この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第63話 ナッジスパロウの計略

 俺たちが王城に住んでから、しばらくが経過した。

 俺は、創師に鍛えられていたと言うのもあって、かなり実力が伸びていた。

 カズマに関しては、アイリスの遊び相手というのもあって、そこそこしか出ていないが。

 ある朝、俺の部屋に創師がやってきた。

 

湊翔「創師さん。」

創師「湊翔よ。お主は、よくぞ付いてきている物じゃな。」

湊翔「そりゃあ、デザグラで勝ち抜く為には、強くならないといけないからな。」

創師「ふむ。それもそうじゃの。そうそう。お主とカズマに会いに来た者達が居てな。」

湊翔「俺とカズマに?」

 

 創師は、俺の部屋に入ってきてすぐに、そんなふうに言う。

 ジャマトも、強くなりつつある。

 だからこそ、強くならないといけないんだ。

 それを見て、創師はそう頷く。

 そう言うと、中に人が入ってくる。

 

トウカ「久しぶりね、湊翔。」

白夜「よお。王城での暮らしはどうだったんだ?」

朱翼「随分と頑張ったたみたいですね。」

武劉「久しぶりだな。」

 

 そこには、トウカ達の姿があった。

 いよいよ来たか。

 まあ、だろうな。

 

湊翔「ああ、悪くなかったんだけどな。そろそろお迎えか。」

トウカ「まあ、カズマを帰る様に度々説得してたんでしょ?」

白夜「ちなみに、アクア達も来てんぞ。お前らを連れ戻す為にな。」

湊翔「分かった。でも、カズマが嫌がりそうだけどな。」

創師「ほっほっほ。まあ、湊翔には、わしの教えられる技術は伝えた。問題ないぞ。」

 

 俺がそう言うと、トウカと白夜はそう言う。

 創師も、満足げにそう言う。

 すると、白夜が反応する。

 

白夜「えっ?何?お前、創師に色々と教わってたのか?」

湊翔「まあ、そうだな。」

白夜「おいおい……………マジかよ。お願いします。俺にも教えて下さい!」

朱翼「白夜?」

武劉「完全にやる気になっているな。」

創師「ほう。その心意気や良し。しかし、お主は湊翔とカズマの2人を引き取りに来たのでは無いのか?」

白夜「いや、それは………………。」

 

 俺がそう言うと、白夜は創師に頭を下げる。

 俺たちが唖然となる中、創師はその様に言う。

 そんな中。

 

カズマ「エロ担当!やっぱりお前はエロ担当だ!お前、今日からエロネスって呼んでやるからな!ああああ折れる折れる!」

 

 カズマのそんな叫び声が聞こえてくる。

 何事かと覗きに行くと、カズマがダクネスによって抑えられていた。

 それを見て、大体察した。

 恐らく、カズマが挑発したが、ダクネスに抑えられたのだと。

 すると、アイリスが入っていく。

 

アイリス「あ、あの……………ララティーナ……………!どうか、酷い事はしないであげて……………?」

ダクネス「アイリス様、この男を甘やかしてはいけません!こやつは人の皮を被った性獣です!女とみれば一緒に風呂に入りたがり、スキルを使えば下着を盗む。これはそんな男です。この私が人身御供になります故、アイリス様はどうか外へ……………!」

湊翔「酷ぇ言われ様だな……………。」

 

 アイリスが上目遣いでそう言う中、ダクネスはそう言う。

 酷い言われ様だな。

 俺がそう呟く中、アイリスはしゅんとしていた。

 

アイリス「…………………。」

ダクネス「うっ……………。あ、アイリス様………………。」

カズマ「あーあ、王女様を悲しませるだなんて、最低だないたたたたた!!」

 

 アイリスがしゅんとしたのを見て、ダクネスが狼狽える中、カズマが口を開く。

 最後の方が変な感じになったのは、ダクネスに強く握りしめられたからだ。

 

ダクネス「お前はちょっと黙っていろ!…………アイリス様、どうかお聞きください。この男と湊翔は、アクセルの街に屋敷もあり、それなりに名の売れている冒険者なのです。かの街には、この2人の友人もおり、行方をくらませれば心配する者もおります。………………なのでどうか、この男と湊翔を解放してやってはいただけませんか?」

 

 ダクネスは、カズマに攻撃しながら、アイリスにそう言う。

 まあ、カズマって、何やかんやで結構仲の良い人が多いからな。

 すると、アイリスは口を開く。

 

