殺し屋がブラック鎮守府に着任させられました 作:アイリエッタ・ゼロス
「はい、掃除完了っと!」
俺の名前は海妹 冬樹。裏社会ではちょっと有名な殺し屋だ。俺は今、仕事でとある政治家を
殺し、部屋の金庫から政治家が蓄えていた裏金をスーツケースの中に入れ部屋を掃除していた。
何故掃除したかというと、この部屋で殺人が起きたことを隠すためだ。
「さてさて、遺体は任せてさっさと出るか」
そう呟き、俺は政治家の事務所から出てとある場所に向かった。
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俺が着いたのはとあるバーだった。
「ちーっすマスター! 依頼終えて来たぜぇ~」
そう言いながら、俺はカウンター席の端っこに座った。
「....今回は早かったなWinter。何にする?」
「適当に度数濃くてフルーティーなやつ」
「わかった」
バーのマスターはそう言うと、背後の瓶から酒を注ぎ始めた。このバーのマスターの名前は
アドルフ・ブラッド。ドイツ人らしいが日本語ペラペラの殺しの仲介人だ。マスターが
言ったWinterというのは俺の殺し屋としての通り名だ。
「できたぞ」
「センキュー。....やっぱ高い酒は美味い!」
俺は酒を一口飲んでそう言った。
「それで、裏金は?」
「ちゃんと回収してきたぜ。このケースに全部入ってる」
「そうか....なら依頼完了だ。明日口座に今回の分を振り込んでおこう」
「頼んだ。で、次のターゲットは? なんか依頼あるか?」
「そうだな....」
マスターはそう言いながらタブレットを俺に見せてきた。
「今あるのはこの辺だな....」
「ふーん....って、海軍関係者ばっかかよ....」
俺はタブレットを見て苦い顔をした。
「....お前、随分と海軍関係者になると嫌な顔をするな」
「ったりめぇだろ。海軍の元帥、俺のじいちゃんだし。上の兄貴も海軍の提督とかに
なったらしいからなぁ。俺がやるとちょっとばかし面倒なんだよ」
「お前が殺し屋なこと、知っているのか?」
マスターは不思議そうに聞いてきた。
「あぁ。まぁじいちゃんと一番上の兄貴は何も言ってこないが二番目の兄貴はうるさくてな」
そう言いながら、俺はタブレットをスライドさせた。
「はぁ....あまり気乗りはしねぇけど....マスター、この男の依頼受けるぜ」
そう言って、俺は一枚の男の画像を押した。すると、男の顔に雪の結晶のスタンプが押された。
「そうか....支払いはいつも通りでいいな」
「あぁ」
そう言って、俺はグラスに入った酒を飲み干した。
「さて、んじゃそろそろ帰るわ。代金は報酬から引いといてくれ」
「わかった」
「じゃ、お疲れ~」
そう言って、俺は店から出た。
「さーて、どっかの店はしごしていくか」
そう呟き、俺は夜の街を歩き始めた。
海妹 冬樹 22歳
裏社会で有名な殺し屋。主に殺しに使うのはナイフと拳銃。通り名はWinter。
性格は大雑把で楽しいことが好き。ただし、殺しに関しては完璧主義者。
母方の父親が海軍元帥であり、兄弟も海軍関係者。祖父と兄弟は殺し屋ということを知っており、
祖父と一番上の兄との関係は良好だが二番目の兄との関係はあまり良くない。
殺しを行う理由は必要のない善人の犠牲を減らすためと法で裁けない人間によって
被害を受けた人間の無念を晴らすため。(自分が楽しむためというのも少しある)
好きなものは酒、女、子供。ただし、女に手を出すのは同意があった時だけと
決めている。嫌いなものは政治家や政府の役人、女子供を食い物にしている人間。
特技は殺し、掃除、日曜大工、銃の改造。苦手なことは射撃。(そのため、殺しの際は
近距離で射撃を行っている)
耳が異様によく、長距離からの攻撃にも気づくことができる。
艦娘についての知識は多少あり、兵器としてではなく人間として見ている。
アドルフ・ブラッド
冬樹に殺しの依頼を仲介している人間。何故殺しの仲介を行っているか目的は不明。
冬樹以外にも三人の殺し屋に依頼を仲介している。
Season
裏社会で有名な四人の殺し屋の総称。それぞれSpring、Summer、Autumn、Winterという
通り名がついている。標的にされれば例外なく殺されるといわれている。