一等星の煌めきを   作:不思議ちゃん

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よんじゅうよん

 練習内容も日によって変えているため、決まった曜日とかではないが基本的に休みは週一で取るようにはしている。

 様子を見て休みを増やしたり減らしたり。

 

 予定が入ったりで来れなくなったとしても、自主練をサボるようなことはしないので割と緩々やっている。

 

 つまり、何が言いたいかと言うと。

 

「今日は何もないはずだけど」

「話したいことがあるったらあるのよ」

 

 マネージャーになってから中々遊びに行けていないため、久々に友人とノンビリしようとしていたところ。

 校門のところに少し人集りが出来ており、気になりつつも横を抜けて行こうとしたが。

 こうして人集りを作っていたすみれに呼び止められていた。

 

 ……ファンへの対応と俺への対応、違いすぎない?

 

「遊び行くから、また今度でもいい?」

「バカっ! 俺らよりも平安名さんを優先しろよ!」

「いや、だって遊ぶの久しぶりじゃん……」

「明日、平安名さんとどういった繋がりがあるのか、根掘り葉掘り聞くから大丈夫」

「ごめんなさいね。彼、借りていくわ」

「いえいえ! いつでも持っていってください!」

 

 こうして俺は友達に売られたわけだ。

 そういえばコイツら、『Liella!』のオタクになってたな……。

 

 校門前という目立つ場所。

 放課後という人が多い時間。

 

 結構な人数に見られたため、明日は何だか面倒な事になりそうだなと思いながら、取り敢えず話があるというすみれについていくのであった。

 

「ねえ、メールなりで連絡でも良かったと思うんだけど」

「そしたら来ないでしょ?」

「……そんな事はない」

「そっぽ向いてるじゃない」

 

 行く可能性も僅かながらあったよ。

 僅かながら、ね。

 

「あれ、ここ……ってことは、もしかしなくてもそういう事ね」

「察しがいいと、こういう時は楽ね」

 

 会話もあまりなく、連れられた先は可可の住む家。

 部屋の前まで来て呼び鈴を鳴らせば、ムスッとした表情の可可が出迎えてくれた。

 

「…………ほんとに来たデスか」

「話があるって言ったでしょ」

「可可には無いデス」

「私にはあるのよ」

「あ、ユウさんは大歓迎デス!」

 

 扱いの差に思わず笑ってしまった。

 すみれが無言で叩いてきたが、可愛いものである。

 

 ここに居たところで仕方がないため、取り敢えず二人とも家に上げてもらうことに。

 

「ココアで大丈夫デスか」

「うん。ありがと」

「ちょっと! 何で私は水なのよ!」

「スミレにはそれで充分なのデス」

「ほんと、二人は仲が良いね」

「良くないデス!」

「別に良くないわよ!」

 

 名前で呼ぶ、呼ばれるが自然となっているし、互いの距離感も前より近くなってるのにそれは無理がある。

 

 コップにまだ口を付けたわけではないため、二人の戯言を聞き流しながらすみれと自分のを交換しておく。

 

「あ、ありがと……」

「それで、今日は素直になれない二人のお悩み相談?」

「違いマス!」

「違うったら違うわよ!」

 

 二人とも、顔が少し赤くなっている。

 互いに感情をぶつけ合った二人なのだ。

 あとは少し素直になるだけでいいというのに。

 

「ラブライブで優勝できなかったら可可が帰っちゃうことよ!」

「それはスミレの気にするところではないデス!」

「どうしてよ! 他に知ってるのは優だけで、かのんたちには話していないのもそう!」

「話す必要が無いからデス! そもそもスミレの盗み聞き、まだ許してまセン!」

「可可、すみれ」

 

 少しずつ高まっているので、収拾が付かなくなる前に声をかけておく。

 これで落ち着くとは思っていないが、思ってもいない事を口走って変に拗れることは無くなるだろう。

 

「正直なところ、どちらも間違っているわけじゃ無いと思ってる。でも俺は今回、可可の意見に賛成かな」

「ユウさん……」

「納得できる理由があるわけ?」

「無いよ。感情の赴くままに従っただけ。……すみれも、意地悪で言ってるわけじゃ無いのは分かってる。あまり想像したくない、もしもの可能性。その先について考えているから、でしょ?」

 

 当たりだというのは目を逸らしたすみれの行動から分かる。

 

「ほんと、難儀な性格しているね。すみれは優しすぎる」

「悪かったわね」

「あはは、素直じゃないなぁ」

 

 昔、かのんや千砂都へしていたように、何も考えずすみれの頭を撫でてしまったが、それが払われるような事はなかった。

 

「あの……可可、よく分かっていないデス」

「そうだなぁ……ラブライブに負けて、可可が居なくなると寂しい。ってことかな」

「ち、違うわよ!」

「すみれは可可のラブライブを楽しみたいって気持ち、よく分かっているよ。でも、負けたら終わり。はい、さよなら。それじゃ何も知らないかのんたちにとっては唐突で、もっとああしとけば、こうしとけばよかったと後悔するかもしれない。なら初めから負けられない、勝つって気持ちでやったほうがいいんじゃないかってこと」

「…………」

「……なによ」

 

 すみれの反応はスルーし、簡潔に説明したつもりだが上手く伝わっただろうか。

 個人的には勝つって気持ちでやるよりも、今の楽しむって気持ちでやっていた方が『Liella』の魅力が伝わると思うけど。

 

 可可は何も言わずにすみれを見ており、何を言われるのか分からないすみれは少し身構えている。

 

「……那种感觉让我很开心」

「なんて……?」

「余計なお世話と言ったのデス」

「なんでよ! 感謝しろとは言わないけど、何かこうあるったらあるでしょ!」

「うるさいデス! 何もないデス!」

「すみれ。本当は何言ってたか知りたい?」

「優は分かるわけ?」

「あっ!? ダメデスよ!」

 

 話す方は苦手だが、リスニングは出来ることを可可は知っている。

 今の可可の反応から、すみれもそれに気がつき。

 

「なんで邪魔するのよ!」

「わざわざ聞く必要が無いからデス!」

 

 目の前でちょっとした取っ組み合いが起きていた。

 怪我をするようなら止めに入るが、そこのところは二人も分かっているため気をつけている。

 

 その気持ちが嬉しい。

 ただそれだけを口にして伝えるだけだが、あとちょっとのところで恥ずかしさが優ったようだ。

 

 言語は違えどこうして口にするだけでも進歩かなと思いつつ、未だ取っ組み合いをしている二人を取り敢えず引き剥がすのであった。




翻訳してコピペしただけなので、間違ってたらすみません。

この作品は『nodding anemone』の息抜きとして書き始めました。
また病んだ感じの女の子が書きたくなってきたので、更新止まったらそっち書いてると思ってください。
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