アイリス「……………そうですね。我儘を言ってごめんなさい……………。ねえ、ララティーナ。それならせめて、今晩だけでも……………お別れの晩餐会を開いてはいけませんか…………?」

 

 アイリスは、おずおずと申し訳なさそうに、上目遣いで言ってきた。

 こうして、俺たちは晩餐会に参加する事に。

 だが………………。

 

アクア「ねえ、カズマ!これ、凄く美味しいわよ!この、天然物の野良メロンに生ハムを乗っけたやつ!これは余程新鮮なメロンの様ね。まだピチピチとしてるわよ。」

めぐみん「カフマ、カフマ。ほれもおいひいれふよ。……………んぐっ。酢飯に乗せた高級プリンにわさび醤油をかけた料理です!何の料理かは分かりませんが、ねっとしとした甘みととろみが絡み合い、まったりとしながらしつこくなく………………!」

 

 会場に用意されたご馳走をモリモリと頬張っていた。

 がめついな。

 まあ、気持ちは分からんでもないが。

 ちなみに、俺たちは城から借りたスーツやドレスを着ている。

 だが、それを着ても尚、パーティーの空気から浮いてしまっていた。

 

湊翔「浮いてんだよな………………。」

トウカ「まあ、それに関しては、流石に大目に見てくれる………………よな?」

白夜「大丈夫……………じゃねぇかな?」

朱翼「みなさん、自信なさげですね…………。」

武劉「そりゃそうだろう。こんなに浮いているんだからな。」

 

 俺たちはそんなふうに話していた。

 ちなみに、アクアはバーテンダーの前に料理が置かれていたテーブルを引っ張っていって、めぐみんは空きの容器を貰って、せっせと料理を詰めていた。

 あと、ダクネスは貴族に囲まれて、歯の浮く様な賛辞を浴びせられていた。

 カズマは、居心地が悪くなったのか、壁の隅っこに居た。

 

白夜「カズマの奴、大丈夫か?」

トウカ「まあ、アクア達の方が綺麗だというのと、最弱職である冒険者だから、舐められてるのかもしれないな。」

湊翔「……………冒険者って、色んな職業のスキルを使えるから、結構便利なのにな。」

朱翼「まあ、言いたい事は分かるんですけどね。」

武劉「それも難しいだろう。いくら仮面ライダーになれるとはいえ、最弱職というイメージがついてるんだからな。」

???「その通りだな。」

 

 そう、カズマが疎外されている様にも思えるのだ。

 とはいえ、最弱職というイメージは、拭い難いのだろう。

 すると、そんな声が聞こえてくる。

 振り返ると、ニラムさんが居た。

 

湊翔「ニラムさん。」

ニラム「確かに、彼はクレアを相手に、機転を生かして勝利を収めた。だが、それでは、イメージを払拭するのは、ほぼ不可能に近いだろう。それが、この世界のリアルだ。」

白夜「そうだな。」

ニラム「まあ、この様な暗い会話は無しにしようではないか。折角のパーティーだ。楽しもう。」

トウカ「そうですね。」

 

 ニラムさんは、そんな風に言う。

 確かに、ニラムさんの言う事は正しいだろう。

 カズマが最弱職である冒険者でも戦ってこれたのは、前世での知識なども組み合わさったからだろう。

 この世界の人からしたら、最弱職である冒険者になる必要性は無いのだから。

 ちなみに、俺たちがそう話す中、カズマはアイリスと話していた。

 それを眺めていると、凄まじいサイレンの音が聞こえてくる。

 

アナウンス『魔王軍襲撃警報、魔王軍襲撃警報!現在、魔王軍と見られる集団が王都近辺の平原に展開中!騎士団はすぐさま出撃準備!今回は魔王軍の規模が大きい為、王都内の冒険者各位にも参戦をお願い致します!高レベル冒険者の皆様は、至急、王城前へ集まって下さい!』

 

 そんなアナウンスが響いてくる。

 マジか。

 今は夜の8時位だが、容赦なく来るのな。

 俺たちは、出撃準備をする。

 一方、その魔王軍の一団の中には、ジャマトも混じっていて、石井樹の姿もあった。

 

樹「さあ、タイクーン。僕を足蹴にした事の借りを返させてもらうよ。」

 

