ホシヒナ小説集   作:1D100面相

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ホシノとヒナが魔女と吸血鬼に仮装している二次創作を見たくて堪らなくなったので、衝動的に書いて投稿。
長くなったので前後編に分けました。

こっちは間に合わなかった。


ヒナとホシノと先生がハロウィンを楽しむ話(後編)

 橙の色彩にて彩られた幻想の街を、3人は人混みに身を任せて、ひたすらに揺蕩っていく。どこで何をするのか、全ては運否天賦。そうして過ごしていく時間は、この上なく暖かいものに満ちていた。

 

「本当にカボチャばっかりあちこちに置いてあるわね⋯⋯」

「まぁ、ハロウィンだからね⋯⋯あ、あそこでカボチャ彫りの工作体験やってる」

「うへ〜、ちょっと面白そうだね。参加してみよっか」

「じゃあこの中で誰が1番面白い顔のカボチャを彫れるか競争だっ!」

 

「ここのイルミネーション、大きなカボチャが可愛くて、とても綺麗⋯⋯」

「えーと、何々。このイルミネーションの中からゴーストの姿を見つけて、写真で撮った分だけ貴重なお菓子を貰う事ができます⋯⋯」

「いや、見本のゴーストちっさ。こんな大きなイルミネーションの中で探し出すのは、中々骨が折れるねー」

「そう? もう5つぐらいは見つけられたけど⋯⋯」

「「早っ」」

 

「あーっ、先生じゃん! トリックオアトリート!」

「ご機嫌よう先生、トリックオアトリート」

「やあ皆んな、ハッピーハロウィーン。悪戯されちゃ敵わないからお菓子をあげるね」

「流石先生はどこに行っても人気だねー。ちょーっとおじさん嫉妬しちゃうなー?」

「⋯⋯」

「あはは⋯⋯まぁ色々縁があるから⋯⋯」

「トリックオアトリートォ〜、お菓子だけじゃなくて金目のものもよこしな」

「抵抗したら悪戯だけじゃ済まないかもな?」

「本当、人気があって羨ましい限りだよー」

「⋯⋯ごめん、2人とも。お願いしてもいいかな」

「こういう手合いは時と場合に関わらず、どこにでも現れるものなのね⋯⋯」

 

「そろそろお腹が減らない? 2人とも。私はもうペコペコなんだけど」

「そうだねー⋯⋯あっ、先生あそこにラーメン屋の屋台がある。というかあの見覚えのある姿は」

「いらっしゃいませーっ! って先生とホシノ先輩じゃない! それとそっちの方にいるのは、ええと、ヒ、ヒナ先輩?」

「⋯⋯そんなに畏まらなくても、大丈夫だけど」

「こんばんは、セリカ。ハッピーハロウィン」

「うへー、セリカちゃん、精が出るねぇー。今日の夕食はこの屋台で済ませようかー」

「へいらっしゃい! 今日のおすすめはハロウィン限定のかぼちゃラーメンだよ!」

「「「かぼちゃラーメン⋯⋯!?」」」

 

「さて、3人でくじ引きをした結果、得られたのがこの3つな訳だが⋯⋯」

「古びた怪しげな壺、大カボチャヘッド、パーティ用血のり⋯⋯なんだかよく分からないラインナップね」

「まぁ、取り敢えずこのカボチャヘッドは先生が被ってね」

「え、なんで」

「だって先生だけ何にも仮装してないじゃん」

「私はほら、シャーレの制服着てるから」

「先生が先生の姿してたって、何にも面白くないんだよ。ほらヒナちゃん、先生の背中抑えて」

「そんなご無体な! ヒナっ、ヒナは優しい子だからそんな事はしな⋯⋯寧ろノリノリの様子で背中に回っていらっしゃる!?」

「先生、お覚悟を〜」

「ぐわぁーっ!」

 

 そうしてカボチャ頭がシャーレの制服を着て、壺を抱えつつ歩いているという、何とも言えない珍妙な生物がここに完成した頃。

 

