クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
彰人の挫折と夏祭り
俺が中学生になった年に彰人の所属するシブヤダイヤモンズSCが明日武蔵野イーストと戦うということを彰人が教えてくれた。相手チームはとても強い子ばかりだけど負けるつもりはないとも教えてくれた。
ついに始まった。この試合は負けることになっている。何故ならこの戦いは彰人の小学校最後の大会で、プロセカのイベントストーリー『夏祭り、鳴り響く音は』の冒頭のことであるからだ。とても長かった気がする。実際に7年くらいは待っているのだが、これが最初の原作ストーリーの中で最初に関われるストーリーなのだから余計に長く感じるのも無理は無いと思う。
一応どんなストーリーだったかを思い出しておこうか。確かこのイベントストーリーでは、彰人の挫折から夏祭りを通して音楽に触れる機会があり、音楽の道に進むきっかけとなる物語のはず、少なくも小学生時代はそれで終わりのはず。高校生時代はまた後で思い出してまとめればいい。
また、今問題なのはどのような形で原作ストーリーに関わるべきかである。変に干渉しすぎるといけないから夏祭りに行かせるようにはしなきゃいけない。もし絵名が夏祭りに行かないなんて事があったら最悪俺が絵名のポジションをしなきゃいけない。だがあれは絵名だからこそ輝くポジションだ。だから一応夏祭りに行くかどうか聞くだけでもしとけばどうにかなるというか聞かなきゃ始まらない。その上で浴衣を着せていかなきゃいけないのだ。考えるだけでも少しクラクラしてくる。原作に絡むオリ主って皆んなこんなこと考えてたのかもうちょっと尊敬しとけばよかった。
「姉さん今いる?ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「どうしたの?雷夜が聞きたいことなんて珍しいじゃない」
「あー確かにそうだね。まぁそんなことはよくてさ、今度この辺で夏祭りが行われるでしょ。それに今年は行くのかな?って思ってさ。俺たちも中学生になったことだし和服姿で行ってもそろそろ様になるんと思うんだよね。だから一緒に和服借りられる店探しに行きたいな〜って」
「確かにそれもそうね。じゃあ明日にでも探してみようか、それともショッピングモールの中の衣装屋さんで見てみる?」
衣装屋さん……?もしかしてプロセカで衣装を作ってたところのことか?この世界に存在するんだなぁ。原作だと誰もわざわざ触れることのない普通の店だという認識な気がするけど、こっちだと有名なのかもしれない。まぁあの衣装を製作できるのだからクオリティは信用できるだろう。
「じゃあ明日衣装屋さんに行って値段とかを見て買える額だったらそこで買おう。無理だったらレンタルできる所探しに行こうか」
ここまできたらもう安心できるかな。