クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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25時、本題に入る。

『少し抜けるけど話してて、後で必要な事あったら教えて』

 

そういえば、調整入れたい場所とかってないですか?色調とか、───………

 

 

 ヘッドホンから声が漏れて少しだけ聞こえてくる。

 

 あれから約1週間の時間が経ち、MVは完成した。原作と同じ流れでできていて、唯一違う点は作品のクオリティが少し高くなったくらいだろう。

 

 

「冷やしたペットボトルないじゃん。ちょっとめんどくさいなぁ」

 

 

 離席した理由が水を飲みたかったからだが、500mlの水の入ったペットボトルを冷やしてなかった為、コップにわざわざ注ぐ必要が出てしまったのだ。

 この後瑞希たちが一緒に活動してくれるか決まる為遅れたくないのもあって、少し焦りが出ている。しかし、普段行うコップに水を注ぐ行為をミスる理由もないので特に何かアクシデントは起こりもしなかった。

 少し急ぎ足で会話に戻る。

 

 

 

『ただいま戻りました』

 

『おかえりなさい。それでどうでしょうか?一緒に活動を続けてくれませんか?』

 

 

 どうやらちょうどいいタイミングで戻って来れたようだ。

 

 

『……私、やりたいです。……でも1日だけ時間を下さい。少しだけ考えたいので、お願いします』

 

『………ボクも少し、考えさせてください………』

 

『分かり……ました。とりあえず今回はふたりともありがとうございました。それから……その………わたしたちの曲を、たくさんの人に聴いてもらうために、っていう考えは変わってないんですけど………ただわたしは……もう一度ふたりの作るものを見てみたいと思ってます』

 

『俺も、そう思う。ふたりの作るものは、すごく苦しくて……けれどとても優しいから。これは俺には出すことの出来ないふたりの良さだから』

 

『だから、待ってます』

 

 

 その言葉を聞き、絵名と瑞希、まふゆが順に『お疲れ様でした』と言って落ちていく。

 俺も落ちようとタイピングしようと思ったが奏ならボイチャでいいと気づいて、ミュートを外す。それと同じタイミングで奏の声が聞こえて来る。

 

『ねぇ、少しだけ話せないかな?』

 

と………

 

 

「大丈夫だよ。それにしても、ふたりで話すなんてすごい久しぶりな気がするよ」

 

『1週間くらいはずっとあのふたりと活動してたもんね。………それでさ、話し……なんだけど、わたしってNightから見てもっと上手くやれることって何かなかったかな?』

 

「質問の意図がよくわかってないんだよね。どうしたらもっといい曲になったかって話?」

 

「ううん、そうじゃなくて………あのふたり一緒に今後も活動をしてくのを、どっちも考えさせてほしいって言ってたから、何かわたしがしたらちゃんと一緒に活動できたのかなって』

 

「いらない心配だと思うよ。まずだけどえななんはここで必要とされてるから必ず参加するはず。なんなら今日の時点で元々は入ってもおかしくなかったし、Amiaも俺がいるから多分活動続けやすいと思うし………なんにせよ、ふたりは明日絶対に入ってくれる。だこらKが何かしなくても変わらないよ」

 

『ありがとう、Night。ところでなんでAmiaがNightいると活動続けやすいの?』

 

「他のメンバーに言わないなら教える」

 

『わかった。約束は守るよ』

 

「ありがとう、Amiaはリアルの知り合いなんだよね。しかも学校の後輩だった。これをお互いに気づいたのは作業始めた次の日っていうね、だからAmiaの入るか悩んでる理由はわかるし、その解決策には俺の存在がいるという事もあるからって話。流石に悩みまでは教えれないかな」

 

『世界って思ったよりも狭いんだね』

 

「Kみたいに結構引きこもってると元から世界狭そうだけどね」

 

『ふふ、確かにそうかもしれない………そっか、でもわたしに何か問題があったわけじゃなくて良かった。ちょっとだけ……不安だったから』

 

「俺からすればえななんはなんで悩んでるかわからない。こっちの仕事量多いからすんなり入ってくれた方が助かるんだけどなぁ」

 

『あはは………今でも曲をたくさん作るからサムネのないものがたくさんできてすごく忙しいよね」

 

「まぁでも楽しいからいいんだけどね。それにえななんもAmiaも入ってくれるから、今後はふたりに作ってもらうから………まぁMV作る過程でできるんだけど……それで俺はすごく楽になるね」

 

『なんだかNightはひとりで作業させる事になるのは、少し申し訳ないな』

 

「俺はいいんだよ。元々俺がやらせてくれって言って入って、その他の3人はKが直接誘ってるんだから。その3人の相手しないのはダメだよ」

 

『……ありがとう。NightはこれからはMMDだけ作る事になるんだよね………やっぱりちょっとだけ寂しいな。元々はわたしとNightで作ってたのにね』

 

「たまに、この曲はこんなイメージでいいかって聞くくらいだったけどね。基本的に俺は自由に書くから」

 

『そうだったね………ねぇNight、これからもたまにサムネとかMV作らない?Nightの絵はわたしを写してたから……多分多くの人を救う一つのアプローチになると思う。何より……Nightの描く絵がなくなるのは、寂しくて』

 

 

 すごく優しい………これで断るのすごい罪悪感を感じる………けどやったらやったで絵名にも罪悪感感じるしなぁ。何より絵の仕事を取られるってのが一番問題になりそうで怖いなぁ。

 

 

「そう思ってくれるのは嬉しいけど、えななんに俺は任せるよ。でもえななんが忙しい時だけならいいかな」

 

『ありがとう……でもわがまま言ってごめん』

 

「まぁ珍しいKからのお願いだし、えななんの事考えてさっきのがギリギリだしでこっちもわがまま通したし、謝られるのはちょっとな」

 

『そっか………そういえばわたしが誘ったのが悪いんだけど………流石にこんな時間だし、Night寝る?』

 

 

 パソコンに付いている時計を見れば時刻は3:00となっていた。

 

 

「あー、流石に寝るか。ありがとうKこれで明日の学校遅れなくて済むかもしれない。それに色々話せて楽しかったよ。それじゃあおやすみ」

 

『うん、おやすみなさい』

 

 

 ナイトコードの部屋から抜けて、すぐにベットに転がり、目を閉じて眠りに入る。

 

 

 そして気づけばあっという間に眠りについていた。それに気づくのは日光が目に入るから。




一旦ニーゴの話は終わりかな
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