 そんな風にほくそ笑んでいた。

 ちなみに、ナッジスパロウに変身していた。

 一方、俺たちは、王城前へと集まっていた。

 カズマは、最弱職というのもあってか、参加を断られそうになっていたが、クレアの口添えでどうにかなった。

 あと、ミツルギの姿もあった。

 準備が終わったのか、クレアが叫ぶ。

 

クレア「魔王軍討伐隊、出陣せよ!」

 

 クレアがそう叫ぶと、俺たちも動き出す。

 腰にデザイアドライバーを装着して、それぞれのレイズバックルを装填する。

 

SET

 

 すると、俺の横には、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が、カズマの横には、緑の手裏剣の絵とNINJAの文字が、めぐみんの横には、スピーカーとBEATの文字が、ダクネスの横には、紫色の手の絵とZOMBIEの文字が、トウカの横には、青の持ち手と銀色の刀身の剣の絵とCALIBERの文字が、白夜の横には、黄色い発電機と英語でLIGHTNINGの文字が、朱翼の横にフルートと英語でFLUTEの文字が、武劉の隣には、大砲の絵と英語でBUSTERの文字が浮かぶ。

 俺たちは叫ぶ。

 

一同「変身!」

 

 そう言って、それぞれのレイズバックルを操作する。

 

MAGNUM

NINJA

BEAT

ZOMBIE

CALIBER

LIGHTNING

FLUTE

BUSTER

REDAY FIGHT

 

 俺たちは、それぞれの仮面ライダーへと変身する。

 平原に出ると、そこには、魔王軍の一団と、ジャマトが混じっていた。

 

湊翔「数が多い上に、ジャマトも混じってるな。」

カズマ「みたいだな。」

白夜「まあ、やる事は変わんねぇよ。」

トウカ「そうだな。ジャマトを倒す。それだけだよ。」

めぐみん「ふっふっふ。私の活躍の時が来ましたね!」

ダクネス「さて、行こう。」

朱翼「ええ。」

武劉「油断するなよ。」

 

 俺たちは、ジャマトや魔王軍と応戦していく。

 

湊翔「ハアッ!ふっ!はっ!」

 

 俺は、マグナムシューターとアーマードガンを駆使して、ジャマトを倒していく。

 

カズマ「ハアッ!おらっ!」

 

 カズマは、ニンジャフォームの素早さを活かしたり、忍術などでジャマトや魔物を倒していく。

 

トウカ「ハアッ!でやっ!」

 

 トウカは、ソードエクスカリバーを振るい、ジャマトや魔物を倒していく。

 

白夜「はあっ!おらっ!」

 

 白夜は素早く動いて、ジャマトと魔物を攻撃して倒していく。

 

朱翼「はっ!でやっ!」

 

 朱翼は、フルートソードを振るい、ジャマトと魔物を倒していく。

 

めぐみん「ハアッ!」

 

 めぐみんは、ビートアックスのエレメント攻撃をしたりして、ジャマトと魔物を倒していく。

 

ダクネス「はあっ!ふっ!」

 

 ダクネスは、ゾンビブレイカーでジャマトと魔物に攻撃を叩き込んでいく。

 

武劉「はっ!ふっ!はあっ!」

 

 武劉は、両腕のクローや両肩の大砲から、ジャマトや魔物に攻撃していく。

 俺たちの攻撃により、魔物達も怯んではいた。

 すると、拳型のエネルギーがやってくる。

 

湊翔「皆、避けろ!」

 

 俺はそう叫び、皆は回避する。

 拳型のエネルギーがやってきた方向を向くと、そこには、ナッジスパロウが居た。

 

ダクネス「ナッジスパロウ!」

めぐみん「懲りずにまたやってきたみたいですね!」

樹「やあ。今日は、借りを返しに来たのさ。タイクーン、よくも僕の頭を足蹴にしてくれたね。」

カズマ「知るかよ、そんなの!」

樹「僕を倒して、王族の前に連れ出せば、最弱職と言われてても、少しは見直されるかもね。捕まえられるものならね。」

カズマ「上等だ!やってやろうじゃねぇか!」

 

 樹はそう言うと、奥へと逃げ出していく。

 それを、カズマが追っていく。

 

湊翔「カズマ!あんまり深追いするなよ!」

カズマ「ああ!」

白夜「それで、こっちはどうするんだ?数が多くなってきたが。」

湊翔「俺はコマンドツインバックルを使うか。」

めぐみん「なら、私たちはフィーバースロットですね!」

朱翼「行きましょう!」

 

