一応、本編の一部分と思ってください。
番外編 歌姫にとって一番の宝物
いつもと変わらず平穏な日々が続くフーシャ村のとある一日。
そして今日は十月一日。
この日はウタの十九歳の誕生日である。
翌年、ルフィが十七歳になりいよいよ二人で海賊として海へ出る日が近づいてくる中、身体と覇気の鍛錬ばかりで渡しそびれていた"ある物"を持って背中に隠しルフィはウタのもとを訪れる。
「ウターー!」
「あ、ルフィ……どうしたの?」
互いに身体も大きくなったものの、それだけは子供の頃から変わらないルフィの自身を呼ぶ無邪気な声に、これまでのキス等のイチャイチャを思い出してからというもの恥ずかしさのあまり頬を赤らめてウタは応える。
ウタが十八となった際にマキノから男と女が最後に愛し合う"行為"を聞いてからというもの、ルフィを過剰に意識してしまう故の反応であるが、当の本人であるルフィはそういった事に疎いために相変わらず非常に距離感が近くウタは恥ずかしさのあまり逃げ出してしまう事もしばしば。
しかし、この日だけはルフィもウタの誕生日である事を知っており毎年祝ってくれる為、ウタも何とか恥ずかしさを我慢してルフィに応える。
「今日はウタの誕生日だからな! 修行は休みにしてウタに渡してぇもんがあったんだ!」
「う、うん。毎年ありがとね……」
恥ずかしさはあるものの、最愛の人であるルフィからのプレゼントという事もありウタの心は喜びと嬉しさに満ちる。
今までのプレゼントはヘッドホンだったり白いワンピースだったりマキノと一緒に作ったケーキだったりと様々だったが今回は何をくれるのか、とウタは興味津々で待ち構えた。
……ヘッドホンとワンピースをルフィがどこから仕入れて来たのかは未だに不明である。
「今日のプレゼントはこれだ!! ずっと渡しそびれてたからな!!」
そして、ルフィはウタから見えないよう背中に隠していた物を前に差し出した。
「あ!」
その差し出しれた物というのは一枚の絵だった。
黄色の瓢箪に赤い帯をつけただけのような絵と呼ぶには些か微妙なところではあるものの、その絵を見た瞬間、ウタは目を輝かせる。
それはかつて幼い頃にルフィがウタに贈った不恰好な麦わら帽子の絵だ。
そして、二人で叶えようと誓った"新時代のマーク"である。
今回はルフィの手により未然に防いだエレジアの悲劇であるが、あの時はシャンクスがウタを庇いエレジアへと置き去りにした為、唯一と言っていいほどウタの心の拠り所となった大切な品。
例の計画を起こした際にも自身の左腕の袖に刺繍するほどウタにとって無くてはならない大切なマークだ。
「新時代作んなら、やっぱりコレがねぇとな!」
「うん……! ありがとうルフィ!」
懐かしさと嬉しさ、そして何より過去に戻ってこようと愛するルフィがずっと覚えていてくれた事にポロポロと涙を流しながら受け取るウタ。
自身の涙でマークが濡れてしまわないようにギュッと胸に抱いてウタは泣き続け、ルフィはそんなウタをそっと抱きしめた。
そして翌年。
ルフィも十七となり、フーシャ村を出る日が来た。
住人が用意してくれた船の一室には丁寧に額縁に入れられた新時代のマークが壁に飾られている。
「海賊旗は麦わら帽子と音符で良しとして、帆には新時代のマーク描いたらどうかな!」
「おぉ! いいなぁ、それ!!」
二人でしばらく海賊旗と帆に描くマークを考えていたが、ピンと閃いたウタの発案にルフィも快く応じた。
残念な事に二人揃って絵心が無い為に今は描けないものの、そう遠くない内にその二つのマークが"麦わらの一味"のシンボルになる事は言うまでもない。
海賊として航海する中でウタはこう語る。
「海賊王になる為に目指すのは"
そして、このマークを侮辱された時、ルフィですら恐怖で冷や汗を流す程のウタの怒りが見られるとか見られないとか……
どうも、主です。
いつも「海賊王のやり直し」を読んでいただきありがとうございます!
今回はウタの誕生日という事もあり番外編です。
当シリーズを読んでいただく中で疑問に思われた方がいるかどうか分かりませんが
そういえば、ルフィ、ウタに新時代のマークあげてなくね?
と思われた方。
もちろん、忘れてはいません!
大事なマークですからね!
今日この日の為に、敢えて書いてませんでした。
あいにく今日仕事が入ってしまい急ピッチで仕上げた為に短いです…申し訳ありません。
ウタにとって大切な存在はルフィやシャンクス達でしょうが、1番の宝物と言ったらコレかな?と思いまして。
では最後に
ルウタ最高!
そして、ウタ誕生日おめでとう!!
ワンピースを知り、そしてウタに出会えて良かった、と心から思います!
それでは!
今後も当シリーズの方、よろしくお願い致します!
執筆、頑張って参ります!!