ディークさんみたいに、背中で語るリーダーってのもカッコイイよね!
よおし、あたしについてこーい!!
なんとかなるっしょ!
イリアの高い山々を天馬のトップスピードで跳び越えた昨日は、地獄の寒さで危うく死ぬかと思った。
山越えをする前に一晩宿で休む計画だったけれど、どうしても、もう振り向きたくなかった。一気に国境を越えてしまったおかげで、計画は全部アウト。近くに良い宿を見つけられず、結局野宿する羽目に。
こうなると分かっていたから事前に取り決めたのに、あのときは握る手綱を止められなかった。誰もなにも言わなかったから、きっと同じ気持ちだったに違いない。
皆で震えて肩を寄せ合いながらの野宿。あまり幸先の良いスタートではなかったが、一晩明ければ全部リセットだ。
髪を風に流していると、自然と笑顔になれる。頬を撫でるように抜けていく、優しく暖かい風が教えてくれるからだ。
もうすぐ、リキアに着く。眼下に広がる緑も、鮮やかさがどんどん元気に増して心を弾ませてくれる。いつの間にか、鼻歌をうたっていた。
「リーダー。サカ、リキア境界点を通過」
レンの声に後ろへ合図を出しながら、その場に天馬を止める。
青々した緑が眼下で風にそよぐ。視界を上げれば遥かむこうまで山々が連なり、ゆっくり雲が流れていく。この穏やかな気候は間違いない──リキアだ。
「おー! すっごーい。ついに来たね! 夢の地リキア!」
思わずトーンが高くなる。これからなにが始まるのかと思うと、いても立ってもいられない。
「なんだか宝探しの海賊みたいなノリだね」
「シャニーが船長の船に乗ったら、すぐ沈みそうで怖いッス」
鼻歌をうたっていたらルシャナの呆れ声が聞こえ、ミリアまで茶化してくる。いつもなら反撃するところだが、宝探し──言い得て妙かもしれない。
「見つけるよ、宝物をさ。このリキアで、絶対に」
朗らかながらも、決意を語るシャニーの青い瞳は緑の大地をはっきり見つめて強い。一度は面食らったような顔をしたルシャナだったが、すぐに笑いだした。
「ははっ、意外に真面目だったわ」
「あたしはいつも真面目だし!」
言い返しても鼻で笑われた。ぶうっと口を尖らせて見せて反論しようとしたら、ルシャナは続けてきた。
「そうだね。それが私たちの仕事だね」
「そゆこと!」
新しいものを掴むためにリキアへ来た。いつまでも入口の前で眺めていても仕方ない。
「よっし、一度降りてみようよ」
「イエス、リーダー!」
早く大地を踏みしめて確かとしたい。
合図を出し終りもしないうちに、空色のマントをなびかせながらシャニーは天馬を降下させ始めた。
緑は深く、大きな街はまだ先のようでも不安はない。12月にも一度リキアに来ているからだろうか、不思議な自信が湧いてくる。
「いや~、シャニーはリキアを知ってるんスよね。頼りになる背中ッス!」
後ろから聞こえてくるミリアの安堵は明るく、楽しげに弾ける。見習い修行さえしていない彼女やレンにとっては、国外に出ること自体が初めてのはずだ。ただでさえ心細いに違いない。
そうでなくとも、すでに国境を越えて、騎士団の保護から外れた未知の世界にいる。ここからは、本当にリーダーとして引っ張って行かないといけない。その意味では心配もあるが、どこへ行くのも自由と思えば悪くない。
(何だか……傭兵団にでもなったみたいだなぁ)
無意識にディークを思い出していた。
いつも彼はどんな気持ちで仲間を、自分を引っ張ってくれていたのか……。彼の背中に不安を感じたことはなかった。きっとそう言うこと。自身に言い聞かせ、仲間を背にリキアの地を踏みしめる。
(まさか……こんな形でまたリキアに来るなんてなぁ……)
