そんな風に喧嘩をする。

 まあ、相変わらずだな。

 そんな中、ダクネス達が呆れながら言う。

 

ダクネス「おい、2人とも。仲が良いのは構わないが、今は先を急いだ方がいい。」

トウカ「いつ、吹雪が起こるか分からないからな。」

めぐみん「寒いのに、2人とも本当に元気ですね。」

朱翼「そうですね……………。」

湊翔「ところで、白夜は大丈夫なのか?」

白夜「なぁに、問題ない。ちょくちょく冬将軍と戦ってたから、このくらいは平気だ。」

 

 冬将軍と戦うとか、本当に凄いよな。

 まあ、俺たちの前で一回倒しているから、大丈夫なんだろうけど。

 俺は戦う気はない。

 勝てる気がしないからな。

 そんな中、ダクネスはめぐみんに質問をする。

 

ダクネス「めぐみんこそ、大丈夫なのか?」

トウカ「確かに。寒くないのか?」

めぐみん「ふっ。万事抜かりはありません。我が身を覆うこの素材は冬仕様!耐寒性能には定評のある生地を使っているのです。」

朱翼「なるほど。それなら大丈夫そうですね。」

めぐみん「更に、懐にはちょむすけを仕込んでいます。この様に。」

ちょむすけ「な〜う。」

 

 ちょむすけを仕込んでたのか。

 道理で、出かけるときに見かけなかった訳だ。

 猫って、結構暖かいしな。

 すると、喧嘩していたカズマが口を開く。

 

カズマ「おお。出かける時に見かけないと思ったら、そんな所に居たのか。」

湊翔「用意がいいな。」

アクア「ねえねえ、その暖かそうな黒い毛玉、貸してちょうだい!さっきから、寒くて仕方ないの。」

ちょむすけ「しゃーっ!」

 

 カズマと俺がそう言う中、アクアはめぐみんにちょむすけを貸して欲しいと頼み込む。

 だが、当のちょむすけは、アクアを引っ掻く。

 

アクア「ああっ!何するの!?いきなり引っ掻くなんて、可愛げがないわね!」

白夜「ふっ。猫に嫌われてやんの。」

ちょむすけ「うにゃああ!」

 

 そう言って、アクアとちょむすけは喧嘩をする。

 ちょむすけって、本当にアクアやダクネスには懐かないよな。

 何でだろ?

 そう思っていると、ゆんゆんが声をかけてくる。

 

ゆんゆん「め、めぐみ〜ん!湊翔さ〜ん!向こうにダンジョン見つけたわよー!」

湊翔「ありがとう、ゆんゆん。」

ゆんゆん「い、いえ!せっかく呼んでもらったので、お役に立てて嬉しいです!…………って、何でアクアさんとちょむすけが喧嘩してるの?」

めぐみん「どうやら、相性が悪いみたいですね。まあ、しばらく放っておけば収まるでしょう。」

ゆんゆん「ええっ!?い、良いのかな…………?」

 

 さあ?

 まあ、めぐみんの言う通り、放っておけば大丈夫だろ。

 そんな中、ゆんゆんが見つけたと言うダンジョンへと向かう。

 

カズマ「ようやく目的地に到着か。しかし………………。」

めぐみん「凄い所ですね……………。」

湊翔「辺り一面が雪だな。」

ゆんゆん「ほ、本当にこんな場所にダンジョンがあるなんて、驚きよね……………。」

白夜「雪と氷のダンジョンだな。見るからに冷えそうだな。」

ダクネス「ああ、そうだな。」

アクア「何でこんな場所に魔石があるのよ。誰かがここに隠したって事?だったら、もっと分かりやすい場所に隠しなさいよね!探すの面倒くさいじゃない!」

トウカ「いや、見つけられたくないから、こんな場所に隠したんだろ。」

朱翼「簡単な場所だったら、誰かが見つけてますよ。」

 

 本当だよ。

 アクアって、口を開くと文句しか言わないよな。

 まるで、自分が世界の中心だなんて思ってるんじゃないだろうな?