 俺たちは、強化形態に変身することに。

 そんな中、武劉が考え込んでいた。

 

トウカ「どうしたんだ?」

武劉「いや、あいつは、何故カズマだけを誘き寄せたんだ?」

トウカ「借りを返すとか言ってたから、それが目的じゃないのか?」

武劉「そう……………か。まあ、こっちも片付けるか。」

 

 トウカが話しかけ、武劉は考え込むが、すぐに戦闘に意識を移す。

 俺はコマンドツインバックルを取り出して、他の皆はフィーバースロットを取り出す。

 俺以外が、デザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE ON

 

 そして、俺はコマンドツインバックルをデザイアドライバーの右側に装填して、他の皆はフィーバースロットレイズバックルをレイズバックルが装填されていない方に装填する。

 

SET

SET FEVER

 

 待機音が流れる中、俺たちはそれぞれのレイズバックルを操作する。

 

CALIBER

LIGHTNING

BEAT

ZOMBIE

FLUTE

BUSTER

GREAT

HIT FEVER CALIBER

HIT FEVER LIGHTNING

HIT FEVER BEAT

HIT FEVER ZOMBIE

HIT FEVER FLUTE

HIT FEVER BUSTER

REDAY FIGHT

 

 俺はギーツ・レイジングフォーム、他の皆は、フィーバーフォームへと変身する。

 レイジングフォームにした理由は、コマンドフォームに少しでも慣れる為だ。

 俺たちは、ジャマトや魔物に向かっていく。

 一方、カズマは、石井樹の方へと向かっていた。

 

カズマ「おい!どこまで行くんだよ!?」

樹「さぁてね。」

 

 カズマは、石井樹の方へと向かっていた。

 樹は、カズマをどこかへと誘導している様に見えた。

 しばらくすると、樹は立ち止まる。

 

カズマ「漸く立ち止まったか。大人しくしろよ!」

樹「……………フフッ。ふふふふ……………!」

カズマ「ん?何がおかしいんだよ!?」

樹「まさか、こうもあっさり引っかかるとはね。僕の罠に。」

カズマ「は?………………っ!?」

 

 カズマがそう叫ぶ中、樹は笑いを漏らす。

 カズマが訝しげにすると、周囲の状況に驚く。

 カズマと樹の周囲には、撒菱などがばら撒かれていたからだ。

 

カズマ「なっ!?撒菱!?」

樹「君は今、僕の罠に嵌ったんだよ。この狭さでは、ニンジャフォームの素早さは上手く活かせない筈だ。」

カズマ「マジかよ……………!?」

樹「これが、偽京の計さ。」

 

 カズマは、樹の策略に嵌まってしまったのだ。

 樹は、撒菱を周囲に京の都の形に巻いて、カズマを逃げられなくしたのだ。

 

カズマ「でも、お前をどうにかすれば…………!」

樹「それはどうかな。」

 

 カズマがそう言うと、樹はそう言って、手を振り下ろす。

 すると、カズマに向かって銃撃が起こる。

 周囲には、兵隊の服装をしたジャマトが沢山いた。

 

カズマ「ジャマトがこんなに!?」

樹「ジャマトにばかり気を取られてて良いのかい?」

カズマ「っ!?」

 

 カズマがジャマトに気を取られていると、樹が容赦なく攻撃してくる。

 

カズマ「くっ……………!」

樹「君は、僕の頭を足蹴にした。そのお返しはたっぷりとしてあげるよ。」

 

 カズマは、樹の策略に追い込まれていた。

 俺たちは、各々でジャマトを倒していた。

 

湊翔「ハアッ!ふっ!」

 

 俺は、レイジングソードを振るい、ジャマトや魔物を倒していく。

 

トウカ「ハアッ!ふっ!」

 

 トウカは、二刀流となったソードエクスカリバーを振るい、ジャマトや魔物を攻撃していく。

 

白夜「オラっ!はっ!」

 

 白夜は素早く動き、ジャマトや魔物を倒していく。

 

朱翼「ハアッ!フッ!」

 

 朱翼はフルートソードを二本持ちして、ジャマトや魔物を切っていく。

 

武劉「ハアッ!でやっ!」

 

 武劉は、両腕と両足についたクローで、ジャマトや魔物を切り裂いたり、肩の大砲で砲撃したりする。

 

めぐみん「はあっ!でやっ!」

 

 めぐみんは、ビートアックスを二本持ちして、二つのエレメントで攻撃していく。

 

