クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
儚くて涙が出てくる。
「おーい、雷夜‼︎スマホをずっと見てどうしたんだ?」
「………」
「鋼、あいつが何してるかわかるか?」
「あっはっは、わかるわけねーな。大体なぁこの学校であいつに一番仲良いの1年だとお前だけなんだよ。みーんな話した事ないシ」
「そうだろうな。わかってはいた。あいつはなんでも1人でこなすから周りに寄せ付けないオーラ出してるし……この俺でさえわからないほど謎だ」
なんか司俺に用事あるのか?
「……確かに俺は1人でもできる方な人間だとは思ってるけどさ、スマホ覗けばいいじゃん。それでなんか俺に酔用事?」
「……そうだナ」
「確かにそうだが、覗くのはいくら親友とはいえよくないのではないか?親しき仲にも礼儀ありとも言うことだし」
「司って俺が思ってるよりも結構真面目だな」
変人のイメージが強いからすごい違和感を感じるが、とりあえずそんなのを考えてるほど暇ではない。
現在時刻は午後1時。俺は今絵名の描いたラフを直したりしている。あの2人今日はオールしてラフを大体書き上げて来たのだ。その修正をするのが俺の仕事でもあるため4時までに直して欲しいと、朝ナイトコードのボイスチャンネルになんとなくで入ってしまったが故に頼まれてしまった。
「……でもう一度聞くけど、俺に用事でもあるの?」
「あぁそうだった、今度暇な日は無いだろうか?今度咲希のお見舞いに行こうと思ってな。雷夜も一緒にどうだ?咲希も喜ぶぞ」
「いいね、お見舞いはなるべく暑くないうちに行きたいし早いうちに行きたいな」
「既にもう暑くなっているがな。とりあえずはそれが聞きたかっただけだし、特に用はないぞ」
「了解。鋼は何か用ある?ないなら俺また集中するけど?」
「別にネーかな………あーいや、そういえばこの前借りた金返すワ」
「別に缶ジュースくらい奢るよ」
鋼優しいからスーパーの安いやつ買いに行ったし。というかその時にも奢るって言ったんだけどなぁ。記憶力悪いのか?
「いやだネ。俺は借りた金はなるべくすぐに返すのがいいと思ってるからな」
「それならば俺にもお金を返すべきだろう。俺は昨日お前にジュース奢ったんだが」
「いやー、司なら別に返さなくてもいいかなーってナ」
「おい‼︎何故俺にはそうなるのだ⁉︎何よりも俺だからという理由は一番納得がいかないぞ‼︎」
「司さん、ここは学校ですので声量を下げてくださいね」
「……鋼ってもしかしてすごい振り回す系の人なの?司は大変だな。振り回されて、俺じゃなくて良かったよ本当に」
とりあえずまだマシだよ。振り回す存在が1人だからね。これからえむと類の2人に放課後に振り回されるようになるわけだし、流石に少しは心配してあげた方がいいかな?
「まーまー……そのくらいにしときなね?司は俺の大切な友だからそのくらいにしておいて欲しいなぁ、なんて」
「ァッ……ハイ。このくらいにしておきます………」
「うん、そうしてくれるとても嬉しいよ。司良かったね。……司?」
なんか司が固まっちゃった。えぇ……どうしよう。なんでまず固まってるんだよ。流石にこれは放置できないかなぁ。
はぁ、ちょっと先生呼んでくるかぁ。夜えななんには謝ろ。
そう決意して席を立てば司が動き出して、「大丈夫だ」「問題は無い」と繰り返し先生を呼ぶのを止めてきた。
「一体なんなんだよもう……わけがわからねぇな」