クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「おはよう!!雷夜も怜華、それに彰人も、きてくれてありがとう。今日の演奏楽しみに待ってたよ」
「悪いな、どうせならこのピアノは雷夜、お前に最初に弾いてもらいたくてな」
「是非是非弾かせてください。本当にWEEKEND GARAGEで初めてのピアニストになれるってのはとても光栄です」
「ねぇ杏ちゃん、お冷貰ってもいいかな?」
「あ、ごめ〜ん。すぐに持ってくる」
「杏、俺の分も頼むわ。それにしてもまだ朝早な、まだ眠いし」
なんとも自由な会話なんだ。こっちは結構真面目に話したりしてるのに1年組は仲良く話してるし。
今日は彰人も来ているためなかなかに人が多い。ただまだ7時30分と言う事で開店前、なんなら彰人を叩き起こしてくるような時間───叩き起こしたのは怜華───なので朝ごはんを食べて無かったりする。
「謙さん、朝に食べれるようなメニューって何かないですか?それ頼みたいんですけど」
「なんだ朝食べずに来たのか。そうだな……ベーコンエッグとかなら今すぐ作れる」
「それじゃあそれ3人分お願いします」
カフェの朝食メニューというとまぁ色々とあるかもしれないが、今日はフレンチトーストとベーコンエッグ、サラダのセットとなったものを食べることになった。
相変わらずとてもおいしい。謙さんの作るコーヒーにとてもあっている。それにしても杏と彰人のおしゃれな高校生感すごいな、とても絵になる。
「私と兄さんも結構絵になると思いません?」
「だからこっちの脳内と会話をするな、でもまぁ、自画自賛だけど俺たちってちょっと見ただけだと落ち着いた雰囲気の高校生だからな」
「私が兄さんより背が高いから高校生に見えるわけね」
「そうじゃなくて普通に怜華もあの2人もほとんど高校生の雰囲気だって話だよ」
「メタイこと言ったら高校生の時と中学生って基本立ち絵同じだよね」
「おぉ、それメタイというより、前世の記憶だな」
「バレちゃった」
怜華と軽く話しながら朝食を食べ終わり、ピアノを弾いていると、開店の時間になった。
「とりあえず俺がしばらく弾いてその後に怜華、誰か弾きたい人いたら杏に言ってもらって、それで交代する感じ………それでいいですよね?謙さん」
「あぁ、それで大丈夫だ。当たり前だがちゃんと交代した時に水分補給忘れるなよ」
「そのくらいは忘れませんよ」
「忘れても夏とはいえ室内だし、どうにかなると思うよ。けど兄さんはちゃんと取らないとシロさんに言うからね?」
別にシロに水分補給を少し怠ったくらいの事を報告されても、って感じではあるから痛くも痒くもないが、元々ちゃんと水分補給はするつもりだ。
謙さんから他にも色々と細かい事を言われながら開店の時間になる。俺がピアノで弾いて、杏が接客に入る。
「いらっしゃいませ‼︎あっ花屋のおばあちゃん、開店してすぐに来るなんて珍しいじゃん」
「たまには一番にきても面白いんじゃないかと思っての。けど今日は他にお客さんが来てるのかい?」
「今日からピアノを自由に弾けるようになったんだ。それで今日はピアノ弾ける人に頼んで弾いてもらってるんだ。この曲『soft wind』っていうんだけど私この曲好きなんだよね」
「そうだったのかい、てっきりお客さんかと」
「そうなんだ、えへへ。おばあちゃん注文ってもう決まったりしてる?」
「そうだねぇ、それじゃあホットコーヒーにしようかしら。」
「お父さん、ホットコーヒー1つ。それと彰人、暇そうだし客集めてきてよ」
「なんで俺がそんな事を……まぁ今日くらいはいいか、どこら辺行ってくればいい?」
「えっと……良く会うような人たちでいいから呼んできて欲しいな」
「あいよ、怜華は行くか?」
「私は待ってようかな」
「わかった。じゃあ行ってくるわ」
「うん、ありがとー」
のんきな会話をしながら弾く曲を変えたり、怜華に変わったり、他のお客かんが弾いたりして今日のWEEKEND GARAGEは盛り上がっていたカフェらしくもこの街らしくもあるいい店になったと思う。
今日は1日中WEEKND GARAGEで過ごしたけどこんな日も悪くない。