クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
そういえば、スタッフさんから後で個人で撮っておきたいのがあるから時間くださいとも言われたな。いやぁ、まさか愛莉、遥、杏、雫、今日のドッキリで出たアイドルの中で本命は誰ですか?って聞かれるとは全く思ってなかったよね。
どうやら、司会の人がもしかしたらハーレムやんかって言うかもしれないから一応のVTRようにらしい。望まれてるような答え出ませんがいいですか?と聞いたが大丈夫との事なので、
『俺はまずそうゆう感情ではなく友達でいたいって思ってます。確かにとてもかわいかったり、美しかったりするけどこんな中学生でそうゆうのはないです。高校生になってもそうゆう感情はないと思ってます。あと、みんな妹の推しなのでそうゆう感情持ってたら何されるか………考えたくもないです』
と答えておいた。その時のスタッフさんの顔が少し哀れみの顔をしていた気がする。
さて、その後はなんでけんかになったんだっけ?昼食べて、また遥と2人になって、えー………そうだ完璧だ‼︎
「私は完璧にならないと……」
「完璧?」
「あっごめん雷夜、聞こえてたよね。気にしなくて大丈夫だから」
「そういえば、今日の杏とのバスケ勝ってたのも完璧とか関わってたりする?」
「……そうだとして何かある?」
「私は完璧に……なんか俺の中でそうゆうのなんか嫌なんだよね。完璧である必要ないんじゃない?」
「ふざけないで、私は、アイドル桐谷遥は、みんなから完璧な姿を望まれてるんだよ。それに応えなきゃいけない。それがアイドルってものだから」
「ふざけないで?それはこっちのセリフだよ、その完璧を目指したからこの前病院に来て、色々見て貰ったんでしょ?愛莉から聞いたから知ってるけどさっきのパフォーマンスの練習でぶつかって倒れたって、アイドルだったらまず身体を大切にしろよ。確かに練習で頑張ったから事故が起きたのはわかるよ、でもファンが望んでるのは完璧な姿よりも元気に活動している桐谷遥だ」
「何にもわかってない‼︎トップのアイドルはそんなんじゃ足りない、トップっていうのは普通のアイドルとはまた別に求められるものがあるの。そのためには完璧じゃなきゃダメなの。元気に活動するなんて当たり前の当たり前だよ」
「なんでまず完璧に拘るんだよ‼︎拘りすぎて病院行って、この前は大丈夫だったかもしれないけど、次はダメかもしれないんだぞ。そんな無茶するなよ」
「完璧な桐谷遥をみんな求めるから完璧に拘るんだよ」
「それで自分が傷ついてもいいのかよ⁉︎ファンが本当に望んでるのは完璧よりも元気な桐谷遥だ‼︎」
「あなたはアイドルを推してるとかじゃないからわからないんです」
「は!?桐谷遥、もう一度行ってみろよ」
「だからあなたはアイドルを推してるとかじゃないからわからないんです」
「は?俺には推し活してる人の感情とか普通にわかるから、だからその上で無茶するなって言ってるの」
「ふざけないでください。それに私はまず推しにされる側だからあなたがわかるはずないじゃないですか?」
「流石にそれはライン越えだぞ。俺はペテン師の賽のメンバーとして推される側もわかるから」
「それは杏には悪いけど地域の話じゃないですか。私は全国的に放送されてるアイドルなんです。だから規模が違います」
あぁ、そうだったこんな流れだ。
ふぅ………もういいや。
「遥、もういい、最後に俺から一つだけ言いたかった事だけ言う」
「……わかった」
「ありがとう。………1人で完璧目指すなよ、そんなの無茶だ」
「………………」
なんのためのグループなんだよ。ツインダイスは2人で最高を目指す事を考えてつけたチーム名だ。俺は遥には、遥達にはグループで完璧を目指して無理しないでほしい。
「それじゃあ俺は帰る。愛莉と杏、空気悪くしてごめん。後はよろしく」
そうして何か言いたげに見ている杏や心配そうに見ている愛莉、何も言い返さない遥に背を向けて店を出た。
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