クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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 連休が終わって面倒な学校生活がまた始まった。

 

「類、屋上行こうぜ。今日はいい天気だ」

 

「確かにいい天気だけど、風が強く吹いてるんじゃないかな」

 

「今は梅雨とかの時期だ。気持ちよく過ごせる期間ももう終わってしまうよ。雨が続くし、すぐに暑くなる。風が吹いてるだけで外行かないのは損だと俺は考える」

 

 

 俺の穴だらけの説得にツッコむのも面倒に感じたか、それとも一理あると考えたのかわからないが、少しの思考をしている類。そんな中に一人の声が響く。

 

 

「お前たち、今からグラウンド行くぞ」

 

「いや待て司グラウンドで昼飯は食べれない」

 

「何言っているのだ?屋上でもお昼ご飯は食べられないぞ……」

 

「いや司くん、屋上は結構ご飯食べるよ」

 

「類、お前もか。この天才どもは教室で食べるという発想がないんだ」

 

 

 中学の経験………だな。正確に言えば俺は高校からの経験になるけどさ、流石に俺は教室で給食食べてたよ。瑞希達はサボりとかで中学から屋上で食べてることあったけど。

 

 

 結局のところ司の説得によって昼食を教室で取りつつ司の話を聞くことになった。

 

「〜〜なんていう物語の構成を考えてみた。これオレが輝くことのできるいい物語だと思わないか?」

 

「いいんじゃない?司は主人公がとても似合う人だし」

 

「悪くないけど、悪くないだけな気がしないとは言い切れないけどね。もっと他の要素も取り入れないと僕達でやる必要性がないかな」

 

「む、そうか……ならばもう少し練ってみるとしよう」

 

「僕の演出を上手く取り込めれば僕達だからこそ出来るものにはなるけど僕達で考えておこうか?」

 

「それも悪くはないのだが、ずっと類の小道具で続けるのはなんというか、未来がないように感じる」

 

「司の成長も大切だしね。外行って何か探してきなよ。まだ時間あることだし、何か見つかるかもしれないよ。風強いし」

 

「風が強く吹いてる事が何かになるとは思えないが、そうしよう」

 

 

 司は悩む素振りをしながら廊下を歩いて行った。昼休みが終わる頃には純粋な司は学校の中庭でベンチに座っていた。てか目を閉じてるから寝て……いや瞑想か。うん………迷走だ。

 

 

「えぇ、何してんだ司。外行ってこいとは言ったが瞑想することになったのは知らない。ツッコミ役がボケに回られたらたまったもんじゃない」

 

 変なことをしている人間を見ていると、昼休みが終わったことを告げる鐘の音が鳴り、思った以上に変人を見ていたことを告げてくる。

 その音を聞いて司は瞑想を終えてたようで、司は教室に戻ったようだった。

 本日の授業が終わり、家に帰ろうとしたところで司に呼び止められる。司は何故か悩みが増えているようだった。

 

 

「雷夜は何か知らないか?」

 

「?いや、いきなりそれだけ言われてもわからないけど?なんの話をしようとしてる?」

 

「冬弥のことだ。さっき見かけたんだが、いつもより元気がないように感じる」

 

「うちの弟のせいじゃないかなぁ、喧嘩別れしたからさ」

 

「………喧嘩別れ?何かおかしくないか?いやいい、とりあえず喧嘩したんだな」

 

「そうだね。喧嘩だけどとっても不器用な感じだよ。喧嘩する必要性とかないしさ」

 

「何かしてやりたいんだが、アドバイスをするにも何もわかっていないのでは何を話すべきかわからずだったんだが、助かったぞ雷夜」

 

「アドバイス少しだけ待ってくれ、あーいや、いいのか?」

 

「何か不都合でもあるのか?」

 

 

 俺は今悩みが出てきた。これはビビバスが乗り換えるべき問題じゃないのか?だったら司の助言はいいものなのか?冬弥からすれば尊敬している司のアドバイスだそれが何か響いて原作の流れが変わるかもしれない。いやでも、冬弥が俺に相談して覚悟を決めて彰人の為にした行動を変える事があるのか?

 元々ふたりの話を聞いた上で結局一緒に元に戻って何かする素振りは出さずに謙さんの行動で駆けつけた彰人の言葉が決め手になった。つまりは司の事を冬弥が彰人と同じくらいに信頼していると何か動くという事だ。

 

 

「アドバイスをするのが悪いわけじゃないんだけど、今あいつら夢に向けて大切な時期で、成長のチャンスなんだ。だから問題が解決した後に話を聞いて上げて欲しい」

 

「成長のチャンスか……」

 

「司だって、みんなとちゃんと言葉を交わして、本当の気持ちを話したことで今のワンダショができただろ?それと同じで今は話すのが必要なんだよ。だから今はそっとしてあげてくれ」

 

「確かにそれは大切だ。今は見守ることにしよう」

 

 

 なんとかリスクは回避する事ができただろう。

 

 

「しかし何もできないのは辛いものだ」

 

「うーん、じゃあ一つだけ手伝える事ならあるよ」

 

「本当か?ならばそれを手伝わせてくれ」

 

「不法侵入」

 

「ふほう……しんにゅう?」

 

「えむ」

 

「……俺にどこかに不法侵入してこいと?」

 

 

 司は顔を歪ませて、ドン引きした目でこっちを見ていた。

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