小高い丘に自分の足で立ってみて、あらためて実感する。この地が、リキアなのだと。
柔らかい草のにおい、温かい空気。穏やかな風がそよぎ、新緑は遥か先まで続く。むこうを見下ろせば畑仕事をする人が見え、地平線まで舗装も無いあぜ道のような一本道が続いている。
穏やかで、心を落ち着かせてくれる地。本当は、ロイとデートで来たかった場所だ。それがまさか……。
考えに耽っていると、後ろからぽつりと漏れる声が聞こえてきてハッとする。
「雪がない……」
人生で初めての光景を前に、レンが銀色の瞳を真ん丸にして呆然としていた。
シャニーも見習い修行で初めてリキアを訪れたときを思い出した。まるで、絵本で見た天国が広がっているよう……あのときはそう思った。そして、今もだ。
「ひゃー、温かいッスねえ。ちょっと失礼して……」
しばらくはしゃいでいたミリアがふいに手を取ってきたと思ったら、木陰に連れていかれる。
「ちょ、ちょっと?!」
「シャニー、動かないで欲しいッス!」
イリア仕様の服装では暑かったらしい。シャニーたちを目隠しにしていきなり服を脱ぎだした。仲間たちが驚いているうちに、せっせと着替える手際の良さはどこか手馴れている。こんなところで堂々とよくできるものだ。
(でも……やっぱりこの服、暑いな。いいなぁ……ミリア)
見透かされたようにミリアに目で合図され、シャニーもガマンできなくなった。昨日から、もうなんでもアリになってきた気がする。結局、全員着替えることに。
「いやー、噂には聞いてたけどいい気候ッスねえ」
草のじゅうたんに寝そべったミリアから気持ちよさそうな声が漏れている。
「へっへーん、スゴイでしょ! ごはんもおいしいんだよー!」
腰に手を当てながら、やたらと得意げに話すシャニーはまるで観光ガイドかなにかのようだ。
おまけに彼女の口から出てきたのは食べること。なにを食べようかとニコニコする彼女の脇腹を、後ろから歩いてきたルシャナが突っついた。
「なんであんたがお国自慢みたいなことしてんのよ」
舌をペロッと出してシャニーは笑ってみせた。
まるで遠足に来たかのような空気だが、左遷されて連絡所に向かう途中なんて考えるよりよっぽどいい。リキアは第二の故郷と言っていい。みんなにもきっと、リキアを好きになって欲しい。
「えへへ。さ、はやく行こ。オスティアまで、まだまだ時間かかるよ」
ほっとするのは目的地に着いてから。早く着任しないと、辞令自体は4月のうちからとっくに出ているのだから遊んでいる暇などない。
なのに、声をかけても、寝転がるミリアたちの名残惜しそうな眼差しが訴えてきた。
「そこ! 遊んでるんじゃない!」
それが、ルシャナの眼光を浴びた途端に彼女たちは飛び上がっている。なんだか、複雑。
「じゃあシャニー、連絡所まで案内してよ」
部隊長のように仕切るルシャナからさらっと振られ、毛が逆立つようにビリビリきた。まさか、一番に飛びあがるハメになるとは。
「えええ?! あ、あたし知らないよお?!」
行きつけの店に連れていくかのように自然な話の振りだったが、目的地までの航路なんて頭になくて悲鳴をあげた。
むしろ、事前に調査がいると口にしていたから、そのままルシャナたちが調べてくれていると思っていたくらいなのに。それでも周りは許してくれなくて、それどころか点になった視線を一斉に向けられ、みるみる血の気が退いていく。
「えっ、あんた、リキアは詳しいから任せろって。この前も来たんでしょ?」
遊びに来ているんだから知っていて当然──ルシャナはそんな感じ。冗談ではない。簡単にリキアと言ってくれるが、いくらなんでも無茶振りだ。
シャニーはブンブンと首が吹っ飛びそうな勢いで何度も横に振る。
