クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「なんなのもう、2人ともこはねの歌聴いてないからそう感じるだけなのに……」
「ごめん杏ちゃん………私がすごい初心者だから………」
「ああー!大丈夫大丈夫!こはねは少しも悪くないから!ね!雷夜からも言ってあげてよ」
「そうだねー、とりあえずこはねちゃんは悪くない。どっちかって言ったらまだ杏の方が悪いな」
「え!?ひど〜い、悪いのは彰人でしょ〜」
「どっちもだよ。杏はもう少し相手の反応を見て話せるようになって欲しいかな。彰人は判断早すぎてなんもいえねーけど」
自分の視点だけで物事決めつけるべきではない。まぁ、こはねの歌声とか今聞いてもそこまでな気もするし、しょうがなくはあるけどね。今後成長して驚かしましょう。
「とりあえずこはねちゃんは何にも悪いことしてないし、なんなら実力が眠っていることも俺と杏は気づいてるからさ、元気出して」
「あ、ありがとうございます.
怜華ちゃんのお兄さん」
「俺のことは雷夜って呼び捨てにしちゃってもいいよ」
「流石に呼び捨てはむずかしいけど………そ、それなら私も、こはねって呼び捨てにしてください」
「それじゃこはねに最初の課題」
課題と聞いて杏とこはねは少し首を傾けた。
「やるべきことだね、彰人たちとの勝負する曲を決めないとでしょ。俺と杏で歌うからそれを聞いて歌ってみたいと感じた曲とかなんとなくでいいから、決めようか」
「いいじゃん、私とにかく今歌いたい気分なんだよね。それと一緒にできるなら一石二鳥じゃん!」
こうして数曲の候補を上げ、ときに俺に変わってこはねが歌うこともありながら、たくさんの曲を調べながら聞くことができた。
……そして最終的に候補に上げた曲のプレイリストを見ると、『Untitled』が入っていた。
ダウンロードミスであると仮定してなんの曲かを調べようと曲を流せば、スマホが光りだして、そして、気づけばセカイに入り込んでいた。
「いらっしゃい、カフェラテでも飲む?」
「雷夜も飲んできなよ。メイコのはとても美味しいし、それに今からこはねちゃんたちも連れてくるからさ」
「それじゃあお言葉に甘えて美味しいカフェラテ、飲んで待ってようかな」
俺がいたのはメイコのお店のカウンター席で、眼の前と横にメイコにミクがいた。本来ならば俺はこの二人のお手伝いをするべき存在で、こはねたちを連れてくるべきなのは俺なので、一人カフェラテを飲んでいるのはいかがなものかと思わなくもないが飲みたくなっては仕方ない。
そうこころに言い聞かせてカフェラテを飲んでいると、ミク含めて三人が店に入って来ました。
「素敵なお店……でも、ここもやっぱり、なんだか来たことがあるような気が……って雷夜さん!?」
「いらっしゃい、俺はここに来ることは何回かあったけど、ふたりは何回目?」
「それより雷夜はここがどこか知ってるの?」
「知ってる、ここはセカイ、杏やこはね達のセカイだ」
二人は何言ってるのか全く理解できていなそうだった。