 本当に嫌な奴だ。

 

ダクネス「準備が出来たら、中に入ろう。」

トウカ「中に入れば、風の影響は受けない筈だからな。」

湊翔「そうだな。さっさと行こう。」

 

 ダクネスとトウカの言葉に、俺は頷く。

 そんな中、ゆんゆんの袖をめぐみんが引っ張る。

 

ゆんゆん「確かに、そろそろ限界かも…………ん?どうしたのめぐみん。袖を引っ張ったりして……………。」

めぐみん「いえ。こういう時こそ、ゆんゆんの出番だと思いまして。カズマは使い物になりませんでしたが、あなたなら、暖かくなる魔法も使えるでしょう?」

カズマ「おい。今、俺を引き合いに出す必要があったのか?」

めぐみん「暖を取りたいなら、黙ってて下さい。ゆんゆんを煽てて、調子に乗らせている所なんです。」

 

 それを本人の前で言うか?

 めぐみんは、相変わらずゆんゆんには辛辣だよな。

 すると、ゆんゆんは叫ぶ。

 

ゆんゆん「ちょっと!全部聞こえてるわよ!めぐみんはいっつもそうやって私の事を良い様に扱うんだから!今回は絶対に騙されないんだからね!」

湊翔「そりゃあなあ……………。」

めぐみん「そんな事を言わないで下さい。ここではゆんゆんだけが頼りなのです。」

ゆんゆん「わ、私だけ……………っ!?」

湊翔「あ。」

 

 めぐみんの言葉に、ゆんゆんはそう反応する。

 そう言うのは、どうかと思うが。

 

ゆんゆん「しょうがないわね…………。魔力が勿体無いから、休憩の間だけだからね。」

めぐみん「やりました。やはりちょろいですね。」

ゆんゆん「だから!全部聞こえてるんだけど!」

湊翔「あはははは……………。」

 

 めぐみんは、ゆんゆんを手玉に取るのがうまいよな。

 そんなこんなで、俺たちはダンジョンの探索を行う。

 現れるのは、シロクマ、雪精、青いスライム、副将軍なる存在、ジャイアント・ホワイトワームなどだ。

 白夜に、副将軍がなんなのかを聞くと。

 

白夜「副将軍も、冬将軍と同じで、雪精の類だ。まあ、冬将軍には及ばないけどな。」

 

 とのこと。

 俺たちは、それらの敵を倒しつつ進んでいく。

 すると。

 

アクア「わぁぁぁぁぁ!?」

カズマ「のわぁぁぁぁぁ!?」

湊翔「どうした!?」

めぐみん「アクアとカズマが、落とし穴に落ちたんです。」

 

 マジか。

 俺はすぐにスパイダーフォンを取り出して、カズマと連絡を取る。

 

湊翔「カズマ!大丈夫か?」

カズマ『ああ!どうやら、地下があるみたいだ。俺たちは、地下を探索するから、そっちは地上を探索してくれ!』

湊翔「分かった。気をつけろよ。」

 

 地下があったのか。

 そうして、捜索を続けていく。

 途中、カズマ達と合流した。

 俺たちも地下に行き、探索を行う。

 

湊翔「こんな風に広がってたのか…………。」

白夜「気をつけろよ。」

トウカ「ああ。そこまで広くないから、剣をそこまで使えないな。」

朱翼「はい。」

 

 そんな風に話しながら、ダンジョンの奥へと進んでいく。

 そんなこんなで、ダンジョンの一番奥に到着する。

 

カズマ「………だいぶ奥まで来たな…………。」

ダクネス「うむ。そろそろボスモンスターが出てくる頃合いだろうか。」

白夜「確かにな。」

カズマ「おい!フラグ発言はよせって言ってるだろ!ダクネスはともかく、何で白夜まで言うんだよ!?」

白夜「冬将軍と戦えてねぇから、こいつで気晴らししてやる。」

ダクネス「何故ってそれは……………強敵を求めてやまない騎士の業……………というやつだろうか。そうだ。これは業というやつだ。どのような攻撃が私にぶつけられるのか……………ああ、想像するだけで……………!」

トウカ「ダクネス?身悶えないでよ。」

湊翔「ダクネスの場合は、性癖が理由だろ。」

 

 ダクネスと白夜って、好戦的だが、対照的だよな。

 ダクネスは性癖の為、白夜は戦闘欲を満たす為。

 まあ、ダクネスは性癖を発揮しすぎるなよ。

 そう思う中、巨大なマンモスみたいなボスモンスターが現れる。

 