ダクネス「ハアッ!ふっ!」

 

 ダクネスは、2本持ったゾンビブレイカーで攻撃していく。

 ジャマトや魔物は、徐々に数を減らしていく。

 俺たちが戦う中、2人の仮面ライダーが近寄る。

 1人はミツルギが変身するライノスで、もう1人は狼の頭の仮面ライダーだった。

 

ミツルギ「君たちは……………!」

白夜「ミツルギか。で、そっちは?」

狼菜「え、え、ええっと……………孤塚狼菜。仮面ライダーロポという仮面ライダーになります………………。」

武劉「そうか。あと少しだ。早く片付けるぞ。」

湊翔「じゃあ、俺もいくか。」

 

 どうやら、日本人らしいな。

 狼菜という人は、仮面ライダーロポというのに変身するらしい。

 ロポに付いているアーマーは、これまた狼の様な感じの爪が付いたアーマーだった。

 俺は、レイジングソードに付いてるバックルのレバーを倒す。

 

FULL CHARGE

 

 その音声と共に、俺はキャノンのレイズバックルを外して、デザイアドライバーに装填する。

 

TWIN SET

 

 すると、俺の目の前に、飛行機の翼の絵と英語でJETの文字が上側に、キャノンの絵と英語でCANNONの文字が下側に出る。

 俺は、先ほど装填したレイズバックルを操作する。

 

TAKE OFF COMPLETE JET & CANNON

REDAY FIGHT

 

 俺は、ギーツ・コマンドフォーム・ジェットモードになる。

 コマンドフォームは、キャノンモードとジェットモードの二つを使い分けて使う様だ。

 

湊翔「さあ、ここからがハイライトだ!」

 

 俺はそう叫んで、空へと飛ぶ。

 そして、空から強襲攻撃を行い、ジャマトや魔物を倒していく。

 レイジングソードを使ってだ。

 俺は、レイジングソードのボタンを押す。

 

RAISE CHARGE

 

 すると、待機音が流れてくる。

 俺は天高く飛び、ある程度飛んだら、トリガーを引く。

 

TACTICAL RAISING

 

湊翔「ハァァァァァァァァァ!!」

 

 俺はそんな叫び声を上げて、地面に急降下して、その先にいたジャマトや魔物に攻撃する。

 その際、地面が大きく凹む。

 それを見て、魔王軍とジャマトは撤退を始めた。

 

めぐみん「では行きます!エクスプロージョン!」

 

 めぐみんが追撃と言わんがばかりに爆裂魔法をぶちかまし、魔王軍は泣きながら去っていった。

 それを見て、歓声が上がる。

 一方、カズマは、劣勢になっていた。

 

カズマ「くそっ!せめて、フィーバースロットとかが使えたら………………!」

樹「使わせるわけないだろう。……………と言いたい所だが、ここまでにしよう。僕の目的は果たしたわけだしね。」

 

 カズマが毒づく中、樹はそう言う。

 すると、ジャマト達も撤退を始める。

 

カズマ「撤退?どういう意味だよ。」

樹「それは、この後分かるさ。」

 

 カズマの問いに、樹はそう答えて、そのまま撤退する。

 こうして、魔王軍の襲撃は終わったのだった。

 その後、カズマは俺たちとなんとか合流出来た。

 そして、パーティーの続きが始まる事に。

 そのパーティーの盛り上がり具合は、魔王軍による銃撃が起こる前と比べると、今の方が盛り上がっていた。

 その理由は。

 

貴族「いやぁ!此度の襲撃は、大分楽でしたなぁ!」

貴族「それもそうだ。ダスティネスのご令嬢のパーティーともう一つのパーティーの手助けもあったしな!」

貴族「まあ、あの冒険者の男は、敵の罠に嵌った挙句、何も役に立てなかったみたいですが。」

貴族「そうだ。その男を除外して、ミツルギ殿を加えれば、魔王を討伐できるのではないか?」

貴族達「それだ!!」

 

 俺たちがジャマトやら魔王軍を倒した事で、そんな風に盛り上がっていたのだ。

 一部、カズマを貶す様な発言が聞こえたのだが。

 カズマ曰く、石井樹の策略に嵌り、劣勢になっていたらしい。

 やっぱり、侮れないよな。

 俺は周囲に集まる人たちから逃れて、カズマの方に向かう。

 もちろん、目立たない様に。

 目立ってしまうと、カズマを貶す発言が増える気がしたからだ。

 とはいえ、どんな風に慰めたら良いのかを悩んでいると。

 

