クエスト「20人で助け合い、崩壊したセカイを救え」   作:夜桜家の壁

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やばい全然描いてなかった


年越し

 今年の年越しはいつもとは違う。珍しく俺は慎英さんの家に戻っていた。今年は受験なのもあってかだろうか、少し空気が重い。

 

 

「兄さんは受験対策とかちゃんとしてんの?」

 

「してるよ。あの程度ならまだまだ簡単だね。来年の受験に向けて彰人に勉強教えてあげようか?」

 

「いや、そんなことより兄さんは自分の勉強してろよ」

 

「彰人、いい機会だから冬休みの宿題でわからない所教わっておけ」

 

 

 俺と彰人が話してると父さんが加わってきた。

 

 

「雷夜は学年で1番の生徒だと聞いている。受験は当日油断しなければ問題ないだろう。だから彰人、教わっておけ」

 

「わかったよ。ただ明日な今日は勉強する気起きねぇし」

 

 

………なんかすごい家族って感じがする。家族なんだけどさ。

 

 別にシロの事を家族じゃないとか、そうゆうふうに思ってるんじゃなくて、ただ何気ない日常、何か特別なものじゃないが素晴らしいものに思えてくる。

 俺もシロも怜華も転生者だ。怜華は血の繋がりがあるけど、結局のところ他人のような感じだ。チームメイトという関わりからが先に来る。

 そんな仲良くあれども感覚的にはどこまで行っても他人なんだ。家族のようであっても他人の集まり。

 だから彰人や絵名の関係が羨ましく思う。

 

 

「俺ちょっと散歩行ってくる。神社行ってくるよ」

 

「兄さん、私も行く。だからちょっと待ってて」

 

「わかった、気をつけて行ってくるんだぞ。体調が悪くなったらすぐに呼べ、すぐに迎えに行く」

 

「ありがとう、父さん。それじゃあ行ってくるよ」

 

 

 怜華に準備は早く終わり、すぐに家を出ることができた。

 

 

 

 

「家族っていいよね、兄さん」

 

「そうだね、天馬も東雲も、日野森もみんないい関係だし、瑞希の家族なんかもとてもいい家族だ。まふゆのお母さんだってやり過ぎなだけで本当はただ子供の事を考えてる優しい親のはずだし」

 

「やっぱり、………本当なら私たちもいい関係だったのかな?」

 

「本当ならいい関係なのかもしれないね」

 

 

 そんな曖昧な返答しか俺はできなかった。しかし怜華は気にせずに話を続けた。

 

 

「兄さんはさ、慎英さんとか家族だって感じる?私はさ中学生になる少し前に意識がこっちにきて、家族というには少し難しく思う。けど兄さんは小学生になる前からの関係じゃん。まだ家族って感じるんじゃない?」

 

「そんな単純なものでもないよ。俺は………神様に会ったこともないから特にやる気も無く過ごしてた。確かにその時の、夜桜の時は家族に思えたけど、東雲は………やっぱりキャラとしてしか見えてない」

 

「やっぱりそうだよね、それに私のことも多分家族だと言い切れないよね。最初に会った時に記憶がなくても妹だって言ってくれたけどさ、あの後に転生者、憑依した人って知って少し接し辛かったんじゃない?」

 

 

 言葉にしなくても伝わって欲しい、そんな思いじゃ伝わる事はない。それを知るのは何かの運命なのかな。

 

 

「確かに接し辛いって思わなかったわけじゃない。けど少なくとも俺は家族であり続けたいって思ってる。怜華だって孤独は嫌いでしょ?俺だってそうだ」

 

「ふふ、なんか嬉しいな。前も言ったけど私は転生者でもあって憑依されてる側でもある。昔の記憶はないけど、兄さんが大切だと思っていたことは知ってる。もしかしたらだけどさ………今でもいい兄妹かもしれないね」

 

「かもしれないな」




夜桜兄妹の関係は家族でありながらお互いを無下にせず、リスペクトできるそんないい関係であって欲しい。


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