「リキアったって広っいじゃん! あたし知ってるのフェレくらいだよ」
顔をくしゃくしゃにしながら、手をばたばた広げて無理と叫ぶ。
12月のときは、もともとはオスティアやバトンも回る予定だった。でも、ロイの厚意でまるまる一か月をフェレで過ごしたから、それ以外の場所なんて地理どころかイメージすらない。ベルン動乱で一度降り立った地といっても、あのときは必死でただ草原が広がる場所としか記憶になかった。
やられた……ルシャナの顔がありありそう伝えてくる。
「あんたの任せろは相変わらず信用ならないわー」
ルシャナの厳しいため息が突き刺さって、シャニーは口をへの字に曲げた。
お互いの確認不足なのだからあんまりな言い方だし、本当は言い返したいところ。
それでも、ぐっと飲み込む。たしかに、雑談の中で任せろと言った記憶はある。それはウマいリキア飯のことだなんて、今言ったら八つ裂きにされそうだ。
「さっそく迷子ッスね」
「ん、前途多難」
まだスタートさえしていないのに始まった立往生。なのに、頭の後ろで手を組んで、他人事のようなミリアの口調はどこか楽しげ。
「どーすんのさ、リーダー」
無理と言って一度は返したはずが、一周して戻ってきた。またルシャナから厳しく投げつけられ、げっと口元が歪む。おまけに、今度は皆の注目が一斉に集まり、突き刺さる視線によろけて後ろに退いた。
「あたしのせいなのぉ?!」
他に誰がいる────はっきりと3人の目がそう伝えてきて、ぽっきりと首を折った。なんと酷い部下を持ったことだろうか。
泣く泣く差し出された爆弾を受け取ると、仲間たちの笑い声があたりに響いた。
(トホホ……これもリーダーの宿命ってヤツ?)
ディークのように背中で引っ張って行こうと意気込んでから、まだ10分も経っていないうちにこれだ。
部隊長は辛い仕事だと自身を慰めながら、いつまでも笑っている部下たちに咳ばらいを浴びせて仕切り直直す。迷子たちを導いてやるのも、部隊長ならしかたあるまい。
こんなところでいつまでもぶらぶらしていたら、今日もまた野宿コース。もうそれはイヤだ。
「ま、いいや。よーし、じゃあ、あたしについてこーい!」
底抜けの元気が蒼穹に響く。
分からないのに、いつまでもここで考えていたってお腹が空くだけだ。手を挙げて音頭を取り、天馬へと戻る。
「〝ま、いっか〟はシャニーの危険なフレーズなんだよなぁ……」
後ろからひそひそ聞こえてくる。いや、隠そうとも思っていないに決まっている。ここは部隊長としてガツンと見せてやろうと振り返ったら、ルシャナから先制パンチが飛んできた。
「で、場所分かってんの?」
「知るワケないじゃん? どっち見たって山だらけなんだし」
あっさり返して再び歩き出そうとしたが、後ろの気配が動かない。
仲間たちの顔は引きつっていた。おいでと手招きしてみたが、彼女たちの顔は固まるばかり。
「大丈夫だって! へーき、へーき!」
道が分からないくらい、なんだと言うのだろう。
なにかを警戒するように、ルシャナたちは相変わらずついてこない。そのまま天馬のもとまで戻り、彼にかけた鞄の中から地図を取り出して大きく振って見せた。
「地図はあるんだし、あたしたち、天馬騎士なんだよ。このくらいよゆーだって!」
地図さえ読めれば、どこにだって飛んでいける。山でも川だろうと関係なく、遠くまで見通して高速に飛んでいけるのが天馬騎士だ。こんなもの、ピンチでもなんでもない。
「さすが、見習い時代を転戦、転戦で飛び回っていただけはあるッスねえ。やっぱり頼りになるッス!」
「能天気なんだか頼りになるのやら……」
ルシャナの呆れ声など聞こえない。褒めてくれるミリアの言葉を何度も再生しながら鼻歌をうたう。
