クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
パチパチと手を叩く音が響き渡る
「君たちなかなか良いものを持ってるじゃないか」
「これで、ビビットストリートに案内、してくれますか?」
「はぁ、はぁ……はぁ………」
劣等上等を歌った後他にもオルターエゴなど複数の歌を歌い俺はまだ少し体力が残っていたが怜華はもう息切れを起こしていた。流石にリハビリをしているとはいえ、普通の人よりも体力なんかは少ないようだ。
「まぁいいだろう、まだ体力が足りないし、歌も上手いやつはまだ上にたくさんいるが………期待を込めて良しとしよう」
「お兄さん、なんでこんなテストみたいな事したんですか。ただ道を教えてくれればそれでいいのに」
「知りたいかい?」
「そりゃあ、もちろん」
「だが教えるのは着いてからだ。車出してやるから乗りな」
うっっっざ。俺こんな感じの人嫌いだ。説明もしないで勝手に動く人。
今回は後で教えてくれるらしいし、何よりビビットストリートを教えてくれるからまだマシだけど。
「兄さん、私あの人なんか嫌です」
「同感だけどビビットストリートに案内してくれるらしいから我慢しようか」
「お前ら早く来いよ‼︎」
なんか君たちからお前らになってるし、今度からおじさんって呼んでやる。
「ここがビビットストリートだ」
「少し裏にくるだけで空気が変わった気がする………これがストリート音楽」
「おーい、こいつらが俺がさっき言ってた奴らだ」
「少し声下げろ、歌ってる奴らのこと考えろよ」
「すまんすまん、でこいつらがさっき言ってたツインダイスのお二人さんだ。おい挨拶くらいしたらどうだ」
「いやいやおじさん、急にこんな人に会わされても驚きで何もできないって」
「そうです。私達の会えたらいいなぁってくらいの人にいきなり会わせないで下さい」
「嬉しいこと言ってくれる。オレのこと知ってるみたいだが、RADderの白石謙だよろしく」
「どうもツインダイスの雷夜です」
「同じく怜華です、どうも。あのなんで私達に謙さんは会いにきたんですか?理由なんて無いような気がするんですが?」
「オレには娘がいるんだが、最近構ってやらなくてな。今度RADder主催のイベントをやるのは知ってるか?それで忙しくて大河も凪もオレも練習に付き合えなくてな、そこで近い年である程度実力のありそうな人を探してたんだ」
「俺達は謙さんの娘さんと一緒に練習してたらいいって事ですか?」
「そうだ。杏はまだお前たちよりも上手いから色々と教えてもらうといい。練習するならここ以上に適した所はそうないだろう。どうだやってくれるか?」
正直杏との接点を作れるならそれに越した事はないし、こうやって謙さんに会えたしそのお礼もあわせて受けてもいいと思う。怜華がどうするかで決めることになるか。
「えっ?兄さん私に決めさせる気ですか?いや全然杏さんと一緒に練習してもいいと思いますけど」
「おっじゃあ決まりだな。よし、今杏を読んでくるから少し待ってろ」
コレまた歌う流れな気がするけど大丈夫だろうか?もうけっこうクタクタなんだけれど。
まぁ杏と練習できれば物語が進みやすいだろう。