湊翔「出てきたぞ!」

白夜「マンモスみてぇだな。俺の相手に不足なし!相手してやるぜ!」

ダクネス「あの牙で突き上げられたら、私の装備など紙切れ当然。簡単に貫かれてしまいそうだ!それに、あの重量でのしかかられたら、きっと、微動だに出来ないだろうな……………!どれほどもみくちゃにされても、抗うかことさえ許されないのか……………!」

トウカ「ダクネス、落ち着いてよ。」

朱翼「始まりましたね……………。」

 

 ダメだこりゃ。

 そう思う中、ダクネスと白夜は、デザイアドライバーを装着する。

 

ダクネス「これを見逃すわけにはいかないな。よし、戦おう!」

白夜「絶対にぶっ倒してやる……………!」

 

 そう言って、デザイアドライバーにレイズバックルを装填する。

 

SET

 

 すると、ダクネスの横には、紫色の手の絵とZOMBIEの文字が、白夜の横には、黄色い発電機と英語でLIGHTNINGの文字が浮かぶ。

 2人は叫ぶ。

 

「「変身!」」

 

 そう言って、レイズバックルを操作する。

 

ZOMBIE

LIGHTNING

REDAY FIGHT

 

 ダクネスはバッファ・ゾンビフォーム、白夜はライコウ・ライトニングフォームに変身する。

 そして、2人は突っ込んでいく。

 

カズマ「おい、お前ら!勝手に突っ込むな!」

湊翔「さて、どうする?」

トウカ「どうするも何もな………………。」

めぐみん「援護するしか無いでしょう!」

朱翼「そうね。」

アクア「なんかすっごく大きくて、毛むくじゃらで、牙とかすっごい生えてるけど、大丈夫でしょ!後衛職は安全な位置まで下がるから、前衛職は頑張って!」

湊翔「お前、他人事みたいに言いやがって!」

カズマ「逃げたら承知しねぇぞ!」

ゆんゆん「どんなモンスターが相手でも、負けないんだから!」

 

 俺たちはそう話して、デザイアドライバーにレイズバックルを装填する。

 

SET

 

 俺の横には、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が、カズマの横には、緑の手裏剣の絵とNINJAの文字が、めぐみんの横には、スピーカーとBEATの文字が、トウカの横には、青の持ち手と銀色の刀身の剣の絵とCALIBERの文字が、朱翼の横にフルートと英語でFLUTEの文字が、ゆんゆんの横には、透明なステルス機と英語でSTEALTHの文字が浮かぶ。

 

「「「「「「「変身!」」」」」」」

 

 俺たちはそう叫んで、レイズバックルを操作する。

 

MAGNUM

NINJA

BEAT

CALIBER

FLUTE

STEALTH

REDAY FIGHT

 

 俺はギーツ・マグナムフォーム、カズマはタイクーン・ニンジャフォーム、めぐみんはナーゴ・ビートフォーム、トウカはラウンズ・カリバーフォーム、朱翼はスワン・フルートフォーム、ゆんゆんはギンペン・ステルスフォームに変身する。

 俺たちは、そのマンモスの相手をする事に。

 そのマンモスは、鼻から冷たい息を吐いたり、突進をしたりしてくる。

 カズマ、白夜、ダクネス、トウカが前衛を、俺、朱翼が中衛を、めぐみん、ゆんゆん、アクアが後衛のフォーメーションを組み、戦う事に。

 

カズマ「オラっ!ハアッ!」

白夜「でやっ!」

ダクネス「ハアッ!フッ!」

トウカ「フッ!ぜやあっ!」

 

 カズマ、白夜、ダクネス、トウカの4人は、連携して、そのマンモスに攻撃していく。

 

湊翔「ふっ!はっ!」

朱翼「はぁぁぁ!」

 

 俺と朱翼は、マンモスの攻撃を潰したりしていく。

 鼻息攻撃に関しては、朱翼のフルートの演奏で妨害したり、突進に関しては、俺がマグナムシューターで銃撃して、潰す。

 

めぐみん「はあっ!」

ゆんゆん「えぇぇい!」

 

 めぐみんとゆんゆんは、めぐみんはビートアックスで、ゆんゆんは自分の魔法を使って、遠距離から攻撃している。

 ちなみに、アクアは支援魔法をかけた後は、ゴッドブローとかで戦わせている。

 そんなこんなで、マンモスを苦労の末に倒した。

 

