クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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入学と進級

春休みの杏との練習は怜華が参加できるようになってからは厳しいものになった。それまでは俺は杏が怜華のパートを歌い『劣等上等』の練習をし、怜華はランニングなどの体力作りをしていた。怜華が来てからはツインダイスで練習していたのだか、疲れて練習に遅刻しそうになったことがあるほどに杏の練習はきつかった。ただそのおかげで体力も歌唱力も身についていた。

そして春休みの練習も終わり、杏と怜華は入学、俺は進級の4月になっていた。4月からは杏との練習はなかったが俺達はビビットストリートではないところで歌うようになった。ようは一歌だったり、こはねのような1人で練習していたのを2人で行なっている分けだ。杏からすると俺達は歌は良い感じだから体力と場慣れさえすれば十分とのことで街で歌うように指示された。

こんなのが続いて入学式の日になった。

 

 

「兄さんたち、行ってきます」

「いってらっしゃい。これから頑張れよ」

「怜華ちゃん、楽しんでおいでね」

「はい、友達作ってきます」

「怜華が新入生の代表の話すやつに選ばれたんだろ。すげぇな、オレには絶対に無理だ」

「私は勉強頑張りましたから。ですがこれを兄さんたちに聞かせられないのは残念です」

「それじゃあ兄さんたちも入学式いってらっしゃい」

「行ってくる」

「彰人、先行ってくるね」

「兄貴たちいってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

「こうやって雷夜と話すのも久しぶりよね」

「そうだね、最近はずっと怜華と外に出てるからね」

「あんた達は何やってるの?私は絵を描いてるけど」

「俺達は最近ストリート音楽をやってるんだ。前に夏祭り行った時に見たでしょ、あれ」

「確かあの夏祭りは音楽を聴く為にも雷夜は行ってたもんね。彰人にどうって勧めといて怜華誘って自分でやってるのどうなのよ」

「いや俺は怜華から誘われた側だから」

「嘘、怜華って見た目お嬢様なのにストリート音楽に興味あるんだ。私てっきり怜華が音楽に興味持つならクラシックだと思ってた」

「姉さんって怜華とそんなに話さないの?」

「いや結構話してるわよ。むしろ話してるからお嬢様っぽさが目立つというか」

「あーそれはあるかも。だけど怜華の素の話し方はお嬢様じゃないよ。あれは宮女の学年代表としてのキャラ作りというか、自分の見た目に合うキャラ作りって感じでいるだけ。とりあえず兄弟で練習してるらしい」

「私は普通の話し方にして欲しいな。その方が楽だし」

「後緊張とかで何故かそうゆう喋りになったりもする。まだ意識戻って1年経ってないし、家で過ごすようになってからも2ヶ月も経ってないしね」

「ふーん。あっそういえばなんで怜華と雷夜ってそんなに仲いいの?私と彰人だと絶対に有り得ないんだけど」

「家族が……血の繋がった家族が怜華からすると俺しかいないし俺からすると怜華しかいない。俺は血の繋がった家族が全員意識不明の期間が長かったから慣れたけど怜華はそうじゃない。怜華は俺しか血の繋がった家族がいなくて失う怖さを本能的に覚えているのかも知れない。だから俺は怜華を拒まないし怜華は俺に近寄ってくるんだと思う」

「だからって寝る時まで一緒に居なくていいじゃないの」

「なんで知ってんの⁉︎朝苦手だから見られてないと思ってたのに⁉︎」

「ただその日はたまたま朝早く起きて水飲みに行ったら見えただけよ。彰人には言ってないから安心してね」

「あぁもう最悪。せめてもっと早くそれ言ってくれたら精神落ち着かせてから学校つけたのに」

「しょうがないじゃない。話したタイミングが学校の手前だったんだから。あっ愛莉だ」

「絵名、雷夜君、おはよう。今日は彰人くんの入学だよねどう楽しみ?」

「普通」

「俺も特になんともですね、ただ中学生になるんだなと。俺的には怜華の方が気になりますね」

「絵名から聞いてるわよ、アイドルとしても通用しそうなくらいの妹なんでしょ。後その話を聞いた時に雷夜君のことも聞いたわ、ごめんなさい」

「いや全然大丈夫ですよ。気にしてないですし、怜華のこと話したら俺のことも話さないといけないことなので」

「ありがとう、優しいのね」

「愛莉聞いてよ、この間ね雷夜と怜華が一緒に寝てたんだよ」

「それ話して大丈夫なの?」

「別にいいんですど………客観視するきっかけになるから恥ずかしさがきます」

「話したいのはそこじゃなくて、兄弟とか姉妹で一緒に寝れるのかって話。私は絶対に無理だけど愛莉ならどうなんだろうって思って。確か妹いたよね?」

「私は妹だからできるけど、弟だとアイドルやってるのもあって無理かな」

「そうよね、普通に考えて雷夜と怜華が少しおかしいよね」

「俺先教室行ってるから」

 

 

客観視するとやはりシスコンな気がしてくるがそんな事は考えないようにして今日も教室で無心になる。中学なんて何も考えずとも生活のできるとても楽な所だ。

俺のクラスには絵名も愛莉もいない去年の愛莉と絵名の関わりの始めはみたがそれ以降は特に何も考えていなかった。

 

今日は入学式だけなので更に楽だ。しかも東雲の為彰人が呼ばれるのは早くであるから基本的に無意識で過ごせる。

 

移動も何も本当に楽である。

また無意識で学校を過ごしているが、踊りのことも考えることある。

 

校長の話は長いというが体育祭とかだと5分で終わる為いい時代だと思う。ただ入学式だと長い。

 

踊りについて考えているといつのまにか学校を帰宅していた。絵名を置いてきたがいつもの事なので問題はない。

 

今日は入学式の為大体午前で終わる。よって午後からは怜華と歌を歌いに行くことにした。

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