クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
とゆう事でお昼過ぎ、病院に到着しました。やっと怜華と喋れると思うとなんだか不思議な感覚。怜華との記憶はそんなにあるわけじゃないけど、とっても仲の良かった事は覚えてるから多分色々と話せるだろう。それに今日は輪ゴム銃も持ってきたし、喜んでくれるかな?女の子だしそうでもないか。
「こんにちは、雷夜くん。今日も元気?」
「あ、こんにちは、ひなたさん。元気ですよ。それにしても俺が病院に来る時にはよく合いますね。今日はどんな用事できたんですか?」
「雷夜くんに会うためだったりして」
「いやいや、ご冗談を。で、実際はどうなんですか?」
「雷夜くん達に会いにきたよ」
「ほとんど変わってないじゃないですか⁉︎」
「ふふっ。さっきまで怜華ちゃんの部屋にいたんだよ」
「なんで怜華が目覚めたの知ってるんですか?そもそもなんで今日俺が怜華に会いにきたの知ってるんですか」
「あぁごめんごめん。ちょっとからかいすぎたかも。前に彰人くんのお見舞いに来た時にあったじゃない。あれ実は初対面じゃないのよ」
「えっ⁉︎ど、どゆこと?俺はひなたさんに会った記憶持ってないよ」
「そりゃそうよ。私が会ってたのは雷夜くんが意識がない時のことだもの」
「あっそうなんですね。じゃあその時からずっと怜華のこと知ってたんですか。所で怜華はどんな調子ですかね?元気ですか?」
「私が案内してあげるよ。そこで見たほうがいいかもしれないし」
前に何回か来たことあるからわかるけど、まぁせっかくあったわけだし断る理由もないか。
「あれ?コッチなんですか?」
「怜華ちゃんは今検査中。もうそろそろ終わるはずだから、迎えに行っちゃおうって思って」
「それ怜華はすごいびっくりするんじゃ……」
「今日雷夜くんがくることは伝えてあるし、大丈夫だよ」
それは病室で会う前提の事では?
検査ってなにしてるんだろうか?レントゲン撮ったりかな。
前世の記憶になるんだけど頭のレントゲンだと酔ったりするからやなんだよね。
「そしたら、ここで少し待ってると怜華ちゃん出てくるから、その後に一緒に病室で話すといいんじゃないかな。そしたら私は予定入ってるから行っちゃうね。また今度ね」
行っちゃった……ひなたさんってまだ高1だから結構元気なのかな?原作だと結構大人っぽいって思ってたけど年相応って感じなのかな。
「………兄さん?」
「わかるの?結構成長してるんだけど」
「勘。なんとなく知ってる気がしただけ」
「勘でわかってもらえるのはホント嬉しいよ」
なんかとても嬉しくなっちゃって車椅子に座ってる怜華の頭を撫で始めた。
「ちょっと、いきなりはやめて。後やるならせめて病室にしよて。さすがに恥ずかしい」
「確かにそうかも。ごめんね」
「ううん。なんかとても懐かしくて嬉しいからいいよ」
車椅子を押すのを看護師さんから変わってもらった。人生前世含めても車椅子を押す機会は2度目だけど最近は彰人の車椅子を押してたから上手くなってる気がする。
「兄さん意外と車椅子押すの上手いね。それに知ってる人だと安心できるから感覚的に早く病室についた気がする」
「前に車椅子を押す機会があったからそれの影響かな。所で兄さんなんだ。昔みたいに『雷にぃ』でもいいのに」
「『雷にぃ』⁉︎昔の私そんな呼び方してたの⁉︎」
「してたけど、ホント昔のことだよ」
「そ、そうなんだ……」
「なんか引いてる?」
「この年になった妹にそんな呼び方させようとするのは如何なものかと」
「いやそんな本気じゃないし、ちょっとした冗談だし」
そんな会話が長く続いてひと段落した時に怜華が真剣な、それでいて少し震えた声で話しかけてきた。
「ごめんなさい」
「なんで?」
本当に何故か急に謝られた。
「本当は雑談する前に話さないといけなかった事があったの」
俺は怜華の声に真剣に耳を傾ける
「私は記憶が……残ってません。だから多分人格も本物ではないかもしれません。だから、ごめんなさい。そしてコレからも多分戻ることはないと思います。もしかしたら思い出せるかもしれないけど、人格はおそらくずっとこのままです。ごめんなさい。本当に迷惑かけてごめん」
「ねぇ、なんでそれ話したの」
「なんでって、どうゆうこと?」
「それは言わなかったら……あるいは記憶がないってことだけ伝えてもよかったんじゃないの。そしたらどっちも楽な気持ちでいられたんじゃないの?」
「それは、そうなんだけど……」
「私は怖かった。人格が私だけど私じゃない気がして。それでもしもっと後でバレたらきっともっと辛い思いをさせたと思う。今の人格は元の私と記憶を無くした私の………お兄ちゃんっ子の私と孤独な私の2つの人格が1つになってるんだと思う。この私は迷惑は絶対にかけたくないの。だから多分元の私は兄さんと本当の家族だけど、今の私は人格のおかしくなった私は血の繋がった他人だから。それで怖くなって説明して逃げようとしたの」
「コレが多分全部」
怜華の身体を怜華が痛みを感じない程度に思いっきり抱きしめる。
「ありがとう」
「なんで、そんなこと言えるの。今の私は兄さんの知ってる私とは違うんだよ⁉︎血の繋がっただけの唯の他人だよ⁉︎なんでっ」
「記憶を無くしても、人格が変化しても、それでも家族なのには変わりないんだよ」
「っ……‼︎」
「たとえ君はそう思わなくても、俺からしたらどっちも大切な血の繋がった妹の怜華なんだ。だからそんなに気にしなくていいと思うよ。それにまず4歳までの記憶はなくてもどうとでもなるし、人格が変わったって言っても、もしかしたら大人になるのが早かっただけかもしれない。まぁだからなに、これからは一緒に楽しく過ごそう」
「なん、で、なんで、こんなに、私がかけ、て欲しい言葉が、わかる、んですか。ずるい、じゃないです、か」
怜華は泣いていた。彼女は記憶がなかったりして不安にずっと駆られていたのだろう。ただそれだけではない気もする。何かもっと大きな不安があるのではないかなとも思えた。
「ありがとう、兄さん」
怜華は上手く言葉を出せていなかったが、確かにこう言ってくれたのがわかった。
今回のイベントの編成どうしたものか……