(オスティアはここでしょ? だからー、出発地点は……っと。えーと……)
急に嫌な予感が走った。
鼻歌が尻すぼみにになって、そして……止まった。
「と、言うわけでレン、ここがどのあたりか計算できないかなあ?」
彼女の話に乗りかけていたルシャナたちの肩ががくっと崩れる。
結局、現在地点が分からなければ地図があろうがどうにもならない。
やっぱりダメじゃん────仲間たちの物言いたげな視線が突き刺る。これは許してもらえそうにない。
「さっそく〝よゆー〟じゃないッス」
「シャニー、無茶振り」
頬をぷくっと膨らせて文句を零すレンの横では、ミリアがまた他人事のように笑いだしている。相変わらずジト目のルシャナを筆頭にまた3人から視線を浴びせられ、苦し紛れに頭をかいて舌を出してみる。
「へへっ、じょーだんだよ、じょーだん」
分かればラッキー程度で聞いたつもりだったのだが、仲間たちは違うらしい。ますます顔に不安が広がった気がする。
別にまだ全然平気だ。彼らの注目を惹くように駆けだして、遠くをきょろきょろしてみる。上空から見た感じ、むこうには畑が広がっていて、小さな集落があったはずだ。
仲間の不安を断ち切るように、シャニーの明るい声が草原を駆ける。
「人に聞きながら行けばへーきだよ。さっそく聞きに行こう!」
むこうに煙が昇るのが見え、畑を耕す人が傍にいる。分からなければ聞く。旅のキホンだ。この未知を切り拓いていくのも、楽しい旅の一部。
「……あいつの〝へーき〟だとか、〝よゆー〟はマジで信用できないね」
「ん、危険」
相変わらずひそひそやっている。ちょっとは信用すればいいのに。
やっぱり、ディークはスゴイ隊長だったのだと今さら思い知った。信用できないとか、危険だなんて彼を思ったことなど一度もない。
「聞こえてるぞ! 大丈夫だって!」
とにかく、彼女たちをまずは安心させてやらないと、この調子で突かれ続けたらさすがに穴が空く。
畑作業をする男性を見つけ、「すいませーん」と駆けながら声をかける。
「ここって、リキアのどのあたりなんですか?」
「おや、どこかの騎士さんかい?」
おかしなことを聞く……男性の顔はそう言っている。こんな山の中まで来たなら分かるだろうと思われても仕方ないか。道に沿って徒歩で来たなら、そうかもしれない。
「あたし、イリアの天馬騎士なんだ。リキアのことよく分からなくて」
「ほ~、天馬騎士なんて珍しい。若いのにこんなところまで大変だな」
内心、えっと驚いた。
リキアは第二部隊の営業先だったはず。天馬騎士がリキアにいても不思議ではないのに。稼ぎにならない田舎には、足を伸ばしていないということだろうか。……新規開拓先として覚えておこう。
男性は気さくに地図を指さして現在地を教えてくれた。
「わ~、助かったよ、おじさん。ありがとう!」
現在地さえ分かればこちらのものだ。不安が吹き飛んだとたん──お腹が……すいた。
「あ゙っ……」
時が止まる。のどかな田舎には、腹の音を遮ってくれるようなものはなにもない。
昨日ありつけるはずだった宿での夕飯は抜き。朝だって当然食べていない。レーションだけでもつわけがない。
「あ、あはは……お腹ペコペコで」
「なんだ、腹空かせてるのか。迷子に空腹は堪えるだろう、ちょっと待っていなさい」
そう言って男性は、畑の端に置いていた包みを持ってきて渡してくれた。
「えぇ?! いいの? これ、おじさんのお弁当じゃ」
「俺は家に帰れば食うものはある。君たちはリキアに働きに来たんだろ? それ食って、俺たちの生活をよくしてくれよ」
「ありがとう! うん、がんばります!」
