クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
あれからしばらくの時間が経った。大体2ヶ月半だろう。もう11月も後半だ。
類とはあれから色々な事について話す事が出来た。例えばライリー社の経営するテーマパークでのショーについて話したりした。他にも色々な事をして遊ぶんだ。詳細は省くがTRPGのシナリオを制作したりした。ちなみに瑞希も一緒に作っていた。
そして本題の瑞希について、結論から言うと類ほどではないものの仲良くなれたと思う。
実は放課後に類がいない日があるのだが、そのうちのある1日に瑞希と口論になった。
覚悟していた事ではあるがウザいとか言われたのはショックだった。その時は瑞希から見て俺は噂で面白そうだから話してる転校生という認識だった。同情しているように見えてウザいとの事だ。俺が初めて瑞希に会った時に噂とかどうでもいいと言った言葉は信用されていなかった。
ただその口論のおかげか
俺が同情しているわけではないと信じてはくれた。
けれどウザいとか言ったのを少し申し訳なく思っているのか知らないが少し壁があるように感じた。
今日は瑞希が病院に来てくれる事になったためそんな事はどうでも良くなった。
「雷夜先輩、来たよ。それと雷夜先輩って妹いたんだね」
「兄さん私も来ました。それと点滴やめたんだ」
「いらっしゃい瑞希。点滴は結構なくてもどうにかなるし邪魔だったからね、あと怜華はくるなら先に連絡くれ」
「私はテスト終わってようやく来れるようになったんだから許してよ」
「雷夜先輩達って仲良いんだね。結構しつこいイメージあったからなんというか意外」
「兄さんはいったい瑞希さんに何やってたの?」
「えっと類の友達だから仲良くなろうとして頑張ってただけなんだけど……あーアレかな?瑞希言ってもいいの?」
「もしボクと同じのを思っているんだったら病人だろうと殴る」
「……まぁいいか。仲良くなろうとしていた時にちょっとした喧嘩になって、ウザいって言われるぐらいにはなんかしてたらしい。ただずっと話しかけてただけなのに……」
「よかった、殴らないで済んだ」
「兄さん、殴られるの嫌で違う事言ったでしょ。私が兄さんの事を守るので本当に言おうとした事言ってよ。ほら瑞希さんなんて簡単に押さえられるから」
「……えっとね一度逃げられそうになったから捕まえようとしたら一回押し倒しちゃったんだよね」
「………っえ⁉︎」
「あーもう言わないでよ‼︎ホント恥ずかったんだから。類も珍しく驚いた声出してたし」
「……今回は兄さんにウザいって言ったのを反省させるために言わせたのですが……流石にやりすぎな内容かも知れないので、軽くなら兄さんを殴ってもいいです」
「ボクが本当に殴るわけないじゃん。ボクの事をわかってくれる少ない友達なのに。いいよもう殴るだけの元気もないよ」
「よかった殴られてたら多分先生に怒られてた」
「ただ反撃はするからね」
「えっ⁉︎」
「雷夜先輩は学校での噂知ってる?ボクが押し倒されたの校庭だったんだけど、それを誰が見ていたらしいんだよね。それでボクと雷夜先輩ができてるとかいう変な噂が少したっているんだ。ボクは元から噂されているから全然苦じゃないけど雷夜先輩はどう?」
「えっもしかして最近なんか話しかける人減ったなぁって思ったけどそうゆうこと」
「兄さん、大丈夫。高校行ったらそんな噂なくなるから。って意識ない?」
「えっ嘘でしょ、流石にそれは傷つんだけど」
「瑞希さんは兄さんとできてるって言われててどう思ってるんですか?」
「それ聞く?怜華さんブラコンだから言ったら絶対バラすでしょ?だからダメ。それに雷夜先輩だって本当に意識ないわけないじゃん」
「バレてたか……まぁ今日は俺検査がこれからあるから少し話してなよ」
そう今日は検査があるのだ。なのになんで瑞希を呼んだかと言うと実際こんなに話す予定もなかったのだ。ただアニメを見るかとかの話をして共通の話題があれば仲良くなれるんじゃないかと軽い気持ちでいた。
軽く話せたらそれでよかった。
検査が終わって自分の病室に戻ると2人は仲良くなっているように見えたが、少し暗いようにも見えた。
「何かあったのか?」
「いえ、ただ話してたらお互いに墓穴掘っただけです」
「ボクも少しやらかした」
「そうなのか……そしたらもう2人とも帰れ。まだ暗くなる時間じゃないけど話も弾まないだろうし、明日はまた学校だ。今のうちに帰っておいて損はない」
「兄さんは私と話したくないの?」
「からかってる余裕あるなら大丈夫だな。学校に悪影響あったら困るから帰れ。瑞希はもう帰ろうとしているぞ」
「あっじゃあボクはもう帰るから。怜華さん、じゃあね。雷夜先輩はまた明日」
「また明日。怜華もそろそろ帰りなさい」
「私帰りたくないんだけど」
「あっお嬢様モード終わった」
「瑞希も帰ったしいいでしょ。ねぇ兄さん墓穴掘った話教えるからもうちょっといさせてよ」
「……少しだけなら居ていいぞ」
「瑞希の墓穴話はね……」
「いやそれはいい。ただ俺の質問の答えを知ってるかだけ聞きたい」
「何が聞きたいの?」
「なんか俺瑞希からまだ距離を感じるというか壁を感じるって言うの?なんかそんな感じでさ、何か知ってる?」
「あー……まぁわかるけど……言っていいのかな?………ヒントだけあげる。私今日は帰る事にするからさ。それでいい?」
「それでいい」
「兄さんって私が憑依する前の人格が混ざってるって話した時に『人格が変化しても、家族なのには変わりない』って言ってくれたよね。アレ私は嬉しかったんだよ?」
「それが瑞希に壁をつくられてる理由に関係ある?」
「それってさ私を……この混ざった私を認めてくれたって事でしょ?」
「まぁそうとも言えるけど」
「さて、ここで問題。今の瑞希が必要とするものってな〜んだ?」
「今の瑞希……?屋上組か?」
「それが答えだと思うならそうなんじゃない?ヒントはこれまで、それじゃあ私帰るね。あっ後ミクからの伝言「セカイから花がなくなった』だって。じゃあね兄さん」
「ありがとう怜華」
「好きでお見舞いしてるだけだから気にしないでください」
しかし今の瑞希に必要なもの、
屋上組だと思うが、それがなんで壁をつくられる理由になるのだろうか。
むしろ謎が深まった気がする。
壁をつくられる理由はいったいなんなんだろうか。