クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
時間の流れとは不思議な物だ。今みたいにいつの間にか夏休みになっていたり、気づかないうちにループしていたり、時には逆走していたり………流石に最後のは冗談だけど本当に不思議だ。
夏休み、俺たちは学年が一つ上がり、シロ達は高2、俺たちは中3で、怜華達は中2となった。
そして夏休み初日、なんと意外な人物が家に遊びに来ていた。
「初めまして、雷夜さん。怜華さんの先輩の朝比奈まふゆです。今日はよろしくお願いします」
「どうも、怜華の兄の雷夜です。よろしくおねがいします。それにしても夏休みの初日に来ていただいてすいません。一応勉強しますが、1人の方が効率よかったでしょう?」
「いえいえそんな。確かに効率は少し落ちますけどそれでも怜華さんから賢いと教えてもらったので、もしわからなかったら聞けるのでもしかしたら効率いいかもしれませんし」
そうあの朝比奈まふゆだ。そして今日はなんと妹が彰人の夏休みの宿題に付き合わさせられてしまって、シロには怜華達が来ると伝えていたため、ZESTの活動に行ったためなんと2人っきりだ。
「そんなにこっちを見てますけど何かついてます?」
「あっいえ、特になんでもありません。ただアイドルに負けないくらい美しい人だと思って見惚れていました」
「ふふ、ありがとうございます。そしたら失礼します」
ちょっとだけ怖かった……
美しいのは嘘じゃないけどこっちを見る目の奥がなんか怖かった。
「そういえば今日まだ親御さんをば見ていませんがどちらに?」
「あぁえっと、俺は少し身体が弱いので病院の近いこっちに住んでいるんです。ですのでこっちに親はいないんですよね」
「そうなんですね。そしたらこれを親御さんに届けてくれませんか?」
「あぁすいませんありがとうございます」
一瞬だけまふゆの目がなんというか変わっていた。なんというか……同情とか哀れに思われてる?ような気がした。
「それじゃあ早速夏休みの宿題に取り組みましょうか」
「そうですね、始めましょう。………そういえば今日のお昼ごはんってどうするか決まってますか?」
「私は決まってないですが何か昼にコンビニ行って買いに行こうかなと」
「もし良かったら今日のお昼ごはん俺が作るので食べませんか?」
「えっと……流石にそれは大変ではないですか?」
「今日怜華がいないですし、そのお詫びも含めてるので気にしないで下さい」
「それじゃあじゃあお言葉に甘えて」
そうして、教えたりして夏休みの宿題のめんどくさいワークの大半を終わらせた。
俺はやっぱり聞くことはなかったが本当に少しだけまふゆが質問してきた。
お昼ごはんはカルボナーラを作った。少し辛めに作っていたが、辛くない?とか言われなかったので味覚が少しづつ感じなくなっているんだろうなぁ。本当にまふゆにあの親はダメなんだよ。あの親が合うのは本当に少数だよ。何かレールがあったらそれに沿うのが楽しい人とかゴールが見えてるような人だよ。
「ねぇ雷夜さん、ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」
「何?流石に内容によっては無理なんだけど」
「いえ、勉強に関することなので無茶振りとかではないですよ。宮女の宿題で、英会話する宿題があるのだけれど、それの相手になってくれないかな?」
「それくらいなら全然大丈夫だよ。そしたら代わりに読書感想文の作り方教えてくれない?俺あれどうしても苦手でさ」
「もちろんいいよ。こっちのお願い聞いてもらっているからね」
「先に本文見せてね………I don't like ……youってすごい文だね……」
「確かにそうだね。この後に先生に直してほしいことを言う事で生徒の英語力の向上と、先生の質の向上を狙っているらしいよ」
「な、なるほどね?よしやるか」
そして英会話の練習は終わり、もう夕方になっていた。
「ただいま。雷夜今暇?って誰か来てるのか」
「あれシロさん帰ってきてたんですね」
「怜華ちゃん、その喋り方何?」
「今日はまふゆ先輩が来てるのでお嬢様モードなんです」
「なんかツンツンしてて話しづらいね」
シロと怜華が来たようだ。けどもう結構終わらせたからなぁ。
あっ白夜がまふゆを見て驚いていた。
まふゆはまふゆで少し驚いていた。一人っ子だから兄弟の多さに驚いたのだろう。
「東雲って何人家族なの?」
「あぁ東雲は4人。あの人は高校生で風真白夜さん。東雲は俺と怜華と姉と弟の4人」
「雷夜さんのお父さん達すごいね」
「凄いと思うよ。本当は姉と弟の2人を育てるだけで良かったのに、俺と怜華を引き取って4人を育ててるんだから」
「うん?どうゆう事かな?」
「あー俺と怜華は東雲の養子なんだよ。だから少し多いんだよね」
「あぁそうゆうことね。ちょっと急に色々話されてビックリしちゃった」
「兄さん、もしかして私達の事話したんですか?」
「養子だという事だけ伝えたよ」
「ならいいです。朝比奈先輩は夕飯どうします?ここで食べてきますか?」
「流石に夜はお母さんが心配するから帰るね」
「そうですか、そしたら私家まで送ります」
「怜華ちゃんはいいの?」
「私は送ったら帰るので大丈夫です」
「それじゃあ怜華また遊びにきなよ。まふゆさんも遊べたら来てもいいからな」
「雷夜さん今日は本当にありがとうございました。それとまふゆでいいですよ。同い年だしね」
「なら俺も雷夜でもいいですよ」
「それじゃあまた来た時にはそれで呼ばせてもらいますね。それではまた今度」
「じゃあな、怜華いるから大丈夫だとは思うけど気をつけてね」
まふゆは少しの笑みを浮かべ、怜華と一緒に帰って行った。
「怜華、ちょっと話しておきたい事がある」
「買い物しに行こうと思ったけどまぁいいよ。何の話?まふゆの事?」
「そう、今日の昼に胡椒多めのカルボナーラ作ったんだけど何も反応なかったんだよね。ちょっとも驚いてないし、辛いねとも何もおかしいと思ってないのか普通に『美味しいですね』って返ってきたんだ」
「そっかそしたらもうまふゆは味覚がなくなってきてるのかもね。やっぱりあのまふゆの親嫌いだよ」
そうして話していると、するとドアが勢いよく開き、
「兄さん達ちょっと手伝って‼︎まふゆが倒れて私だけじゃどうにもできないから‼︎」
そういえばこの物語の中のキャラで一人だけゴールが決まってる人がいるなぁ