カズマ「……………やったか?」

ダクネス「どうやら、倒されたようだな。」

白夜「結構強かったから、俺は満足だ。」

湊翔「良かったな。」

めぐみん「もう少し粘って欲しい所でしたが、まあ、こんな物でしょう。」

朱翼「トウカ、お疲れ様。」

トウカ「お疲れ〜。」

ゆんゆん「どうなる事かと思ったけど、無事終わって良かったわ。」

 

 俺たちはそう労い、話し合う。

 すると。

 

アクア「いやあぁぁぁぁぁぁ!!」

カズマ「な、何だ急に!?どうした?」

アクア「私の羽衣が傷物に〜!!酷い…………私、穢されてしまったわ……………!ボロボロにされちゃったのよ!うわぁぁぁぁぁん!!」

カズマ「どこがだよ?」

アクア「ほら、ここ!少し汚れてるでしょ!?」

 

 アクアがそういう中、俺とカズマが羽衣を見ると、端っこの方が少し汚れていた。

 

湊翔「は?大した事ないだろ。」

アクア「大した事あるんですけど!この羽衣は、女神としてのアイデンティティなのよ!」

カズマ「さっさと行くぞ。こんな所に居たら、凍死しちまう。」

アクア「私の羽衣〜〜!」

 

 そんなレベルの汚れで騒ぐアクアを放って、魔石捜索に入る。

 俺たちが探す中、めぐみんが口を開く。

 

めぐみん「おかしいですね…………。」

カズマ「どうした、めぐみん?」

めぐみん「魔石の気配はあるのですが、それらしき物が見当たりません。」

トウカ「気配があるって事は、近くにあるのは、間違い無いんだな?」

アクア「魔石探索器の表示も、ここで間違いないみたいよ?」

ダクネス「という事は………………。」

湊翔「十中八九、雪の中に埋もれてるんだろうな。」

 

 魔石探索器の反応もここという事は、雪の中に埋もれていると見て、間違い無いだろう。

 という事は、かなり面倒な事になったな。

 

白夜「面倒な事になったな。地面が硬く凍りついているから、掘り返すのは不可能だ。」

ゆんゆん「魔法を使うにしても、こんなに固いと、上級魔法を何回撃てばいいのか…………。」

朱翼「しかも、魔力切れになる可能性もありますし、いつ日没になるか分かりません。早めに終わらせるべきでしょうね。」

カズマ「……………そうだ、とっておきの手段があるじゃないか。なあ、めぐみん。」

 

 

 白夜とゆんゆんと朱翼がそう言う中、カズマはめぐみんに声をかける。

 当のめぐみんは、首を傾げていた。

 

めぐみん「ん?」

カズマ「お前の爆裂魔法で、この雪を吹き飛ばしてくれ。」

めぐみん「分かりました!」

 

 そうして、めぐみんの爆裂魔法で吹き飛ばす事にした。

 めぐみん曰く、爆裂魔法を撃つには、問題ないらしい。

 俺たちは、適当な場所に隠れる。

 そして、めぐみんは詠唱を開始する。

 

めぐみん「我が名はめぐみん。紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者。我が真紅の流出を以て、白き世界を覆さん!エクスプロージョン!」

 

 めぐみんはそう言って、爆裂魔法を放つ。

 相変わらず凄い威力だよな。

 

カズマ「相変わらず凄い威力だよな。」

アクア「ねえ、カズマ。今ので少し不安になったんだけど……………。まさか、今ので魔石が壊れたりしてないわよね?」

湊翔「………………あ。」

アクア「ねえ、ちょっと。何で湊翔達も含めて黙るのよ?」

 

 そういえば、そうだ。

 爆裂魔法で魔石が壊れる可能性もあったのだ。

 雪を吹き飛ばす方法しか考えてなかったわ。

 

湊翔「そういえば、忘れてたな。」

カズマ「大丈夫だろ……………多分。」

アクア「多分!?カズマが今、多分って言った!」

白夜「しょうがねぇだろ。こうしないと、魔石が取れないんだからよ。」

めぐみん「そうです。私の爆裂魔法が無ければ、そもそも魔石は無いも同然なのです。ですから、例えこの凍った大地ごと魔石を木っ端微塵にしてしまっても、それは私のせいではありません。」

 

 俺たちがそう言う中、アクアは慌てて、めぐみんはそう言う。

 すると。

 

アクア「わぁぁぁぁぁ!やっぱり壊したのね!」

ダクネス「お、落ち着けアクア!」

トウカ「取り敢えず、雪の下を確認してから……………ん?」

朱翼「なんか……………地面が揺れてませんか?」

 

 ダクネス達がアクアを落ち着かせようとする中、トウカと朱翼がそう言う。

 あれ、もしかして、雪崩?