クレア「………………なんだ。まだ居たのか、貴様。」

カズマ「なんだよ。」

 

 隅っこにいるカズマに対して、クレアがやって来て、バカにした様な顔でカズマに話しかける。

 

クレア「今宵の主賓であるダスティネス卿や、その他の方には城に泊まって頂くが、貴様はもう帰って良いぞ。」

カズマ「なんでだよ。俺だって頑張ったんだぞ。」

クレア「それで?確かに序盤は活躍していたな。だが、突出した挙句、敵の策略に嵌り、無様にも劣勢になっていたそうじゃないか。やはり、私が負けたのはまぐれで、貴様はとんだ口だけ男だったな。今後、あの方々には、ミツルギ殿とパーティーを組んでもらう様に要請が行くだろう。貴様はパーティーを抜けて、アクセルの街でのんびりと過ごすが良い。」

 

 クレアはそう言うと、カズマはそう言う。

 だが、クレアはバカにした様な表情でそう言う。

 流石に言い過ぎだろ。

 カズマだって、頑張ってたんだぞ。

 だが、事実も混じっていた事で、カズマは何も言い返せずにいた。

 それを見て、クレアは薄く笑い、目に蔑む様な色を浮かべて、言う。

 

クレア「貴様は、明日には王都から出ていってもらう。この王都には、貴様の様な最弱職は要らない(・・・・・・・・・・・・・)。無理にでも居座ると言うのなら、力尽くで追い出してやる。まあ、今日の所は引き続きパーティーを楽しむと良い。……………楽しめる程の戦果を挙げたのならな?」

カズマ「…………………っ!!」

 

 クレアがそう言うと、カズマはその場から走り去っていく。

 流石に、クレアを咎める。

 

湊翔「クレアさん、流石にちょっと言い過ぎなんじゃないですか?」

クレア「湊翔殿か。あの男は、実際、あまり役に立っていなかっただろう。」

湊翔「それでも、アイツは頑張ってたんだぞ。いくら何でも言い過ぎだろ。」

クレア「それが?結果が全てだ。」

 

 俺がそう言う中、さも当然の様に言う。

 この女は、嫌いなタイプだな。

 俺の過去が刺激されてしまう。

 今のクレアの目の色は、かつての過去に何度も見た目と同じだ。

 俺は、クレアを睨みつつ、その場から去っていく。

 一方、カズマは。

 

カズマ「悔しいっ!何だあの女!最後の最後まで嫌味を言いやがって!」

 

 カズマはヤケ酒をしながら、そんな風に言う。

 カズマがヤケ酒をする中、後ろから声がかけられる。

 

ツムリ「佐藤和真様。」

カズマ「あ?……………なんだ、ツムリかよ。何の用だよ。」

ツムリ「いえ、あなたに会いたいという人が居ますので。」

カズマ「あ?ほっとけよ。って!?」

 

 背後に居たのは、ツムリだった。

 カズマは、ツムリに対してそう言うが、ツムリはカズマを掴み、デザイア神殿へと向かう。

 

カズマ「何だよ!?無理矢理連れてきて!」

???「私が呼んだからだよ。」

 

 デザイア神殿に着いたカズマがそう毒づくと、そんな声が響く。

 カズマが周囲に視線を向けると、カウンターの方にギロリが居た。

 更に、ギロリの前の机の上には、蛙の置物が置いてあった。

 カズマは、蛙の置物を触る。

 

カズマ「何だこれ?蛙の置物?」

???「ちょっと!レディの身体をベタベタ触るんじゃないわよ!!」

カズマ「喋った!?」

 

 カズマが不思議そうにそれを触る中、その置物はそう叫び、カズマは驚き、元の場所に戻す。

 すると、ギロリが口を開く。

 

ギロリ「彼女はケケラ。仮面ライダーを支援するサポーターの内の1人さ。」

カズマ「サポーター………………?」

ケケラ「ええ。アタシは、アンタのサポーターなのよ。今回呼び出したのは、アンタに説教をする為よ。」

カズマ「説教……………?」

 

 ギロリがそう紹介する中、カズマは困惑して、ケケラはそう言う。

 ケケラが口を開く。

 

