クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「はぁ。しかし今時放課後に屋上にいるやつなんか、カップルか変人くらいしか………」
「おー、司バカにしてくれるじゃん。喧嘩なら買ってやろうか?」
「な!雷夜何故こんな所にいる!?」
「おー、無視ですかそうですか。俺よく屋上にいるよ?司の探し人とかと一緒にさ」
喧嘩売られたから殴りたい気持ちを我慢して───我慢せずに殴っても俺が怪我するだけだからしないが───伝えるべき事は伝える。
「なに?神代がいるのか?」
「やあ!やっと来たんだね天馬くん、待っていたよ。僕に用があるんだろう?」
「雷夜からオレが探している事を聞いていたのか」
「いいや、僕は君をずっと見ていたからさ」
「な……!もしやお前は………オレのファン!?」
「ファン……?フフ、それはおもしろい発想だね。やっぱり君は聞いていた通りの面白い人だ」
「でしょ類、司はなかなか見てて飽きない奴だよ。司、頭の上見てよ、面白いのが見れるよ」
「む……!これは、ドローンか?もしかして、これでオレを見ていたのか?」
「ああ、そうだよ。僕について1番知っている雷夜との連絡はつながらず、あたふたしながら学校中を動き回る君がおもしろくてね。つい観察してしまったよ」
「なんと……カメラやマイクまでついている!これは2人が作った物なのか?それとも類が1人で?」
「僕1人で作ったものだね」
「……すると、昨日のショーで使っていたロボットもか?」
「そういえば、君は昨日のショーを見ていたんだったね。その後追いかけても来てたし、どうやら君も僕のファンのようだ」
「いいや。オレはお前を勧誘しに来た!」
「勧誘?」
「そうだ。単刀直入に言おう。神代類!このオレとともにショーをするぞ!」
「君と、ショーを?………それはなかなかおもしろそうだねえ」
「そうだろうそうだろう!よし!そうと決まればさっそく今から……」
「悪いけど、今は一緒に組む気はないよ」
その類の言葉に司は驚き、そして類は俺を見ている。それもかなり真剣な様子である。
「天馬くん、一旦雷夜と話したい事があるからどっか行っててくれないかな?」
「司、なんか類は俺に話があるらしいからそこの階段の踊り場とかにいてよ」
「む、そうか……しかし、神代類!何故なのか後で話聞かせてもらうぞ!」
司が降りていって、屋上には類と俺だけが残る。
「雷夜、一つ聞きたい事がある」
「答えられる範囲ならなんだって答えるよ」
「君は今楽しめているかい?」
「類と話したりしてるのは楽しいと思っている。逆に辛いとかは何にもないし」
「……本当にかい?」
「?……もちろん」
俺の発言を聞いて安心したのか、類の表情が柔らかくなる。
「それなら良かった。僕からするとなんだか君らしくない行動だと思ってね。中学生の時の君は心の底から楽しんでるという事がものすごくわかったんだよ。けどね、今日の君はなんと言うべきか、ショーの裏方をするような行動だったんだ」
「それは……一年の間に俺が色々と覚えたってことじゃない?今回司は類に話があったわけだし」
「そうかも知れないね。瑞希だってあんなに変わってたし、君にも変化はあるだろうからね」
「そうだ、類は結局のところ司と一緒にショーはする気あるの?」
類は顎に手を当てて、わかりやすく悩んでることを伝えて来た。
「ちなみにだけど、雷夜は天馬君とは一緒にやるのかい?」
「俺はやんないかな。たまに手伝いに行くとかはしても、所属するって事はないと思う?正直楽しいからいける限りは行くつもり」
「そうか……それなら、うん。ありがとう雷夜、僕は少しだけ前向きに考えてみるよ。これから天馬君とサシで話したいから先に帰ってもらうことになるかもだけど大丈夫かい?」
「問題なし、どうなったのか明日教えてくれよ。それじゃあ俺は先に帰るな」
前向きに考えてくれるなら原作の流れには沿う事ができるだろう。そんな安心感を胸に、今日が終えれそうであった。
体調崩しまして、次回いつになるかわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。