 嫌な予感がするな。

 

カズマ「地面の揺れ?一体何が……………。」

アクア「あれ?この気配ってもしかして……………。」

ゆんゆん「あ、あの……………だんだん揺れが大きくなってませんか?」

湊翔「雪崩か?」

 

 俺がそう呟く中、地面から何かが飛び出す。

 モンスターではないが、何なのかと思っていると。

 

カズマ「お、おおおおおおっ!?」

ダクネス「な、何だこれは!?地下水が噴き出してきたのか!?」

トウカ「地下水にしては……………暖かく無いか?」

朱翼「これ、お湯じゃない?」

湊翔「お湯?」

白夜「温泉を引き当てたのか?」

アクア「本当に温泉ね!」

 

 そう。

 噴き出してきたのは、温泉だった。

 まさか、温泉を掘り当てるとはな。

 

湊翔「しっかし、まさか温泉がこんな所で掘り当てるなんてな。」

トウカ「この辺りに、温泉の水脈があったんだろうな。それが、めぐみんの爆裂魔法によって、掘り当てられたんだろうな。」

白夜「よく温泉を掘り当てたよな……………。」

アクア「温泉よ、温泉よ〜!凍死寸前の私の為に、温泉が沸いたのよ!ほら、せっかく温泉を見つけたんだし、アクセルの皆も呼んで満喫するわよ!」

 

 そういうもんなのか?

 ていうか、そういう言い方をするんじゃない。

 アクアの割には、他の人たちも誘うんだな。

 だがなぁ………………。

 

カズマ「いや、皆も呼んでって…………。」

湊翔「ここからアクセルまで、どんだけ距離があると思ってんだ。」

アクア「ふっふっふっ。カズマに湊翔ったらバカなんだから。こういう時は……………!」

 

 アクアはドヤ顔をしながら何かを取り出そうとする。

 ていうか、お前にバカ呼ばわりされるのはなんかムカつくな。

 アクアは、何かカードを取り出す。

 

アクア「じゃじゃ〜ん!お手軽テレポートカード!」

カズマ「何だそれ?」

めぐみん「その魔道具の話は聞いた事があります。」

トウカ「確か、恐ろしく高くて使い捨ての代わりに、他の人を強制的にテレポートさせられるとか。」

湊翔「何だよそれ。」

白夜「あれって……………。」

アクア「そう!これでウィズを呼んで、ここを移動先に登録して、あとは自由に移動出来るって訳よ!」

カズマ「おお、アクアにしては、いい考えだな!」

湊翔「ていうか、何でそんな高価な物を持ってるんだよ?」

アクア「この間、ウィズの店に行った時、奥の棚に置いてあったから、持ってきたの!」

 

 おい、それって窃盗だろ?

 仮にも女神が、窃盗をするかよ。

 それに気づいた白夜が、頭を抱える。

 やらかしたな、こいつ。

 

カズマ「おい。」

湊翔「それ、窃盗じゃね?」

アクア「良いじゃない、ウィズにもいい思いをさせてあげるんだから!ほら、早速呼ぶわよ!」

白夜「こいつ、開き直りやがった…………!」

 

 開き直ったな。

 盗みを正当化しやがった。

 ダメだこいつ。

 すると、ウィズがいきなり現れる。

 

ウィズ「……………えっ?あ、あれ?こ、ここはどこですか!?というか、すっごく寒い!?」

カズマ「ああ、悪いウィズ。急に呼び出したりして。」

ウィズ「カズマさん!?それに………………ああっ!?アクア様!?」

アクア「何よ。人の顔を見て驚くなんて、今時のアンデッドは、教育がなってないんじゃ無いかしら?」

湊翔「魔道具を盗んで、いきなり呼び出した奴が言えるセリフじゃないな。」

ウィズ「魔道具って……………もしかして、テレポートカードを使ったんですか!?」

 

 随分と上から目線じゃ無いか?