「ん⋯⋯? なんかあっちの方が騒がしいような。視界が狭くてよく見えないな⋯⋯」

「仮装大会だってさ、先生。結構大きい規模みたいだね」

「⋯⋯ありがとう。2人とも、その仮装大会に関するチラシを貰ってきたわ」

 

 3人はチラシに書かれている内容へと注視する。

 

「ほうほう、基本予約参加だけど、飛び入り参加もオッケーなんだねー」

「ステージに登壇して3、4分程度のフリータイムを実施、そこで審査員と参加者に様々なアピールをすると⋯⋯」

「優勝者には⋯⋯賞品として100万が授与される」

「「100万!?」」

 

 思わず目を剥くホシノと先生。

 

「緩い感じの仮装大会にしては、やけに羽振りがいいんだね? 怪しい会社とか関わってない?」

「主催の企業はゲヘナの方でも市場を展開しているベンチャー企業。最近の好調な実績で、その頭角をめきめきと現し始めている。その成長に拍車をかけるため、恐らく広報活動の一環として、話題性を狙っての巨額の賞品なんじゃないかしら」

「うへ〜、しかし、ものの2分程度の働きで100万の賞金か〜⋯⋯」

 

 にやりと笑い、前の方の唾を下げて、ホシノは深く帽子を被り直す。

 

「これは参加してみない手はないかな?」

「ホシノ、一応言っとくけど優勝しないと100万の賞金は貰えないからね」

「勿論分かってるよー。それに、優勝が狙えなかったとしても、ほら、副賞とかその下の賞でもそこそこな額貰えるしね。最低参加賞でお菓子貰えるだけでも十分だよ」

「参加するなら急いだ方がいい。飛び入り参加は枠が埋まり次第終了と書いてある。大会の開催までまだ時間はあるけれど、既に集まっている参加者らしき人の数を見るに、それなりの人数が飛び入り参加していると考えられるから」

「そっか、それじゃあ」

 

 がしっ。

 

「⋯⋯? ホシノ? 何で私の腕を掴んで」

「急いで行こうか、ヒナちゃん」

「え。いや、私は、別に⋯⋯」

「ヒナちゃん、最低参加賞でなんて弱気な事は言ったけど、これでいて結構私は本気なんだよ」

 

 ホシノはヒナの真正面へと立ち、言葉通りの真剣な顔でヒナの顔を見つめる。

 

「でも私だけじゃ正直、力不足感は否めない。今更黒一色の魔女服姿の仮装なんて何の捻りもないからね」

「私だって捻りが無い気がするけど⋯⋯」

「いや、ヒナちゃんの場合は違う。先生の変態的な欲望により生み出されたその衣装は、ヒナちゃんの未知なるポテンシャルを十分に引き出している。それはまさしく可能性の塊」

「ホシノさん?」

「そしてフリータイムのアピールは1人でやるより、2人でやった方が選択肢が広がる⋯⋯ぶっちゃけて言うと、ヒナちゃんがいた方が何らかの賞に引っ掛かりやすそうなんだよね」

 

 たはは、と頬を掻きながら視線を上へと逸らすホシノ。

 

「やっぱり1番は楽しめることだから、ヒナちゃんがどうしても嫌だって言うなら勿論断ってくれていいんだけど⋯⋯出来れば一緒の参加をお願いしたいかなって。駄目かな?」

「⋯⋯」

 

 ヒナは考える。

 一見、彼女は賞金欲しさを露わにしているだけにも見えるが、その根底にあるのは恐らく⋯⋯。

 

「いいわ、ホシノ。一緒に参加しましょう」

「っ、ありがとうヒナちゃん!」

 

 本日2度目。喜色満面のホシノはヒナへの抱きつきを敢行した。ヒナも満更では無さそうだ。

 

