殺し屋がブラック鎮守府に着任させられました 作:アイリエッタ・ゼロス
「さて、到着っと....」
電車やバスを乗り継ぎ、俺は関東のとある街に来ていた。
「(やっぱ海が近いな。久しぶりに釣りするのも良さそうだ)」
そう思いながら、俺はバッグを背負って街を見た。
「さぁて....取り敢えず宿を探すところからだな」
そう呟き、俺は街の方に向かって歩き出した。
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「....」
「(なぁんか雰囲気が暗く感じるな....)」
俺は街を歩きながらそう思っていた。
「(笑ってるが取り繕った笑いだな....ここの鎮守府の提督のせいか?)」
そう思いながら、俺は街をのんびりと観光していた。そして、丁度良い旅館を見つけた。
「(ここが良さそうだな....)」
俺はそう思い、旅館の中に入った。
「すいません。三日宿泊したいんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。....この街には旅行かい?」
旅館の受付のおばあさんは俺にそう聞いてきた。
「旅行っていうよりも仕事ですかね?」
「仕事....こんな活気が減った街にかい。若いのに大変だね....」
「そうでもないっすよ。これでも今の仕事は楽しいんで」
「そうかいそうかい....これが部屋の鍵だよ。夕食は七時、朝食は七時から九時だよ」
「ありがとおばあさん。じゃ、しばらくお世話になります」
そう言って、俺は鍵に書かれた番号の部屋に向かった。
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「めっちゃ良い部屋だな」
俺は部屋に入りそう呟いた。部屋はかなり広く、窓からは海が見渡せていた。
「それで、あそこにターゲットがいるのか....」
俺は窓から見える鎮守府を見てそう呟いた。
「さて....どっから侵入するかねぇ....」
そう呟き、俺は最低限の荷物を持って旅館から出た。
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「(塀の上には監視カメラに有刺鉄線....しかもただの有刺鉄線じゃなさそうだな....)」
そう思い、俺は近くの海水を手ですくって有刺鉄線にかけた。すると、有刺鉄線からは
電流が流れた。
「飛び越えて侵入は無理か....そうなってくると....」
俺は塀の周りを歩きながらある場所に着いた。そこはこの鎮守府で唯一の出入り口だった。
「(....入るとしたらここか。だが、憲兵が邪魔だな....)」
そう思いながら、俺は憲兵の顔を見た。
「....っ!」
その時、俺はあることに気づいた。それは、憲兵の男達がターゲットにされている人間だった。
「(全員ターゲットか....ついでに殺せば報酬たんまり入るな)」
「良い策思いついた....!」
そう呟き、俺はこの場から離れた。
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「こちら、メインの船盛、カニみそのグラタン、牡蠣飯でございます」
夜になり、俺は旅館で飯を食べていた。
「ありがとうございます」
「では失礼しま....」
「あぁ、女将さん。ちょっと良いか?」
「はい? 何でしょうか?」
俺は部屋から出ていく女将さんを呼び止めた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだが....」
「聞きたいことですか?」
「あぁ。この街にある鎮守府にいる提督ってこの街の人間に恨まれてるのか?」
「っ!?」
すると、女将さんは驚いたような表情をした。
「どうなんだ?」
「....あまり大きな声では言えませんが、確かにこの街の人間はよく思っていません」
女将さんは俺の近くに座り、耳元でそう言ってきた。
「理由は?」
「艦娘に対しての扱い方に問題が....お兄さんは艦娘を知っていますか?」
「まぁ人並みにはな」
「あの鎮守府の提督、艦娘に対して暴行や虐待がひどいんです。それに、街の人間に対しても
かなり横暴で....街の男の人の何人かは大怪我を負って今でも入院している人もいるんです」
「憲兵とかは対処してないのか?」
「どうやら提督の息がかかった人間みたいで....」
「へぇ....それだけ聞ければ満足だ。急に呼び止めて悪かったな女将さん」
「いえ。....お客さんも気を付けてくださいね」
そう言うと、女将さんは一礼して部屋から出て行った。
「....さて、明日には終わらせるか」
そう呟き、俺はコップに入っていた酒を飲み干した。