 すると、俺の言葉を聞いたウィズが驚き、アクアが堂々と言う。

 

アクア「ええそうよ。アンタの店にあったから、私が使ってあげたの。」

ウィズ「ダメですよ!あれはあくまで試供品なんです!」

カズマ「試供品?」

湊翔「どういう事だ?」

白夜「本物は高価だから、近距離専用の試供品が置いてあったんだよ。

朱翼「それなのに、試供品で遠距離のテレポートに使ったら………………。」

 

 あれ、試供品だったのか。

 という事は………………。

 すると、アクアが倒れる。

 

アクア「……………うっ!?な、何だか急に眩暈がしてきたんですけど……………。」

ウィズ「おそらく、無茶な運用で、魔力を限界まで吸われたんだと思います。」

アクア「くっ……………!よくもやってくれたわね、ウィズ……………!私を罠に嵌めるなんて………………!」

湊翔「お前の自業自得だろ。」

 

 勝手にウィズの店から万引きをして、無茶な運用をしたんだ。

 自業自得だろうが。

 それを見ていたウィズは戸惑いながら口を開く。

 

ウィズ「え、えっと……………私はどうしたら良いんでしょうか……………?」

白夜「とにかく、そこのアホは放っておいて大丈夫だ。あとで折檻する。」

カズマ「それより、皆をこの温泉まで呼んできてもらえるか?」

ウィズ「み、皆をですか?分かりました。」

 

 白夜とカズマの言葉に、ウィズはそう言って、アクセルに戻る。

 それからしばらくして、アクアは復活して、魔石も見つかって、他の人たちがやってきた。

 来たのは、クリス、ラン、アクセルハーツの面々だ。

 他の人たちに関しては、アクセルに居なかったそうだ。

 

アクア「は〜〜生き返るわね〜!体も温まるし、魔石も見つかったし、良い事づくめね!」

ダクネス「そ、そうだな……………うん。まあ、確かに温まりはするな……………。」

 

 アクアの言葉に、ダクネスは同意するが、ソワソワしていた。

 

アクア「どうしたの?何だか落ち着かないわね〜。」

ダクネス「いや、その……………この状況が、なんというか……………おかしくないか!?」

アクア「そうかしら?」

ダクネス「どうして私たちは温泉に入っているんだ?しかも、向こうにはカズマ達まで居るんだぞ!?いくら見えないからと言っても、これでは……………!」

アクア「だってしょうがないじゃない。私は今すぐお湯に入りたかったんだし、あの3人を待たせてたら、凍死しちゃいそうだったし。心配しなくても、岩の向こう側だもの。見えたりしないわよ。」

ダクネス「そ、それはそうかもしれないが……………だが、しかし、これは…………カズマのことだ。見えないからと言って、油断はできないのではないか?私の立てる水音だけで、とてつもなくいやらしい妄想を膨らませているのではないだろうか……………。」

アクア「ダクネスったら、心配しすぎよ!ほら、今はお湯を楽しみましょ?」

 

 アクアとダクネスは、そんな風に話す。

 ていうか、覗かねぇよ。

 そういう変態の風評は、精神的にもきついだろ。

 そんなのはごめんだ。

 精神的に辛い風評被害を受けるのは、二度とごめんだ。

 

クリス「ふふ、急に呼び出されて、温泉に行くって聞かされた時は、何事かと思ったけどさ。やっぱり、温泉で飲むシュワシュワは最高だね!疲れがすっかり吹き飛んだよ。」

ラン「分かります!何だか、体まで軽くなった気がしますよね!」

クリス「意見があったね!一緒に飲むかい?」

ラン「わあ……………!良いんですか?ありがとうございます!」

クリス「でも、一杯だけだよ?あんまり強く無いんだろ?」

ラン「あは、バレちゃいましたか?」

 

 クリスとランはそんな風に話しながら、お酒を飲んでいく。

 

リア「いや〜……………良いお湯だよね…………。」

エーリカ「本当にそうね!疲れが吹き飛ぶわね!」

シエロ「温泉で心身を癒しましょう!帰ったら、また鍛錬をしますか?」

リア「っ!?い、いや……………ひとまずは、温泉を楽しまないか?」

シエロ「それもそうですね。」

エーリカ「ふぅ………………。」

 

 アクセルハーツの3人も、そんな風に話しながら温泉を楽しむ。

 

めぐみん「は〜……………あったまりますね……………。」

ゆんゆん「めぐみん。どうしてそんなに堂々としていられるの?」

めぐみん「何のことですか?」

ゆんゆん「だ、だって……………!向こう側には…………………!」

めぐみん「ああ、カズマに湊翔達のことですか。カズマとは、一緒にお風呂にも入った仲ですから、今更動じたりしませんよ。しかも、あの時は2人きりでしたし。それに比べれば、この状況など、まだまだお子様向けコースですね。」

