クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「ごめん、少し遅れた」
「大丈夫そんなに待ってないし。でも瑞希って時間は守るよね?何かあった?」
「あー……今日行こうと思ってる店実はボクのお姉ちゃんが働いてるからその事話してたら時間かかっちゃって……」
そういえば、瑞希のお姉さん、日本にいるの後大体一年か。
「ボクがたまに雷夜先輩のこと話してるから興味持っちゃって、会いたいんだって」
「ねぇそれ噂の話とかしてないよね?」
「流石にボクもあの噂をお姉ちゃんに知られるのは恥ずかしいから言ってないよ」
その話はしてないよな。よかったけど、それだとお姉さんが俺に会いたい理由がわからないんだよな。
「お姉ちゃんいるの午後だから先に古着屋行って何か食べてから行こう」
「いいね、古着屋なんて行く機会ほとんどないから楽しみだよ」
「古着屋結構いいの売ってたりするから暇な時によってみるといいよ。あと値段が安いのがいいね」
暇な時に見に行ってもよくわからんのよな。けど今日はもう瑞希に任せるから服のセンスがない俺でも安心だ。
雑談しながら街を歩き、古着屋ではモード系と言われる服を買った。安い。大体7000円だった。
お昼にはカフェによって瑞希パンケーキ。俺はカルボナーラを食べることにした。
………この時代の瑞希なんて見る機会ほとんどなかったし、パンケーキ食べるイラストとかあっても高校生時代だったし珍しい。やっぱりこの時代でもかわいい。
そして今、瑞希の姉が働いてるという店に来たのだが……とりあえず今はショッピングモールの中にいるということは伝えておこう。
「ここだよ、雷夜先輩。ここすごくてドレスから和服まだ幅広く取り扱ってるんだ。服のことわからなかったらここにくれば基本的に大丈夫。ただファッションのテーマが決まってるなら他の店で見た方がいいけど」
「あーここなんだ。来たこと何回かあるわ」
一昨年の夏、浴衣を買いに来たのがここである。あのお姉さん優しかったな。
そんな事を思い出していると1人の店員がやってくる。
「あっ瑞希、そっちが瑞希の友達だね。あれ?もしかしてだけど結構前に浴衣買いに来た子かな?お姉ちゃんと一緒に来てた」
「えっ何雷夜先輩とお姉ちゃん面識あるの?」
なんかそんな予感はしてたよね。しかもこれ偶然じゃないんだろうなぁ。どうせISのイベントだろ。
「───そうです。一昨年に買いに来ました。それにしてもよく覚えてましたね」
「そりゃあかわいい姉弟が2人で浴衣買いに来るなんて珍しいからね。よく覚えてるよ。……それにしても君が瑞希の友達、世の中不思議な縁はあるもんだね」
「まさかボクも雷夜先輩とお姉ちゃんが面識あったなんて驚きだよ」
普通に考えたら普通ありえないような関係だよね。普通なら。
………なんか瑞希のお姉さんにすごい見つめられてるんだけど、俺何もしてないんだけどなぁ。
「瑞希の友達が君でよかったよ、ほんとに。正直瑞希に友達ができたって聞いて少し不安だったんだけど………うん、君なら大丈夫かな」
「やっぱり、お姉ちゃん。ボクが本当に信用してるんだよ。わかるでしょ。あのボクが認めた友達だよ」
「うぅ………わかってるけどさぁ、実際に見てみないと少し心配にならない?」
さてはこの姉結構なブラコンだな?まぁ確かにあの瑞希が認める(認めさせた)人だからね、それだけで普通は判断材料にはなるよ。
それはそれとして瑞希のお姉さん感情豊かだな。今の瑞希はそこまで感情豊かじゃないけど、高校生になって感情豊かなのこの姉あってなのかもな。
「ま、ほんとに瑞希の友達になってくれてありがとうね。高校生になったら私たちの家に遊びにきて遊んであげてね」
「ボクが雷夜先輩の家に行くからいいよ。雷夜先輩の家楽しいしね」
「まデザイナーハウスみたいなところはあるからね」
「でも私が何かお礼したいからさ。あっそうだ、今度私が雷夜くん用の服作ってあげようか?私服作るの上手だよ〜」
瑞希のお姉さんの作る服って確か日本だと評価されてなくて外国だと凄い褒められてたよね。
「ぜひお願いします。ただちょっともらいすぎにも感じますけど……」
「お姉ちゃん気に入った人にはとことん甘い人だから気にしなくていいよ」
「私も自覚してるわ。でも損してるとは全く思ってないしいいことだと思ってるわ」
そうなんだ……まぁわからないこともないけどさ、服作るの結構大変だよ?それ色んな人にしてるのかな?
そうして瑞希のお姉さんと会い、服も買ってもう空は茜色に染り俺たちは解散した。