一等星の煌めきを   作:不思議ちゃん

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ノンフィクション!!
さんじゅう


 ナンパ、などと言われたのでストラップや腕章を見せながら『仕事』と返せば、割と話せば通じる千砂都、平安名、恋はそっと目を逸らす。

 感情的なかのんと可可は納得いっていないようだが。

 

 何にしても、無事に文化祭のステージが終わって良かった。

 またすぐに次の課題が来るけれど、一区切りついたし今度こそ少しはゆっくりできそうだ。

 

 ……なんて思ったけど普通に明日もあるんだよな、文化祭。

 今更だけど俺、土日を返上してまでどうして他校を手伝っているんだろう。

 

 かのんたちは月曜休みなのに、俺は普通に授業あるし。

 

「…………ま、いっか」

「優?」

「いんや、何でもない」

 

 俺のナンパ騒動はあれで終わったらしく、今は楽しそうに先ほどのライブについて話しており。

 そんな五人を見て、目を細める。

 

 

 

 

 

 あっという間に日は過ぎていく。

 いつもと同じような朝を迎え、学校で授業を受けて放課後に女子校へ向かう。

 そんな日常に慣れてきている自分に改めて驚くが、『Love Live!』と書かれたどでかい横断幕を見て、それだけの月日が経ったのだなと納得。

 

 こんな事をするのは可可しかいないが、これだけ見れば出場が決定しているみたいだな。

 

「ユウさん! ラブライブですよ!」

「うん、そうだね」

「反応が薄いデス! 横断幕見てくれましたか? 可可、徹夜で作ったデス!」

「ふーん、徹夜で……ねぇ?」

「…………あっ!? う、ウソデス。可可、イッパイネマシタ、デス」

 

 部室に向かえば開口一番ラブライブ。

 テンションが高いのはその情報が出たからなのと、睡眠不足によるものだろう。

 

「可可、今日の練習は無しな。家でも自主練は控えめに」

「そ、そんな! 全然問題ないデスよ!」

「もしかしたら大丈夫なのかもしれないけど、万が一ケガをして予選すら出られなくなったらどうする気? これまでにも何度か注意してきたけれど、全然分かってくれていなかったのかな?」

「うっ……」

「可可一人なら自己責任で方がつくけれど、そうじゃないんだから。他のみんなにも迷惑がかかるってこと、今一度しっかり理解して」

「ハイ……スミマセンデシタ……」

 

 かのんも曲を作るときはよく夜更かしをし、俺からお小言を貰っているのを見ていたのに。

 そうしないと間に合わないってのもあるし、いつ曲が降ってくるか分からないってのもあるから多少は甘くしていたりもあるが。

 

「まあ可可がキチンと寝ていたとしても、今日は練習できなかったかもしれないけどね」

「どうして?」

「ラブライブについて、みんなどこまで知ってる?」

「すみません、何も分かりません」

「えーっと……全国大会?」

「なんか大っきい会場でやるくらいのイメージかな?」

「どうせアマチュアの大会でしょ?」

「皆さん! 認識が甘いデス!」

 

 真っ白な灰の様になっていた可可だが、四人のラブライブに対する認識が酷過ぎて再び熱を持ち燃え上がってきた。

 

「そんな一言で済ませられるほど簡単なものではないデス! 数多の少女たちの夢! 希望! 未来! テッペンを取るための険しい道のりにこれまでどれだけの涙が流れたことか!」

「優勝して廃校の危機を救った学校とかあるくらいだし、認知度的には割と洒落にならないよ」

「それとそこのポンコツ! よく聞きやがれデス!」

「誰がポンコツよ!」

 

 可可は平安名の反応など気にせず、パソコンをいくつか操作して画面をみんなが見えるように向きを変える。

 

「ここが今年のラブライブ決勝の舞台デス!」

「凄く大きい会場だね」

「ウソ……」

「ウソではありまセン!」

 

 確かに疑いたくなる様な舞台ではある。

 ただここで歌えるのは決勝に進めれば、の話だが。

 

「私たち、自分で言っちゃうのもあれだけどレベルは低くないと思うし、もしかしたらここで歌えるかもね」

「ショービジネスの世界にいた私がいるんだもの。優勝なんて当たり前よ」

「二人とも、本気? 予選にはサニパがいるし、決勝なんて周りみんなサニパみたいなもんだよ?」

「うっ……そうだった」

「ぎゃ、ギャラクシー……」

 

 自信があるのは悪い事じゃないが、ありすぎるのも困りものである。

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