クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」 作:夜桜家の壁
「私は………怜華達のバンドに入るつもりはない。私は自分の力でプロになりたいから」
「それがいいよ。多分というか絶対この提案を受け入れたらこの先、志歩はずっと毒に蝕まれるからね」
「───は?何怜華は私に何しようとしたの?」
「別に何にも考えてないよ。幼なじみの私には相談しないで兄さんに相談してることに怒ってるわけじゃないでーす」
兄さんは別に赤の他人だから普通にイラってくるんだよね。レオニードは私の担当なのにさ。
まぁこんな事言ってるとミクに怒られるからこの辺にしとくけどさ。
「何それ、答え言ってるようなものじゃん。っていうか怜華なんで知ってるの⁉︎今日の話とかすごい恥ずかしいんだけど。私の考えてる事知ってる上で黙ってたって事でしょ?私の事内心笑ってたんじゃないの?」
「いやそんなわけないじゃん。未羽の言ってることに口を開けなかっただけだって、あんなにシリアスな雰囲気壊せるわけないじゃん」
「シリアスって……怜華は昔から色々と自分のことじゃないように話してるけど、そこだけは私気に入らない」
「私に昔の話しないでよ。記憶ないんだから」
過去の事を知らないのをヒートアップして忘れてたのか志歩は申し訳なさそうにしていた。
私には怜華の記憶はない。でも想いはなんとなくだけど分かる。だから私がイラってくるのも、志歩やみんなと仲良くしたいのも、私と怜華の2人の思いだし。
「───ごめん、確かに過去の話をしたのは良くなかった。でも今の怜華だって変わってないよ。どこか私達から一線を置いてるような気がする」
「いや、だってそれは……元々仲の良かったみんなに私が加わった感じだから距離感がわからないというか……」
「へーそう。まぁそうゆうことにしておこうかな」
絶対志歩なんか疑ってるってこれ。普通に約2年の関わりあるのに距離感の話持ち出すとかおかしいもん。
「まぁいいか。怜華、今日は一緒に帰ろうよ。お姉ちゃんもこの前久しぶりに会いたいって言ってたからさ。良かったら夜も食べてきなよ」
「いいね、私も雫さんに会いたいし」
「まぁ多分お姉ちゃん………怜華の昔話とか色々しちゃうかもだけど」
「あはは……対応できるかなぁ。昔の事知らないから反応に困る。それはもう他人の事だし」
「怜華は自分の事知りたくないの?普通自分の過去って気にならない?それも覚えてないならなおさら」
過去の記憶がいいものとは限らないからね。けど、私の場合はずっと眠ってたわけだから辛い思いとかはないと思うけどね。
「私はまずずっと寝たきりだから知る量自体少ないからそんなに興味わかないかな。でも教えてくれるならそれはそれでいいんだけどね」
「そうゆう考え方なんだ。さて、それじゃあ今日は夕飯まで食べたてくって事で」
「雫さんって今年受験生だよね?私が家にお邪魔して大丈夫?」
兄さんは勉強しなくても受かるだろうけど………雫ってそんなに勉強できるイメージがないんだけど。
「たまには休憩必要って事で休めさせる。そういえば雷夜さんも受験生だよね」
「そうだよ」
「雷夜さんはどうなの?勉強してる?」
「軽くしてる。けど兄さん学力いいから勉強しなくても受かるとは思う」
「少しでいいから雷夜さんの学力をお姉ちゃんに分けて欲しいよ」
そんな事を話しながら帰り、志歩の家で過ごした。