ケケラ「説教の内容としては、ナッジスパロウに良いようにされた事と、あのクレアって女に罵倒された時に何も言い返さなかった事よ。」

カズマ「そ、それは………………。」

ケケラ「確かに、ニンジャフォームであの狭い場所での戦闘は不利かもしれないけど、フィーバースロットでゾンビやらブーストを出すか、デュラハンのレイズバックルを使えば負けなかったはずでしょう!」

カズマ「…………………。」

ケケラ「それに、あのクレアって女にボロクソに言われた事も、本当は誰よりも強く一番魔王を倒すのに近い男のくせに、全くその通りだと、自分は弱いのだと受け入れているのが腹が立つのよ!」

 

 ケケラはそう言うと、カズマは事実も含まれているからか、黙ってしまう。

 その次の言葉に、カズマは疑問符を浮かべる。

 

カズマ「どういう事だよ?」

ケケラ「アンタ、他の仮面ライダーとアンタの違いが分かる?」

カズマ「いや…………………?」

 

 カズマがそう聞くと、ケケラはそう言う。

 カズマが首を横に振ると、ケケラは答える。

 

ケケラ「それは、肉体の強さよ。」

カズマ「え……………?」

ケケラ「ギーツにしろ、ライコウにしろ、シュバルツギーツにしろ、転生特典を得た転生者は、肉体がそれを完璧に扱える様に調節され、現地人達は過酷な環境に適応する為に魔法職の者さえ丈夫な体になっているのよ。」

カズマ「そ、そうなのか………………。」

ケケラ「だけど、アンタはアクアを連れていった事で、実質転生特典無しで行ったのよ。あのミツルギって奴が、魔剣グラムに頼る様な感じになってるみたいに、どんどんと脳筋的に戦っていく。そんな中、ミツルギとあのクレアって女の時みたいに、知恵を使って、小型バックルだけでその2人を倒したアンタは十分強いのよ。」

カズマ「…………………。」

 

 ケケラは、そんな風に説明する。

 それを聞いていたカズマは、そんな風に俯く。

 すると、背後から声をかけられる。

 

???「そんな君には、頼みがある。」

カズマ「ん?」

 

 背後から声をかけられて、後ろを振り向くと、そこにはゲームマスターとクリスの2人がいた。

 

カズマ「ゲームマスターに……………クリス!?何でここに!?」

クリス「ち、ちょっとね……………。」

ツムリ「まずは、こちらをご覧ください。」

 

 カズマがそう驚くと、クリスは頬の傷を引っ掻きながら、そう言う。

 すると、ツムリが前に出て、タブレットを見せる。

 そこには、ペンダントが映っていた。

 

カズマ「これ……………アイリスが首から下げてたペンダントだよな?」

ギロリ「その通りです。かつて、女神アクアが転生特典として地上に送り出した神器で、所有者が使用すると相手と自分の身体を自在に取り換えれる危険な物だ。」

クリス「で、私はそんな神器を封印して、天界で管理する為にあっちこっちに出回っては侵入して回収してるんだよ。」

ゲームマスター「君には、クリスと共に変装して、そのペンダントを盗んできて欲しい。」

 

 カズマがそう言うと、ギロリとクリスの2人がそう説明する。

 ゲームマスターは、カズマにそう頼み込む。

 それを聞いたカズマは、口を開く。

 

カズマ「はぁ?いやいや、ちょっと待ってくれよ!王城には、湊翔達に高レベル冒険者が居るんだぞ!そんなの、無理に決まってるだろ!」

ゲームマスター「ところが、そうも言ってられない状況になってな。」

 

 カズマがそう叫ぶと、ゲームマスターはモニターを出す。

 そこには、複数のジャマトとジャマトライダーを連れた石井樹が忍び込もうとしていた。

 

カズマ「石井樹!?何で!?」

ゲームマスター「狙いは、アイリス王女のペンダントだろう。もし、ジャマト側にペンダントが渡ればそれを利用してジャマトと人間が入れ替わるかもしれない。しかも、ペンダントの効果はどちらかが死ぬと永続的な効果に変わる。つまりペンダントを盗られることは仮面ライダー達が不利になる事の片道切符になる。」

カズマ「…………………。」

ギロリ「勿論、タイクーンの状態で行けば、すぐにバレるだろう。これを使ってくれ。」

 

 カズマが、石井樹が忍び込んでいるのを見て驚く中、ゲームマスターはそう言う。

 カズマが唖然となる中、ギロリはそう言うと、ツムリがある物を用意する。

 そこには、緑色と水色の動物の絵が描いていないIDコアと、複数の小型レイズバックルだった。

 

