一等星の煌めきを   作:不思議ちゃん

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じゅうに

 もう大丈夫だと母親からも言われた為、本日からまた結女に通う日々が始まったのだが。

 

「なんで男がここに居るのよ」

「なにを言うデスかヘアンナ! ユウさんは学校や性別は違えど立派な一員なのデス! 一緒にするなデス!」

「な、なんなのよったらなんなのよ! 私は当たり前の質問をしただけじゃない!」

「ね、いつもこんな感じなの」

「そんな簡単に片付けられても困るけど、まあ伝わったよ」

 

 まだ向かい合って言い合いを続けている二人の間に入り、平安名さんの方を向く。

 

「な、何よ」

「自己紹介でもと思って。そこにいるかのんの弟の優。一応、スクールアイドル結成初期の方から参加させてもらってる。今後ともよろしく」

「……平安名すみれよ。その、よろしく」

 

 こういったのは互いに互いを知っていくことが大事だ。

 一方通行はよくない。

 

「んで、可可」

「はい! なんでショウ!」

「これまでの練習で多少マトモになったとはいえ、この中で一番の雑魚だ。言い争いしている時間があるなら走ってこい」

「そ、そんな……優さんは平安名の肩を持つと言うのデスか!」

「違う違う。口でどうこう言うよりも実力で魅せて納得させろって事」

「ナルホド! そう言う事なら了解デス!」

 

 これで一先ずこの場は落ち着いたと。

 私の今までの苦労ってなんだろう。といった顔でかのんが見てくるけども、そんなのは俺の知ったこっちゃない。

 

「あれ、千砂都は?」

「ちぃちゃんは大きな大会が控えてるからそっちに集中するって。一応、練習メニューは預かってるけど」

「もうそんな時期か。これから期末テストもあるのに大変だな」

「……嫌な事を思い出させるわね」

「赤点取って夏休み補習ってことにはならないでね。練習時間減るから」

「頑張るデス!」

 

 平安名さんは分からないけれど、多分平気だろう。

 それと三人に関しては中間を見る限り大丈夫そうだし、要らん心配かもしれないけど。

 赤点を取ったってとこも無かったし。

 

「それじゃ今日も練習頑張ってこー」

「おーデス!」

 

 ノリがいいのは可可だけか。

 

 

 

 目の前に屍が三つ、転がっている。

 

「みんな、大丈夫?」

「「「…………」」」

 

 返事はないが顔だけをこちらに向け、睨みつけてくる。

 

 久しぶりすぎてどの程度動けるか分からなかったから、加減を間違えたところがあるのは認めよう。

 でもその分、みんなの身になったと思うから結果オーライじゃない?

 

「千砂都の練習が、軽いと思ったわよ」

「喋れるまでの回復早いね」

「ショービジネスの世界に居たんだもの。コレぐらいなんて事ないわ」

「もう少し動いてみる?」

「それは……ちょっと遠慮しとくわ」

「まあ、これ以上やって身体壊したら元も子もないからね。今日みたいなのは週一ぐらいだから安心して」

 

 あはは、物凄く嫌そうな顔してる。

 かのんと可可も週一であると知って変な顔。

 

「風邪引かないよう、汗とかしっかり拭いてね。俺、千砂都のこと見て帰るから。お先」

 

 三人がのそのそと動き出したのを見て、新たな練習場所となった屋上を後にしたはいいものの。

 校内について詳しくない為、少し困った。

 場所を聞いてからにすれば良かったなと思いつつ階段を降りて行けば、開校一年目のためか分かりやすいところに地図が貼ってある。

 

「今いるところがここで……目的地が……」

「少し、お時間よろしいでしょうか」

「ん?」

 

 声をかけられ、そちらを見れば。

 何時ぞやの代々木フェスにて覗き見をしていた黒髪ポニテの子であった。

 

 ほぼ初対面であるはずなのだが、何故こうも睨みつけてくるのだろうか。




基本アニメの流れにそってですが、時期が曖昧なのでこちらで色々弄ったりします。
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