クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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一旦ワンダショのメインに集中するかと思う。


ショーの開演

 「いいぞ!ドラゴンがうとうととしている!」

 

 

 ネネロボから聞こえる歌は長くは続かない。失敗することがわかってて見るショーは罪悪感に襲われて最前列で見ることはできないだろう。 

 

 ワンダーランズ×ショウタイムの最初の公演によって俺が何か手伝いをしたいと思えるのか、その判断をするために来た。しかしながら、今ネネロボの充電がなくなり、観客に応援を求めるアドリブを行った司は自立できなくなったネネロボにつぶされた。

 こんなんじゃ、俺が何か手伝いをしたいと思うはずがないというのはわかるだろう。

 もっとも彼らにそんな事を考える余裕なんて一つもないだろうが。

 

 

「ま、まて……!!オレはまだ戦えるぞ……!!まだ………ドラゴンを倒していない……っ!子供達の応援を受けた今のオレは……!ドラゴンにも負けない……っ!」

 

 

 司は潰されてもまだ演技を続ける。しかし、無情にも類によって今回の演劇は終わりを迎えるはず、だった。

 

 

「残念だけど、ここまで」

 

「類、俺がアドリブで一時的に撤退する流れにする。後のナレーションを合わせて」

 

「っ!………わかった」

 

 

 ドラゴンと仲良くなる終わりなんてありえるか。ならまだどうにか次の話に繋げられるようにする。それだけでまだマジだろう。

 顔も見えないように全身にローブをまといおじいさんっぽくステージに現れる。

 

「まだまだじゃな、ペガサスよ。このワシが直々に鍛え直してやろう」

 

「あ、貴方は……?」

 

「さて、そのまえに、ドラゴンが怯えてるうちにひとまず逃げるとしよう。モクモクの術」

 

 

 以前類が使ってた改造品の一つに簡易的な煙をだす装置がある。それを一つ貰っていたことを思い出して、今日のために準備したのだ。それを使い、俺と司でネネロボを待ってステージ裏に移動する。

 

 

「あー!どっか行っちゃった!!もー、一体誰なのー!?」

 

『ワシの名前はシウ、ショ・シウじゃ。覚えておかなくて結構じゃぞ』

 

「シウとは一体誰……しょうがない、帰って魔王様に伝えないと。ドラゴン帰るよ」

 

 

 ステージからみんないなくなり、類がステージの真ん中に移動して、ナレーションを行った。

 

 

「こうして、ドラゴンを眠らせられずピンチになってしまったペガサス王子は謎のおじいさんに救われていきました。王子の旅はまだ、始まったばかり。王子が魔王を倒す日まで、旅は続いていくのです。………おしまい」

 

 

 観客の反応といえば、『ドラゴンは結局倒さないの?』『あのおじさん誰?』『ペガサス王子ダッセー!』『最初は面白かったけど、後半ぐだぐだしてるなぁ』『続きがあるなら見に来てもいいけど、そこまでして見たいわけでもないし』と、ひどいものではあった。

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