クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
宮女のそら
皆様ごきげんよう。東雲怜華ですわ。
………うん。ロールプレイっていいよね。TRPGとか大好きなのこれがあるからだろうな。学校ではお嬢様………ほわほわしてるのじゃないけどそんな感じのしてて面白い。
まぁでも結局は普通の喋りが楽なんだけどね。
あとそういえば、取り巻きみたいなのもいるんだけどなんで?私みんなにロールプレイみたいなものって最初から言ってるはずなんだけどなぁ。
まぁそんなことよりも、最近私は昼休みがとても楽しみなんだ。何故なら、
「そんなに聞いてても面白くないでしょ。取り巻きの所に戻ったら?」
「取り巻きって、ただの友達だよ。まぁ志歩の所に行くとみんな嫌な顔してくるけどね」
「ダメじゃん」
そう、日野森志歩の屋上練習。普通に聞いてても楽しいんだけどなぁ。
そして今年は中学2年生。つまり未羽ちゃんが登場したイベントが起きるはずなのだ。未羽ちゃん声がいいよね。あのイベストは涙なしには見られない。
志歩がベースを弾くのをやめ、顔を上げてこちらをみる。
「はぁ、なんども言ってるけど私といると前みたいに嫌われるかも知れないからね」
「確かにこの前ちょっとした言い合いになったけど、解決してるから大丈夫だよ」
「言い合いにはなってるんじゃん。私が嫌だからどっか行ってよ。怜華は賢いから私の考えもわかってるでしょ?」
「何度も言ってるなら私がどっか行くわけないのも知ってるでしょ?」
私は微笑みながら志歩を見つめる。そしていつものように黙ってベースを弾き始める。これがいつもの流れ。でも今日からは違う。
「ふふ、ごめんね。今日は先生に呼ばれてるから私は戻るね。じゃあね」
「……バイバイ」
屋上を出入りするための扉の先、階段の踊り場にいる少女。もちろん未羽だ。
「こんにちは、未羽さんですよね?」
「……うん、そうだよ。えっと」
「私は東雲怜華です。よろしくお願い申し上げます。さて、貴方はどうしてここに?」
まぁ聞かなくてもわかるけど。
「この辺に来ると、楽器の音みたいなのが聞こえてきて……それで気になってここまで」
「そっか、よかったら屋上に行って聞いてあげてよ。きっといい経験になると思うよ」
「……?わかった」
「それじゃあね、あと彼女放課後も練習してるから放課後もよかったらおいで」
彼女が頷いたのを確認して先生の元へと向かう。
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「あれ?朝比奈先輩も来てたんですね」
「怜華ちゃんも来てたんだ。怜華ちゃんはなんで呼ばれてたか知ってる?」
「いえ、私は先生に呼ばれてるだけで何も聞かされてないです」
「えっとね、多分なんだけど来月の予定に色んな職業の人を呼んで一日使って将来のことを考えようってイベントがあったでしょ?それの話だと思うよ」
うわぁ……めんどくさ。確かに去年もやった気がする。なんか一年の時は詳しくってよりも興味のあるものを沢山聞いてこようとかいう楽な奴だったけど、あの時先生『2年生では数を絞って紙にまとめる』とか言ってた気がする。
そんな事を考えてる間に先生が待合室にやってきた。
「ごめんね、ちょっと生徒の問題があって遅れちゃった。それで話っていうのが朝比奈さんは去年もやったと思うけど、来賓の先生たちを案内して欲しいのよ」