「それで先生は⋯⋯その、どうしよっかなー。カボチャヘッドとシャーレの制服って組み合わせ微妙だし、私たちのとも世界観がちょっと⋯⋯。あ、でも壺は使えるかも⋯⋯」

「いいよ、2人で行っておいで。壺も自由に使うと良い。私は観客席から2人の勇姿を見守るから」

 

 ぐっとあげたサムズアップに沢山の期待を込めて、先生は2人を見送った。

 こうして、ホシノとヒナの仮装大会は始まりを告げる。

 

 


 

 

「——ありがとうございましたっ! さて本大会もいよいよ終盤に差し掛かって参りました!皆さんいずれも劣らぬ出来栄えの仮装ばかり!これは優勝の方も、一体誰がその栄冠を手にするのか、現段階では見当すらつきません!」

 

 観客席にて。先生は他の出場者の仮装も楽しみつつ、2人の出番が回ってくるのを心待ちにする。ちなみに既にカボチャヘッドは着脱済み。前が見えにくいので。

 ここまでの大会参加者の仮装は、やはり賞金を本気で狙う人が多いためか、明らかに気合が入ったものとなっている。全体的なクオリティが高いのだ。特に先生が度肝を抜かれたのは、先生も熱中しているロボットアニメの、なんと等身大巨大ロボ仮装である。あれには先生も興奮を隠しきれなかった。仮装というか、もはやそれとは別次元の何かではないかと思わなくはなかったが。

 それらを踏まえると、彼女ら2人が仮装という面で今大会の有利を取る事は難しいであろうと、先生は推断した。恐らくそれは2人も同じような結論には至っているはず。ならばどうするべきか。

 

「フリータイムでどんなアピールをするかだなぁ⋯⋯」

 

 正直、結果にはあまり関心が無い先生。ホシノとヒナがステージ上で頑張っている様を見れれば、それで十分という思考。

 しかし、2人がやる気である以上、それを応援してあげねば、先生としての面目が立たぬというもの。先生は自然と汗流れる拳を握りしめていた。

 

「はいそれでは次へと進みましょう! エントリーナンバー37番、タイトルは『因縁の魔女と吸血鬼』! ここに来てかなりシンプルなタイトルですが、果たして一体どんな仮装をお見せしてくれるのか! 見ものです! それではどうぞ!」

 

「ひっひっひっひっひっ⋯⋯」

「おっ⋯⋯」

 

 ステージの舞台袖から、胡散臭い笑い声と共に、腰を40度近くまで折り曲げたホシノが姿を現した。かっかっかっ、と杖を突いて、先生から譲り受けた壺を携えながら、ゆっくりとステージ中央へと歩みを進めていく。

 

「いやぁ、全く、今日はいい夜だねぇ。月はまんまるで、空気は澄み、虫たちの合唱が絶え間なく聞こえ⋯⋯」

 

 かっ!

 一際力強く叩きつけた杖の音が、しんと静まりかえった会場中に木霊する。

 

「そんな、いい夜だからこそ、”ヤツ”は姿を現す」

 

 どぉん!

 激しい衝突音。何か、黒くて赤い物がステージ上方から勢いよく降ってきた。

 それはヒナ。蝙蝠の如き翼を目一杯広げ、普段ならば決して見れない、獰猛な笑みを顔に貼り付けさせた、空崎ヒナであった。

 

「ごきげんよう、ご老体。今宵はいい夜ね。思わず血を吸いたくなってしまうわ」

「ごきげんよう、お嬢様。全く、他にいい女はいくらでもいるだろうに、ワシなんかの血を欲しがるなんて、物好きもいたもんだねぇ」

「あら、忘れちゃった? 痴呆かしら。これだから老いというものは嫌ね」

「覚えてるよ。ワシの血に流れてる魔力が、アンタにとっては極上の餌なんだろう? 皮肉の1つも通じないのかい?」

「ふふ、今日こそ御身の血液、貰い受けるわ」

「生憎だが、今日のワシは無策という訳じゃないんでね。その身を散らせるのは、寧ろアンタの方さ」

 

