クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「あのセカイがあれからどんどん変わってくなんて、ホント残酷」
シロがそんな事を言ってるが全然頭に入ってこない。俺のセカイに行っていたって、なんでセカイの主が入れないのに。
俺のセカイは自然が多く、川などもあったと聞いている。だけれど今は花が枯れてしまったセカイらしい。怜華から聞いた話だとそれしかわからなかった。
「花が枯れてた………ねえ雷夜、何か悩みとかある?」
「急に言われても………それに俺は今が最高に楽しいからさ、悩みとかないと思うよ。些細な事ならあるかもしれないけど、多分シロが聞きたいのはそんな事じゃないでしょ?」
「……まぁ」
シロはそう答えると歩く速度を上げたので俺も歩く速度を上げてシロに質問をした。
「シロ、ISにおける俺のセカイについて教えてよ」
「絶対にダメ‼︎」
シロにしては珍しく強く否定してきた。
「あっごめんなさい」
「俺転生者だけどダメなの?」
「わかってないの?雷夜のセカイから花が消えたのよ。この世で原作の雷夜がいないのにそうなる理由は一つしかないよね。雷夜の中にいる君に何かあったからセカイに影響が出た。それしか有り得ないのよ」
何か影響が出てるなら俺が感知できるのが普通じゃない?でも俺は別に何かあったとか感じてないけど………
「やっぱりわかりやすい。無意識のうちに何かあったの。自分の事なんて自分じゃわからないことの方が多いから」
「俺に何かあったのはセカイに変化が起きたから絶対だと………一理あるな」
「そうでしょ?で君に未来のセカイを伝えると何が起きるか全くわからないよ。だから言えないの」
実際そんなセカイ見ないことには何もわからないよね。シロの目的は自由に生きること。なのに俺に何か問題が起きると困るもんね。
なんかシロがこっちをすごい見てる気がする。いや本当にコッチ見てた。
「電話鳴ってるけどいいの?」
「えっ嘘‼︎ホントだ。えっと………あ、志歩だ。ごめんシロちょっとゆっくり歩いてもらっていい?危ないしさ」
シロにゆっくりと歩いてもらうように頼み、安全をなるべく意識しながら電話をとる。
「もしもし」
『こんにちは、雷夜さん』
「うん、こんにちは。それで前に言ってた相談って何かな?バンドのこと?でもそれは店長から連絡来るはずだし……」
『確かに前によかったらバンドの練習を一緒にやるとかの話はありましたけど、今日はちょっと情けない私の話で』
なんか志歩が自分のことを下げて話すの珍しい気がする。
「情け無いだなんて、志歩はベースの練習とかちゃんとやってるって店長から聞いてるよ」
『店長何やって……はぁ、とりあえず話させてもらいます。咲希の事は知ってますよね?』
「もちろん。何回かお見舞いにも行ったし、結構入院あるあるとか話してたよ」
『咲希まだ入院してて、それに私も穂波も一歌もみんな今バラバラになってるんです』
「うん」
『私は人付き合いが上手くいかなくて、穂波は優しいから、それでみんなにいじめられたりしてて。私はみんなでまた仲良くしたい。けど私がみんなと仲良くしてるとみんなに迷惑がかかるかもしれない』
『だからどうすればいいのかわからないんです』
「迷惑がかかるかも………『迷惑はどんどんかけてやれ』これが人の感情とかを無視するなら一番楽な答えだと思う」
俺の中でこの疑問………迷惑については前世から考えていたものの一つだ。その中ででた結論の一つを俺は志歩に伝えた。
主人公の答えはご都合主義だったらこうなるよねって答え。物語ならこうなるべきだというものだと思う。