クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
ワンダショの初めてのショーが始まるまでの練習期間、俺はあいつらの練習は見ないでくれと言われた。司曰く、オレ達の最高のショーを見せて入りたいと思わせる。とのことで、なんだかものすごく盛り上がっているらしい。
つまり、俺は今ワンダショに関われないので、俺のもうひとつの担当であるビビバスに絡んでいるのだが、特に何か進むことはなく、彰人達と練習したりしている。
「兄貴、そういえば最近ずっとオレ達に肩入れしてるようだけど良いのか?」
「ん?別に何かあるわけでもないけど、なんか不満?」
「不満っつーか、切磋琢磨できているように感じられるのは嬉しいけど、杏とはこういうのはやってないだろ。だからなにかオレ達に足りないものがあって、杏よりも劣っている。そう言われているような気もしなくもねぇ。それが微妙にうざったい」
「あー、なるほど。劣ってるから練習一緒にしてるとか感じてるのか。普通に関係ないから、まぁ色々と足りないものがあるのは事実なんだけど、それは今解決するものでもないし、なんなら俺はどうやったら身につけられるかわからないものもある。だから俺は純粋な声の出し慣れとかを一緒にすることで鍛えてるみたいな感じ」
「で、杏とは最近やってない理由みたいなのはないのかよ?」
「単純に相方がいないのに練習するのはなんか、俺の中で違うのがあるんだよ。どうせやってるの基礎みたいなものだし、それなら相方見つけてから一緒にやれれば1番良い気がするって考え。冬弥と早く組めてラッキーだったね」
そして俺もラッキーなことに、今杏からこはねがWEEKEND GARAGEに来ていると教えてもらう事が出来た。まぁ本当はこの前の子が来たら教えてくれーって言ってあるから必然的ではある。
「杏の所行ってくる、怜華の知り合いがWEEKEND GARAGEに来てるみたいでさ、面白そうじゃん?」
「…ん?怜華って宮女でここで有名な人とか、活動してるって話してるのか?」
「いや、してない。単純に迷い込んで来た子羊がたまたまよく知ってる人を見つけただけ。音楽も初心者の子だから聞き専になるか、これからハマるかって感じ」
「ならほどな、それじゃあ行ってこい。そろそろ冬弥も来るみたいだ」
「悪いな、冬弥にも悪かったって伝えといてよ」
走って、最近見つけた近道を通り、途中謙さんのっぽい車見つけたり、最近見つけた近道のせいで迷いかけたりして、遂に目的地に着いてドアを開けてみればそこには、
『♪──!───!──!!』
「やっぱりカッコイイ……!」
杏の歌に見惚れているこはねの姿がおりましたとさ。