 と、ホシノは壺を持ち上げて、中に入ってる液体を飲み干す——かのようなフリをする。

 

「ぷはーっ。クソまずい。なんてもん飲ませてくれるんだい」

「その壺に入ってるのが、貴女の言う”策”なの? 大した事なさそうね」

「舐めるんじゃないよ。この薬はね、ワシとっておきの若返りと、身体能力向上の薬なんだ。これさえ飲めば⋯⋯」

 

 折り曲げていた腰を戻して、肩をぐるんぐるんと回すホシノ。

 

「全盛期のワシの身体へと元通り。ほれ、肩凝りも取れたわ」

「やっぱり大した事ないじゃないの。所詮人間はどう足掻こうとも人間、私たち夜の支配者とは比べるべくもない貧弱さだわ」

「はっ、腐りに腐ったその性根。ワシが叩き直してやるよ」

 

 果たして、2人の間には一触即発の空気が流れ出す。それは、演技と理解している観客すらも緊張するほどの圧迫感を生み出し、会場を席巻した。

 

「——私の血となり肉と化しなさい、”ホシノ”」

「——引導を渡してやるよ、”死なずの姫君”」

 

 そこからは、キヴォトスでも有数の実力者たる2人による大立ち回りが披露される。それはもう、会場中が湧くぐらいの凄まじい戦闘。あまりの熱狂ぶりに、フリータイムの時間を大幅に超過するぐらい。

 最終的にその戦いはホシノ演ずる魔女の勝利で、幕を下ろすのだった。

 

 


 

 

「いやー、それにしてもあそこで私の名前呼ばれるとは思わなかったな」

「ごめんなさい。結構いっぱいいっぱいだったから、セリフとか抜け落ちちゃって⋯⋯」

「うへ〜、仕方ないよ。急拵えの演技だったし」

 

 平身低頭のヒナを、そう言ってホシノは宥めすかす。

 既に大会は閉会の時を迎え、そもそものハロウィン自体も終結の様相を呈している現在。2人は近くの公園のベンチにて身を休めていた。

 

「でも、それにしてはうまくやれたと思わない? ねぇ、先生?」

「うん。2人とも、真に迫る演技だった。本当に凄かったよ」

 

 がたんがたん。ベンチ隣の自販機で、2人分の飲み物を購入する先生。1つは缶コーヒー、1つはオレンジジュース。

 

「アピールというか、まんま演劇だったね。あんなに激しく戦うとは思ってもみなかった」

「こっちも、戦いはそこそこにして切り上げようとは話していたのだけど⋯⋯」

「うへ〜、あんなに熱狂されると、こっちもやめ時見失っちゃうよね。久しぶりにあんなに動いて、おじさん疲れちゃった⋯⋯」

「私も流石にちょっと、疲れたわ⋯⋯」

「2人とも、お疲れ様」

 

 先生は缶コーヒーの方をヒナ、オレンジジュースの方をホシノへ手渡した。礼を述べる2人。

 

「まぁでも——“副賞”は手に入れられたし、動いただけの価値はあったかなー」

 

 大会にて、ホシノとヒナは優勝こそ逃したものの、見事副賞を勝ち取ることに成功した。授賞式における審査員のコメントに曰く、決め手は、やはり客を熱狂させるほどの戦闘シーンに有ったらしい。

 だが、それと同時に、それは優勝を逃した大きな要因の1つにもなった。戦闘にかまけすぎて、大会のテーマたる”仮装”が置き去りになっている、という指摘を受けたのだ。なるほど、最もな理由だと2人は頷かざるを得なかった。

 しかし、それでも副賞までには手が届いた。授与賞金は50万。2人にとっては十分な大金だった。なお、現ナマでの授与である。

 

「さて、この50万の山分けだけど⋯⋯大会前に決めた通り、折半で良いのかな」

「うん、私はそれで構わない」

「おっけー」

 

