クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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時間は少し戻り、RADWEEKENDから数週間後。雷夜が頑張って瑞希と仲良くなってる時にその裏での怜華の話。

怜華視点


変化した音楽と、始まる音楽
怜華の決意


兄さんが倒れてから数週間が経ってようやく決めた。

 

 

「杏ちゃん、私達のツインダイスに入ってください」

「ちょっと急にどうしたの⁉︎」

「だから私達のチームに入って欲しいの」

「いやそれは聞こえてるし、わかってるんだけど………でもなんで?雷夜先輩とやってるからツインなんでしょ?私が入ったら3人になるよ?」

「えっと、兄さん入院しててしばらくダンスとか禁止されててこのままだとツインダイスはしばらく活動できません。兄さんがいなくなったので実質的にはツインダイスは解散してる様なもの。そうなってるから兄さんが退院した時に兄さんの戻る所がなくなってしまう。だから杏ちゃんにツインダイスに入ってもらって兄さんがいつでも帰って来れる様にしたいんです」

「あー……なるほどね〜。ただなぁ私も私でチーム作りたいんだよねー」

「仮入部的な感じで大丈夫。杏ちゃんがチーム作る相手が現れるまでか、兄さんが戻ってきた時まででいいのでお願いします」

「そんな真面目にならないでよ。それなら全然やるからさ、それに最近2人とも急に成長してて私も負けてられなくなってきてるからね」

「ありがとう、杏ちゃん」

「ただまぁ私、踊りの方はわからないんだよね。劣等上等は私もできるけどそれ以外は無理かな」

「いや、ダンスは兄さんと私でやるものなのでしばらくは歌だけのツインダイスになるかな」

「あっそうなんだ。過去一回しかダンスパフォーマンスのない幻のチームってわけだ」

「そんなんで有名になるの?」

「なるんじゃないかな?実際2人のダンスパフォーマンスは最高だったしみんなそう感じてたよ。あれは何度も見たくなるから一回きりで幻くらいなら言われるって」

「それじゃあダンスに関しては何も言わないでおこうかな?その方が楽しいだろうし」

「悪い顔してる〜まぁいいや。よし怜華、早速今日も練習して思いっきり歌おう」

 

 

ツインダイスは杏ちゃんを入れて私と2人で兄さんが戻ってきた時に私と兄さんの最高のチームになれる様になる。それが私が今できる最大の事だと思う。

 

 

 

「………ここってすごいですね。どこからも歌が聴こえてきて、みんなが歌を楽しんでるっていうか……」

「あぁ……ここでこうやって歌を聴くだけででも楽しいんだよね。……すごい街でしょ?歌声であふれててさ。この街は、こうやって音楽と生きてる街なんだ」

「音楽と、生きてる……」

「特に最近はRAD WEEKENDの影響で、RADderに憧れる若者が増えて、ますます盛り上がってる。ほらあそこに2人組で歌ってる子、まだ中学生になったばっかりでね。君と同い年くらいじゃないか?」

「あれ怜華か?」

「怜華ちゃんの事知ってるんだね」

「怜華は姉なんです」

「って事は雷夜くんの弟か、雷夜くん元気にしてる?最近見てないけど」

「兄さんは……今入院してます」

「そっか早く良くなって欲しいね。それにしても、そしたらしばらくはツインダイスは休みかな」

「ツインダイス?」

「怜華ちゃんと雷夜くんのチーム名だよ。RADderとは違ってダンスパフォーマンスを取り入れながらもなかなかの歌声も出せるチームなんだよ」

「へぇそうなのか」

 

 

「新たなツインダイス、私怜華と杏ちゃんの2人でしばらく活動します」

「雷夜先輩が戻ってくるまで私はいる予定です。後ツインダイスはこれからしばらく歌で勝負していこうと思います。良かったら聞いていってください」

 

 

「へぇ杏ちゃんと組むのか、思い切った行動するなぁ」

「その杏ってやつは有名なのか?」

「杏ちゃんは実は謙さんの……君が会いたがってたRADderのKENの娘さんなんだよ」

「KENの……⁉︎」

「『RAD WEEKENDを超えるイベントをやる!』って張り切ってるんだってさ」

「──は?あれを、超える……⁉︎」

 

「………あの」

「うん?」

「ちょっと、この場所借りていいですか?」

 

「♪────────‼︎」

 

「ん、なんだ?あのCOLの隣で歌ってる子」

「音は外してるけど、声はめちゃくちゃ大きいな」

「へぇ……」

「どう思う?あれ私の弟の彰人って言うんだけど」

「まだまだ、だけど勢いはすごいね。正直もう少し聞いてみたいかな」

「2人とも、もうちょっと歌ってよ!」

「じゃあー、何にしよっか!」

 

 

 

 

「彰人、今日歌ってたの聞きましたよ。杏ちゃんも勢いはいいって言ってましたよ」

「歌ってたの気づいてたのかよ。てかなんでKENの知り合いなの教えてくれなかったんだよ」

「RADderが解散するの知ってたから言わなくてもいいと思ってました。それにその事話さなくても話しても彰人はどの道音楽はやるでしょう?」

「………まぁやるけど。あと前から思ってたけどその喋り方なんなんだよ」

「キャラ作り的な感じですかね?彰人もやってみるといいですよ。めんどくさい相手は軽く流すと楽になりますから」

「そんな暇はない、オレはあの杏ってやつよりも、怜華よりも上手くなるからな」

「じゃああのRAD WEEKENDを超えるのを目指して頑張りましょう」

「もちろんだ。オレはやるからには本気でやる」

 

うん、やっぱりCOLの人の隣で歌ってたし大丈夫だとは思ってたけどちゃんとやる気出たね。

やっぱりこの喋り方は学校の人にしようかな。楽しいけどやるなら学校の人だね。彰人にやっても練習にはなるけどもう練習しなくても良さそうだしね。

さてと後一年後、彰人の失敗が訪れるけどアレはみてて怖かったよね。私が何かフォローして……いや私が本気で盛り上げよう。何かするならこれが最大だと思う。兄さんがもし来れるならそれはそれでいいし。

 

 

私が今やるべきはとにかく練習、そしてツインダイスを守ること。それであってるよね。

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