クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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雷夜視点です。

後前の話までは雷夜が入院してすぐの話でしたが、この話からは雷夜が瑞希の壁を無くさせた後の時間の話です。


退院

「雷夜さん、そろそろ退院できるようになりますがいつ頃退院しますか?」

 

 

やっと退院できるようになった。

久城先生からそう伝えられ、俺はすぐにでもと伝える。

 

 

「分かりました。それでは1週間後退院しましょうか。色々と手続きがありますのでそれでは」

「久城先生、長い間お世話になりました」

「いえいえ、医者として苦しんでいる人は助けたいですし、新しい病気を調べる必要があったので気にしないでください。

それに白夜の娘以外の友達となってくださったのでむしろありがたく思っています。あの子は君と似た境遇でね。両親がもう亡くなっているんだ。そのせいで中学生の時からアルバイトして、学校行きながらアルバイトしてるから少し不安なんだ。今は音楽活動してストレス発散出来てるから少しだけ安心できてるけど………これからは白夜の事をよろしくお願いします」

 

 

何か勘違いされそうだなと思っているとドアが開きシロが入ってきた。

 

 

「なんか勘違いしてそうな言葉だからやめて」

「いやこれから一緒に住むのに挨拶くらいはしとかないとダメだろう?」

「一緒に住むって………ただ夜何かあったら困るし、面倒見るくらいでしょ。なんだか付き合ってるみたいな感じになるから挨拶なんてなくていいの。雷夜もそう思うでしょ?」

「そうだね。確かに勘違いされそうな言い方だなぁとは思うよ」

「ほら雷夜だってこう言ってるし、挨拶なんてなくてもいいんだって。後久城先生、色々仕事あるんじゃないの?」

「そうだった、白夜ありがとう。それじゃあ雷夜くん健康に過ごせるよう願っているよ」

 

 

そう言って久城先生は少し足早に病室を出て行った。

 

今の会話からわかる通り、シロにお手伝いさんとして一緒に過ごしてもらう事になった。

シロは面白そうと思うのも確かだけど、原作の流れを知っているから真剣に何かさせて欲しいと言っていた。その目はとても曇りなく、いつもの少しやる気のない目とは違っていた。

これが俺が引っ越しし、シロを迎えた大きな理由だ。

 

 

「あぁ本当父さん……なんであんな付き合ってるみたいな感じにするんだろ?恥ずかしい」

「というかシロ本当に一緒に暮らす事になるけどよかったの?結構自由なくなると思うけど?」

「私は久城家もよかったけど、そこだとどうしても『風真白夜』を演じちゃうんだよね。だからこうして転生した人がいる空間だと私は元の私でいられると思うからさ」

「シロも大変だったんだね」

「まぁそれは建前っていうかさ……、私が転生する前は夜桜家結構好きでさ、特に雷夜くんは推しだったんだ。

それからこの世界に転生して原作知識で雷夜くんがこの病院に入院する事を知ってたから見に行って、転生してるのを知って少し残念にも思うけどそれは私が憑依してるのに言える訳ないって思って………それで私は父さんから色々聞いて原作よりも大変な状態だったから推しを助けたい、力になりたいって思って………そんな自己満足なんだよね」

「でもシロの目は綺麗だったよ。それは俺の姿が推しだから助けるとかそういうのじゃなくて、シロの知り合いなら誰であっても助けてたと思う」

「優しいね雷夜は」

「別に優しいわけじゃないよ。俺は俺が見たシロの目を信じてるだけ」

「じゃあそうゆう事にしておこうかな。でもありがとうね。さて1週間後引っ越しだから今家にあるパソコンとかの移動手伝ってこようかな」

「そうかそれじゃあこれからよろしくな」

「任せてよ。この前世で一人暮らしを極めた力を応用して、美味しいご飯作ったりしてあげるから期待しておいてね」

 

 

そう言って彼女は病室を出て行った。

 

 

 

 

────なんかご飯作るとか言ってたけど別に俺も作るしなんか全部任せるような人だと思われてないか心配だけど多分大丈夫だろう。

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