クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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 ワンダショのお話に戻ります。いつぶりだろうね。


ショウタイム。たった一つのミスをどう受け取るかで余裕があるかはわかるだろう。

 怜華が遊びに来た次の日、お昼過ぎあたりに何故かワンダーランドのセカイにいた。

 

 

「おーい、ミクはいる〜!?」

 

「はいは〜い、いるよ〜」

 

「お、呼んだら来てくれるの助かるな。さっそくだけどなんで俺ここにいるの?」

 

「それはねー寧々ちゃんと類くんが遊びにくるから!」

 

「そっか、そういえばここのタイミングだったか。それじゃあ2人の案内をすればいい?」

 

「うん!!おねがい♪」

 

 

 ミクからのお願いを確認しているうちにみんな来たみたいだ。

 

 

「あ、ああ……あああ……。また来て……て雷夜何故いる!?」

 

『え……ここ、何!?』

 

「いつの間に移動したんだ?」

 

「あれ、雷夜くんがいる?なんで〜!はっ、もしかして雷夜くんの未来予知!?」

 

「えむ、俺に未来予知なんて能力はないぞ。持ってるのは怜華だ」

 

「え?でも怜華ちゃんは未来予知みたいなことしてないよ?」

 

「………」

 

「……………」

 

「なんの間だ!!それよりもえむ!さっさと元の場所に戻るぞ!」

 

 

 そんな司の願いは叶うことはないと宣告するかのようにミクが挨拶を始めた。

 

 

「みんなやっほー!そしてふたりは初めまして〜♪ミクだよ〜」

 

「あっ!ミクちゃんだ!ミクちゃ〜ん!来たよ〜♪」

 

『ミク……?』

 

「みんな、セカイにようこそ〜☆」

 

「やあ、また来てくれたんだね司くん、えむちゃん、雷夜くん。今日は新しい友達も連れてきてくれて嬉しいよ」

 

「カイトお兄さん!あのね、あたし達4人でショーすることになったんだ!」

 

『初音ミクと、カイト……?え、映像じゃないよね……?」

 

「映像じゃないよ。ここはセカイ。とある人物の想いから作られた場所。架空の世界だから、ある種異世界だね。とってもファンタジー」

 

 

 横でここはどんな場所なのかぶつぶつ言いながら考察してる類は一旦置いておくとして………あっ走り出した。

 

 

「お、おい!どこに行くんだ類!」

 

「類!ここは色々変なやつあるから類の思うような演出を探してかな!!」

 

『あー………。ああなっちゃうともうダメだ……』

 

「今日はよく来てくれたね。本当の想いは、思い出せたかい?」

 

「いや、だからオレの想いはスターになることで……」

 

「あ!今日はね、司くんがスランプだから、演技のヒントをもらいに来たんだよ!」

 

「演技のヒント?」

 

「へー、司スランプなんだ。俺を道連れにするならそんな事になってる暇はないんじゃないの?」

 

「べ、別にスランプじゃない!まだ役が肌に馴染んでないだけで……」

 

「よかったら、台本を見せてもらえないかな?」

 

「でもカイト、この台本とか書いたのって司のはずだよ?一番の理解者って司なんじゃないの?」

 

「確かにそうかもしれないけど、どんなイメージなのかとかはわかりやすいからね。僕ならどうやるか、それを見てもらうだけでも何かヒントになるんじゃないかな?演技の細かな所を気づけば役にハマるようになるんじゃないかな?」

 

「なるほど、それはあるかも」

 

「それじゃあ一回やってみるね。

『………!……、…!!……ッ!………………そう。魔王を倒すために!』

 ──こんな感じはどうかな?」

 

『おお〜!!』

 

「戦い方もしゃべり方も、本物の王子さまみたい!」

 

「カイトの演技初めて見たけどすご、これがちゃんとした演技だともっと上手いわけでしょ。すごいな」

 

「はっ……な、なかなかやるな!だが、これでヒントは掴めた!今のオレなら、更にパワーアップした王子になれる!よーし、帰って練習の続きをするぞ!」

 

 

 司のやる気が高まっている中、走り回っていたやつが帰ってきた。それも何か手に持って。何かとは言ったが実際はなにかわかっている。ぬいぐるみだ。それもうさぎの。

 

 

「いや〜。とてもいい場所だねぇ、ここは!」

 

「おかえり類、何か新しい演出は思いついた?」

 

「うん、ここは色々おかしなものがたくさんあるからね、いくつかは思いついたけど、実際に出来るかはまだわからないかな」

 

「類、戻ったか。演技のヒントも掴めたことだ、そろそろ帰……」

 

「司くん、とても不思議な意味生物を捕まえることに成功したんだ!体は綿でできているんだけど、なんと言語を理解するんだよ!」

 

「ウウ、………タスケテ、ツカサクン……」

 

「うわぁ!……ってこのあいだのぬいぐるみ!?」

 

「持ち帰って研究してみようと思うんだ。……中身はどうなってるのかな?」

 

「コ、コワイヨ………」

 

「こんなもの持ち帰るな!これはここに置いていく!」

 

「お前らぬいぐるみが喋るんだぞ、つまりは付喪神みたいなもんだぞ!!もっと丁重に扱え!!」

 

「神様だって〜〜!?」

 

「いや、どちらかといえば妖みたいなものかな?簡単にいえば化け物さ」

 

「ワタシ、バケモノジャナイヨ!」

 

「とにかく、もう帰るぞ!

 

「え〜?みんな、もう帰っちゃうの?一緒にショーやろうよ〜!」

 

「断る!スターになるためには、これ以上無駄な回り道をするわけにはいかんのだ!」

 

「ん〜。司くんは、スターになってどうするの?」

 

「え?」

 

 

 ミクから思ってもいないことを聞かれて司は少し思考が止まってしまったようだ。

 

 

「ど、どうって……ショーをするんだ!そしたら、きっとたくさん顧客が集まる!」

 

「でもここでショーをすれば、もっともーっとステキなものが見つかるよ?」

 

「もっとステキなもの?なんだそれは?」

 

「ひーみつだよ〜☆」

 

「む!そうやってショーに無理やり出すつまりだろう!オレは騙されないからな!」

 

 

 秘密にしたらそりゃ誰だって怒ると思うんだけどなんでミクはそう言ったんだ?

 いや、例えば初心を思い出せるとか言ったら司ならやる気はないだろうし、かと言って咲希の事を話すのは多分違う。つまり秘密にしてもしなくてもいい事とは言えなくて、自分で気づいてこそ意味がある。ならば秘密にしておくのが正解なのかも。

 

 

「別に秘密にしなくてもいいと思ったんだけど……これは本人が気づかないと意味ないやつかなカイト?」

 

「少なくとも僕はそう思う。なんでも教えるのがいいってわけじゃないからね」

 

「そうか、ここのミクそんなに考えてないように見えるのに、本当は色々考えてるんだな。俺も頑張らないと」

 

「その調子だ雷夜くん。さて、残念だけどしかたがないね。また困った時は、いつでもきて欲しいな。司くん。気が向いたら一緒にショーをやろう。そうすれば、キミはきっと……」

 

「え?」

 

 

 話の途中でひかりはじめ、気づいたら俺は元の場所。つまり自室のベッドに転がっていた。

 

「多分あと一週間しないうちにショーが始まる。頑張らないとな」

 

 そう意気込んで、俺はあるセカイに入って行った。

 




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