クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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最近は新学期に入ったりと忙しいです。皆様も頑張ってください。


勝負に向けて

 俺は今とあるライブハウスで彰人と冬弥の練習を見ている。まだ始まってなく、お互いと前回の反省点について話してるようだった。

 

 

 

「兄貴来たのはいいけど、口出しは一切禁止だ。あいつらも同じ条件でやっているんだ。これはオレ達が本気だってことをわからせるための勝負なんだ」

 

「……彰人、やはり両方に指導を許可する方でも良かったんじゃないか?」

 

「いーや、ダメだ。冬弥はしらないと思うが、兄貴は小学生の頃から誰かに何かを教えることが得意だった、昔だから簡素な説明で済んだってのもありそうだが…つまりオレは兄貴によるメリットよりもデメリットがでかいと思った」

 

「なるほど……」

 

「なんか彰人が買ってくれてるのは嬉しいけど、オレそこまで人になにか教えるのは得意じゃないよ」

 

「どうだか、まあいいか。冬弥ラストの合わせやるぞ」

 

 

「♪━━━━━━━━」

 

 

 ふたりの歌声はこの世界でかなりうまく、圧倒されるとでも言うべきか、体の内側から燃え上がる何かを感じる。これが今のふたりの実力である。しかし、前世であんなにビビバスの歌を聞いてきたんだ、ふたり…いや、四人はまだまだ成長するとわかっている、それが俺にものすごい興奮をもたらしている。

 

 そう興奮しているうちに、ふたりの合わせは終わっていた。

 

 

 

「ふたりともいい感じだよ!すごいワクワクする感じ、これならあのふたりにだって負けないよ」

 

「もちろん当たり前だ。オレ達はあの夜を超えるんだからな。それにはどんなヤツらも、オレ達の歌で圧倒しなきゃいけねぇんだ。特にあんな中途半端なあいつには絶対に負けらんない」

 

「彰人はあいつらのこと中途半端だって思ってるんだ」

 

「オレにはそうとしか見えなかったな、小さいやつは甘く見すぎだ。それに何より白石だ。あいつはオレの先生の一人ではあった。……けどあいつが中途半端なヤツを相棒にするとは思わなかった。オレはあいつらとの勝負で中途半端な気持ちじゃ、あの夜は超えられないってわからせる」

 

 

「別にあいつらはお遊びなんかじゃないよ」

 

「白石が本気であいつと組むってわかるならそれは、勝負すればわかる」

 

「……彰人、俺はあのふたりがお遊びだというふうには見えなかった」

 

「お前はあいつらにそう感じたんだな。とりあえずは今日のイベントやるだけだ。勝負の日になればわかるだろ」

 

「それはそうだね。ふたりとも今日のイベント頑張れ、俺は客席で見てるから」

 

 

 BAD DOGSが圧倒的な歌唱力の差を見せつけてイベントは終わりました。他も上手いけど、高一のあいつらがやばすぎる。

 

 

 

 

 

 その日の夜、家に帰って晩御飯を食べているとシロから報告があるということで、シロの話を聞いていた。その内容はとっても簡素なもので、

 

 『OWNが動画を投稿した』

 

 たったそれだけ、それだけでもニーゴのストーリーが始まったと言うことを示す大事なことだった。

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