ゆんゆん「お、お子様……………?え、そ、そうなの?私の常識がおかしいの…………?」

めぐみん「カズマ曰く、混浴という遠い国の文化だそうなので、大丈夫ですよ。ゆんゆんは、湊翔の事が気になるのですか?」

ゆんゆん「え!?な、なんで湊翔さんの事が出てくるのよ!?」

めぐみん「分かっていますよ。ゆんゆんが湊翔の事を気になっている事は。」

ゆんゆん「ええっ!?」

 

 ゆんゆんとめぐみんは、そんな風に話す。

 混浴って、日本の文化だったのか?

 カズマは、めぐみんに何を吹き込んでいるんだよ。

 まあ、俺もトウカと一緒に風呂に入ったけどな。

 

トウカ「それにしても……………疲れが癒やされるよね……………。」

朱翼「ですね。……………それはそうと、湊翔さんには、どんな感じにアタックしていくんですか?」

トウカ「ぶっ!?い、いや……………今その話はしないでくれ……………!」

朱翼「分かっています。後でたっぷりと聞きますから。」

 

 トウカと朱翼は、そんな風に話していた。

 あの2人って、本当に仲が良いよな。

 ちょくちょく、2人で女子会を開いてるらしいし。

 

ウィズ「はぁ……………体の芯から温まりますね。あなたはどうですか?」

ちょむすけ「な〜う。」

ウィズ「ふふ。ポカポカして気に入ってるんですね?お湯に浸かりたくなったら、言って下さい。桶を用意しますから。」

ちょむすけ「なうな〜う。」

 

 ウィズは、ちょむすけに話しかけていた。

 そんな中、俺、カズマ、白夜は、魔石を洗っていた。

 

カズマ「……………皆、楽しそうだな。」

湊翔「確かに。……………さてと。こんなぐらいで良いかな?」

白夜「これで良いだろ。今回の数字は…………一か。」

湊翔「これで、魔石は合計五個集まったな。」

白夜「あと、どれくらい魔石があるんだろうな。後で魔石探索器を確かめるか。」

 

 確かに。

 七つの可能性もあるし、それ以上の可能性もあるよな。

 そんな中、カズマはため息を吐く。

 

カズマ「……………しかし、あっち側は楽しそうだな……………。せっかくの温泉なのに、こっちには野郎が2人……………。」

湊翔「おい。その手の風評は精神的にもきついと思うから、やめておけ。」

白夜「そうだな。変態のレッテルを貼られるぞ。」

 

 カズマは、精神的にきついのを味わった事がないのか?

 それはマジで辛いぞ。

 すると、バニルが話しかけてくる。

 

バニル「ならば、我輩も温泉にご一緒させて頂こうではないか?」

カズマ「結構です。」

湊翔「即答だな……………。」

白夜「まあ、のんびりしようぜ。」

 

 そうして、俺たちは温泉でしばらくのんびりする事にした。




今回はここまでです。
雪原での戦闘で、尚且つ、温泉に入りました。
次回は、ミステリータワーでの戦闘を予定しています。
ミステリータワーにて、魔王軍の幹部のあの2人が再登場します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日のギーツは、ナッジスパロウが退場しましたね。
舌切り雀のお婆さんみたいに、欲張った結果、破滅しましたね。
ただ、ジャマトが五十鈴大智をコピーした個体として出そうですが。
そして、復活のニラムと晴家ウィン。
次回は、ギーツとバッファの共闘ですね。
この小説のナッジスパロウも、脱落させようと思っています。
この小説では、まだコマンドフォームも出ていませんので、頑張って、出したいと思っています。
コマンドフォームは、紅伝説にて出します。
紅伝説に入る前に、復活のベルディアやら、時限爆弾ゲームもやるので、もう少し先になりそうですが。
時限爆弾ゲームでは、アクセルハーツのリアが活躍する予定です。
特に後半戦で。
スエルに関しても、今後出していきたいと思います。
この小説では、デザイアグランプリとデザイアロワイヤルの二つの陣営が戦う感じになる予定です。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告にお願いします。
仮面ライダーハクビに関しては、変身者の候補は、ランか、アクアか、カズマの親戚という感じに考えています。
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