クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「司くん!?つかさくーん!!」
「えぇ、なんで気絶してんだ」
ウサギのぬいぐるみに驚いて気絶はやっぱり意味わからん。
ジェットコースターを降り、司のもとに戻ると謎のぬいぐるみが喋って司が気絶するシーンだった………んだけど、驚きのあまり気絶しましたって言われても納得はできないよな、本当に意味がわからない。人間って驚いたらむしろ目が覚めて気絶とは遠い関係になるものだと思うよ。
「雷夜くん、例えばだけどドッキリ番組とか見たことはない?その中には驚きすぎて動きが止まっちゃう人とかいると思うんだ。司くんはそれに近い状態で、脳が理解しきれなくてバランスを崩すことになったんだと思うよ」
「そうなのか?人間ってよくわからないもの多いから確実な話できないしなぁ」
「気になった事は帰ったら調べるといいよ、君も学生なんだ、調べる癖はあってそう悪い事じゃないからね」
「それもそうか。ありがとうカイト」
帰った後の用事が一つできた所で、俺達は司を広場まで運び、司が起きるまでえむとお話しをしていた。
「えむってワンダーステージで一緒にショーするメンバー他に誘ったりしたの?」
「えっとねー他にもちょっとだけ楽しそうな人はいたんだけど……司くんが飛び抜けておもしろそうだったから、司くんしか誘ってないよ?」
「後俺が付随して誘われた感じか、てか俺って面白そう?普段そんな事言われないけど」
「雷夜くんはほら!怜華ちゃんからすっごくアピールされちゃってるし!楽しいを追い求めてどこまでも行けるって聞いてるよ♪」
「へーそんな評価受けてるんだ。少し意外だ。それじゃあ逆に面白くなさそうとか、苦手な人はいる?」
「苦手な人………えーっとねーその、この前怜華ちゃんがとある先輩と喋ってたそうなんだけど、その先輩が少し怖いかも……」
「……まふゆかなぁ」
「知ってるの!?」
「まふゆはねぇ、一緒に勉強したりしてたよ。まぁあいつも大変苦労してるのは知ってるんだけど、勘がいいと確かに怖いと思うのもわかるしむずい」
「でも雷夜くんの友達なら少し仲良くなれるかもって思う!」
「あはは、ごめん、俺とまふゆって変な関係かもしれなくてさ、多分友達ではないんだよね。俺からはどうしても可哀想な人って認識は抜けないし、あいつからして俺は嫌いだろうし。ただ仲良さそうに喋れるだけで外から見たら友達っぽいけど実際は友達というには程遠いかもしれない」
「?よくわかんない……だって周りから見たら友達だと思われるんだよね?」
「そうだろうね、多分友達っぽいんじゃない?」
「それって普通の友達と違うの?今はバチバチって喧嘩してるだけだよね?みんなそうじゃないの?」
「喧嘩してるだけ、かぁ。俺はわかんないな、喧嘩してるから友達ではないのか。一時的に絶交してるだけでそれはみんな乗り越えていくからな」
「だから!あたしまふゆ先輩と仲良くなって雷夜くんと仲直りさせてあげる!」
「ありがとう、えむ。けど大丈夫だよ。俺たちは自分の力で仲直りするから、だからえむは自分が先輩と仲良くなりたいからってまふゆの友達になってあげて。多分あいつはそれが一番嬉しいはずだから」
「わかった!それじゃあ次先輩にあったら友達になってくる!」
えむはものすごい笑顔でどうやって仲良くなろうかを考えていた。もう口から漏れてるもんね。
「なんだか雷夜は先生みたいだな」
いつのまにか司が起きていた。本当にいつから?