不安だった心に、また一つリキアでの目的ができた気がする。
よそ者にこんなに優しくしてくれるなんて、リキアの人はなんと温かいのだろう。連絡所での仕事がどんなものかは分からないが、きっと男性の言うようにリキアに尽くそうと思った。
さっそく仲間たちのもとへ戻り、整えないままの爆ぜる息に任せて南を指さす。
「この南に伸びてる太い道が、オスティアへの街道なんだって!」
その先には、舗装されていないもののそれなりに太い道があり、緑の広がる世界の中でくっきりと白土色の軌跡を描いて誘ってくる。
仲間たちの顔に安堵が浮かんでいる。これなら少しくらい休憩しても大丈夫だ。きっと彼らもお腹を空かせているはず。
「はい、これ。お腹ぺこぺこって言ったらもらえたんだ! ラッキーだよね!」
袋の中身を手に取って皆に見せてみた。入っていたのはおにぎりだ。珍しい、米なんて食べたことはほとんどない。堪らずヨダレがジュワっと出てきた。
みんなも米に驚いているのかと思ったが、このぎょっとした視線はどうにも違うらしい。
「あんた……物乞いしてきたの?」
ルシャナはいきなりおにぎりを取りあげ、取り返そうとした手を叩かれてしまった。低い声とともに飛んでくる怖い視線に、ビクッと固まりかけて首を振る。
「違うってば! くれたの! 好意だよ、善意だよ!」
とんだ誤解だ。ルシャナは「ふーん」と返すだけで、結局みんなで村人へお礼に行った。
村人からあらためて道を聞き、やはり街道を南へ進めば良いと確認できた。
「じゃあ、このまま道に沿ってまーっすぐ行けばいいんスね」
ミリアが額に手で庇を作って、地平線のむこうを覗きこんでいる。
一緒に見つめてみる。どこまでも続く蒼穹と山々。道が分からないときは不安もあったけれど、今は明るい色合いが希望を湧きあがらせてくれる。
「うん。途中で西に分岐しないと、フェレに行っちゃうけどね」
仲間に地図を使って説明しながら航路を練っていく。
フェレ──自分で口にして、ロイの顔が浮かんで唇を噛んだ。もうこんなにも彼に近いところまで来たというのに、今はそれが逆に辛くて堪らない。
「おっ、ロイ様がどんな人か見えるんスね! 顔出しに行くんスよね?」
ミリアがノリノリに声を弾ませだした。その声が、重くのしかかってくるように感じる。
みんなにもロイを紹介したい。強くて、優しくて、素晴らしい人を知ってもらいたい。けれど、今は無理だ。
(あいたいな……。でも……)
誰か一人に逢えるなら、百回とも間違いなく選ぶ相手。一番に今の気持ちを聞いてもらいたい、心から信頼できる憧れの人。
顔を出せば、彼もきっと喜んでくれるに違いない。だからこそ、怖くて行けなかった。こんな姿を見せたら、きっとがっかりさせてしまうに違いない。
「……今はオスティアに急ごう! お仕事、お仕事!」
今の状態をいったい手紙になんと書けば良いのだろうか。その気持ちを払い、心の中で何度もロイに詫びながら天馬のほうへ歩きだす。
仲間たちがまたついてこない。振り返ったら、ミリアが困惑した顔を浮かべ、彼女のお尻をルシャナがなにやら引っ叩いている。
「はやく行こーよ! お腹すいてきちゃったよ!」
「燃費の悪いやつ……」
先に天馬に乗って空に出たところで、ようやくルシャナから反応が返ってきた。
もう一度、空から南を見つめてみる。あの青空の向こうに、彼がいる。
(はやくロイ様と会えるように、しっかり仕事しなくちゃ)
リキアに来た意味をあらためて噛みしめ、仕事の中心となるであろうオスティアにある連絡所を目指す。離れ行くロイに手を伸ばす気持ちと、目の前に広がる新しい仕事への希望と不安に揺れながら。
表紙絵はpixivのキタコレさんからお借りしています。