 ホシノは取り出した封筒内の札束から25万だけを除き、ヒナへと受け渡した。

 対してヒナ、受け取った札束をじっと見つめると。

 

「先生、耳を貸して」

 

 と先生に対してお願いをする。それを聞いたホシノと先生は頭に疑問符。ともあれ、言われるがままに先生はヒナに耳を貸した。

 こしょこしょ、こしょこしょ。ヒナが何事か伝え終わると、先生はヒナに対してサムズアップ。そして、ヒナはホシノに対してこんな事を言い始めた。

 

「今、風紀委員会は、シャーレと定期的にゲヘナ自治区内の提携パトロールを行なっている」

「⋯⋯? うん」

「この25万は、ゲヘナの風紀委員長の権限で、パトロール協力に対するシャーレへの特別報酬として使わせてもらう。はい、先生」

「はい、確かに」

「うん?」

「それで私はこの25万を⋯⋯うーん、そうだな、今日の私の護衛料金として、ホシノに支払おうかな」

「⋯⋯うへ?」

 

 と、巡り巡った25万は再びホシノの下へ⋯⋯。

 

「いやいやいや、何言ってるのさ2人とも。特別報酬って何。というか護衛料金とか言い出すならヒナちゃんにも払わないといけないじゃん」

「あー、そっか」

「建前が甘いね、先生」

「えっとじゃあ⋯⋯今日は、魔女姿のホシノが見れたから、それの拝観料?」

「もう色々とめちゃくちゃだし、ヒナちゃんは建前とか言っちゃってるし!」

 

 ホシノはツッコミを入れる。困惑の色強めの表情で。彼女は2人が何を考えているのかまるで理解できなかった。

 それを見たヒナ。ふぅ、と一息吐き出した後に、今起こした自身の行動に対する思惑を話し始める。

 

「ホシノ、あの大会に私を説得してまで参加しようとしてたのは、勝ち取った賞金をアビドスの借金の返済に充てようと思ってたから、でしょ?」

「⋯⋯!」

「私はそんなホシノの助けになりたくて、貴女の誘いにのっただけだから、別にお金なんていらない」

「えっ、いや、でも」

「うん。ホシノだったら、そこで簡単にはお金を受け取ってくれないってのは分かってた。だから無理矢理にも理由を付けて、渡してしまおうと思って、先生と口裏を合わせたのだけど⋯⋯」

「はい⋯⋯アドリブが下手で申し訳ございません⋯⋯」

「⋯⋯うん、まぁ、私のもそこまで良い理由にはなってないから⋯⋯とにかく」

 

 ヒナは宙ぶらりんとなっている25万を、ホシノへと突きつけた。

 

「このお金は全部、ホシノに受け取ってほしい」

「⋯⋯」

「ここで受け取ってくれないと、逆に私が困る⋯⋯」

 

 そんな、ちょっと遠慮がちに話すヒナを見て、ホシノの目頭には熱いものが込み上げてくる。

 

「⋯⋯本当に良いの?」

「ええ」

「⋯⋯うへ」

 

 しかし、果たしてそれが目からこぼれ落ちる事はなく。

 ホシノは差し出された25万を受け取ると、

 

「今からやっぱり返してくれと言っても、もう遅いかんね。ほら、封筒に入〜れちゃった、入れちゃった」

 

 何かを誤魔化すかのような、揶揄い調子で、そんな事を宣ったのち。

 

「⋯⋯ありがとうね、ヒナちゃん。それと、一応先生も」

 

 最後はいつもよりちょっとだけ、頬に赤みを増した蕩け笑顔で、そう締め括ったのであった。

 

 


 

 

 

 

 

「⋯⋯まぁ、この50万も、9億という借金の前には、端金なんだけどね」

「ホシノ、それは言っちゃダメ」

 

 

 

 




2023/8/19追記:誤字報告ありがとうございます。修正しました。
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