クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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最近何故かよくお気に入りに登録されてて嬉しい反面一気に増えてビックリしてます。とても嬉しいです。


わんだほーい

『……ああ、そうだ。オレの夢は、スターになることだ。でもそれは、みんなに笑顔をあげるスターだ。観客が笑顔になって、そして、仲間も笑顔になれる、そんなそんな最高のショーをやるのが、オレにとってのスターだ!』

 

 

 司は普段の勢いの有り余っているだけの司ではなく、相手に、類に伝わって欲しいと願いを込めて、優しくてそれでいて力強さを感じさせるような話し方で演技する(呼びかける)

 

 

『信じて欲しい!今度こそ、みんなをショーで笑顔にする!……だからもう一度、オレと一緒にショーをやってくれないか?』

 

 

 そして続く言葉は力強く、司の様々な想いが含まれているのがわかる。

───このあとはどうするつもりなのだろうか?そんな事を類は考えているだろう。もしそこで錬金術師が信じるのであれば、それはただの妄想、こうあって欲しいと、言ってるだけで信用できるとはいえない。しかし、断るような結果を出すならそれはそれで見せる必要すらないはずだ。

 しかしそんな結末はない。この物語はまだ出来上がっていないのだから。

 

 

「……さて、錬金術師はどうすると思う?」

 

「え?その役はあなたの役じゃ…」

 

「いや、僕はここまでの代役だよ。それにここから先の展開は、まだ決まってないんだ」

 

 

 想像していなかった事の流れに少し動揺した類だが、すぐにステージに上り、司に問い始める。

 

 

「ショーでなら、気持ちが伝わるとでも思ったのかい?」

 

「ああそうだ!オレはいつだって、ショーからたくさんのものを受け取った。ショーを見て感動して、興奮して……!『スターになってみんなを笑顔にする』という夢も貰った!だから、オレの本当の想いを伝えるなら、ショーしかないと思ったんだ!!」

 

「………………」

 

「類!!オレと一緒にショーをやってくれ!!頼む!!」

 

 

 目の前に立った類に臆さずに、今度はショーを通してではなく、改めて自身の口から本当の想いを伝えた司。

 

「………フフ、観客も、仲間も、笑顔になる……最高のショー、か。悪くないね。でも、まだまだだ。勢いだけじゃ、人の心は動かせない」

 

「………っ」

 

 

 あのように言われた司は、心を突き動かすものがまだ足りないと言われたように感じるだろう。しかし本当は───

 

 

「さて──それじゃあ、どんな演出をつけようか?司くん」

 

 

「え……?」

 

「それって……」

 

「も、もしかして……!?」

 

「そうゆうことだよね」

 

「類……!」

 

「おやおや、間違えないでくれたまえ。僕は類じゃない。───錬金術師さ」

 

 

──すでに類には、足りていたのだ。

 

 

 

───────────────────────

 

 ショーが終わり、類も無事仲間に戻った事でセカイの雰囲気はいくらか明るくなったと思う。

 

 

「よーし!戻ってもう一度ショーを……!」

 

 

 そう考え行動に移るつもりだったが、スマホに入っている『Uuntitled』が光る。

 

 

「それは司の想いが歌になろうとしてるんだよ」

 

「歌は、人の強い想いでできているんだ。だから本当の想いを見つけられると、歌が生まれるんだよ」

 

「うんっ♪これは司くんの中にある、『ショーでみんなを笑顔にしたい』っていう想いの歌だよっ☆よーし、一緒に歌っちゃお〜っ!」

 

「いや、歌うって……どう歌うんだ?」

 

「この歌自体、初めから司の中にある想いでできたものだから、思いのまま、すきに歌ってたらそれが答えだよ」

 

「………でもこれは、オレひとりじゃ出来なかった歌だ。いや、あいつらの歌でもある。だから、その………あいつらとも、一緒に歌ってもいいか?」

 

「うん!もっちろんだよ〜!」

 

「あたし達も歌っていいの?わーい!とっても楽しそうーっ♪」

 

「うん………歌いたい、わたしも」

 

「司くんの想いの歌か。それはとても興味深いねぇ」

 

「よし、歌うぞっ!!」

 

 

 皆がステージにあがりどんな曲になるのか、とてもワクワクしているようだった。

 

「それじゃあカイトさん、俺カメラ持ってきます。せっかくなら取らないと勿体無い」

 

「雷夜くんはいいのかい?君も団員だろう?」

 

「一応そうなんですけど、俺って司たちが持ってる『ショーでみんなを笑顔にしたい』って想い持ってないからまず歌えないんですよね。あくまでゴースト、後ろから手伝うだけ。お化けらしいでしょ?」

 

「………………」

 

「それじゃ、撮ってきます」

 

 

 

「……これがオレ達の……」

 

「とってもとーっても楽しかった〜!!あたしもういっかい歌いたいっ♪」

 

「えへへ♪ミクもミクも〜♪」

 

「とってもみんないい表情だったよ」

 

「あ………見てごらん、みんな『Untitled』が歌になっていくよ」

 

「曲のタイトルが変わって……!?」

 

「ほう、……こらはまた不思議な現象だねぇ」

 

「タイトルが変わって……。『セカイはまだ始まってすらいない』?」

 

「『セカイはまだ始まってすらいない』?……あっ!じゃあじゃあ、これからたっっくさんのショーの世界ができていくってことかなっ?」

 

「そうゆうことなのかもね」

 

「フフ、なら、ここからが僕達の本当のショータイムってことかな?さぁて、それならもう僕達のステージに戻らないとね、司くん?」

 

「ああ!………ミク、カイト。一緒にショーをやってくれて、その、なんだ、……本当にありがとう」

 

「どういたしまして。またいつでも来てほしいな。その時は、もっとたくさんショーをやろう」

 

「絶対また来てね!待ってるよーっ☆」

 

 

 そして翌日の事。

 

 

「えっ?ワンダーステージが壊されちゃう……?」

 

「……うん、みんな、黙っててごめんなさい」

 

「でもそれは連休までに観客が沢山来なければ、の話だよね」

 

「ああ!今のオレは……いや、オレ達なら、このステージを守れる!今日から連休日の最後まで、毎日ショーをやって客を集めよう!」

 

「うんっ!あたしも、あきらめないっ!」

 

「このステージから最高のショーを届けるぞ!みんな!」

 

 

 すごいみんなやる気で溢れているのがわかる。そして同時に俺はやらなければならないことがあるため、ショーへの参加が出来ないのだが、それを言い出せる雰囲気ではなかった。───どうしたもんかなぁ。

 

 

 

 

 




これにてワンダショメインストーリー、ほぼ終わりです。次回からはビビバスに戻って行くつもりなんですけども、まぁこの後どうなったのかを少しだけ入れます。ここがなんかちょうど良くなってしまったのでね。
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