カズマ「これは?」

ゲームマスター「これは、かつて、警備隊を設立する際に試作品として作った量産型の仮面ライダーのIDコアだ。それと小型レイズバックルを使って欲しい。」

 

 ゲームマスターは、カズマにそんな風に言う。

 すると、カズマは叫んで逃げ出そうとする。

 

カズマ「嫌だよ!ライダー同士での争いは御法度だから嫌だ!それに、いくらの俺でも、小型バックルでアイツらとやり合うの無理に決まってんだろ!!」

ツムリ「今回に関しては、不問に致します。どうか、引き受けてくれませんか?」

ギロリ「君にしか出来ないんだ!」

カズマ「無理に決まってるだろ!」

 

 カズマがそう叫んで逃げ出そうとすると、ツムリとギロリの2人が抑える。

 そんな中、ずっと黙っていたケケラが口を開く。

 

ケケラ「もし、アンタの仲間がジャマトにされた王女様を消してしまったら、どうなっちゃうのかしらね。」

カズマ「………………え?」

 

 ケケラがそう言うと、カズマはケケラを凝視する。

 

カズマ「……………どういう意味だよ。」

ケケラ「文字通りよ。歴代の仮面ライダーでも、人間だと知らずに倒して、その後正体を知って心に深い傷をおった奴は沢山いるしね。それをどうにか出来るのは、この場にいるアンタ達2人だけよ。」

 

 カズマがそう聞くと、ケケラはそう答える。

 実際、仮面ライダー鎧武で、葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武が、ビャッコインベスと化した角居裕也を殺めてしまい、後にそれを知った紘汰は、心に深い傷を負った。

 それを聞いたカズマは、葛藤したが、緑色のIDコアと小型レイズバックルを取り、叫んだ。

 

カズマ「しょうがねぇなぁぁぁぁぁ!!」

クリス「ちょっ!?カズマ君!?」

 

 カズマはそう叫びながら、デザイア神殿のサロンから飛び出していき、クリスもIDコアと小型レイズバックルを持って、飛び出す。

 それをケケラが満足そうに見ていると、声がかけられる。

 

???「ちょっと悪趣味なんじゃないのかな?」

ケケラ「ん?何だ、ジーンね。」

 

 ケケラに声をかけたのは、ジーンだった。

 ジーンがそう言うと、ケケラは答える。

 

ケケラ「こうでもしないと、私の推しは動かないからね。本来アイツは、危険から程遠い人生を送る筈だった何処までも普通の人間…………もし社会人として元の世界にいたら部下の為に頭くらい下げれるよくいる面倒見のいい男位にしかなってなかった。そんな奴が、仮面ライダーとして、魔王軍の幹部を倒しているのは、まさに運命と言えるわね。」

ジーン「………………俺としては、ギーツに活躍させて欲しいんだけどね。」

 

 ケケラがそう言うと、ジーンは不服そうにそう言う。

 すると、ツムリが口を開く。

 

ツムリ「それにしても……………クリス様の正体をお伝えしなくてよろしいのでしょうか?」

ギロリ「確かに……………コレからも頼りにする事があるかもしれないのに、何も知らせないのは良いのか?」

ゲームマスター「まだその時ではないさ。」

 

 ツムリがそう言うと、ギロリはそう言う。

 それを聞いていたゲームマスター……………ゼウスは、仮面を外しながらそう言う。

 色々な陰謀が蠢く事件が、幕を開けようとしていた。




今回はここまでです。
今回は、ナッジスパロウの暗躍です。
カズマは、石井樹によって、ある意味で追い詰められました。
ここは、あまり進みませんでした。
何故なら、この時のクレアの対応が、自分的にはあまり好きではないので。
カズマを見下すというのは、好きじゃなくて。
ただ、湊翔の抗議に、クレアは結果が全てと言いましたが、奇しくも、ビヨンド・ジェネレーションズでのヒロミに対するジョージ・狩崎みたいな感じになりましたが。
次回は、色々とリクエストが来たオリジナルの小型レイズバックルが登場します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
現在、4人のエースと黒狐に相当するエピソードのリクエストを受け付けています。
現時点では、魔王討伐の後に、4人のエースと黒狐のエピソードをやる予定です。
もし、リクエストがあれば受け付けます。
今日は、ギーツあにめが配信されたり、このすばの最新情報が来たりしましたね。
今後の展開でリクエストがある場合も受け付けています。
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